第39話
先に私はそう言って 風呂場へ向かっ
その 多少大きな 浴室には
下には今時珍しい 薪が設置されており
それを一から 沸かすのである
何とも言えない感じがある都会で言うので あればそれこそ赤外線とでも言うのだろう
体を洗って私は中に入ると 体の芯からどうもポカポカと温まるよな
ガスではない何かを私は感じ たそんなこと思いながら
窓の外を見ると うっすらと 細い月というものが浮かんでいる
あとを何日だっけそんなことを思いながら 私は 宿題の三段をつけながら
今年の夏休みの 課題も どうしようかとぼんやりと考えていた
次の日私は 何をしようかそんなこと考えてい
たそういえば あれは何の墓なのだろうか
私は何かしらの確信を持ってそんなことを 思ってい
たそんな折に その 庭の裏に立っていると
いつの間にかまたおじいちゃんが立ってい た あの
あれは一体何なんですか 私がそう聞くと
いやあれは と多少目を泳がして
実はお前の父親が子供だった頃
毎晩何か 妙なことを言うん だ確か声が聞こえるとか
何かがこっちを見ているとか そんなある日
奴が 夏休みだと色に 風邪で寝込んでいたん
だバカは風邪をひかないというがしかし 夏風邪は引くのだからやはり馬鹿なの
だろう そんな奴が帰ってくると何か騒いで
いる2階に何かいる 二階堂行ったって基本的には
こういう家というような平田建て直し 大地
2階というようなものもありしかない 少なくとも
奴の寝ていた今の上には何もないのだ
なんだ私はそう思って しかし
奴の作業がいつもより激しい 懐中電灯を持って 上がってみたんだ
すると 奴が寝ていたと思われる
その天井の上にだ 何かが寝そべっているん
だよく見ると 大きな ネズミのようなのであるが
系だったんだろう 頭が2つあっ
たどうにも気持ち悪い 私はそれを袋に詰めると
そのまま埋めたん
だそれは生きていたんですか 私がそう聞いたら
わからんとだけ言っ
掘ってみてもいいですか 私がそういうと もう何もないだろう
そう言ってどこか行ってしまった 皇帝なのだろうか私は
裏に置いてあった 整理されたシャベルを手に取ると
あの場所を彫っていた 慎重に掘っていくとしばらくして
何かが地面の中から白く受け入れ た骨である
私はそれを 順序は間違わないように 壊れないように一つずつ拾っていく
あらかじめ用意してあった
箱の上に 白いものがどんどんと載っていく
何だろう 生物というものは骨だけになると
普段とは違いに あまりそれが何かよくわからないことが
あるそれこそ化石だってそう だこの化石なのだから
すごい 怪物に違いないそう思って実は全く違う なんてことはよくある話し
た例えば 象なんかは 昔は一つ目の
巨人の骨だと思われていた時期もあっ たというのも 鼻の穴というものが
全くもって目に見えるのである
私は 全て 掘り出して あることに気がついたやはり頭が2つある
のである じゃああの言っていたことは本当だったの
か 私はそんなこと思っ
た土を 埋め返して私はそれを丁寧に土を取り除い
たこれはいい自由研究になるかもしれない 私はそんなことを考えながら
ゆっくりと 薄暗くなっていく
夕闇から撤退することにした
それで何が出たか 私が玄関にいると
おじいちゃんが声をかけてきた はい 骨が
出てきたか 私は頷いた
まあいいや 埋めておきなさいよ使ったら
そう言ってどこが言ってしまっ
た果たして これは大事なものだったのだろう
か私はその夏 毎晩のように妙な夢を見た
それは 天井裏で何か声が聞こえるん
だそれが何の声か分からない ただぺちゃくちゃと
何か 喋っているような気がしたのだ
本当にそのことがあるだろう か目を覚ますといつの間にか雪上から覚め
ていたあれは夢だったのかさえわからない
ただ 何かを見ていたしかも
その続きの途中で 切れたような気がするん
だ最終日になり私は それを持って帰ろうか埋めようか迷ってい
た そんな折に
昼間すぎであろう 私はお昼前にもう一度あたりを探検しよう
と思ったのであるが 遠くの方でゴロゴロと
稲妻がなったかと思うと 辺り一面ピカッと光って雨が降り出し
あーもう帰るしかないの か私は 野外での活動ができず家にいるしかないと
いうことに多少の残念さを覚え
