編集済
第30話 右も左も恋の季節。への応援コメント
三砂の心の声が最高すぎる。タイミングが絶妙ですね。
恋の季節だ!美緒は置いてけぼりだけど(*^^*)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
いいかげん話数も字数も延び延びになってて、この先をいかにスリムに終えるか躍起になっていた頃の文章で、けれども「ん、ここでこう三砂にセリフ割り当てりゃウケるんじゃ?」という邪念に打ち勝てず、あほな切り方をしてしまいました 笑。
もういいから、小ネタのギャグは拾えるだけ拾っていこう、と開き直った境目の回になりましたね。おかげでこの後も全然コンパクトに展開できず……。
第29話 バカとブルータスと母の心。への応援コメント
チューバって吹くのに命を削るんですかね笑
唐津ママという人がどういう方かわからないので、美緒が酸欠の用になったことに対しての反応が少し過剰な気もしてます。
まぁ、息子の疾患のこともあるから過敏なんだろうかとも思うけど、その割にはあっさり青春の流れに巻き込まれてしまって。
よく分からないうちに説得が終わってました。
パート移動の話復活ですね。忙しい吹部だ(*^^*)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この回の展開は、ドラマチックでありつつも予定調和に傾き過ぎて、なんだか変な塩梅になってるような気もしてたんですが……んー、ちょっとおかしいですかね w
この場の話に関して言えば、なんで美緒がひっくり返ったかと言えば一人で吹いてるということと美緒本人の音が薄いからで、そこを対策するとすれば貴之に部を続けてもらってかつ美緒の響きも改善するしかないわけで、つまりは唐津母のクレームに対処するなら唐津母が要求を全部飲むしかないという矛盾した状況になっておりまして 笑、そこらへんがまた妙ちくりんな流れに感じてしまうのかもしれません。
ちょっともつれているところを直せばすっきりしそうにも見えるんですが……ご意見参考にまた検討してみます。ありがとうございます。
第27話 一人でできるもん(ウソです)。への応援コメント
ずいぶんと久しぶりです。
やっぱり音楽小説、特に演奏シーンは楽しいなぁ。
難しい所とかはどうしてもテンポ落として練習しますが、インテンポまでなかなか追いつかなくてよく焦ります。
一人ずつ、怖ぇ…((((;゚Д゚))))
ちゃんとできてたら怖くないんだろうけど。
作者からの返信
コメントありがとうございます! ブランクはさみながらでも読み継いでいただけて嬉しいです。
ここはもう、「この曲のこのフレーズを日本語にしたかったんだよ」という一念で書いたところで w、曲知らない人にどんだけ伝わってるかなとも思うんですけれど、なんにしても音楽小説は演奏シーンあってなんぼ、ですから。
中盤から後半は、序盤に比べて練習風景がかなり増量されてますんで、お楽しみいただければ ^^。
>一人ずつ、怖ぇ…((((;゚Д゚))))
社会人オケでそういう場面は少ないのかなとも思いますが、誰が弾けてないとか、どこがとちったとか、どうせばれてますからね……。一人ずつ厳しく仕上げられるのと、ダメなのが分かってスルーされるのと、どっちが落ち込むのかというのが、こういう音楽活動のシビアなところでもあるでしょうか 笑。
第26話 吹部に死す!?への応援コメント
唐津ママ、音大時代に管弦打楽器専攻生と色々と確執がのあたりがめっちゃ気になる(*^^*)
多分本編に絡まないので明かされることはないだろうけど、音大生って楽器ごとに色々確執ありそうな勝手な印象で。管弦は仲悪いと聞きますし。
唐津先輩、おかんとかいう人だったんだ…。
しかし色々と問題が勃発しますねえ。チューバ移籍問題がすっ飛んだ笑
作者からの返信
二話続けてお読みいただいてのコメント、ありがとうございます!
>唐津ママ、音大時代に管弦打楽器専攻生と色々と確執がのあたりがめっちゃ気になる(*^^*)
すいません、ここはさすがにディテールなど全く詰めてないところで w
ありがちな話だと、オペラでオケ合わせした時に、生身の声楽科へ全く配慮できない音の出し方しかできない学生オケにブチ切れたとか、そんなところ? まあ、音楽は関係なく、単純に色恋沙汰で不幸なかかわりが重なって、ということにしてもいいんですけど 笑。
>音大生って楽器ごとに色々確執ありそうな勝手な印象で。管弦は仲悪いと聞きますし。
え、そうなんですか? オケの規模が大きいところだと、そういう話もありなのかな。私が見聞きした話だと、基本、管弦打楽器の専攻生って、音大の中では少数派の体育会系なんで、やたら結束力があるということだったんですが ^^。でも一般大学の学生オケなんかだと、吹部出身者中心の管とハイソ志向の弦とじゃ、確かにもめそうですねえ。
とりあえず、樫宮中は木管と金管が絶賛抗争中という設定です。大きな外敵がなかったら、人間ってどうとでも仲たがいしますね。
>唐津先輩、おかんとかいう人だったんだ…。
私自身のこだわりなのかもしれませんけれど、「母さん」「お母さん」とかの呼び方ってストレートすぎるというか、素直すぎる印象があって、出すのにためらいを感じることが多いのです。特に男のティーンエイジャーだと。
と言って「おふくろ」はややませすぎだし、案外「ママ」もありかなと思いつつ、そっちは美緒が使ってるんで、「おかん」に落ち着いた次第。
>しかし色々と問題が勃発しますねえ。チューバ移籍問題がすっ飛んだ笑
ええとここは梶野さんからも指摘受けてるところで、まあ梶野式小説作法に倣えば「読者への目配せが足りてない」ところかと思います。ので、金管が臨時総会やる前に美緒と亜実との間で「すんません、その件はこっちが落ち着くまでということで」「ええ~、しょうがないなあ」みたいな会話を入れようとしてたんですけど、どこでどう入れるか迷ってるところで止まってる状態でして。
とりあえず二人にはそういうやりとりがあったものとして、この先をお読みいただけるとありがたいです。
第24話 怒涛の日々とバラ肉。への応援コメント
三砂が先輩としてアドバイスをするシーンが特に好きです。彼女の性格を表すような少し控えめだけど芯のあるアドバイス。
バイオリン属の場合はピッチは指をおく位置だったり指を立てたり寝かせたりで微調整しますが、金管の場合は多分息とか口の使い方ですよね?
つくづく身体って楽器の一部だなぁと感じたり。
作者からの返信
おお、久しぶりのコメント、ありがとうございます!
音楽をやっていたにしても、音程の微調整なんかにまで話が及ばなかったタイプの読者は、このへんから脱落するんだろうなあと思いつつ(ピアノ弾きはほぼ全員そうですが)、吹部だとこういう話ってみんなやったよね、という気持ちで書いたネタなんですが、なんか、内容的にはかなりディープな題材だったようですね。まあ、私の吹部時代でも、ここまで徹底的なハーモニーの練習やったわけじゃないんですが。自分が顧問になったらこんなルーティーンやらせてもいいなあという妄想だけで 笑。
>バイオリン属の場合はピッチは指をおく位置だったり指を立てたり寝かせたりで微調整しますが、
ああ、そこはやっぱり平素から緻密な音程を意識した練習をしてらっしゃるんでしょうか。吹奏楽だと、市民バンドでもこの話ほど細かい話してるところは、それなりの上位団体ぐらいだと思います。聞いた話だと、そりなりに上手な社会人コーラスグループでも和声分析にまで踏み込んだ話はやってないみたいです。あの人たち、感覚だけで合わせてるみたいで w
この話、有機的にストーリーへ繰り入れるところまで持っていけなかったんで、すぐに終わるネタで済んでしまいました。エンタメとしては削るべき要素なんでしょうけれどね。
あ、三砂が先輩らしい面を見せるのは、たぶんここだけです ^^。まあこの一か所だけで、少しはキャラに深みが出たの、かな?
第23話 そんな顔で迫られたら…。への応援コメント
あれ?
梶野さんとの会話でエンチャントとありましたが、エンハンストモードですよね?
Win3.1的な。久しぶりに目にした単語なので、なんて言葉のチョイスを!と思ってたのですが。
パーカスの合いの手ご面白すぎるんですが、トーンクラスター鳴らすのも秀逸で。
コメディ感を忘れずにいいテンポですね^_^
ほかで色々触れた吹部系のお話では普通に全国目指す展開か多いので、この部の空気感は逆にリアルなドラマだなぁと思いました。
作者からの返信
第二部突入後も引き続いてのコメント、ありがとうございます!
