ヨッシーのたまご(任天堂・1991年)
プレイ時期:1992年ごろ
ソフト入手:おもちゃ屋で買ってもらう
クリア状況:両モードでレベル5をクリア
おすすめ度:★★
*
確か兄弟が何かのお祝いで買ってもらっていたような記憶がある。
同じブロックを縦に2つ並べるか、卵の上下で挟むと消える。とにかくシンプルなパズルゲームである。当時すでにスーパーファミコンが普及していたが、敢えて(スーパーファミコンでデビューしたヨッシーを使ってまで)ファミコンで出したのは、当時の任天堂の棲み分け戦略のような気がしなくもない。まだまだファミコンしか持っていない子供も多かった。
特に、ひと目でルールがわかるシンプルさは、当時のスーパーファミコンソフトと比べると低年齢層を意識していたはずである。テレビ番組『スーパーマリオクラブ』での対戦コーナーに使われたりもして知名度は高く、小学生の頃は定番の対戦ゲームとして人気だった覚えがある。個人的には『ヨッシーのクッキー』(後にレビュー予定)のほうが好きだったのだが、より人気があったのはこちらだった。
ゲームモードは2種類から選択可能。少しずつレベルが上昇していくAタイプと、全ブロックを消すたびにステージクリアでレベルが上がるBタイプがある。このうちBタイプは最後はほとんど運任せになってしまう(残ったブロックとちょうど同じものを待たなければならない)のが難点。開発者に言わせると麻雀の「ツモ待ち」を意識した要素らしいのだが。とはいえクリア後のデモ画面が楽しく、こちらはこちらで人気があった。
今回これを書くにあたって久しぶりにプレイしたのだが、記憶の中にあったゲームよりもずっと単調だった(BPS版の出来の悪い『テトリス』のほうがよっぽど面白かった)。当時は対戦型アクションパズルの選択肢自体が少なかった上に、「ファミコンなのにヨッシーが出てくる」といったあたりも付加価値になっていたのかも知れない。一緒に遊んでいた兄弟や友達も含めて、子供の頃だからこそ楽しめたゲームなのかも知れない。
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