第23話 魔王キッシュ

 魔王幹部ファニエールとエネキネの生贄召喚により魔王キッシュは復活する。


 魔王キッシュは古びた玉座に座り頬杖をつく。


「で? どうだった? 勇者。お前の望みは叶ったか??」


 勇者ダン様はアイアンソードを身構える。傷だらけのアイアンソード。私は勇者様達から少し遠くの方にいた。私魔物少女ポミは両手を握り祈る。


「勇者様ッッ!!」


 魔王キッシュは嘲笑う。


「アッハッハッハ!! 木田!! お前は弱い。私の家臣にしてやろう。」


 そういうと魔王は手の平を下向きに差し出して魔法陣を三つ出してくる。魔法陣からは禍々しい魔力。黒い霧が魔王の玉座を覆う。


 黒い霧から出てきたのは中田、小水さん、本気さんだった。3人は灰色の肌でどうみてもアンデッドだ。


 魔王キッシュは勇者パーティのアンデッドを召喚した。魔王は悪い顔をしてまた笑う。


「そうだ、私の新たな家臣を紹介しよう。木田よ。喜べ!! お前の仲間が蘇ったぞ!!」


 勇者様は項垂れた。中田と小水のアンデッドが襲ってきた。勇者様は悩みながらも中田と小水さんを倒す。


 そして本気さんが襲ってくる。利き手がないアンデッドが剣を構えて勇者様を襲う。


 私サキュバスコウモリは祈る事しか出来ない。勇者様の心の傷はもう限界のはずだから。


                   続く

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