第30話 最後の食事

 魔王キッシュを倒した世界に戻ってくると私は気をしっかり持って最後の晩餐の準備をします。


 勇者様の好きなカレー、オムライス、シチュー、パスタ、サラダにリンゴジュース。デザートも作りました。泣くのを堪えて作りました。


 夜最後の晩餐。勇者様は私に優しく伝えます。私ポミはサキュバスコウモリ。勇者様との戦闘でペルソナモードとして勇者パーティの頃からお世話になってます。


 しかしペルソナモードは勇者様と精神が一つになります。そして一度精神を一つにすると精神はくっついたままになります。勇者様は自分が死んだ後ポミは精神の殆どを失い精神的に死んでしまうだろうと告げました。


 勇者様はそれを告に時空を飛んできたと。私は感謝しました。私は勇者様と抱きしめ合い。そして寝ました。


 次の日勇者様は旅立たれました。気合いは入ってました。私は何も言いません。そっと頬にキスして行かせました。


 その夕方、私はログハウスのリビングに一人仰向けでいました。


「勇者様、私ポミは勇者様といれて幸せでした。もう思い残す事は有りません。私を連れてっ行ってください。」


 私はナイフで自分を刺しました。


                   続く

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