設定、世界観、キャラ、シナリオ
すべてがしっかりしていて、一つの美少女恋愛ゲームをプレイしているかのような錯覚に陥りました。
特にキャラ達の立ち絵や挿絵がキレイなこともあり尚更没入感を高めてくれます。
キャラ一人一人に対しての描写も丁寧で、物語を躍動感たっぷりでスムーズに動かしていく様は一種の芸術を感じました。
言葉遊びの秀逸さや、ギャグを挟んだシリアスになり過ぎない物語の運び方、でも時にはハラハラするような展開もあったりと読み手を飽きさせない工夫が散りばめられています。
メインとなる主人公とヒロインの行方が気になって仕方ない!
某鍵作品が大好きな私の心にどストライクで刺さった作品です!
様々なジャンルで分類できるような小説であるにも関わらず、物語がごちゃつかない秀逸な構成になっています。
主人公が勢いで物事を解決するタイプではないのですが、周りの勢いが強めで災難に巻き込まれていきそうな気配を最初から醸し出してくれていました。
展開的にも、あらすじ的にもおかしいことはないのですが、物語の登場人物がいってることだけがおかしいところにどうしても心が惹かれてしまいます!
言葉通り受け取るにはちょっと重いのですが、言葉の裏を読むにはまだまだ読み進めていく必要がありそうです!
丁寧な描写とテンポの良い会話でリズムよく読めるので、ついつい読みふけってしまうのですが、最初にもリンクされている挿絵がこの作品の雰囲気とマッチしており、読者のイメージを補足するどころか加速させてくれるとても魅力的な挿絵となっています!
この物語がどのように動き出しどのように収束していくのか、ぜひとも見守りたくなるこの作品はお薦めです!
学園物、ラブコメ、どちらも苦手なジャンルです。
サスペンスも展開が読めていて、思った通りの終わり方だったりが多く、最近は敬遠しておりましたが、軽い気持ちで覗いて引き込まれてしまいました。
特に周りのキャラが、実在の人物なのではないのかと疑うほど、活き活きと描かれていて、会話もテンポ良く楽しめます。
可愛い女子高生を楽しむのも良し。
サスペンス要素に、先の展開を考察するのも良し。
まぁ幼女を愛でるのもいいでしょう。
魅力的なキャラばかりで、夢中になれます。
校正は金と時間がかかるので、最近本屋で売っている小説は、その手間を省いているものが多くあったりします。わざわざ無駄に手間をかけて間違った振り仮名を付けたり、出て来る度に人物の名が変っていたり、酷い物も普通に売ってます。
そんなものと比べ、金と時間をかけているのか、作者が慎重なのか、誤字脱字も殆どなく、読み易くなっています。
これはお買い得だと思います。
一人二冊ずつ買うべき作品ですね。
そんな作品が、今なら実質無料で読めます。
この機会に是非どうぞ。
【簡単なあらすじ】
ジャンル:ラブコメ
天涯孤独だった主人公は、ある日突如ストーカー行為に遭う。相手が誰なのか突き止めようと罠を張り正体を暴いたところ、小学生くらいの少女であった。彼女にパパと呼ばれる主人公。彼女は一体何者なのだろうか?
【物語の始まりは】
天涯孤独の主人公が墓の前で父母に娘と妻が出来たことを報告するところから始まっていく。今まで彼女すら出来たことのない主人公に、子供と妻が一気にできたらしい。一体どのような経緯でこうなったのであろうか?
【舞台や世界観、方向性(箇条書き)】
スパイラルとは?
螺旋(らせん)。また、そういう形や状態。
物価と所得とが作用し合って連続して動く(悪)循環。
(web調べ)
・ある二人が救い救われ、互いに三度みたびの恋に落ちる物語のようである。
【主人公と登場人物について】
主人公は名前でなく、苗字がキラキラネームという稀な人物。
彼には友人が居ないというわけではなさそうだが、ほぼヤスといる。
主人公をパパと呼ぶ少女……どこから来たのか謎である。
【物語について】
友人との会話から主人公がどんな人物か明かされていく。あまり他人に興味がないのか、同じ部の部員の名前や顔を覚えていないようである。同じように、学食のメニューも覚えていない。主人公の日常と家族への想いなども語られていく。そんな日常に異変が起き始める。
ある少女に尾行され、正体を突き止めるとパパと呼ばれる。彼女は一体何者なのか? 翌日には飛んでもなく天然で危なっかしい少女が転入してきた。彼女はどうやら主人公のことを知っているようだが、彼は彼女のことを覚えていなかったのである。
その後、天然の転校生がやって来たり、再び謎の少女にしつこくつきまとわれたりと、大変そうである。あらすじによると、この少女と次第に心を通わせることになるようだが、パパということは危ない関係なのだろうか? いろいろと憶測が暴走しそうな物語である。
【良い点(箇条書き)】
・主人公が一見塩に思えるが、常識人である。
・周りの人々が癖のある人物が多い。
・謎が謎を呼ぶ物語である。この二人の少女の正体は一体?
