第8話 エメラルディアネグリジェパーティ

 王様の謁見より勇者様が帰ってきた。


 私、サキュバスコウモリのポミはダン様に救われた。ホワイトタイガーの毛皮から脱皮してネグリジェ姿の私は私に戻った。


 ネグリジェ姿のポミとネグリジェ姿の双子王女。そしてネグリジェ姿のエメラルディア。勇者様は目のやり場に困ってました。エメラルディアのドヤ顔は一生忘れません。


 エメラルディアはネグリジェで腕を組み、胸を強調しながら言う。


「それで本題に戻るけど。勇者ダン!! 私の夫になりなさいッ!!」


「なりなさーい!!」

「なりなさーい!!」


 エメラルディア王女は仕切った。この広いエメラルディア王女の部屋はネグリジェパーティとなった。


「わーい!」

「わーい!」


 齢14歳双子ルビー、サフィー王女二人は枕投げを始めた。ネグリジェ姿で。ネグリジェ14歳二人を勇者はじっと見つめている。私魔物少女ポミは勇者様の鼻血をそっと拭いた。


 エメラルディアは自慢げにドヤ顔した。


「ふふん。やっぱりロリコンじゃない!! このロリコン勇者!!」


 勝ち誇ったように勇者様を罵るエメラルディア。この年齢16歳のおばさんお姉さんにポミは反論するのです。


「年上のお姉さんには興味無いだけなんです。勇者様は!!」


「何よ!! 喧嘩売ってんの?! 王女に向かって!!」


 私ポミはエメラルディア王女と口喧嘩していると呆れた勇者ダン様は狸寝入りしました。寝てはいるがたぬき寝入りです。女子の好意にはとことん弱い勇者様の常套句です。私は言いました。


「うふふ、勇者様の勝ちですね!! これでは夜の営みは出来ません!!」


 私はドヤ顔をした、鼻息荒く。しかし、


「ふふん。そんなの知っていたわ!! こちとら何年王女をしていると思って!! ルビー!! サフィー!! やっておしまい!!」


 エメラルディア王女が言うと双子が動く。


「はーーい!」

「はーーい!」


 この子達!! 勇者様を担いでパジャマを脱がし始める!


「既成事実さえ作っちゃえば後はどうとでもなるのよ!! 男なんてその内本気になるもんなんだから!!」


 エメラルディア王女の言い方に私は反論した!


「き、汚い!!」


「なんとでも言いなさい!! 私なんてこの数年社交界でなんて言われてたか知ってるの??!! 勇者に逃げられた王女よ!! もう耐えられないんだから!! ソーセージでも舐めてやるわッ!!」


 こ、こいつ!! 本気だ!!


                   続く

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