第14話 勇者様の娘??

 私ポミは驚いた。勇者様の娘ーーーー!!!! あの奥手の勇者様に8歳程度の娘がいるなんて!! 私は信じない!!


 勇者ダン様はそのピンク髪の女の子に抱きつかれて反応薄いながらも困惑しているようだ。


 その夜私達は三人で夕食を食べた。少女はユナという名前だった。ユナはしたい放題だ。父親だという勇者様にベッタリ。私は嫉妬した。


 ユナは言った。


「ねえ、パパ!! 今度都会行こうよ? こんなド田舎に住むんじゃなくてさ?」


 私は怒った。


「いけませんッ。勇者様は大事なお仕事があるんですッ!!」


 私達の生活を壊させはしない!! 私は必死に抵抗した。


「ぶー。何ッ?! このモンスター? メイド代わりのモンスターなの?? パパ?? ユナこわーーい。」


 勇者ダン様はタジタジ。私はなんとかユナという娘を風呂に入らせて勇者様とゲストルームに寝かしつけた。


 勇者様と寝室で二人きり。私は勇者様に言う。


「勇者様? どうしたんですか? ポミは何があっても勇者様を信じてますよ?」


 私は優しい気持ちで勇者様に喋りかける。勇者様は気がほぐれたのか、経緯を話してくれた。


 実は数年前に倒した魔王には娘が数人いたらしい。魔王は不滅のモンスターで倒したけどまたいつかは復活するらしい。


 サルッサ王国の王サルッサ様はこないだの勇者様との謁見の時に情報として伝えたのは魔王の娘の行動がこの頃活発になったという事である。気をつけろ。という事でした。


 勇者様が考えるにはユナという女の子もその魔王の娘の一人ではないか?? という事である。ユナの目の色が倒した魔王と同じだそうです。言われてみればそうか。私は驚きましたが。勇者様はユナが幼いのもあり泳がせておこうという判断です。


 私は嫉妬してるしヤキモキしてますが勇者様がそういうならそうしますと申しました。


 ユナという子は幼いながら何か企んでるのは丸見えですがまあ、ほっときましょう。


 私は20センチのコウモリの姿で勇者様の耳元で寝ました。おやすみのキスをして。


 その夜私は勇者様の夢を見ました。


                   続く


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