第15話


何か冷たい感覚がする

目を覚ますと

辺りは暗く

私は起き上がると

心身と 冷たい 冷めた空気の中

張り付くような 足を 床に乗せて 歩いている

そのまま 玄関を出ると 自転車に乗った

そして 小高い丘の下

私は 森の中を しばらく歩くと 神社のような壊れかけた木造建築と

その裏手に

空間があり

それが遊具だと言うことに気がついた

そこで私は その見慣れたブランコを目にし

どうやらこれが 夢なのではなかろうか とも思ったが

自分が嫌だと思う意思とは逆に

それは ゆっくりと歩き出す

そして私は 暗闇の中 白い青いような 暗さに佇む遊具を見るに

違和感を覚える

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