第35話
追わなくては私は 急いで彼の後を
相変わらず足が早いまるで競歩の選手の よう
だ私は何とか 追いついた時には駅の改札であり
もはやそれは手遅れと言ってもよかった 自分の乗る駅とは全くホームが違う
仕方がない私はそう思って自分がいつも 乗り降りするホームへと向かった
その日はもちろん 夕方 ゆっくり歩いても 彼に会うことはなかった
翌朝私は それこそ 待ち受けるように などたら
道端で ちょっと ブロック塀に寄りかかるように立っていた
そして 後ろから来るであろうそのサラリーマンを
待つことにした もしかしたら今の時間よりも早く行ってる
かもしれないが しかし基本的にはこの時間帯だつまりは
来る確率は非常に高いと言っても良かった
遠くの方で足音がする見ると すごいスピードで
サラリーマンが走ってくる 実際には歩いているのであるが
私は じっとその顔を見 たそれはまるで
モデルか何かのように 寸分狂わないようなそんな姿勢を持って
垂直に 滑るように 走ってくる
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