概要
ろう者の『私』が、聴者になった世界
ある瞬間を堺に、日常が自分の知らない日常へと変わる。
『ろう者』である知子は、いつの間にか『知子が聴者』の世界へ来ていた。
そこで知子は、自分が抱いていた謎の答えを、知ることになる。
『ろう者』である知子は、いつの間にか『知子が聴者』の世界へ来ていた。
そこで知子は、自分が抱いていた謎の答えを、知ることになる。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!泣きながら書き上げた作品の叫びが、どこまで多くの人に届くだろうか
他人の気持ちを完全に理解するなんて、できっこありません。
この作品を読んで、「分り合うことの難しさ」、「だからこそ、言葉にする大切さ」を何度も痛感しました。
知子さんはもとの世界に戻るために、身近な人々のこころに触れます。
彼女の目線だと、お母さんは厳しくて容赦ない人物像なのですが、母親の事情を知ると今度は夫が嫌なヤツに見えてきました。
不思議です。その人の苦しみや決意を知っている時と知らない時では、「受け入れる」心持ちが変わりました。勘違いしたままミゾが深まるのは、とても悲しいです。
感情はちゃんと伝えないと「分り合うこと」からさらに遠のいてしまいます。
この物語を読んで、…続きを読む