そーなんです。エンハンストに変えてみました。ベストチョイスではないかもしれませんが、エンチャントよりはましかな、と。
本作は今なお小規模・中規模の修正が突発的に行われているので、日を空けて読み直したら「あれえ?」というところも出てくるかもしれません 笑。
あっとそういえば、島本さんはWin3.1のパソコンをご存じの層なんですよね。って、3.1までさかのぼるんだっけか? あ、単に私が486マシンをCPU換装してwin98のころまで引っ張ってただけだったんだな、そういえば w
>パーカスの合いの手ご面白すぎるんですが、トーンクラスター鳴らすのも秀逸で。
逆に、なんでこういうネタをうちのパーカスは披露してくれないのか、と、学生時代は物足りなくて物足りなくて……会話によってはトランペットが仕事人のテーマ吹き鳴らしたりとかしてくれたんですが。まあ中学生でしたしね。
>ほかで色々触れた吹部系のお話では普通に全国目指す展開か多いので、この部の空気感は逆にリアルなドラマだなぁと思いました。
私自身は、一応「金賞獲るぞ、おーっ」という空気の中にいたので、このストーリーこそが空想の産物なんですが、リアルと感じていただけたのなら何よりです ^^。まあでも、うちの部は隙があれば目先の面白さに走る、という空気が充満してたから、これはこれで学生時代へのオマージュになっているのかも、ですね。
第22話 休日も波乱万丈に。への応援コメント
他の方のご意見まちということだったので個人的な見解を^_^
私は「ー」は一個でも違和感がないかな。
というより、私の場合は絵的に芽衣の家の外観とか空に移って叫びが吸い込まれていく。その叫びの余韻のイメージで読んだので、「ー」が多いと逆に違和感が。
先輩たちの引退が少しずつチラ見してくるのはなんかいいなぁと思います。そしてやっぱりサックスパート仲良しだ。だんだんキャラクターの輪郭がはっきりしてきて面白いです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おお、支持派がおいでになりましたか。物語の襞に分け入った読み取り方をしていただきまして、恐縮です。
>だんだんキャラクターの輪郭がはっきりしてきて面白いです。
正直、この作品ではキャラ立ちとか差別化とかほとんど考えずに書いてたんですけれど、一応それぞれのキャラには元になるイメージの人物がいまして、私の記憶にあるその人のアクの強さなんかがにじみ出た結果、わちゃわちゃした感じが出せたのかなと。
まあでも、普通こんだけ個性がばらばらだったら、部としてのまとまりがほとんどないはずなんですが 笑。
第21話 そして今度は…ラブ?への応援コメント
おお、ついにいろんなことが解明されてきましたね。しかし、部員たちへの説明にも芝居が入っていて、なんか面白い部活だなあ。こんな雰囲気、学生でなければ出せないので眩しい。いや、さすがにここまでは普通の学生では出せないか笑
そしてついに恋愛要素が混じってくるのだけど、声帯模写とは芸の細かい。
まだまだ驚くことがたくさんありそうです。
作者からの返信
今回もコメントありがとうございます!
これはあとがきに書いたことなんですが、樫宮中吹奏楽部は、いろんな意味で湾多の理想……というより、「こんなんだったらどんだけ楽しい部活動になるか」という妄想をそのままぶっこんで書き上げたものなんで、ノリの良さが非現実的なレベルになってますね 笑。
恋愛要素といえば聞こえはいいですが、本作の場合はあくまでコメディの中のアングルの一つ、という扱いですんで、じれたりときめいたりなどのロマンチック成分は皆無かと。あらかじめ、お知らせしておきます ^^
第20話 ふぁいなる・あんさー。への応援コメント
美緒をメインとした視点でこの寝ぼけた雰囲気を書くのはすごいと思いました。状況見えるし^^
さいごの「で、何の話してんの」ってのもお約束で良いですよね。
さて、数話前からなんとなく違和感がありまして、その正体はなんだろうと。
読み手としては、ちょっと疲れてくる頃かもしれません。本来の筋はおそらく大会に向けた時間軸があると思うのですが、この数話はその流れをあまり感じないからなのかもしれない、と。わかりやすい筋が根底にある方が話を追いやすい気がするので。
このあたりは色々苦労されてそうなところなので、まあ所感ということで。
作者からの返信
二話まとめてのコメント、ありがとうございます!
>美緒をメインとした視点でこの寝ぼけた雰囲気を書くのはすごいと思いました。
恐縮です。今回は逆に、寝ぼけた人間視点での文章でないと語るべきことが語れないといいますか……夢の中で普通じゃ得られない最終回答を得る、という展開になってますので、徹底的にご都合主義で行きました 笑。
>さて、数話前からなんとなく違和感がありまして、その正体はなんだろうと。
ああ、島本さんがそうおっしゃるのなら、本物ですね、これは。
まあ心当たりは山ほどあるのですが、ここ数話分の内容についていえば、
・十六話までは「謎の襲撃」に関する話。これは実は美緒の技術アップが狙いだと判明する。
・十七話からはしかし、その問題が過去一年間吹部の中で争いの種になっていたことが判明。
・十九、二十話では、その問題の定義づけから議論しつつ、吹部の中で今後どう折り合いをつけるのかという、拡散気味の話をいっぺんに処理しようとしている。
という流れになってるのが原因かなと、最近になって思うようになりました。もちろんその根底には、おっしゃるようにコンクールとは別次元の話になってて、把握しづらいというのもあると思うんですが。
いやもう、ぎりぎり話になりそうなところで、何とか文章にして強引に先へ引っ張る書き方してましたからねー、ここらへん。
いいかげん改訂に着手せねばと思いつつ、未だに私自身違和感の正体をつかんだ気になれません 笑。なにはともあれ、ご指摘ありがたくちょうだいしました。もうしばらく考察を続けてみますので。
いささか中だるみっぽい個所ではありますが、この山を越えると、とりあえず普通の部活コメディっぽく、気楽に読めるところになると思います。……読めると思うんですが。
第18話 陰謀好きな先輩ばかりって…。への応援コメント
去年の演奏は聴くな。いやぁ、守れる気がしないぞ(*^^*)
しかしこの部は、妙なところですごいチームワークを見せてくるな笑
頭下げてる、からの「ヨシ、今がチャンスだ」というノリが楽しいです。
作者からの返信
連荘のコメント、ありがとうございます!
>去年の演奏は聴くな。いやぁ、守れる気がしないぞ(*^^*)
そこはまあ、小説の都合に合わせて、守れる限りは守ってもらうということで。今のところ、本人にあえてタブーを犯したくなる理由もありませんしね。
>しかしこの部は、妙なところですごいチームワークを見せてくるな笑
これからもっとすごいチームワークを見る機会がある……かも知れません 笑。
第17話 新たなる試練…ですと?への応援コメント
ですよね、体系立てた指導とかで努力で埋められるものならよいのですが、くじ引きのようなものですからねぇ。
ただ音階とか、ロングトーン鳴らしてるだけで、ハッとさせられる音は何度か遭遇していますが、総じてよく練習している人の印象です。やっぱり身体の使い方なんだろうなと思うと、そのコツのようなものを掴むことができるかどうか、どれだけ考えて練習できているかというのも重要なんだろうな。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ええと、16話のコメントの続きですね。
そうですね、こういう話って、くどくど書けば書くほど「負け犬の遠吠え」になるんで、本気で長々と書き連ねた人の記録ってほとんど残ってないんですけど 笑、始めて数日とか数ヶ月程度の中学生の吹奏楽部員の話に限って言えば、音がいい・悪いって、その子の性格とか成績とか情熱とかに全く関係なくて、これはこれで結構理不尽なものがあると思うんですよね。
ある程度いい音が出せる人がさらに「はっとする音」の吹き手にレベルアップするには、もちろん努力なり研鑽なりが必要になってくるんですけれど、その「ある程度いい音」が出せなくて振り落とされた、けど諦めきれない、という人って結構多くて、これ以上書くと私の黒い過去に重なるので素通りしますが w、えてしてそういう人って、xxメソッドとかOOO式呼吸法とか、新興宗教巡りみたいに「一発逆転の訓練法」を探し求めるんですね。何十万か出して講習受けたとか、アメリカで何ヶ月か滞在してレッスンしてもらったとかね。で、ある時、ほとんど上達していないことに気がつくという……もう賽の河原ですね。
第16話 謎は解けた…んだけれども。への応援コメント
おお、やっと謎が解けましたか。
ある程度まとめて読んだほうがわかるんだろうな、と数話一気に読んでみた次第です。
まあ、謎の答え合わせについては、指導の一環だろうとは思っていましたが(そうじゃないとセクハラ案件)まさかそんな特殊能力が^^
私の場合はエンタメ作品についてはあまり理論的な部分とかは気にならない質なのでそこは全く気にならないです。こういう斜め方向の解決もありだと。
数話読んで一番感じたのは、登場人物多いな、ということですかね。
ハレーションゴースト(妖精作戦2、で湾多さんには通じる気がする)のようなキャラクターがワチャワチャと賑やかに場をかき乱すようなシーンをイメージしてるのでは?! と勝手に感じたのですが、ちょっと飽和気味のような…
ハレーションゴーストでもメインの5人に加えて、南部、和田、ドクトル、深雪姫、宮崎など一気にキャラ増えて混乱した覚えがあるのですが、そういうのを解決するのが、それぞれのキャラを立たせるエピソードだったりセリフだと思うのです。今のところキャラクタの区別がついてなくても通っちゃうという。
今回は
・美緒の首筋問題
・貴之の病気
・サックスの1年生の悩み
など、物語的に解決しなくちゃいけない問題が豊富なので、キャラクターの特徴までは筆者としてちょっと仕事しきれないのでは、と思いました。
キャラクターを区別せずに、筋を追うなら物語的には面白いです。
ただ、あんまり流して読んでもらいたい部分ではないだろうなあということで。
いや、毎度好き勝手言って申し訳ない。
作者からの返信
三話分総括してのコメント、ありがとうございます!
