どうでもよろしいオマケ設定
Q、
A、
「もっと大人数の遊行女の舞が見たくありませんか?
と言葉たくみに
「
始めは10人ほどのスタートで、あくまでパトロンは国司であった。
丸太の柵で広い敷地を囲い、門にはならず者が番をし、入り口でまずお代を払わないと敷地内には入れなかった。
足を踏み入れると、飲食できる広間を擁した母屋。中庭を挟み、掛け鈴を鳴らす部屋があった。
その全体を「
国司はこっそり掛け鈴の部屋に直接行き、庶民気分のアバンチュールを楽しんだという。
部屋の引き戸には鍵はついておらず、もし
鈴は覗き防止の為のものだったが、のちに優雅に、同衾を「掛け鈴鳴らし」と呼び習わした。
代金を持ってきた男は百姓でも受け入れていたが、収穫の時期に大挙して来るのを美気女が嫌った為、米束のみ高めの価格設定となっていた。
女は市で見目麗しい女を買ってきて、客が本当にとれない女は最後は餓死させるという非道な面もあったが、才覚のある女は男からむしり取って贅沢ができた。
また、年をとり客がつかなくなっても、給仕の女として働いて一生を終えることができたようである。
客が望み、大金をつめば、遊行女を妻として自由にしてあげたが、遊行女がいくら大金を稼いでも、女から申し出て自由の身になることは叶わなかったようだ。
この事から、遊行女は敷地内に囲われている下人の扱いであったと言えよう。
この遊浮島は男達に大好評で、各国で真似された。
米の収穫が終わると、秘密裏に倉から大量の米束がなくなるという裕福な百姓が続出し、怒った妻にキリキリ絞られる男が
───出典、「奈良時代、その時代」
繰り返しますが、この物語の風俗は架空です。
三虎、吾が夫 〜遊行女の恋〜 加須 千花 @moonpost18
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