た竹を 骨は埋めたが私はそう言われあっと思っ
た何だったらこのまま持って帰ろうかと 思ったがしかしいいえ
まだですそういうと めておいた方がいい土地のものは土地の
もの だそんなよくわからないこと言われた
我々は 結局 傘に河童に 葬儀をして長靴でグジャグジャという
あの竹林へと向かった さすがに
笹の葉っぱというものが落ち葉となり ふかふかとしておりそこは
それほどぐちゃぐちゃというようなもので はなかっ た私はその中で
埋めてあった石のところに行っ 二人してそれを埋め終え
たもう写真を撮ってあるのでいいと言えば いいのかもしれない
二人して手を合わせると私たちは家に戻っ た
その頃からだろうか 妙に調子が悪いというか頭が痛くなった
頭痛と言うべきか 私の顔色を見て大丈夫かと聞かれたので
現状を言うと寝ておいた方がいいと言われ 私は座敷に布団をひかれた
頭を枕に 寄せて 昼間だというのに
眠たくもないというね私は 目を閉じた
布団の滑らかな感触が 手についている
ザーッと 雨の音がしており どこかでラジオだろう声の言うものが
聞こえた 柱ちょっと
見てくる けそんな声が表で聞こえた
帰りは明日である 夕飯というものもまだ時間は
ある私ははいそう言うとガラス戸が開く ような音が聞こえた
雨の音がする まるで揺さぶるようにどこかで
稲妻の音がする 私は
そんな声を漏らしながら ぐるぐると回るような頭を鎮めるように
眠りにつこうとする ポタ雨の音に混じって何か音がしたような
気がした 何だろうか
雨戸に雨が当たっただけなのかもしれない
フォト何か別のものが跳ねるような音が する 何だろう
私は目を開けると ここには
何かが 立ってい
たなん だ私は
どうもそれが よくはわからない
ただ 大きなネズミのような気がした
なんだあ 私がそう思っていると
それはこちらに黒い目を向けて 何かをしゃべろうとしている
ただその 口はあまりにも大きく
首筋でも噛まれたらひとたまりもない だろう しかし
それは表でガラッと飛ぶ音がするかと思う とどこへと
走って行ってしまっ た大丈夫かい 私はそう言われたが何とも言えずただ
頷くしかなかっ
夕飯の席では おじいさんと二人きりだっ
た何でも婦人会が開かれるとかで どうにも手が離せないというの
だ顔色が悪いから早く寝た方がいい 私はそう言われたが
実は寝ていると巨大なネズミが そんな話をすると
雨で 骨は流されたんか よそんなこと言う
ちょっと見てくるそれ言うと 懐中電灯を持って表へ出て行ったいややめ
といた方が 私は心配になりまだふらつく頭を
持ち上げながら 靴を履くと思っている あたりは真っ暗である
星さえ見えないのは当たり前であるが 土砂降りが辺りをずーっと
跳ね返している 傘をさしているがすぐに足元はびっしょり
と濡れている 来なくていいそう言われた私は思っ
た暗い中をぼーっと懐中電灯が 雨の線を照らしながら前へと進んでいく
見ると 石がコロッと
クリーンから落ちたのであろう 裏庭に転がっている
見覚えがあると思うとやはりあの石田 だろう
そのライトが ゆっくりと 斜面から上の竹林へと向かっ
あ声がした私はそっちを見ると 何か夢で聞いたようなそんな
口々とするような声が聞こえた 顔を上げたそこには
なぜか ぽっかりと 石を置いた場所だけが
掘り返されたように花がいていた
変えるか おじいさんは石を元の場所に置くとまた
帰ってきて二人して家に帰る
誰が掘り返したんでしょうか そう言ったが 雨で流されたんだろう
掘り返されたからそこだけ地面が柔らかく てどうせ流されたんだろう
というので 表からはずーっと雨の音だけが聞こえた
私は電車の中で お土産を横にしながらボーっとしてい
た結局また挨拶をしたり握手をしたりして 私は 軽トラに乗せられて
駅まで向かったそこで手を振りながら私は 帰ったのである
乗客というものはまばらであるがいろんな 話をしているそんな中で私は
何か見たような気がし たくちゃんカシャカシャ
どこかで 声がする まるで
貝に耳を当てたように それは 電車の
走行音に混じって 何か
がしゃべっていた
怪談ノ掲示板 イタチ @zzed9
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