ファイナルファンタジー2(スクウェア・1988年)

 プレイ時期:1995年ごろ

 ソフト入手:ニューファミコンと一緒に1・2合併版を買う

 クリア状況:エンディングまで

 おすすめ度:★★★


 *


 シリーズ2作目でありながら、前作とは全く異なるシステムを採用し、ストーリー的にも連続性は皆無というのが挑戦的。この1本でシリーズの方向性が決まったのだろう。経験値を廃し、行動によってパラメータが変化したり武器や魔法に熟練度があるなど、同社による『サガ』シリーズの源流と言われる。


 合併版を購入し、1のほうは早々に投げ出してしまったので2ばかりで遊んでいた。説明書を熟読した結果、フリオニールは剣と盾、マリアは弓と魔法、ガイは斧と盾というスタイルでプレイすることにした。


 このゲームは回避率が極めて重要なのだが、マリア以外についてはちゃんと盾を装備していたので、ある程度の重装備でもそれなりの回避率を確保できていたはずである。逆に、マリアは「素早さ」は高いのになぜか全然先制できないことが不思議で仕方なかった(行動順は回避率で決まり、弓は回避率+0の上に両手装備=盾を装備できず、さらに重装備させていれば完全に0で当然なのだが)。


 ダンジョンがやたら長い上に、「何もないがエンカウント率は非常に高い」小部屋が大量に設置されているという悪意の塊のような構造なのだが、戦闘面ではあまり苦戦した記憶がない。せいぜいゴーキメラの臭い息で石化するとかだが、前衛2人の速攻で片が付いた気がする。


 マリアは弓装備の時点で魔法干渉まみれなのだが、それでも弱点を突いたり味方を強化する分にはそれなりに効果を発揮していたと記憶している(魔法干渉というのは知性や精神によるボーナスを阻害するので、魔法そのものの基本効果には影響しないようだ)。終盤のボスはブラッドソードを使って倒した(詳細はよくわからなかったが「BGMが異なるボス戦で有効な武器」として認識していた)。


 後に、回避率や魔法干渉といったシステムを把握してからプレイしたら驚くほど簡単になったのに驚いた覚えがある。とはいえ普通にプレイしていても、面倒ではあっても頻繁に全滅するゲームではなかった気がするので、一応はバランスが取れていたのだと思われる。とにかく盾が強力なので、前衛にしっかり装備させておけばそれなりの難易度で落ち着くようだ。


 同梱の攻略本を読みながら進めていたので、シナリオはネタバレ前提だった。あの攻略本は正直言ってかなり駄目な部類だと思う。もっともネタバレされて困るほど大したシナリオではないというのが私の評価ではある。


 システムはクセが強い上にバグだらけなのに、なぜかバランスが取れていて普通に遊べるという、どこまで偶然なのか意識したのかわからない奇妙なゲームである。リメイク版は下手にいじったせいでおかしくなっている部分もあるので、これもファミコン版推奨かも知れない。

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