貴之のこのヘンな能力については、みなさん突っ込んだ意見を出しかねているという感じなんですが、これは一言でいえば、金管吹きの妄想成就そのものなんですよ。もっと言えば、上達欲だけ強くて、結局上のステージに上がれないままだった、残念な金管吹きの、ですね。
最低限のアドバイス(というか姿勢矯正?)だけで、みるみる理想的な音を鳴らせるようになる――こんな、指導法なり訓練体系なりがあったなら、どれほどの数の底辺奏者が救われることか。このへん、弦楽器の人にどれだけうまく伝えられてるかはわかりませんけれど、とにかく管楽器って、ロングトーンを出すレベルで、もうどうしようもなく「うまい」と「へた」の差がついてしまう世界で、しかもその差は、一生懸命練習したとか、何百時間取り組んだとか、あんまり関係ないんですね。うまいやつは最初からぽんときれいな音出してしまうんで。
せめて、努力した分だけきちんと報われる技術体系とかそういうものはないのか、という思いをずっと抱えたままでしたんで、それが今回、「謎のスキル」としてこんな形で出てしまいました。うん、こうやって元をたどってみると、このネタ、物語の根幹から微妙にズレてるな 笑。
キャラの数につきましては、一つには最初から数を出すことそのものを狙いにしていたところがありますんで、「多いよっ」というツッコミも出るのは当然かと……いや、申し訳ないんですが。
エピソードのたびごとに少しずつキャラを増やしていくという手もあったんでしょうが、一応は五十人前後が部屋の中にいるのに、しばらくの間にしろ、ほんの数人だけでドラマが進行していくような吹部の話ってありなのか――いや、ないだろう、という結論になってしまいまして w もう最初から読者の記憶力の限界に挑戦するようなキャラの出し方に。
まあこれは、いったん名前だけ先に並べて、個々のエピソードはこれから、という形にしたせいというのもあります。言い換えると、ご指摘のように、あんまりキャラの区別せずに、多人数でわいわいやっとるなあ、という印象のみ受け取ってもらえたらいい、というのが今の段階のストーリーですので。
もうしばらく先になっても、なんだかキャラが覚えられない、ということでしたら、それはこのへんの導入で失敗していたということでしょうね。あれもこれも先送りで恐縮ですが、よろしければもう少し読み進めてから、キャラの飽和感がどう変化しているか、改めてお聞かせいただければ幸いです。
どうぞ今後とも遠慮なく意見をぶつけていただければ。
第12話 これまたヘンな人たちが。への応援コメント
サックスパート、素晴らしいチームワークですね(*^^*)
笑いを長時間持続させてるのもですが、集団イモムシを逃したときの怒声が。美緒のツッコミ通り、ほんとに何を怒ってるんだか。
その後のパーカッションのはっちゃけ振りも面白かったです。
構成で個人的な引っ掛かりが一点。
ミーティングが始まったシーンからこの話は始まります。
その後読者は、何が話し合われるのだろうと読み進めるのですが、途中で美緒の回想が入り、雪乃に一旦説明してこのミーティング、という流れだったと明かされます。
途中のギャグシーンもあるので、回想挟まずにミーティングの流れ通りの方がわかりやすい気がするなぁと感じたのです。普通に時系列通りでシーン組んでも良かったかと。そんな風に感じたのです。
しかし、まだ核心には触れず…
作者からの返信
今回もコメント、ありがとうございます!
サックスはこの日までパート全体がずっと鬱々たる状態だったので、突然こんな展開になって、色々とタガが外れた状態になってます w
パーカッションは……まあ、五十人以上の吹奏楽部だと、謎めいたパートというのがえてして一つ二つできてしまうものでして。
引っ掛かりを感じられたところですが、実はそこ、つい最近書き足したばかりのところです。もともとはストレートにミーティングが進んでいく書き方だったんですけれど、
>しかし、まだ核心には触れず…
まさにこの問題のために、小さな修正を試してみた次第。つまり、美緒が求めている「謎の襲撃の真相」に至るまでに、色々と他の議題を割り込ませた構成にしてしまったため、このままだと「ストレスになる」との声をいただきましたので 笑、ちょっとだけ、本題の前に少し寄り道するよ、という予告を入れた形にしたわけです。
本来ならもっと大鉈を振るう形の校訂を考えなければならないところですが、ちょっとした増量だけで何とかならんかなと横着しまして……せめて時系列通りに組み直しておくべきでしたかね。この辺、今なお意見を募っている最中ですので、ここから四話ほどの構成、どういう流れなら最もストレスなく読める形になるか、少しは先で改めて忌憚のないご意見いただけましたらありがたいです。楽しみに来られた方に分析&レポートを要請する形になってしまって、まことに申し訳ないのですが……。
第11話 私、大マジなんだけどな…。への応援コメント
しまった!
まさかそこ(ホラー映画)が伏線だったとは!!
吸血鬼って、またナナメ上というか多分次元が違うズレ方をしてて笑いました。そして増殖するイモムシたち…
描写としては最初の慶奈が盛大に笑うシーンが素晴らしかったです。
まずとりあえずは楽器の安全を確保し、プルプルと震えてからの大爆笑。
ここが面白くないと、後の二人の爆笑の畳み掛けが盛り上がりらないですからね。
いやぁ、しかしどうしてこうなった!?
「作り話にも真実が…」
ねぇよ!お父ちゃん!
作者からの返信
作者、してやったり、のコメント、ありがとうございます! w
ここの展開は、「前話で『しょせん作り話』とか言ってたのに、吸血鬼を本気にするってどういうこと?」などのツッコミが入るんではと気になってるところなんですが、みなさんすべてお見通しでいらっしゃるのか、面白いから許すということなのか、今のところ全員完スルーなんですよねー。一応言い訳も用意してあるんですけれど……まあ、この年齢のリアリティ感覚のねじれは、グダグダ説明しなくても大丈夫なんでしょうか……ね。
さらに言うと、読者の半分ぐらいは「ああ、やっぱり」みたいな反応かなと思って書いたところなのに、これまた今のところは「バカな!?」みたいな反応が大半なのは、ありがたいというか、意外と言うか。何はともあれ、お褒めに預かり、恐縮です ^^。一つのカタルシスが消化できましたということで。さて、問題はここからなんですが……。
第10話 そして三回目はこの方。への応援コメント
話によると、姉の理緒は高校からパソコンを支給されていて
このあたり、少し違和感がありました。同居の家族のことなのですが上の文は伝聞のような印象で。
この話の中の美緒と父、姉妹と家族のぎこちなさがすごく出ていて。もちろん伏線なのかもしれませんが。
首筋へのちょっかいもですが、全方位に伏線を散りばめたような印象の回でしたが、さて。
作者からの返信
今回も的確なコメント、ありがとうございます!
>同居の家族のことなのですが上の文は伝聞のような印象で。
いわれてみればその通りで、狭い家ですし、美緒はそのパソコンを一応は目の前で見ているはずなので、ここまで間接的な書き方は適当ではないですね。
少し調べて修正しておきます。少し調べてというのは、公立高校でパソコンを全生徒に支給しているようなパターンだと、みんなどこに置いてどういう使い方をしているのかとか、全然確認取ってないんで、最低限リサーチはしておこうかと。
そういうわけで、ここは伏線とかそういうものではございませんということで、ご承知おきください w
>全方位に伏線を散りばめたような印象の回でしたが、さて。
はい、もったいをつけた書き方もそろそろいっぱいいっぱいですね。ということで、次回は……?
第9話 そんな、ドキッとすること…。への応援コメント
演奏か始まって楽しいです。
まあ、冒頭で最後の和音でしたがね(*^^*)
三砂の芸が細かいのが面白くて。昔々って、いやいや10分の休憩やで、とツッコミを入れたくなる感じで。
ホント、いつの間にスケッチブックまで用意してるんだか。
やっぱり貴之くんは何か理由がありそうですね~。
作者からの返信
連チャンのコメント、ありがとうございます!
三砂の作中作のメルヘンですが、あんまり本腰入れて書くと、中学生作家でこんな高いレベルにしてしまっていいのか、という問題が出るし、かと言ってあまりええかげんだと話が壊れるし、というジレンマにぶつかって、ストーリーの完成度の調整に苦労しました w
>ホント、いつの間にスケッチブックまで用意してるんだか。
A4サイズのスケッチブックと手帳サイズのメモ帳は、三砂が常に肌身離さず持っている小道具、という設定です 笑。
>やっぱり貴之くんは何か理由がありそうですね~。
今問題になりつつあるのは、彼の秘密を美緒がどう解釈するのか、ということですね。まあ別に悲劇的なことになったりはしないんですけどね……。
編集済
第8話 あんな人、こんな人。への応援コメント
なんだろう、このサブタイトル的なやつですがこの話のものは少し腹落ちしにくく感じました。
貴之のだした代案が抽象的に感じて。
ここでイメージを決める必然性か見えないからかな。結局そのまま合奏にいっちゃうので、このシーンの意図がまだ理解できてない感じ。
前のコメントでも結構引っ張るとありましたので、一旦今の印象ということで。
そしてやっぱりケースに入ってたのはバレてた(*^^*)
作者からの返信
今回もコメントありがとゔざいます!
ご指摘を受けて気がついたんですが、この中学生たち、別にこの段階で課題曲を分解してサブタイトルつける必然性なんてないんですよねー。
練習の時はAとかDとかで何の不自由もありませんし……要は、美砂が長ったらしいサブタイトルを押し付けようとしたから、そんなのになるぐらいなら、ということでこうなってるだけで、でも最初から「サブタイトルなんていらねー」って言い切ったら済むことではあります。
まあ、前向きに解釈するなら、せっかくプレゼンで分析やったんだから、その成果を練習に組み入れましょう、ということでこうなったとも考えられるんですが……ちょっと苦しいか?
後々で同じネタが蒸し返される時は、もうちょっと大きな練習方針とかに関わる話になってるんでそうでもないんですが、ここの場面について言えば、話が空回りしてる形になってるのかも知れません。んー、ちょっと掘り起こして検討します。全くノーマークの部分でお恥ずかしい限り。貴重なご意見、感謝します。
第7話 プレゼンって…?への応援コメント
三砂の小説にはとっても興味をひかれます(*^^*)
でもこういったイメージの共有って大事ですよね。演奏って当然楽器を鳴らすんですが、身体の使い方って意識に引っ張られる部分がある気がしてます。指揮の先生が指摘した事を意識するだけでも音が変わったり、統一感がでたりしますし。
ですので三砂のプレゼンはまぁおバカではあるのですが、本人は大真面目なんだろうな。
作者からの返信
今回もコメントありがとうございます!
