ドラゴンクエスト2 悪霊の神々(エニックス・1987年)

 プレイ時期:1990年ごろ

 ソフト入手:おもちゃ屋で買ってもらう

 クリア状況:エンディングまで

 おすすめ度:★★★


 *


 記憶が確かならば、ドラクエシリーズで最初に触れたのがこれだった。最初は「装備」の概念もよくわからずに素手でスライムと戦って死にまくっていた。サマルトリアの王子が見つからなかった。復活の呪文はしょっちゅう間違えた。


 後に親戚の助けを借りつつムーンブルクあたりまで進めたのは覚えているが、結局この冒険は中断してしまった。難易度にうんざりしたのか、パスワードを紛失したのか、あるいは単純に飽きたのか。とにかく、シリーズでいえば3や5のほうを先にクリアした覚えがある。


 さらに何年かして、前作ともどもスーファミ版リメイクをプレイしたのだが、こちらはパスワードではなくセーブ式である反面データが異様に消えやすく、1はクリアしたが2は断念してしまった。頭にきたので絶対に消えないファミコン版を引っ張り出して、改めてクリアしてやったという思い出がある。


 個人的に本作における難所は「水門はどこにあるのか」であった。水門の鍵(ラゴス)はあっさり見つかった(むしろテパに行く前に初見で見つけたので意味不明だった)のだが、肝心の水門が見つからない。フィールドマップからテパの周囲などを無意味に探しまくっていた。まさか村の中にあるとは。ハーゴン神殿の2階に上がる方法もノーヒントだと苦戦しただろうが、何かで知ってしまっていたような記憶。


 このゲームのポイントは、水の羽衣を誰に着せるかである。基本的にはリレミト(早期)やマホトーン、ザオリクを使えるサマルトリアの王子に着せておいたほうが有利になる。ダンジョンを強行突破するときはローレシアの王子に装備させる手もある(ロトの鎧がまだなら)。羽衣といえばムーンブルクの王女だという固定観念に囚われているうちはまだまだである。


 おそらく開発者が仕掛けた意図的な罠だと思うのだが、プレイヤーは女の子だからという理由で王女を優遇しがちである。駄目ですよ、自力でバギが使えるのに(バギと同効果の)いかづちの杖を持たせたりしちゃ。極論を言えば、彼女は死ぬまでにMPを使い切れれば御の字くらいに割り切って運用するのが、結局はパーティ全体の生命線を伸ばすことにもつながる。どうせ復活の呪文を入れれば生き返ってくれるのだから。


 ある意味でもっとも極端なのは海底火山である。本作の不思議な踊りは凶悪なMP減少量だと言われるのだが、最初から後ろの2人には期待せず、せいぜい力の盾を連打する被害担当だと思っておけばよい。基本的にこのゲームはローレシアの王子さえ生きていればクリアできるようになっている。「3人で力を合わせる」という無意識の呪縛もまた、このゲームの難易度を上げている要因だろう。

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