・学校でも家でも面倒に巻き込まれているが、どちらも違う方向性である。
・面倒ごとに巻き込まれ、大変そうだが明るい物語である。
【備考(補足)】2日目⑨ 助言
【見どころ】
あらすじからすると、この謎の小学生と結ばれるように感じるのだが、いろんな問題点がある。例えば年齢など。そういったものをどう乗り越えて絆が出来ていくのか? 転校生も含め、彼女たちは一体何者なのか? 謎が明かされていく部分も見どころの一つなのではないだろうか?
振り回されたり、構われたりする人にとっては凄く可愛く感じる少女だと思う。面倒ごとを厄介と感じるタイプの人にとっては、大変そうだなと感じるだろうと思った。読む人によって印象は変わって来るとは思うが、主人公は天涯孤独。まだ学生であるにも関わらず、毎日一人で食事をせざるを得ない環境である。それが仕事で帰ってこないなどではなく、もう一緒に食事をすることができないという環境なのだ。
初めのうちは大変だなと感じていても、賑やかというのは寂しさを癒すのではないだろうか? と想像する。
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか? 二人がどのように仲良くなっていくのか? 果たして結ばれるのは本当にこの少女なのか?
この物語の結末を、その目で是非確かめてみてくださいね。お奨めです。
物語の各所に散りばめられた小ネタ、時に漫才を見ているかのような小気味良い会話に、よく笑っています。
しかし、笑顔だけでは終わりません。そもそも主人公の大地くん――彼の人生がなかなかにハードなので、笑ってばかりいられないのは当然の事です。
物語開始時点で、既に天涯孤独らしい男子高校生。彼は学校で親友のヤスと漫才みたいなやりとりをしていて、明るい少年にも見えます。
けれどその「光」の部分はほんの僅かで、彼の背負う「影」を照らしきるには至りません。
まず、ヤスとは明るく接しているように見えますが、他の人物に対しては恐ろしいほど興味がないのです。
「好きの反対は嫌いではなく無関心」とはよく言ったもので、どこか冷徹に見えるほど他人に興味がありません。もしかすると、興味がないのは人だけでなく、ありとあらゆる事象についてそうだったのかも……。
そんな大地くんを「救う」べく現れたのが、謎の小学生ちゃん。
大地くんは初対面と認識していますが、彼女の方は大地くんをよく知っているようで――しかも、謎に好感度が高いです。
これは、グイグイ来る謎の押しかけ女房に戸惑いながら、彼女の抱える謎を紐解きながら、大地くんが幸せへと至る物語。
きっと、大地くんの一人称視点だからこその謎も多いでしょう。
彼は、彼自身が見聞きした事、限られた情報のみを精査して、正解を導き出さなければならないのです。
こんな事を言ってしまえば本末転倒ですが、彼らを「小説の登場人物だ」と思っているのは私達だけです。彼らは彼らの現実を生きているため(例え読者が早い段階で「ヒロインの正体は、もしや……」なんて察したとしても)、現実として起こり得ない事には、そう簡単に思い至らないものです。
だからこその生々しさと言うか、妙にリアルを感じるお話なんですよね。人の感情の機微、その動き方なんてまさにそうです。
周りの仲間達に助けられながら、謎や困難に挑んでいく大地くんを見ていると、まるで我が子を見守っているような思いにさせられます(笑)
タイトルに入っているぐらいだから、ハッピーになるのだけは間違いありません。ただ、どんなハッピーを迎えるのか……どうやってハッピーになって行くのか?