まるっきりお話にならないぐらいフレーズ感がばらばらなレベルだと、こんな子供だましっぽいストーリーでも意義はあるでしょうね。樫宮中はもう少し上のレベルなんで、こんだけゴタゴタした物語持ってきたら却って音が合わない気がしますが w。曲想を統一的にイメージできるようなストーリーっつーたら、「四季」とか「田園」程度のシンプルさが限界だと思います。
>ですので三砂のプレゼンはまぁおバカではあるのですが、本人は大真面目なんだろうな。
はい、実はそのへんは結構引っ張る話で 笑。
本来ここで軽く終わるはずのネタだったんですが、いささか強引にこの部の悪しき宿縁的なテーマにこじつけてしまいました。だいぶん先の展開での話ですけれど、そのあたりの処理、読み苦しいようでしたら、改めてご指摘いただければと。
第6話 誰も助けてくれない…。への応援コメント
神回キタ!
楽器ケースの中のフカフカした緩衝用のクッション。チューバほどの大物になるとさぞ触り心地が良いのだろうなぁ。
美緒が寝てみたい、と思うとこまではまあいいのですが、まさか本当に寝るとは!
しかも体勢を変えて入り直すとか、素晴らしすぎる!
先輩たちの重要そうな話聞いてるときも、チューバに擬態したままなんだと思うと面白すぎて。
そうか、楽器だけでなく椅子やスタンド、譜面台もあるから本当に大変ですね。
しかも個人練中止とか、苦行や…。
そういえば、トロンボーンはよくスライドで譜面台や前の人を攻撃すると聞いたことがあるのですが事実なんでしょうか?
作者からの返信
コメントありがとうございます!
神回とおっしゃっていただけますか。恐縮の極みです ^^。
まあ実際の話、中一段階の小柄な子供だったら、チューバケースにはほんとに入れてしまうそうで、どこかの吹連県支部だったかでは「入って遊ばないように」みたいな通達が出たことがあるとかないとか。
コメント欄、及び「注釈」の方でも色々と書きましたけれど、改めて本音を言うと、私も入ってみたかったという思いはあります w
>そういえば、トロンボーンはよくスライドで譜面台や前の人を攻撃すると聞いたことがあるのですが事実なんでしょうか?
遊び半分の威嚇ということなら、そういうシーンがないこともないですけどね 笑。
今日びの楽器は結構デリケートなんで、人間相手にジャブをぶつけるだけでスライドの調子がおかしくなったり、曲がったり凹んだりするんで、まあ学校のボロい備品を使ってる中学生とかじゃないと、意図的な行動はとらんと思います。まともな奏者はみんなかなり気を遣ってますよ。
逆に言えば、事故は頻発してます。譜面台にちょっとぶつけるなんてのは日常的にありますし、すごく狭い合奏スペースだったら、不幸な人身事故も一つ二つは……でも、そんだけ狭かったら、スライドで突かれる以前にやかましくて難聴になるんじゃないかな。
第5話 ヒドいの、スゴいの?への応援コメント
そういえば、先輩が吹いてるシーンは無かったな。美緒が素人ではないし音出しは出来てるので課題出して基礎練習でしたもんね。
ただ、部活の流れの勝手なイメージなんですが、まずは各所に散ってパート練習。最後にみんなで合奏とかと思ってました。そうすると、個人練してる新人たちも、演奏聴くのかな、とか思ったりするのですが、実際どうなんだろう。
チロル二個握らせる、良いですね。
美緒も芽衣もお互いになんか相談するときは、ポッケに用意してたりするんだろうなぁ。可愛い。
テューバが一箇所残ってました。
>テューバ吹いてるところ、見たことない
作者からの返信
毎度のコメント、ありがとうございます!
部活の流れのイメージは、それでだいたい合っていると思います。学校によっては、火曜日はパート練習だけとか、土曜日は全部合奏とか、ルールができていることもありますが、おおむね一旦散ってからまた再集結、という流れですね。
では全体合奏が出てこないのはなぜか、合奏シーンも含めて貴之の演奏場面がないのはなぜか、というのは、この先で一応事情説明みたいなものが入ります。それでも説明としては半分しかできていなくて、なんとなくうやむやなまま、先に進めてしまってるんですが w
ぶっちゃけ、このへんは作者サイドの事情によるものです。つまり、ごく最初の頃にあまり貴之にぼんぼん音を鳴らしてもらうわけにはいかない、と言う。
それはどういうことなのか、という部分も含めての完全な説明は、すべて読了なさってからでないと出来ないところもあるので、最終話の後に改めてこの問に戻っていただければ、納得できる部分もあるかと。気の長い話で恐縮ですが。
>チロル二個握らせる、良いですね。
ここの描写、未だにつっこむ人が出てこないんですが……ええ、ほんわかした雰囲気をお褒めいただくのはありがたいんですが……ここ、作者としてはギャグのつもりで書いたところなんです。「それはソデノシタとは言わへんっ」というツッコミをもらえるところとして 笑。
ボケシーンにしてはかわいくまとまりすぎたか? まあこういう見込み違いも楽しいものではあります。
誤字のご指摘、ありがとうございました。なんでこういうズレが頻発するんだろうとよくよくキーを見ると、「て」と「ち」って斜め隣の位置関係でしたね。誤入力してもぱっと見て間違い判定できないまま、残ってしまったんでしょう。まだ出てくるかも知れません ^^。その節はよろしく。
第4話 この人までっ!?への応援コメント
おお、マックスがいた! こんな所に!
合奏パート良いですね。しかも練習風景とか、萌えます。
美緒が最初の一音から高揚していく感じがとても良いですね。
貴之が手を叩き始めるやつ、分かるわぁ。
多分みんなまだ楽譜ガン見してて指揮なんて見る余裕あんま無いだろうし。
あぁ、楽器弾きたくなってきたのです。
作者からの返信
深夜……というか、早朝のコメント、ありがとうございます!
私は夜型だからいいんですが、島本さんは……まあご自愛ください w
本作のこの先は、言われてみればギャグの伏線張ってるか、練習風景ばっかりです。やたらマニア受けする練習場面とかがどうしても多いですが、それぞれお楽しみいただければ。
>貴之が手を叩き始めるやつ、分かるわぁ。
私も中学のパートリーダー時代はさんざんやりましたね。指揮も少しやったんですが、宙に図形を書くと言うよりは、譜面台をバシバシ叩いてメトロノーム代わりになってるというだけで ^^
ま、アインザッツは合奏の基本です、ということで。
第3話 何が始まるの…?への応援コメント
もはや音楽雑談をしにきてるだけなのかもですが、合奏はやはり楽しいですよね。特にメロディーじゃないパートは合わせないとその楽しさが分かりづらいというか。
裏拍を気持ちよく入れたり、ここのリズムがカッコイイよねとか内声の美しさだったりとか。
姉がいるからケンカを続けられる、という表現私はすごくしっくりきたのです。すごく美緒と母と姉の関係がわかってとても良いと思ってコメント残そうとしたら、カメムシさんのとこで触れられてた。
私は好きということで。
音プレとりあえず聴いてみました。
曲か華やかに始まるのとかすごく好きです。盛り上がりもあるし途中の曲調が緩やかになるとこも素敵で。今後演奏シーンがあるということでわーい、と思ってます。
作者からの返信
毎回のコメントありがとうございます!
>もはや音楽雑談をしにきてるだけなのかもですが、
大いに結構です 笑。プレイヤーとしてこの単語のチョイスの違いはよくわかる、とか言ってもらったらとても嬉しいですし、音楽経験のある方だと、コメントの角度も色々変わりますしね。
>姉がいるからケンカを続けられる、という表現私はすごくしっくりきたのです。
ありがとうございます……まあ、こういうニュアンスの受け止めは個人史にも関わるんでしょうか w。ポジティブ評価一票ということで、ご意見頂戴しました。
>音プレとりあえず聴いてみました。
おお、さっそくのご試聴、恐縮です。
70〜80年代のアメリカからの輸入曲って、だいたいあんな感じの曲だったんですよ。華やかなファンファーレがあって、アップテンポ主体で、最後はフォルテッシモで締めて、という。その中でも「音プレ」は完成度の高い名曲だと思いますが、コンクールなんかで同じようなタイプを何曲も聞いてると、さすがに飽きてきますねー 笑。
ちなみに「音プレ」の演奏そのものをじっくり文章で中継するのは、まあこれは予測のうちと思われるので申し上げますが、最終話なんです。それまでは部分的な合奏の描写、もしくは全然関係ない曲の話、さらには映画音楽の話とか、ぬいぐるみそのものの話とか w、ごたまぜなエピソード が続きます。
後半になると一話あたりの文字数も結構膨らんできたりと、だんだん申し訳ない分量にもなりますので、無理のないペースで気楽に読み続けていただければ、と今のうちから申し上げておきますね ^^。
第2話 ナニをしてるのっ!?への応援コメント
唐津先輩がいい味を出してきていますね。異性で何考えてるのかよくわからなくて、ちょっと無口。そして今回の謎行動!でもいろんなことに意味があるんだろうなぁとわくわくします。
あ、バスパートなのでヘ音記号なんだ。トランペットはト音だと思うので混乱しそうだ〜。最低音のほうが音が出しにくいのですね。こういうのは知らないとでてこないので、嬉しくなります。
電車とかで楽器ケースを持ってる人をみると、つい目がそちらを追ってしまいがち。多いのはやっぱりバイオリンやサックスかなぁ。たまにチューバも見かけますがほんと大きいですよね。重量感ある。バイオリンは軽くて良かった(*^^*)
木管とかは小さめなのでさらに軽そうで、そういうのもバスパートが避けられる小ネタなんだろうなぁ。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ここの謎の回収は結構時間かけてますので、よたよたなサスペンスをお楽しみください。が、オチとしてはディープなんで、解明しても「あ、そういうことか」とすとんと腑に落ちてくれないかも知れません w
