第10話 ポミの決意
昨日の晩の事。私達は一生忘れません。勇者様はサルッサ王国のエメラルディア王女に激烈な求婚をされました。私サキュバスコウモリのポミは勇者様が今日は寝込むと思いそっと寝室を覗きました。
しかし勇者様は外で素振りをしてました。勇者様の周りを飛んで観察すると勇者様は死んだ目で素振りしてました。
私は昨日の晩勇者様と誓い合ったのです。勇者様を女の子に強くすると。ポミは勇者様を鍛えると。
ポミはわかりました。勇者様は女の子に免疫が無くて女の子にデートに誘えるくらいには強くなる必要があるのです。
「ポミは頑張るのです!」
私は張り切ります。素振りする勇者に声を掛けます。私は勇者の肩で囁くのです。
「勇者様! ポミは可愛いですか?」
「勇者様! 今日は何処へ出掛けますか?」
「ダン様! モンスター倒してくれたのですか? カッコいいです!」
「勇者様! ガンバです!」
「勇者様! 行ってらっしゃい!」
うんうん、勇者様は慌ててましたが最初はこんなもんでしょ。まずは日常会話から。
夜は一段階上がりますよー!!
ポミファイッ!!
続く
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