これからも、楽しく考察しながら見届けたいと思います。
出だしの勢いに押されて、一度逃げ帰ってしまったのですが、縁あって、第一幕まで拝読いたしました。全体の印象は、会話劇主体のコメディですが、読み進めると、それだけじゃないのが分かってくるのが、この作品。そこ、逃げないで!!
主人公は、なぜか周囲より落ち着いた印象の男子高校生。ヒロインは無邪気な幼女(?)です。一幕終了時点では、主人公にも不可解な点が見受けられるのですが、ヒロインのそれはもっと上です。ヒントが増えれば増えるほど、謎が増えていく仕様になっています。
主人公たちだけでなく、周囲の人々にもそれぞれ、何かしらあるようで、キャラクターに奥行きがあります。いつかきっと、スポットライトが当てられる日を楽しみにしています。
ストーリーや伏線もさることながら、こちらはコンテンツ、つまり、おまけも充実しています。次回予告、区切りごとの登場人物紹介、そして、挿し絵――。そんなおまけにも、随所に伏線や、ちょっとした遊び要素が隠れています。
とことんのめり込みたい方、推理を楽しみたい方、クスッと笑えるおしゃべりを求めている方などにおすすめです。ぜひ。
ある日突然、女の子(小学生)が庭の木の上から落ちてきた! 主人公の大地は、そんな唐突な出会いを果たしてしまった女の子に向かって冷たい態度を取りまくりますが、そんな中でも負けじとアタックしてゆく少女の健気な姿に惹かれました。
また、学校内で繰り広げられる大地とヤスとの言葉の掛け合いが面白く、物語にリズムを生んでいて気軽にスイスイ読み進められます。
けれど、ただコメディだけを詰め込んだ作品かといえばそうではなく、それぞれの登場人物が何かしら抱えている事情を臭わせる箇所も所々点在していて、一章まで読み終えた時点での心境はズバリ、「えぇ! これ、この先二人ともどうなるの⁉」でした(笑)。それだけ先が気になる作りが成されていて、読者を飽きさせない工夫が所々に光っています。
更に、作品の所々に読者の想像を掻き立たせてくれるキャラの挿絵がこれでもかというほどに詰め込まれ、作品に花を添えてくれています。なんと執筆と挿絵はご夫婦それぞれで担当なさっているということで、夫婦合作ラノベという物凄いことをしていると知り、これまた驚愕! なるほど、これが夫婦の絆の力というやつか……と思い知らされた次第です。
この先も、主人公大地君とその娘さん? お嫁さん? の関係がどうなってゆくのか、楽しみながら読ませていただきます。ありがとうございました。
冷え切った心を抱えた少年と、そんな少年の前に突如として現れたミステリアス幼女。
奇怪で、理知的で、どこか艶かしくて、そして主人公の妻を名乗っている娘幼女。ビックリするほど属性てんこもりのヒロインと主人公が出会うことで、この物語は幕を開けます。
「親方、空から女の子が!(オブラートに包みまくった表現)」みたいなヒロインとの出会い方もさることながら、二転三転する主人公の日常生活には事件がつきものです。
ジェットコースターのように移ろう、彼を取り巻く環境。そのスピード感に私達読者も大いに振り回されますが、しかし、そこにはある種の爽快さがあります。読者を置いてけぼりにしないぐらいの制限速度ギリギリの速さで、この奇妙な恋物語は主人公とヒロインを中心に加速し続けるのです。
ヒロインと過去にトラウマを持つ主人公の繊細なやり取りや、キャラ間での緻密な心理描写も充分魅力的ですが、餅餅餅様の豊富な知識から繰り出されるギャグもまた秀逸で、読んでいて思わずクスリとするようなものばかりです。
文章力、ギャグセンス、ストーリー構成力。どれをとっても、一級品に違いありません。
このレビューを読んでいる方。
お暇なら、貴方もこの超スピードの恋螺旋に巻き込まれてみませんか?
p.s.
余談ですが、この作品の作者である餅餅餅様はとっても優しいお方です。コメントから良い人感が溢れ出ているので、物書き間で繋がりたいと思っている方は、何かしらの形でコメントを送ってみると良いかもです(具体的にはハピスパの応援コメントとか)。
100%の善意でコメントを返してくれそうな方ランキング、私の中ではNo.1ですので!(餅餅餅様、迷惑だったらごめんなさい!!)