男を優しく撫でるように、癒してくれる遊行女《うかれめ》莫津左売の恋物語
- ★★★ Excellent!!!
奈良時代の、いわゆる娼婦である遊行女《うかれめ》。
心優しい遊行女《うかれめ》である、莫津左売(なづさめ)の恋物語です。
ろくに食べさせてももらえなかったため、痩せてみすぼらしく、とても地味な見た目だった莫津左売(なづさめ)。
遊行女《うかれめ》を選ぶ場で、三虎という男に選ばれてから、大切にされ、きちんと食事もできるようになり、花が開くように美しくなっていきます。
莫津左売(なづさめ)の感謝は、自然な形で三虎への愛へと変わっていきますが、この愛はかなうのでしょうか。
この作品は、「あらたまの恋 ぬばたまの夢」のサイドストーリーです。
でも、単独でも十分楽しめます。
「あらたまの恋 ぬばたまの夢」を読まれたかたなら、もちろん、最高に面白いです。