第2話 森の中のピクニック

 私、魔物少女ポミ。勇者ダンの眷族。今日も勇者様のリハビリの為森の中をピクニック。お弁当も作りました。サンドイッチとウィンナー。元気のない時はお肉と野菜、大事。


「ふあーー。日差しが最高ですね!! 勇者様!!」


 勇者様は相変わらずぼーっとしている。私は勇者様の肩に乗り、囁く。


「勇者さまぁ。私と冒険した事覚えてます??


勇者様がダンジョンで寝ると私は勇者様をお腹の中に入れて寝ましたっけ。アレ結構気持ち良いんですよ?? そのまま魔物に襲われると飛んで逃げなきゃならないんですけど! 私、絶対勇者様を見捨てたりしませんでしたよね?」


 勇者ダンはうわのそらの様だが話は聞いてたらしくコックリコックリ頷いた。


 真夏のピクニック。勇者は素振りを始め。私はシートを広げて日向ぼっこ。


 ああ、こんな幸せがずっと続くと良いのに。


 夕方。森の木の実を取り終えた私は勇者様と帰る。勇者様は朝より元気だ。私は勇者様の肩に乗り囁く。


「勇者さまぁ。帰ったらお風呂入りましょう。私が頭洗ってあげます。夕飯はオムライスですよね? 今日も添い寝して良いですか??」


 勇者ダン様は私の頭をポンポン叩いて了承した。幸せな一日。サキュバスコウモリのポミは幸せです。


                   続く

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