第29話 本気さんの優しさ
勇者パーティが魔王城攻略中の時空。本気さんと木田様が魔王城魔王の間の扉の前にいた。
本気さんは木田様を突き飛ばすと黒い騎士姿の私達に顔を合わせる。
私達は黒いアーマー、アイアンソード、黒いペルソナ仮面となった私ポミをダン様がかぶってます。全力モードです。
本気さんは私達に微笑みかけるとすぐに剣を取ります。
凄まじい戦闘でした。二人ともノストラダムスの大図書館で未来が見えます。無駄のない剣戟。ダン様は時空を切り裂く斬撃にほぼ全ての魔法を無制限に使えるマナの奔流を使えるのに。
魔王キッシュより強いです。本気さんは戦いの最中微笑んでました。
勇者様は全力を出します。私もダン様と精神で繋がり全力を出します。その姿を見て本気さんは何かを悟ったらしく何故か気の抜けたように手を抜きます。
ザンッッ!!
勇者様は本気さんの利き腕を切り落とします。本気さんは膝をついてよろけます。本気さんは微笑みながら悲しげに語ります。
「お前は彼女を選んだんだな。」
勇者様は本気さんを倒す寸でで本気さんの耳元に囁きます。本気さんは嬉しい顔をして倒されました。本気さんの頬に一筋の涙が見えました。
私とダン様は時空を切り裂き戻ってきます。私は泣かずにはいられません。ダン様は帰ったら最後の食事をしようと言ってくれました。悲しすぎます。
続く
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