>最低音のほうが音が出しにくいのですね。
唇が弦の代わりになってる楽器ですからねー。ヘ音記号の下加線あたりからになると、唇というより口輪筋全体がぶるぶる震える感じ。私はチューバそのものは吹いたことないんですが、トロンボーンでそのあたりの音域初めて吹いた時は、視界全体がシェイクしたように気が 笑。
音質とか二の次で、とりあえず発音するだけでいっぱいいっぱいですね。
>木管とかは小さめなのでさらに軽そうで、そういうのもバスパートが避けられる小ネタなんだろうなぁ。
まあかさばるのが好きって人は希少ですよね。大型楽器は可及的速やかに免許取らないと大変です。(価格が)高い・でかい・重い。敬遠して当たり前なんで、ずーっとやってると逆に、「俺以外の誰がこいつを好きになれるって言うんだ!」との倒錯した思いも募ってくるようで……。
第1話 なんで私がっ!への応援コメント
気になっていた作品なのですがなかなか読みに来ることができず。少しずつですが読ませていただきます。
私は大人になってからバイオリン始めたのですが、吹奏楽部は楽器決めがあるのですね。やりたい楽器とのギャップとか、悲喜交交ありそうです。軽い偏見ですが、シンバルとかあたったら楽しみを見出すのに時間かかりそう^_^
トランペットやりたい理由がマックス(ぬいぐるみ)って、なかなか楽しくて引き込まれます。これからどんなドラマが待っているのかと楽しみでございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
わざわざお越しいただいて恐縮です。どうぞお手柔らかにお願いいたします 笑。
>私は大人になってからバイオリン始めたのですが、吹奏楽部は楽器決めがあるのですね。
社会人楽団が出発点だと、そのあたりの空気は実感しづらいかも知れませんねー。ちなみにこの手のイベントは管弦楽部でももちろんあって(というかあるらしくて)、あっちは楽器数が多いだけに、弦だ管だモブは嫌だかっこ悪いのは嫌だとさらに輪をかけた騒ぎになってるんではないかと 笑。
>軽い偏見ですが、シンバルとかあたったら楽しみを見出すのに時間かかりそう^_^
シンバルはまだいい方なんですよ……というか、そのうち出てきますんで、お楽しみに ^^。偏見を受けがちなのは、やっぱりバスパートですね。「何が楽しいの?」っていう質問に、先輩も先生も満足に返答できないという……。ある意味、この作品は、そういう一般的なネガティブイメージに対し、「チューバはすごいぞっ」と反論する意図もこめた作品ですので……というか、そういう意図が含まれればいいなあとやれもしないことを見せかけだけ……失礼、とにかくそういう葛藤も取り上げた作品ということで w
ど真ん中の音楽小説だと思って読むと、ギャグだらけで愕然とすると思います。ギャグ小説と構えて読むぐらいでちょうどいいかも知れません 笑。構成的な不備など手直ししないままでお見苦しいところもあるかと思いますが、それはそれとして忌憚なくコメントいただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします。
編集済
第49話 後から出てきたものは…。への応援コメント
>でも卵まであったからねえ。見つけた時も、二匹連れがなんかまったりしてて、たまたまいたって感じじゃなかったから。下の方とか、はっきり食われててあちこち穴になってたし
ギャァァァァァァァ(大発狂)
あ、そうそう、実は猫丸のペンネームの『ネコ丸』って、実はぬいぐるみの名前なんですよ。小学生のときクレーンゲームで取って、ペット並みに愛くるしく可愛がってる三毛猫の。
ゲーセンで人生初めて取れた商品なので、結構思い入れも強くて(何回やっても取れなくて、めちゃくちゃ親に我儘言って、お金出してもらって…w)。
猫丸も実はかなりぬいぐるみ愛が強いので、この作品は純粋に吹奏楽小説としてだけじゃなくて、『ぬいぐるみ小説』としても存分に楽しませてもらっていて、だから『勝手にぬいぐるみ捨てられて、美緒ちゃん可哀想…』って密かに思ってたんですけど、今回で全部ひっくり返りました。
こ、これは仕方ない…
でも、お母さんだってちょっとは説明してあげたらいいのにな……なんて…(笑)
まぁ、愛しのぬいぐるみにゴキ…例のあれが住んでたら、ショックどころでは済まない気もするけれど…
あと、これは前回の話になるんですけど、理緒ちゃん(お姉ちゃん)が喘息になってからぬいぐるみがダメになった、という流れで…
私は喘息ではないんですけど、ホコリやダニのアレルギーがあって、アトピーも酷かったので、布団でぬいぐるみと一緒に寝ようとしたら必ず母親に没収されていた記憶があってw。だから、個人的にこの話はかなり共感させてもらいました。
私はどうしてもぬいぐるみを諦めきれなかったので、枕元に置いて寝たりしてしましたがw
なんだか小さい頃を思い出させてもらいました。
喘息とかアレルギー体質の子でも遊べるような(ホコリが出にくく、かつマックスみたいなしっかりもふもふの)ぬいぐるみが作られたらなぁ、とも思いました。
やっぱりぬいぐるみって、可愛いだけじゃなく安心するし。あのふわふわともふもふがない幼少時代って、正直考えられない…
猫丸は今でも、メンタル維持のために定期的にぬいぐるみと戯れてます(なんなら話しかけてますw)。
作者からの返信
ぬいぐるみ愛にあふれたコメント、ありがとうございます!
気持ちのこもったお言葉の数々、興味深く読ませていただきました。お名前がぬいぐるみからのものだったとは。
>この作品は純粋に吹奏楽小説としてだけじゃなくて、『ぬいぐるみ小説』としても存分に楽しませてもらっていて、
ここはみなさんそれほど感想の前面には出してもらえなかった部分なんで、そう言っていただけると、伝わる人には伝わったのだな、と感無量になります ^^。
今だから書きますが、この「美緒とチューバ」は結構行き当たりばったりな作品で、母親の心ない行動にはちゃんと裏があって、ということを考えたのは、はっきり執筆が後半に差し掛かった後でのことでした。そして、その感動ホームドラマのさらに裏側にも驚愕のオチがあるということにしたのは、確かこの話を書く一週間前ぐらいだったような w。
最終的な顛末がこういう興ざめなことでいいんだろうか、と迷いもしましたが、一方でこの直前のエピソード、あれはちょっといい話にし過ぎたな、という思いもあったので、少し振り切った針を戻す意味もあって、こういうことに。まーなんだかんだ言っても、この話、根っこはコメディだもんな、と書きながら頷き、その気分がこの場面最後の美緒の切実な("神"を呪う)モノローグにそのまま乗っかった次第 笑。
こういうことになると、普通は後聞きでもいくらかトラウマっぽくなるもんではないかと思いますけれど、作中の美緒は、なんとかマックスの美しい思い出と、その別れの裏の現実とは、うまく心の中で切り離せたということにしてあります。いずれ、自分で稼げるようになった頃にでも、二代目を買ってマックスの分身として愛で続けてほしいものです。
さて、マックスの本体は「毛足の長い等身大のクマのぬいぐるみ」という設定ですが、実はモデルがあります。というか、今現在も家の隅で袋をかぶってます。
その昔、私が職を得て間もない頃、姉からクリスマスプレゼントでもらったものです。ちなみに当時は二人とも実家暮らしで二十代。以後、姉は結婚して家を出、私は居残ったわけですが、うちは母親がぬいぐるみ趣味というものを全く解さない人間で、真顔で何度も「捨ててしまえ」と言われたものです。一時期は私の仕事場に持っていって、インテリアみたいにイスの上に安置してたんですが、仕事をたたんだ際に実家に戻したらさすがにスペースがなく、「毛が飛ぶ」だの「くしゃみが出る」だの親もうるさいので、今はほこりよけに袋詰めしたまま。この先、親を見送ったら改めて……と思うんですが、いつになることか。この頃は、私が先に死んだら棺おけに入れてもらう旨を遺言しておこうかとも……いや、さすがに入らないか w。
私の学生時代は、冗談ごとでなく、男で「ぬいぐるみが好き」などと言おうものなら異常者扱いを覚悟しなければならなかったのですけれど、近年は、少なくとも投稿サイト上でなら、そこそこ理解が得られるようになって、その点は喜ばしいことだと思ってます。
ぬいぐるみの現物を巡ってのエピソードはここが最後で、この後は"比喩としてのぬいぐるみ"と美緒とがどう結びつくのか、それとも結びつかないのか、という展開になっていきます。本作の大部分は音楽小説ですが、音楽小説の形をしたぬいぐるみ小説だという読み方もできるかも知れません。そのへん、またご意見などいただけましたら幸いです。
第34話 そのハイCは僕が支える。への応援コメント
課題曲でハイC?!想像しただけで震えが…
昔の課題曲って、現代のと比べたらかなり難易度高いですよね。『音プレ』も聴かせて貰ったんですけど、あれが課題曲だなんて、言われなきゃ絶対気付けないw
私の世代だと、『課題曲=マーチ』みたいな認識なので…
でも『音プレ』、いい曲ですね。(なんかめっちゃ偉そうな言い方なんですがw)
合奏したら楽しいんだろうなぁ…
私は中学校三年間ずっと小編成でしたので、四十人とか五十人超えの団体は、ずっと憧れの存在でした。コンクールメンバーを選ぶためのオーディション、なんて未知の世界です。こっちは何人居ても足りませんでしたから…
来世は樫宮中みたいな大編成に入部してみたいですね。
あ、でも、人数が多くても、それはそれで色々大変なのかも…
作者からの返信
コメントありがとうございます!
