第3話 勇者ダンとポミの夕食

 さて、オムライスの準備も出来ましたし、二階の勇者様でも呼びましょうか?


 私、魔物少女ポミはログハウスのキッチンで夕食を作った。


 オムライス、ロールパン、玉ねぎスープ。サラダ。うん完璧だ。勇者様はお酒飲まないから。


 私は勇者様を呼びに行く。階段を使わずにコウモリの姿になってログハウスの吹き抜けを抜けて飛んだ。勇者様はお札を作っていた。


 私たちは元勇者であるが王国から見離され貯蓄はない。勇者はなんとかお金を稼げないかと魔力を封じるお札の作製に取り掛かっている。


 ポミの為に。勇者様。ありがとうございます。


 お札作りに熱中する勇者様に私は囁いた。コウモリの羽と尻尾で勇者様のお顔にまとわりつきながら。


「勇者さま。オムライス出来ましたよ? 一緒に食べましょう。ポミが作りましたよ?」


 勇者ダンは作業を辞め、立ち上がって一階に降りる。


 私達は微笑みながら夕飯を食べました。勇者様。楽しい夕食ありがとうございます。


                   続く

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