第19話 魔王の最後と予言。
魔王キッシュは高笑いしながら木田の剣戟を避ける。魔法もお互い相殺し合う。全てが全力な木田と全てが読めてるかのような魔王キッシュ。
戦闘は長く続き木田は動きが良くなる。魔王キッシュはそれを察すると空高く飛び大型の魔法を放つ。
魔王は極大の闇魔法ジャイアントメテオスウォームを放つ。
魔王城の四階。魔王の玉座の間は木田の世界を分かつ斬撃により屋根がなくなり夕闇が見える。
そこに魔王は空高く飛び禍々しい大きな黒い隕石を木田に向けて放つのである。
全てを飲み込み魔王城さえ全て無くなる位の質量の隕石。木田はアイアンソードを身構え。全ての熟練度、全ての経験値、マナの奔流のこの星の全ての魔力をこめて。渾身の斬撃を放つ。
「ぐおおおおおおおおーーーーーーーーッッ!!」
木田は魔王の間から全力の横一閃を放つ。巨大な隕石はその魔法と剣戟の攻撃で真っ二つとなりその後ろの魔王キッシュも真っ二つとなる。
魔王は左手を顔に当て高笑い。チリとなってゆく魔王は予言をして消えてゆく。
「我は不滅なり、そして勇者よ。お前はいずれこっち側となり、魔王となるだろう。」
チリとなり消えゆく魔王。魔王キッシュは最後まで笑っていた。魔王城での追憶はここで一旦終わる。
私ポミは勇者様を抱いていた。勇者様は泣いていた。私は優しく勇者様を撫でた。
「勇者様。帰りましょう。ポミはどんな事があっても勇者様を助けます。」
続く
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