大盗賊アリババと女神の聖典

悪行の限りを尽す盗賊団から民を解放する義賊、"盗賊狩りの盗賊アリババ"は民衆から絶大な支持を集めていた。彼が３９番目の盗賊団を滅ぼした時、盗賊に捕らわれていた一人の風変わりな貴族を救い出す。盗賊アリババに王都まで帰るための護衛を頼んだ貴族は、亡国の王子タリーフであった。
彼に気に入られた盗賊アリババこと青年シャムスは、王子タリーフに一世一代の頼み事を託される。それはかつて『聖典戦争』で隣国ローズメドウ教国に奪われた『女神の聖典』を盗み出すこと。
そんな中、女神の神託を受けた"勇者"が聖典を求めて現れた事で、世界が揺れ動き始める――。