27話

次回から戦いが始まっていきます。


「また明日な」


「蒼真、桜花と変なことしないでね」


「そうですよ抜け駆けはダメです」


二人の彼女達に手を振り見送った後俺は早速言われたことを守れそうになかった。


「蒼真今日も一緒に寝ましょ」


「別に部屋があるだろ、二人にもまだ抜け駆けはダメって言われてるじゃん」


「お願い寂しいの」


そんな顔で言われたら断れるわけないじゃないか。


「分かった今日も一緒に寝よう」


「ふふ、蒼真なら分かってくれると思ってたわ」


「ほんと調子いい奴だな桜花は」


「そりゃどうも」


「褒めた訳じゃないけどな」


これで許しちゃう俺も甘いのかな。


◇◆◇


「それじゃ母さん俺達もう上にいくから」


「はーい今日も一緒に寝るのね」


「なぜそれを母さんが」



「桜花ちゃんが嬉しそうに教えてくれたの、まだ一線越えちゃだめよ」


「そりゃ分かってるよ、それにちゃんと責任取るしねってなに息子に言わせてんだ」


「それじゃ蒼真気を付けてね」


「あぁ分かってるよ母さん」


部屋に入るといきなり桜花がキスしてきた。


「ちょっと待っ」


喋ろうとしたら、口で塞がれてしまった。


無理矢理引き剥がすと俺は桜花を押し倒した。


「きゃっ」


「そっちがしてくるなら俺も我慢しないから」


「え?え?蒼真、私攻められるのは苦手なんだけど」


「じゃなおさらだな」


そうして俺は桜花を襲う……なんてことはせずに勉強机に向かい勉強を始めた。


「え?襲ってくれないの?」


「はぁまだするわけないだろ、勉強は学生の本業だぞ」


「そこまでしておいて放置なんて酷いわ」


「桐花とかにバレたらまずいだろ」


「まぁそれもそうね、じゃ私も隣の部屋で勉強してくるわ」


一通り復習と予習は終わったしもう寝るか


「蒼真そろそろ終わった?」


「あぁちょうど寝ようかと思ってた」


「じゃ蒼真こっちに来て」


「ん?なんで」


「いいから来て」


「分かった」


桜花の目の前まで来ると


「蒼真いつもありがとう、あの事件のときだって私には少しは責任だってあるのに、気にせず助けてくれたし、こうやって私を家に置いてくれて本当に感謝してるわ」


「なんか恥ずかしいな面と向かってお礼を言われると、でも俺も感謝してるぞ、桜花が来てから家も楽しくなったし、俺自身桜花のことが大好きだしな」


なんかこれめっちゃ恥ずかしいな


「よしっ寝よう」


「えぇそうね」


どちらとも顔が真っ赤なままベッドに入った。


◇◇◇



「桜花もう寝たか」


この感じもう寝ましたね。


横を見るととても気持ちよさそうに眠っている桜花がいた。


良かった本当に。


家に来た当初桜花はよくうなされていた、多分家のことだろう、桜花はあのまま魔法一族の当主になるはずだったのにあの母親のせいでダメになってしまったし、学校での評判も悪くなってしまった。


でも、最近俺と寝るようになってからはよく眠れるようになっていた。本当に良かったな。


「桜花」


蒼真は桜花の頭を撫でて満足し、すぐに寝たのであった。



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