第25話 魔王キッシュの理
勇者ダン様は休む事無く魔王キッシュとの戦闘に入る。魔王キッシュは片手に魔法の刃魔法剣を身につけ颯爽と攻撃を繰り返す。
勇者様は中田の剣戟から昇華した時空を裂く斬撃、小水さんのマナの奔流そして本気さんの未来を読む力で対抗する。
魔王は言う。
「ほう、流石に姫騎士の能力は強いな。やはり私と同じノストラダムスの大図書館だったとはな。」
戦闘は続く。魔王の片手の魔法剣の斬撃をダン様が傷だらけのアイアンソードで受け止める。目に止まらぬ斬撃。ダン様は修行の成果と未来予知で全て受け流す。
魔王の魔法剣は魔力で威力が変わる。ダン様のアイアンソードは限界のはずだ。それを本気様の全ての事象を司る力でなんとかしてる。力の加減次第でいつでもアイアンソードは折れる。ダン様は魔王の斬撃を受け流す。
その時一瞬ダン様が魔王と私達の目の前から消えた。私達はキョトンとし魔王は笑う。
2、3秒後ダン様はその場に現れた。
私も魔王の娘達も何が起こったか分からなかったが魔王は仕切り直しをした。
「で、どうする。私を倒しても私は不滅。いつでも蘇れる。お前は毎回のように私と戦い、一瞬の勝利を得よう!! しかしお前はいずれ成長が止まる。そして老いて行くのだ。私の大図書館はこの後の未来が見えない。しかしどう考えても勝利は確約されている!! 降参しろ! 勇者! そして私の部下になれ!!」
勇者様はそれでも剣戟を撃ち込む。魔王は嘲笑う。
「さあッ、勇者よッ!! 今回も私を殺せッ!! 何度も殺せッ!! お前は私を殺す度に汚れてゆく。そしていずれこちら側につくのだッ!!」
私は叫ぶ!!
「勇者様ーーーーーーーーッッッ!!!!」
高らかな魔王キッシュの声が響き渡る。
私は祈る。幸せな明日がある事を祈って。
続く
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