概要
女は、出逢う。
全てをかけて恋い慕う男に。
「あらたまの恋 ぬばたまの夢」の、サイドストーリーです。
知らなくてもオッケー。
知ってたら、より美味しいです。
「三虎、吾が夫」を読んでから「あらたまの恋 ぬばたまの夢」を読んでも、非常に味わい深いです。
さあ、どうぞ!
この物語の風俗は架空のものです。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!古志加ファンだからこそオススメしたい、遊行女の儚くも美しい恋愛譚
「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のファン必見!
こちらは三虎とその吾妹子である莫津左売の恋愛秘話となります。
なぜファン必見なのかと言いますと、
「あらたまの恋 ぬばたまの夢」では見られなかった三虎の、あんな顔やこんな顔が見れちゃうからです!
三虎ってこんな顔でこんなこと言うんだ…!という、「遊浮島」だからこそ見せることのできるその表情に、改めてキャラの魅力を、そしてこの作品の奥深さを味わうことができます。
そして何より皆様にお伝えしたいのは、
古志加ファンなら是非、こちらのお話を読んでいただきたい!
ということなのです。
莫津左売というと三虎の恋人であり、古志加にとっては…続きを読む - ★★★ Excellent!!!儚く切ない、だけど美しい
まずこちらは、『あらたまの恋 ぬばたまの夢』のサイドストーリーです。
そしてその本編に登場する、莫津左売(なづさめ)という女性視点で紡がれている物語となります。
本編では美しく完璧であるような描写と共に登場するこの莫津左売。
しかし、その始まりは周囲の声に震える、何とも地味な姿でした。
そこから少しずつ成長していき、同時に愛を育んでいきます。
しかしその愛は自分自身の中に大事にしまい込み、表に出すことは出来ません。
そんな一人の女性の人生を丁寧になぞっていく、切なくも美しい物語。
木が芽吹き、蕾を実らせ、花開き。開いた花はやがて——。
どうか結末は皆さまの目でご覧になってください。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!男を優しく撫でるように、癒してくれる遊行女《うかれめ》莫津左売の恋物語
奈良時代の、いわゆる娼婦である遊行女《うかれめ》。
心優しい遊行女《うかれめ》である、莫津左売(なづさめ)の恋物語です。
ろくに食べさせてももらえなかったため、痩せてみすぼらしく、とても地味な見た目だった莫津左売(なづさめ)。
遊行女《うかれめ》を選ぶ場で、三虎という男に選ばれてから、大切にされ、きちんと食事もできるようになり、花が開くように美しくなっていきます。
莫津左売(なづさめ)の感謝は、自然な形で三虎への愛へと変わっていきますが、この愛はかなうのでしょうか。
この作品は、「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のサイドストーリーです。
でも、単独でも十分楽しめます。
「あ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!もう一つの恋物語
『あらたまの恋 ぬばたまの夢 〜未玉之戀 烏玉乃夢〜』を本編とするサイドストーリーです。
本編では割と謎が多く、想像で人物像を補完するしかなかった遊行女、莫津左売(なづさめ)がヒロイン。
多くを望めず、願い待つしかできない、それでも最後まで折れないヒロインにきっと魅了されると思います。
お相手である三虎(みとら)も、誠実で、優しく、まさにヒーロー。
ただ、本編から入るのか、この物語から入るのかでちょっとだけ印象が違うと感じるはず、そこも見どころ(読みどころ)ですよ。
個人的には、やっぱり本編→当物語、のルートが良いかなぁ、とは思いますが、逆でも十分楽しめます。
この物語から読んだ方は、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!儚くも美しく切ない……そんな愛の形がここにあります。
この物語は、奈良時代の遊行女の切ない純愛を描いています。
主人公の莫津左売(なづさめ)は、厳しい社会で生きる遊行女として客を取らなければ夕餉も食べれない状況の中、名家の男性、三虎(みとら)と出会います。
遊行女であるため、ただ待つだけの身。
そんな中でも、2人の絆は深まり、お互いになくてはならない存在になっていきます。
儚げだった莫津左売も三虎との愛で強く美しく華やかに成長していきます。
しかし、やがては切ない別れが……。
その別れのシーンが見どころです。
「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のサイドストーリーとして、本篇を読んだ方にもおすすめです。
奈良時代の風俗や切ない恋愛が描かれていて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!とある遊女の切なすぎる恋の物語
この作品は、「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のサイドストーリーの短編です。
本編ではあまり詳しくは描かれなかった莫津左売《なづさめ》という一人の遊女の半生が描かれています。
舞台は本編と同じく奈良時代。十六歳の遊行女《うかれめ》、莫津左売ですが、客が取れなければその日の夕餉は食べられないという厳しい社会で生きています。
とある晩、莫津左売を選んだのは名家の若い男、三虎《みとら》。
彼は初めての夜に莫津左売を選び、そこから二人の愛がはじまります。
莫津左売は三虎を愛し、三虎も莫津左売を愛する。されども莫津左売は遊行女であり、三虎が来てくれるのを待つしか出来ません。
逢瀬を重ね…続きを読む - ★★★ Excellent!!!麗しくも奥妙なる愛しさが、気がつけば僕の胸を揺さぶった
僕は正面から愛を語る事が大事だと思う。同時に語らぬ愛を隠す事も好きである。
この物語を読み終え、そんな事を考えていた。
誰かを想い、誰かを愛し、誰かを忘れ得ぬ、そんな恋が出来る事はとても稀有で幸福な事だと思うのです。
この物語に出て来る「愛」はとても奥深くて、僕を心を捉えました。
深く心に染みわたり、鮮やかな想いを残します。機微の感じるやり取りと深まりゆく想いの形は、読む者にこの物語への「愛おしさ」を、きっと募らせくれると思います。
誰かを想う事、その意味を考えて下さい。
誰かと恋をし、時と共に何を掴んで愛を知るのか考えて下さい。
一人では決して学びえない「想い」へと辿り着く旅…続きを読む - ★★★ Excellent!!!哀しくも美しいひとつの愛のかたち
莫津左売と三虎は、遊行女と上毛野君大川さまの従者という身分ある男として出会います。もうその段階で、ふたりの関係はほぼ決まっています。立場ある男と、彼が一人前となった証拠としてその存在を求められるなじみの女。
もちろん、莫津左売にもそれはわかっています。彼女にとって、目をかけてくれる男ができるというのは、第一に生きていくための手段です。男がつかねば食っていけない、自分の意思で遊浮島を出ていけない女たちにとって、それは死に直結する問題でした。
でも、そんなあやふやではかないつながりの中でも、三虎は莫津左売を愛し、彼女に自信を付けさせ、美しく開花させます。最終的に三虎は別の運命の女のもとへ戻っ…続きを読む