勇者ダンと魔物少女ポミ。囁き少女達。
猫スラ 雅人
第1話 朝のルーティン
勇者ダンの朝は遅い。はじまりの街の隣の森。勇者ダンと魔物少女ポミはそこにログハウス的な小屋を建て暮らしていた。
魔王は倒した。でも勇者ダンはうなされていた。前世の記憶らしい。勇者ダンは陰キャだった。
私、魔物少女ポミ。サキュバスコウモリの凹種、顔は女の子。体はコウモリみたいなモンスター。頑張れば人の姿にもなれる!!
今日も勇者様を起こしますよぉ。
優しく、優しく起こしましょう。
「おはようございます、勇者様。朝ですよ。」
…………。起きない。
「勇者さま、朝ですよ。起きないとポミがキスしちゃいますよ。」
…………。起きない。キスしちゃった。
「ダン様。朝の稽古はどうなさいます? 私と添い寝しますか?」
ああああああああーーーーーー!!!!
私、勇者様とーーーーーー!!!!
添い寝してしまったーーーー!!!!
コケコッコー!!!!
外で飼ってるニワトリが遅い朝を告げる。
勇者さまはその声で起きてログハウスの外に出て運動し始める。私が添い寝してるのに何事も無かったかのように起きる。
ポミはちょっと嬉しくて、拗ねてます。
続く
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