SDガンダムワールド ガチャポン戦士3 英雄戦記(バンダイ・1990年)
プレイ時期:1993年ごろ
ソフト入手:おもちゃ屋で買ってもらう
クリア状況:だいたい全シナリオをデフォルトの青軍でクリア
おすすめ度:★★★
*
ファミコン世代にはディスクシステムで登場した前作までのほうが有名らしいが、私が初めて触れたのはこちらである。さらに言えば、初めてプレイしたウォーシミュレーションゲームでもある。当時、SDガンダムが好きでガチャポン戦士(塩ビ人形)やカードダスを集めていたので、その延長線上で買ってもらったはず。
いわゆるキャンペーンモード(複数ステージで継続する戦役)はなく、各シナリオは完全に独立しており自由に選べる。宇宙世紀を舞台にした「地上編」「宇宙編」と、「戦国編(武者ガンダム)」「外伝(ナイトガンダム)」で、それぞれ10シナリオ、計40シナリオが用意されている。といってもセリフやストーリーはなく、マップや初期配置がそれっぽくなっているだけであるが。
パイロットはアムロを始めとするネームド(初期レベル固定)と一般兵(コンフィグでレベル設定可能)に分かれており、いずれも戦闘でレベルアップする。レベルが上がると命中率と回避率が上がるのだが、死ぬ時は死ぬ。特にアムロが乗っていても無印ガンダムは弱く、原作のように活躍させるのは難しい。乗り換えも出来ないので、せっかくνガンダム(最強)を生産しても特定シナリオ以外ではアムロを乗せられない。
プレイヤーはユニオン(連邦・青軍)とジオン(赤軍)を自由に選べて、初期勢力や資金も自由に設定できるのでハンデの調整も自在。基本的にジオン側が有利なので、兄弟でやるときは弟がジオンを担当することが多かった。
ゲームとしての難点は戦闘に非常に時間がかかること。1ユニットは基本的にモビルスーツ5体(戦艦や大型モビルアーマーは1体)で、それぞれが個別行動をコマンド入力する必要がある(普通は一斉攻撃で終わると思うのだが、本作ではその後の個別戦闘が再現されている)。ユニットを生産ありにして対人戦をすると、いつまで経っても終わらない(勝利条件は全ユニットの破壊か、拠点制圧)。
本作の醍醐味は、外伝ことナイトガンダム編である。こちらはプレイヤーはユニオンのみ操作可能で、生産はジオン側のみ可能。勝利条件は敵ボスであるサタンガンダムの撃破だが、レベルを上げたキャラを使わないとほとんど攻撃が当たらない。そのため、主人公であるナイトガンダムを育てながら進める必要がある。そう、シミュレーションRPGに近いプレイ感覚なのだ。発売時期からして『ファイアーエムブレム』の影響があると思う。
戦国編は両軍ともユニット生産なしで固定されているので、宇宙世紀よりもバランスが取れていておすすめできるかも知れない。だいたい宇宙世紀編は元ネタを知らないとあまり楽しめない(当時はよくわかってなかった)。バランス調整がプレイヤーに委ねられている部分が大きいので、それこそガチャポン戦士のおもちゃで遊ぶように、プレイヤー同士でルールを決めて楽しむのいいのかも知れない。
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