第28話 過去からの訪問者
ログハウスに着くと私は動悸がした。頭と胸が痛い。勇者様を失った心労だろうか? 私の頭痛は激しくなった。
そして、夕暮れの中。誰かが訪れてきた。ログハウスのチャイムを誰かが鳴らす。私は倒れそうになりながらもドアを開ける。
そこにはあの魔王城の時の勇者様が立っていた。
「勇者様ーーーー!!!! 生きてらっしゃったのですね!! ウッウッウッ。」
私ポミはあまりの嬉しさに泣き崩れた。頭痛と動悸は消えていた。
勇者様も私の驚きように慌てていたが状況を説明してくれました。
魔王城での戦闘の時。一瞬勇者様はいなくなりました。あの時勇者様は時空を切り裂く斬撃にて時空を変えてらっしゃったようです。
今目の前にいる勇者様は死ぬ前の勇者様。
それでも、それでも。ポミは嬉しいです。
その夜はいっぱいの料理を作り寝る時ベッドでいっぱい話しました。私は幸せを噛み締めました。
次の日勇者様と私は森の花畑に中田くんと小水さんと本気さんの墓を作りました。
そして次の日。始まりの町で黒い鎧を買った勇者様は私と時空を飛びます。
今度はあの本気さんとの戦闘。そう。本気さんを殺した。黒騎士は勇者ダン様でした。勇者ダン様は逃げずに私と本気さんと戦うと。それが未来であり、予言であると。私も覚悟を決めました。
「勇者様! 行きましょう。悲しいけど、これが運命なら。」
勇者様と私は時空を飛びました。
続く
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