まさに吹奏楽人からのコメントという感じで、読んでいて嬉しくなりました w。
>課題曲でハイC?!想像しただけで震えが…
ぶっちゃけ、私もスコアで確認するまで「え、ほんまに上のドなん?」って感じでした w。中学レベルだと、金管はみんな死にますね……。比較的短い曲なのが救いです。
>昔の課題曲って、現代のと比べたらかなり難易度高いですよね。
90年代まではどんどん難易度が上がっていったような感じでした。が、あまりに難度を上げすぎて、主に意識高い系の団体を中心に、コンクール直前になって「仕上がり不全のため、参加を諦める」などという事態が複数起きまして、どうやらそこから「難しさもほどほどに」という方向へ転換したようです。
「音プレ」自体について補足しますと、昔の課題曲といっても高校以上の部専用の課題曲でしたから、そこそこ歯ごたえのある曲を、ということであんな選曲になったんでしょうね。同年の中学校の部はもっと楽な課題曲だったようです ^^。、どのみち、当時の学生団体とかでハイC出し切ったところは多くはなかったんじゃないかな。
余談めいたことですけれど、近年では「音プレ」は小編成用のアレンジ譜もたくさん出回ってます。十人ぐらいでもそれなりの音にできるようです。私はピアノ二台アレンジで鳴らすのもいいなと思ってるんですが……今日日、吹奏楽曲と言っても、楽しみ方はさまざまですね。そのうち、エアロフォンとか使って、一人で全パート多重録音するやつが出てくるかもです。
小編成の、ことさら優秀校というわけでなくても、中学時代にしっかり経験を積んだのなら、今後いくらでも吹奏楽に関わるチャンスはあると思いますよ。直接楽器に関わる仕事でなくても、なんなら文章を通した形でのつながりでも。
もし事情なり気分なりに問題がなければ、ですが、いつか、秋葵さんにも身近な形で「音プレ」を体験してもらえたらいいなと思います。
編集済
第43話 凪の日々 (前)への応援コメント
>最初から終わりまでホルンが主役なんだよ
えっ、何その最高な曲!!!(大歓喜)
って思ったので、せっかくなのでYouTubeで調べて聴かせて貰いました。
……いやっ、激ムズ!音高っ!笑
ハイb♭何発出てくるんだろう…
下吹き勢には死んじゃいます…
これ吹きたい!って言える、光一くんたちがすごすぎる…中学生なのに…(敗北感!)
ホルンが目立つ曲って、難易度高めなのが多いんですよね。
メロディーが来て、最初は「よっしやぁぁぁぁ!」ってなるけど、たいてい高音続いて唇が死んできて、「裏打ちに戻りたいっ!」ってなるやつ。
まぁ、裏打ちは裏打ちで別の意味でキツいけど…(息が余るし、とにかく暇、無になるしかない)
やっぱり、ホルンはオブリガートが一番なんですよね(?)
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ホルン吹きの方から注目してもらえて光栄です w。
この曲、調べてみると、明らかに中間部ではホルンが抜けているし、そもそも終始四本でユニゾンしているものなのか、楽譜を調べたわけじゃないんで確認してないんですけれどね。
要するにチャンバラのテーマ曲なんですが、シルバー世代、およびそのすぐ下ぐらいだと、七、八割ぐらいの人が知ってるんじゃないかと思えるほどの有名曲です。ホルンパート向けのエピソード考えた際に、真っ先に出てきた音楽なんですが、吹奏楽アレンジがあるかどうかは確認しないまま書き始めて、ないならないででっち上げればいいか、と思ってたんですね。なのに、後で検索してみたら結構な有名レパートリーであるらしいのを知って、唖然としました 笑。このごろの吹奏楽、なんでもありですな。
>……いやっ、激ムズ!音高っ!笑
一応「音プレ」でも、ホルンは四本とも割と高い音を連発してるので、ここの四番ちゃんのセリフはちょっと通りにくいとも言えるんですが、聞いた感じだと「大江戸」のほうがよっぽど難しそうですね ^^。
>光一くんたちがすごすぎる…中学生なのに…(敗北感!)
この作品はフィクションです 大笑。
>やっぱり、ホルンはオブリガートが一番なんですよね(?)
うーん、そーですねー。そこはでも、本来ならコルネットの受け持ちでしたからねー。
もともと吹部の中でいちばん難しい楽器とも言われてますし、「らしい」音楽を引っ張ってくれば難曲になってしまうのはいかんともしがたいですよね。とはいえ、探せば「大江戸」みたいな曲が見つかるホルンっていいなあと思います。トロンボーンなんか、三本で客席をどよめかせる曲なんか、そうそうありませんしね。
第27話 一人でできるもん(ウソです)。への応援コメント
>ちょっとそこ……チューバ一人で吹いてくれる?
ゔっ…トラウマがああああ
大体一発じゃ終わらないやつだし…
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ずいぶん読み進めていただいているようで恐縮です。ここらへんまでくると、「この流れ、なんか変」という要素は割と少なくなっている、と思いたいところですが。
「お一人様ご指名」には、人それぞれ思い出があるものですね ^^。
一発で終わらないケースなんか、大人になった後の視点だと「そりゃ平素の指導の段取りが悪いんじゃね?」なんて思ってしまうんだけど、まあ演奏度胸をつけさせる理由とかもあったんでしょうか。
とはいえ、単純に音出してないやつとかもいたなあ。全然違う音で吹いてるのとか……。
第7話 プレゼンって…?への応援コメント
男子が株稼ぎのために運搬手伝うの、吹部あるあるですねw
み、三砂先輩wwwww
なんかちょっと気が合いそうw話してみたいw
作者からの返信
コメントありがとうございます!
我々の時代では、楽器運搬は単なる強制労働でしたね……。中学生ですから、はっきり言って腕力は男女互角か、むしろ男(特に私)のほうが劣ってたぐらいでしたが、「男の仕事なんだから」と一方的に定められておりました。この頃は多少空気変わってきたのかな?
浪瀬三砂は、当初それほど道化キャラではなかったんですが、何しろ便利なんで、とりあえず「ミサミサの小説」絡みにしておけば何でもギャグにできるといいますか w。
この人、最後までこんな調子なんで、ひいきにしてやってください 笑。
編集済
第18話 陰謀好きな先輩ばかりって…。への応援コメント
>去年の県大会の録音だけは聴くな
聴くなって言われたら、聴きたくなっちゃう……
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ここは、昔話なんかでマスト設定になってる「禁忌の言い渡し」ってやつですね。「機織りの最中は、決して私の姿を見てはなりません」みたいな ^^。
もとよりこういうセリフが出てきて、ストーリーの最後までその言いつけを守ったままでいるはずはないのですが w、この伏線にどういうオチがつくかは、後半までのお楽しみということで。
編集済
第1話 なんで私がっ!への応援コメント
こんばんは。いつも有り難い応援コメントを頂いているので、ド素人コメントで恐れ入りますがこっちからも書いてみようと思います!
希望の楽器になれないのってかなりショックですよね。しかも美緒ちゃんは女の子でチューバ……言い方悪いですけど、チューバってやっぱりどうしても『男子がやる楽器』って印象付きがちだし、相当絶望したのでは……私も中一で吹奏楽部に入部したとき、『あのデカい楽器(チューバ)だけは絶対やりたくない!』って思ってましたし…
お母さんに勝手にぬいぐるみ捨てられるシーン、私にも見覚えあり過ぎて美緒ちゃんに大共感してしまいました。母親ってそういうところ本当に無情ですよね…
話の進みのテンポ良くて、読みやすくて面白いです!まだ八話くらいしか読んでいないので、これから読んでいこうと思っています!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
感想をお寄せいただいてとても嬉しいです。先にレビューをつけてもらってるんですが、「どういう点を評価してもらったんでしょう?」と訊きたくて、でもその問いかけだと詰問してるようにも見えるし……などと、入学デビューに頭を悩ませている高校生みたいに w、あれこれ考えてたんですが、そちらからコメントちょうだいできて願ったりです。
本作は作者的には、今なおいちばん気に入っている小説なんですが、一方で結構不細工なところもふんだんにあって、日頃えらそーなコメントをしている評者でも、自分で書いたらこんなもの、という投稿サイトあるあるの、いちばんわかりやすい例になるかと 笑。
ただ、一方で読み手には恵まれましたんで、いいコメントがたくさん入ってます。かなりツッコんだ形で問題点を指摘してもらってる回も多く、そちらは大いに参考になると思います。まあ、秋葵さんご自身、読めば一目瞭然な問題点であるかも知れませんが。
本来ならきちんと改訂版を作るべきなんですが、批評はありがたくもらったものの、まだ作業は当面先になると思うので、「わかりやすい分析が入ってる残念な例」から存分に学んでいただければと。もちろん、技術論とは別のところでストーリーを楽しんでいただけるなら、こちらとしてもそれに優る幸せはありません。
>希望の楽器になれないのってかなりショックですよね。
>『あのデカい楽器(チューバ)だけは絶対やりたくない!』って思ってましたし…
吹部経験のある方はみなさんそうおっしゃってますね……正直、私も中学生当時は同じ気持ちでした……。
でも、書く側からすると、主人公には楽器と最悪の出会い方をしてくれた方が話が転がるんですよね 笑。
>お母さんに勝手にぬいぐるみ捨てられるシーン、私にも見覚えあり過ぎて
「はじめに」でも書きましたが、本作は一割ほど「ぬいぐるみ小説」でもあります。ここのネタの扱いも、結構あとあとまで引っ張りますんで、そこは留意していただきつつ、「ん? ここは何言ってるんだかわからない」ってとこがありましたら、忌憚なくつついていただければありがたいです。
読みづらいところも多々出てくるかと思いますが、どうぞよろしくおつきあいください。
あとがきへの応援コメント
拝読、完了いたしました。
まずは楽しい物語もありがとうございました。
他の方も仰っていますが、特に最終回の畳み掛けるような盛り上がりと大団円のエンディングには感動しました。
こんな風にキャラクタたちがわちゃわちゃする物語、いいですよね。
私が吹奏楽部に入ったのは高校の時でした。
今でも大して変わっていませんが、当時の自分は輪をかけた愚か者で、とにかくメロディラインが吹きたかったのです。
美緒がチューバに配属された時の気持ち、彼女とは全然持っている目的が違ってはいるのですが、よく理解できました。
決して低音楽器を下に見ていたつもりはないにしても、つまんなそうだな……ととんでもない勘違いをしていた昔の私です。
全音符ばっかとか、すごくよく分かります(笑)。
結局、金管のマウスピースを試させてもらっても一向に音が出ず、サックスパートを見学していたら「音が出やすいよ」「目立つよ」と言う甘い言葉に誘われて、そのまま入部しました。
最初はテナーでしたけど、三年のバリサクの先輩が卒業したら、その後釜に据えられてしまいました。
今思えば、全体で合わせた時の気持ちよさ――アンサンブルの醍醐味を感じてはしていたものの、ちゃんと理解するところまで至りませんでした。
私のいた部はそれほど活動が熱心ではなく、定期演奏会こそありましたが、全体的に緩い活動状態でした。
だから、コンクール前に外部から来た講師とかが「もっと歌え」とくどいほど言うのに、その意味を私は分からなかったのです。
最終回で繰り返し出てきた「歌」「歌う」ということがどういうことなのか、活動から離れてようやく身に染みて理解した次第です。
続けていたピアノからも遠ざかった今、何か新しい楽器をと言われたら、迷わず「ベース」と言います(笑)。
部にいた時、弦バスをやっていた同級生の女の子に、今さらながら謝りたいです。
(特に失言したとかじゃないですけど、何となく)
あとはパーカスもいいなと思っています。
たくさんの登場人物がいて、私はとても楽しかったです。
トリオやカルテットじゃないし、いろんな味のある楽器(ひと)が集まって、ひとつのものを作り上げるんですもんね。
本当に余分な楽器何てひとつもない……今はしみじみとそう思います。
私も拙作で何かの曲を登場させるような場面では、読者の方にも是非聞いて欲しいと思ってYouTubeなんかのリンクを入れたいと思いました。
でも、やっぱり何か違うと思ってやめた口です。
小説と言う形からあまり逸脱したくありませんでしたし、何と言うか、連続性が失われてしまうような気がしました。
同じ曲を聴いても、同じように感動していただけるとは限りませんしね。
とにもかくにも、当時のことをこんな部活生活ならもっと楽しかっただろうなあと懐かしみつつ、とても楽しませていただきました。
本当にありがとうございました。
執筆、お疲れさまでした。
別の作品にも、お邪魔させていただきたいと思います。
作者からの返信
コメント並びにレビュー、ありがとうございます!
