第10話

子供の頃 必ず一度は乗っていたと言っても良いブランコと言う遊具

しかし 私は どうも今でも思い出せないでいるのであるが

小さい頃 夏休みに 両親の親のところに遊びに行くのであるが

ただ 遊び相手もおらず

近所を歩いて 小高い丘に登ると

小さな広場のようになっており

そこには 大小様々と言っても

砂場や滑り台

そして 一人しかできないブランコがあった

そこで 私は 誰かに 背中を押してもらって

そのブランコで遊んだ記憶はあるのだが

しかし 一体誰に押してもらったのか

そして 小さい頃の私は 病弱であり 夏休みに どこかに出かけることは出来なかった

以上のことをかんがみるに

夢だったのではないだろうかとも思うのであるが

それを確かめに 祖父母の実家に向かったのだ

残念ながら 二人が亡くなり 家は取り壊され

私は その近所を 歩いてみたが どこまでも平地が連なり

とても小高い丘があるとも思えない

そうなるともう一人の 祖父母 かとも思うが

絶縁されているとかで 会ったことすらない

やはり 夢だったのだろうか

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