16話
「ふぁ今日も眠いなぁ」
あの後普通に帰った。ていうか俺って鈍感なのか?
桐花は俺にずっとアピールしてたって言ってたし、ていうか俺って2人に好きってちゃんと言ったことがあったけか?
「母さんおはよう」
「おはよう蒼真、今日も眠そうね」
まじで何時間寝ても眠いんだよな。
「朝ご飯出来てるから食べなさい」
「はーい」
今日も母さんのご飯は美味しいな。
「ねぇ蒼真、2人の彼女とは上手くいってるの?」
「?!母さんなんでそのことを知って」
「桐花ちゃんから教えて貰ったのよ蒼真酷いわよお母さんに彼女のこと何にも言ってくれないんだもん」
「それは恥ずかしいからで、」
「ということで今度ちゃんと紹介してね。桐花ちゃんはよく知ってるけど高橋さんのことはよく知らないから」
「えーまあ、分かったよ母さんの頼みだし」
「いつもありがとうね」
「じゃあ行ってきまーす」
「いってらっしゃい」
はぁなんか最近幸せすぎて怖いな。変なことなんか起こらないといいけど。
「桐花、凛今日もおはよう」
「「おはよう」」
外で待っててくれた、2人に挨拶する。あっそうだ。恥ずかしいけど言わないとな。
「桐花、凛今日も可愛いし大好きだよ」
こんな台詞言ったことないよ。でも、この2人は恥ずかし気もなく、いつも言ってくるだもん。これはいつも辱められてる仕返しかな。
「おーい2人ともどうした。学校に向かうぞ」
「ねえ蒼真」
歩き始めたところで振り向くといつも表情が崩れないあの桐花の表情が崩れていた。
「蒼真、あのねえーと私も大好きだよ」
いつも恥ずかしがってないのに今日は顔が真っ赤になりながら言っている。
「蒼真くん、嬉しいです。私も大好きですっ」
凛は通常運転でした。凛をどうにか恥ずかしがらせたい。どうすればいいのかな?
「2人とも凄く可愛いよ、よしっ学校に行こうか」
こんな台詞も言ったことがあるわけない。流石にこれは恥ずかしい。
ということで身体強化で逃げます。
「蒼真くん今日はほんとにどうしたんだろう」
凛は通常運転に見えるが無理矢理耐えてるだけだった。
桐花は固まってしまった。
「って蒼真くん逃げたし、桐花ちゃん行こう」
「って桐花ちゃん固まってるし、私が引っ張っていくしかないか。
身体強化(雷)よし桐花ちゃん背負うね」
「蒼真くん恥ずかしいからって逃げないでよー」
「はぁはぁ流石に置いていくのは良くないな、それに凛がなんか叫んでたし」
後ろを振り返ると凛が桐花を背負って走ってきたいた。
「はぁはぁ蒼真くん早いよそれに蒼真くんのせいで桐花ちゃん固まったし」
桐花は責めが強いが受けは弱いのでした。
「それはごめん。俺が桐花を背負うよ」
「分かった、ていうか、このままじゃ遅刻するよ」
「今回はまじでやばいかもなら、
フル身体強化(風)」
「了解蒼真くん、フル身体強化(雷)」
2人は凄いスピードで駆け抜けていく。
ていうか、今日はまじで遅刻しそうだな身体強化(全)使うか。いやぁーあれはなーなれてないから疲れるんだよな。
いや、やむを得ない。
なぜ蒼真がこれほど遅刻にこだわるのかというと、前世を含めて遅刻したことがないからである。
「凛、俺の腕を掴んで」
「え、どうして?」
「いいから、しっかり掴んでおいて、もう掴んだ?じゃあ行くよ、身体強化(全)」
俺は身体強化(全)を発動し、さっきとは比べほどにならない速度で学校に着いた。
「いつも学校まで20分ぐらいかかるのに」
なんと5分かからず学校に着いたのだ。
「これで遅刻しなくて済む。あと
桐花さっきから動けるの知ってるぞ」
「えーだって蒼真が急に好きとか可愛いとか言ってくるから仕方ないじゃん、教室まで運んで」
「蒼真くんのおんぶ羨ましいなぁ」
「分かったよ桐花。俺のせいなら仕方ないし、それと凛今度背負ってあげるよ、桐花のこと運んでくれたしね」
「え?いいのありがとう蒼真くん」
朝から忙しくて学校に来て2時間目の授業中にいつの間にか寝てた。
「ふぁ2人とも好きだよ」
「えっ今蒼真くん好きって言った?それって私のこと?」
彼の寝言のせいでクラスのみんなが勘違いして、クラスのみんなが騒がしくなってしまった。
「はぁ蒼真くんのことをみんな大好きなのは分かりますが授業中に騒がないでくださいね」
「先生も好きなんでしょ」
「えっいや私は違いますよ」
でも実は先生も蒼真のことが好きになっていた。
「はっ、寝てたのか、凛起こしてくれよ」
「蒼真くんの寝顔が可愛くて起こせなかったんですよ」
男の寝顔なんて誰得なんだか。
30分後……
「はい、ここで終わりにします次は前回のクラスと合同訓練なので準備しておいて下さいね」
ていうことは桜花がいるのか、一緒に訓練したいな。だって彼女は俺を除く学年で最強なのだから。
「今度は全属性使わず勝ってやる」
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