なんだか規則正しいペースで読んでもらってるなあとずっと気になってましたが、最後にこんな熱いメッセージをいただけて感無量です。あるいはそうかなと思ってましたが、やはり吹部出身者でいらっしゃいましたか。
いい年のアラ還間近になってからこんな作品を書いたことからバレてしまうかと思いますが、私自身もまさに「何も分かってなかった」愚か者の一人です。楽器がトロンボーンだったんでチューバとは常時つるむ形で練習していたものの、本作で描いたような低音の魅力など、学生当時は欠片も分かっちゃいなかったです。ましてや「歌う」ことの意味など、体感的に分かってきたのはごく最近という感じですね。
思うに吹奏楽好きなラッパ吹きって、どうしてもパワフルさとか刺激の強さとか音の強烈さに耳が行ってしまいますからね……中学時代ですでにロマン派以前の音楽が物足りなくて物足りなくて仕方なくなってたし、いろんな意味で青かったなあと思うことしきりです。
これはピアノの話ですが、五十過ぎてようやくメンデルスゾーンとかいいなあと思うようになってきました 笑。歌心ってものがあるなあと。この感性の半分なりとも、高校時代に発揮できていたらと思いますが、そのへんはみんな同じなのかな。昔の自分と似たようなことを語りちらしている学生の文章とか読むと、なんだか切なくなってきたり。
>私も拙作で何かの曲を登場させるような場面では、読者の方にも是非聞いて欲しいと思ってYouTubeなんかのリンクを入れたいと思いました。
>でも、やっぱり何か違うと思ってやめた口です。
そうですね、私もこの頃はもう、「読者にも作中の曲を聞いてほしい」とはあまり思わなくなってきました w。とりあえず情報という形で提供しておいて、気が向いてくれればラッキー、というぐらいでよしとすべきなのでしょうね。
なによりも、ストレートなまんまの曲紹介みたいな形など取らなくても、ストーリーの中で語る形にする方が、ずっと本質的なところを読み取ってもらえるということが、分かってきましたから。とは言え、私自身が感じたその曲のすごさ素晴らしさが、どの程度文になっているのかな、と考えると、はなはだしく心もとないものがありますけれども。
ご自身の連載のコメント返しだけでも日々大変なのではないかと想像しますが(と言いながら、書けば長文のコメントを投下してしまう湾多であります。お手数かけてます)、胸に迫るコメントをわざわざお寄せいただいて恐縮です。この種のサウンドの熱気を実感していただける方に読んでいただいて、つくづくこの作品は幸せものだと思います。重ねてありがとうこございました!
編集済
第11話 私、大マジなんだけどな…。への応援コメント
……なぜ。
どういう発想で「吸血鬼」?!
返信ありがとうございます。
ホラー映画に影響されるにしても「昼間に吸血鬼疑惑」は珍しいと思ったのです。
しかし、キャラとしてはありですね!
作者からの返信
コメントありがとうございます! こういう形で@TFR_BIGMOSAさんからお言葉を頂いたのは初めてのような気がします ^^。
ギャグとしては見え見えかもなあと思ってたんで、そこまで愕然としていただいたのなら書き手としては重畳この上ないんですが w……、ええと、ここの話は基本的に前話から話を引っ張ってます。前の晩、美緒が父親とB級ホラー映画を見ていて「あ、もしかしたら」と何かひらめいたような素振りを見せた場面ですね。今となってはあまりに身もフタもない「ひらめき」なんですが、まあしょせん中学一年生の世界認識ですということで見過ごしていただければ……ダメですかね?
2/7 追記
重ねてのコメント、ありがとうございます。
あー、そうか、真っ昼間の吸血鬼って、ちょっと違和感ありますよね。なるほど、これはそっちの方向でも誤解を増幅させるような伏線を張っておいたほうがいいか……ちょっと考えてみます(結局何もしないかも知れませんが w)。
ナイス突っ込みに感謝です!
編集済
あとがきへの応援コメント
さて、こちらでは全体の感想を。
といってもこの文量なので、あくまで読後の印象を元にしたざっくりした意見になります。内容もそこそこ忘れてるので、細部については各話で書いた感想を優先させてください。
一言で言えば、「長すぎる」ですね。
全体的に物語のテンションが低く、エンジンが吹けていないイメージ。盛り上がりを作ろうという意図は感じられますが、これぞという場面がいまいち思い出せません。母との和解くらい。それも終盤なので、中だるみを感じる人がいても無理ないかと。
最終回は掛け値なしによかったので、そこまでに多数が離脱してしまっているとすれば惜しい限り。当初は短編予定だったそうですが、おそらくそのくらいの長さ、長くても今の半分くらいであれば問題なく、中だるみもなくなるのでは。
私も長編のノウハウとか持ち合わせていませんが、改めて思ったのは、長辺連載というのは「打ち上げ花火」みたいなものだなと。
進行に合わせて次々と上がる花火を毎回の話に喩えれば、今作は最後に特大の花火があるにも関わらず、途中までの花火が総じて小さく、客が途中で期待をなくし帰ってしまう、というパターンではないか、と思われます。
もちろんそれぞれの話によい場面、よい話もあるのですが、それを読み終えて「なるほど。面白かった」とかえりみる場面が少ないというか。ギャグパートとかは楽しめましたし好きですけどね。最後を除いて、全体的に花火が小さい。時々光るものも、埋没してしまう感じです。
この原因は、短編の感覚で長編を書いていたからだと推察します。
例えば最終回では、ここまで引っ張った伏線を全部片づけるわけですが、逆を言えば大量の疑問を、読者は最後まで抱えさせられたわけです。全部読めばすっきりしますが、そこに行きつくまでがストレスで、私も実際そんな感じは否めませんでした。短編なら問題ない構成も、長編だとストレスフルになるということです。仮にもコメディということなら、過剰なストレスは減らす方向で構成すべきです。
ではどんな構成がいいかというと、これも花火と同じです。
観客が足を止めるよう、適度な間隔を開けて派手な花火を打ち上げるんです。最終回クラスに盛り上がる話を、中間くらいに差し挿めれば理想です。まあ理想は無理にせよ、「この話は気に入ったので後で読み返そう」と思えるエピソードを、その時点で完結させて読者を満足させる意識を強めることが必要かなと。今作では満足させるよりも、最終回への引きに重きが置かれてしまっていると感じました。
例えば亜美の恋愛エピソードなんかは最終回まで引っ張らず、あの回で綺麗に落してしまってよかったと思いますし、去年の演奏についての謎も、中盤くらいで公開してしまった方が話が飲み込みやすいかと。母親との確執、マックスの謎はあれくらいでいいと思いますが、それ以外の要素は、適宜エピソードごとに消化するくらいが適切かと私には思えます。連作短編的に書くべき、と言えばわかりよいでしょうか。
文章面はさして問題を感じません。
書き込みの多い作風ですが、文章をストレスに感じたことはありませんでした。むしろ演奏描写については毎回、舌を巻かされました。そこら辺の才能が、最終回では相乗効果で爆発した感じです。
ただ、この手のコメディ、とくに長編をストレスなく読ませるとすれば、よりきびきびとした筆致、会話のキレを意識してもよいかなとは思いました。ここら辺は個性もあるので一読者の要望ですが。
キャラクターは、率直に言って多すぎます。
まあ私はキャラの名前が覚えきれず三国志を挫折するような人間なので極端な例かもしれませんがw
物語舞台が舞台なのでキャラが増えるのは仕方ないので、キャラを減らさない前提でやれそうな工夫を考えますと、
・キャラのネーミング
やはりキャラのイメージに合った名前だと、記憶に残りやすいです。
特徴的で読み書きしやすく、何かしら記憶のフックがついてると効果的かと。今作では現実的というかややリアル寄りの名前なので、そこら辺は、とくに印象の薄いキャラについては強化してもいいかもしれません。
・キャラのシチュエーション
印象的な場面がキャラごとに一つあれば、そのキャラを忘れることはありません。三砂とかそんな感じですよね。雪乃もわかりやすく覚えやすい。ただ、任侠モードと法子が、両方伝法口調で似てしまってるので、そこは区別つけた方が混ざらなくていいかと思いました。
「パートごとのカラーを出す」という手法は大賛成。漫画的ではありますが、もっと積極的に押し出すべきだったと思いますね。私のように吹奏楽素人には、楽器やパートの名前を出されてもイメージが浮かばず、それが特徴として残りません。これも今作で名前を覚えにくかった理由の一つかと思われますので、その分、他の特徴を強めて、名前に絡めた面白エピソードを設ければ、もっとキャラの印象を強められたかと思います。
「アイシールド21」というアメフト漫画では、チームごとに「西部風」とか「中世風」とか一目でわかる色分けがありました。そのカテゴリごとにキャラが特徴づけられていて、上手いなと思ったものです。まあここまでいくと極端ですが、人数の多い作品では、「馬鹿でも覚えられるカラー」は一考に値するアイデアかなと思いますね。コミカル路線ですし。
