第5話
ブランコをご存知でしょうか
そう ブランコ
ブランブランと揺れる あの国民的
誰もが一度は乗ったことの多い
あのブランコです
ブランコは遊具の中でもとりわけ優秀に人気であり
学校になれば休み時間に長蛇の列を作るくらいでしょう
でも ブランコの高さはいつも一緒で
小さかろうと背が高かろうと
そんな中で 上級生が
鎖を巻いて
ブランコの高さを調整して
小さい子供が使えないようにしてしまいました
しかし それも すぐに 終了してしまいました
どうしたわけか
上級生が いつのまにか 誰もそのブランコに 集まらなくなり
ブランコの高さも いつもの通りに
最初から設定された高さに変更されていました
でも 小さな子も 大きくなり いつのまにか上級生になった時
自分達も高さを操り
独占していたのですが
ある晩 そのうちの一人が ブランコの夢を見始めました
何度も毎晩毎晩毎晩毎晩
それは ブランコから降りようとしても どうしても降りられない
時間は夜
誰もいない校庭で 寒かろうと なんだろうと
ずーと 一晩中
もしかすれば それは 底が見えないだけなのか
目を覚まして 屋外を見た時 どうしても ブランコに乗る気が起きない
あなたも 高さを調整してもいいが
戻さなければならないかもしれない
さも無いと あなたも 夢を見るかもしれない
ブランコから
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