男を優しく撫でるように、癒してくれる遊行女《うかれめ》莫津左売の恋物語

 奈良時代の、いわゆる娼婦である遊行女《うかれめ》。
 心優しい遊行女《うかれめ》である、莫津左売(なづさめ)の恋物語です。

 ろくに食べさせてももらえなかったため、痩せてみすぼらしく、とても地味な見た目だった莫津左売(なづさめ)。
 遊行女《うかれめ》を選ぶ場で、三虎という男に選ばれてから、大切にされ、きちんと食事もできるようになり、花が開くように美しくなっていきます。

 莫津左売(なづさめ)の感謝は、自然な形で三虎への愛へと変わっていきますが、この愛はかなうのでしょうか。

 この作品は、「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のサイドストーリーです。
 でも、単独でも十分楽しめます。
 「あらたまの恋 ぬばたまの夢」を読まれたかたなら、もちろん、最高に面白いです。

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