ファイナルファンタジー(1987年・スクウェア)

 プレイ時期:1995年ごろ

 ソフト入手:ニューファミコンと一緒に1・2合併版を買う

 クリア状況:エンディングまで(様々なパーティで何度もクリア)

 おすすめ度:★★★★★


 *


 拙作『令和の中学生がファミコンやってみた』でも真っ先に題材にしたように、非常に思い入れのあるタイトルである。当初はFFシリーズそのものをほぼプレイしたことがなく(友人宅で見ていた程度)、また買った当初もエルフの町あたりで飽きてしまい(戦士・シーフ・白魔・黒魔という典型的地雷パーティを組んでしまった)FF2ばかり遊んでいた。1のほうは数年後に改めてプレイし直した形である。


 改めてプレイしようと思ったきっかけはインターネットで、攻略サイトにあったジョブとパーティのアドバイスを見たからである。赤魔術士と戦士の強さが強調され、特に「戦士を2人入れる」という発想には目からウロコが落ちた思いである。


 実際、慣れると非常に快適にプレイできる。エンカウント率も次回作より控えめで、ツボを抑えておけば実にストレスフリーなのだ。イベントシーンも最低限なので純粋にゲームにのめりこめるため、何度も遊ぶうちにFFシリーズで一番好きになってしまった。


 ゲームとしてダントツに面白いのはFF5だと思うが、改めてプレイするとイベントシーンがきつい(これはスーファミ以降のシリーズ共通だが)。またストーリー面でも「主人公たちの行動によって状況が悪化する」場面が多すぎてうんざりする。なにかあれば人が死んだり町が滅んだりする。


 その点、FF1は「誰も死ななない」「どの町も破壊されない」ストーリーである。もっと言えば、悲劇に全く頼らない。世界は既に破滅の危機であり、あとは主人公たちがボスを倒して改善していく一方なのである。


 クリア実績のあるパーティは記憶にあるだけでも(もちろんファミコン版に限って)以下の通り。


 戦士・戦士・赤魔・モンク

 戦士・赤魔・モンク・シーフ

 戦士・赤魔・シーフ・シーフ

 戦士・赤魔・白魔・黒魔

 戦士・戦士・戦士・戦士

 白魔・白魔・白魔・白魔

(最後はネタだが、魔法クリティカルに頼らずにクリアできた)


 強いのは戦士を2人(以上)入れるパターンだが、好きなパーティは戦士・赤魔・白魔・黒魔である。最終的にすべての防具を無駄なく活用できるのが美しい(ガントレットは赤魔に装備させよう)。シーフ(忍者)を2人入れて佐助の刀をフル活用するのも面白い。


 移植版はだいたいプレイしたが、ファミコン版が至高である。古参受けが良いワンダースワンカラー版は、私に言わせればエンカウント率激増と半端なバランス調整(特にリッチのHPを増やしたせいでジョブ格差がさらに開いた)が気に入らない。むしろアイテム収集&キャラ強化ゲームに振り切ったGBA系列のほうがまだマシである(ゲームバランスは崩壊してるし、相変わらずエンカウント地獄なので出来は悪いが)。


 もっとも、リメイクはBGMのアレンジ(特に飛空艇のテンポを落としたのは最悪)とか、演出面の解釈不一致(主に浮遊城とか)も気に入らないので、今からプレイするならファミコン版一択である。若い頃は我慢できた要素も年をとると我慢できなくなるというのはあるもので。

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