エピローグ
ここが『新しい世界』なのか、どうかはわからない。よほど特別な人物を『アレ』が狙わない限りは、世界全体を見て変化など無いに等しい。
起こる変化は限定的で、範囲も狭い。
だからと言って、どうでも良いと僕は思わない。
どうせなら、1人でも多く幸せになった方が、良いに決まっているから。
ふと、あの女の子の姿が頭に浮かぶ。
元気でやっているだろうか。
「また会えるかな」
前回の『アレ』は弱くて助かった。毎度、あれくらい弱ければ、余裕なのだけれど。
いつもは命がけだと知ったら、彼女はどう思うだろうか?
想像すると、笑えてきた。
いきなりコメカミの後ろから、トゲの刺さったような感覚が襲ってくる。
『アレ』が近くへ来たのだ。
ということは『別の世界』へ来ることには、成功したらしい。
さて、今度はどんな人がターゲットにされたのか。その人物の近くで、次の『選択の時』を待たなくてはならない。
バリ、バリバリッ!!
「えっ?」
いきなり50メートルほど先の空間に、大きくヒビが入った。
「やれやれ。どうやら、いきなりのバトルらしい」
とんでもなく厄介そうな状況なのに、なぜか笑みが浮かんできた。
それは決して不幸ではなく 元橋ヒロミ @gyakuryu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます