第40話

今でも 時々雨の日になると私はブランコを 思い出す


というのもなぜか雨の日になると私は赤い


カッパを着て ブランクを漕いでいる 少女を見ているだろう


となぜこんな雨の日にそう思うのであるが それは勢いよく


ブランクを漕いでいる周りに大人はい なかっ た


元気がいいもの だそんなことを思っていたが ある日私がまた公園の前を通っていると


破壊割烹着た子供が ブランコの前に立っている


どうしたのだろうか 私がそんなこと思っていると


その子供は 手に持った


傘をさして 空をわずかに見上げた


雪のように白い花がどうにも目立っている


どうしたのだろう か辺りは雨が降っていない


しかし 私の方にペタっと雨が降っ


たは 子供はそれを確認したように数を横に置い


て 自転車に


立てかけると ブランコに手をついた


キーキー と雨に混じって ブランコが動き出し


たそんな話があるんだけど 知ってるかい私がそう聞くと


赤いカッパですか と


仕事仲間が言っ た雨の日にだけ


公園で フランクを漕いでいるんだよ


もしかして それ


雪のように 肌が白くはなかったですか そう聞くと


確かに白かった 私はそう頷いた


本当に見たんですか 私はそう聞かれて


ああと答える 実は近所に その


紫外線に弱い そういう子がいたんですよ


ですから あんまり表には出られませんで


だから雨の日にだけ ブランコ


をよく 漕いでいたんです そういうことか


例えば世の中には 紫外線に弱いという そういうものがある


例えばアルビノであったり メラニンというものが少なかったりすると


非常に弱いのだ例えば白人というものが 肌が真っ赤になってしまうのに対して黒人


というのは非常に強いようなそういう感じ であろう


かそういうことか私はそう納得して


暗い道を一人歩いていた


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