・キャラクターの外見
作風的にあまり描写されてませんが、印象付けるのにイラストが有効なように、やはり絵面は大事かと。動きや台詞が多く、自然と想像できてしまえるキャラはいいんですが、それ以外はもっと際立った設定と描写が欲しいところですね。後半の描写を見て「こんなキャラだったの?」となった場面もありましたし。
・ちなみに
私が言われて、名前がすぐ出て来るキャラといえば、美緒、貴之、三砂、雪乃、慶奈、亜美……ですかね。他は「言われたら思い出せる」「こういうキャラいたはず」というシチュエーション覚えです。脳みそちっこくてすみません。ご参考までに。やはりアクション大きいとキャラが立ちます。
名前忘れたけど印象強いのは、美緒の親友と独立志向のペット吹きでしょうかね。シンバルの子もタイプ違って覚えてます。勇希だっけ。あ、同級生は芽衣だった。亜美のお相手も名前は出ないけどわかりやすくて印象的。まあそんな感じです。
構成について:
構成について感じたことは二点。
まずは前述した、最終回に最大の盛り上がりを持ってくる狙いが裏目になってる部分。面白さの持続力に欠ける点の補強です。
対策としては山場と言える盛り上がりを分散して配置すること。最終回が100点だとしたら80点クラスのを5話ごとくらいあれば理想的。カタルシスがあれば方向性は違ってる方がよいです。恋愛方面とか。
あれだけ書けるなら、演奏場面で大きく盛り上げる話を折り返し点でもう一つくらい用意してもいいと思います。
二つ目は、チューバの話が極端に少ないこと。はっきり言って最終回までずっと「「美緒とチューバ」の話じゃ全然ないなこれ」と感じていました。チューバと向き合う場面、チューバがテーマとなる話がなさすぎます。短編なら気にならないのですが、長編になったことで余計に薄まった感があります。
おそらくは最終回への伏線のため、貴之がほぼ演奏できなかったり、美緒がチューバと向き合い過ぎると真相がバレてしまうと作者が考えたためだと思われますが、そのせいで物語の芯を欠いてしまい、群像劇がまとまらなかった、という印象です。
この点の解決は、最後の真相である「音量」以外の部分で、美緒に問題提起と解決を用意して、美緒とチューバの距離感の変化を描くような話を途中に用意すればよいかと。「まだ問題はあるが上達はしているし、美緒の気持ちも次第に傾いている」という展開から、それでも演奏会には間に合わず、母校で捨て鉢になる場面に繋げれば、問題なく最終回に持ち込めるかと。上げて落として、最後に上げる展開ですね。
貴之にもチューバをしっかり演奏させ、美緒が感銘を受け「かける」ような場所を作るのもいいかもしれません。完全に演奏してしまうと真相判明するので、わかりかける寸前で体調的に寸止めしてしまうとか。貴之は抑えられたせいでろくに絡みがないので、もっと動かすべきキャラだと思います。寡黙なのはいいんですけどね。雪乃がフォローして説明してやるとかで。美緒と貴之の絡みは、総じて少なすぎます。ここだけで数話やるべきです。
三つめは、エピソードごとの満足度の問題。
途中で用意されたサブキャラクターのエピソード、これ自体は100点とは言えないものの、ある程度固い出来なんです。それが「面白かった」と手放しで思い返せない原因は、エピソードごとに「終わった」感が演出されてないからだと。必ず何かしら別の謎が出てきたり、綺麗に落ちてなかったり。それが最終回まで続くので、常に残尿感のある、すっきりしない印象が続いていました。
私が考えるところの理想的なエピソードは、各話単独で読んでも十分面白く、その都度しっかり終わらせて読者を満足させたうえで、最終回でそれに触れ、「こんな話もあったなあ」と読者に振り返らせる……というものです。各話をしっかり終わらせているからこそ、振り返らせるだけで満足感が甦るわけで。こちらの方が読者的には二度おいしい書き方ではないかと。
別に謎を残すなとは言いませんが、最大の目的は読者をすっきりさせることで、例えば残った謎について作者なりキャラが触れるだけでも、ストレスはかなり減ると思います。読者のもやもや感に対して、作者が「わかってるよ」と伝える姿勢というか。去年の演奏の話なんかはその典型でしたね。
──以上、ざっくりとですが、思い返して感じた問題点を洗ってみました。ここまで長いと、なかなか全体の構造について、細部に至るまで語るのは難しいですね。ざっくりした意見になってすみません。私自身、まだまだ長編のノウハウについては勉強しながら進めてるような段階なもので。逆に自分も同じ轍を踏まないよう、気を付けねばと改めて思ったりもしました。
ともあれ、あの最終回の感動は、長い長い助走距離を走らずとも書けるもので、途中途中に同じ成分が欲しいところです。チェックポイント的に。改定されるなら、まずもってそこを意識されてはどうでしょうか。
こちらも超長文の感想となりましたが、これにて締めくくりたいと思います。
執筆お疲れさまでした。問題は様々あれど、最終回は掛け値なしに面白かったです。
作者からの返信
長きに渡っての心のこもったコメント、そしてレビューをありがとうございます!
湾多は現在、ああ、とうとう終わってしまったというロスの真っ最中です 笑。
いつまでもこの幸せなやりとりが続いてほしいと思っておりましたが、作中の端嶋先生のモノローグと同じく、それはかなわぬ夢です。
長編をコメント付きで読み進めてくださる方とやり取りする時はいつもこうなるのですが、梶野さんは熱量と文章量が桁違いでしたから。総文字数にすると、中編に届くのではないでしょうか。私からの返しと合わせると、これだけで結構な"往復書簡集"ができそうですね。
さて、いただいたコメント、改めて検討してみました。「長過ぎる」というのは本作の場合、具体的にどこかの部分をカットして切り詰めて、という意味合いよりは、冗長さが目に余るから今少し短いスパンで話に強弱をつけてくれ、というニュアンスだと受け止めました。であれば頷ける部分も多々あります。なんと言っても、私はこの作品を、ドラマ的には山二つきりのストーリーとして書いていましたから。つまり、例の「首つかみ」の真相と解決編、及び公開演奏会をめぐるごたごたとその解決編、という二部構成というわけです。過去の文章でも何度となく言い訳しておりますけれども、それぐらいのイメージでコンパクトに収まる物語だと思って書き始めましたし、こまめにカタルシスを解くような長編向けのプロットは全然考えてませんでしたので――そりゃ読み疲れ感もハンパないのではないかと思います。
そういう、ドラマ作りの構想部分の要因とは別に、本作の元々の狙いどころがズレたものだった、ということもあります。ぶっちゃけ、私はこの文章をエンタメドラマとして盤石なものにする意図はあんまりなくて、「書きたい音楽ネタをぶちこむ」「並べたいエピソードを盛り込む」ことが最優先でした。いや、だからこんなに長い話になるなんて思ってなかったんだって w。
長編のあり方としての望ましい形の一つが「打ち上げ花火」であり、「連作短編的に書くべき」というのは全く同意です。あるいは本作もそういう路線で修正改訂できるのかも知れませんが、そこまでやるとはっきりと改訂第二版の扱いになりますね。いただいたコメントから大なり小なりナタを振るうことになるとは思いますけれど、新版を宣言するほどになるかどうかはまだ何とも言えません。とはいえ、「なんかうまく書けてないところがあるのは分かるんだけど、なんなんだろうな、これ」という作者の気分がだいぶんすっきりしたのは事実なので ^^、最大限有効活用できるよう、手を尽くす所存であります。
梶野さんは、ストーリー関連で実際に音源に当たってコメントで返してくださった、本作の読み手では初めての方でいらっしゃいます。音楽は素人、と謙遜しながら、それでも、というかそれであるがゆえに、「あ、こういうところは伝わるんだ」と意外な教唆を得たりと、いくつもの貴重な発見があるやりとりを経験させていただきました。反面、思いがけないところでダメ出しをもらって「あれぇ?」と思ったことも一再ではありませんが 笑、そういうところも含めて、まさに叱咤激励の言葉がふさわしい、ありがたい玉文をなんと五十五回に渡っていただきました。追記込みだとプラス十回ぐらい?
「できればこまめにコメントもらえましたら」みたいなわがままを申し上げたせいで、とんでもない大事業を求めることになってしまい、ありがたいのと同じぐらい申し訳なかったです。願わくば、これらの分析やコメント執筆が、梶野さんにもそれなりにプラスになるものであったらと思いますが。
「感謝」とか「大恩」とかいう言葉ではもう伝えきれません。重ねて、十重二十重に重ねて、ありがとうございました。私自身はもちろんですが、梶野カメムシというコメンテーターを迎えられたことは、この「美緒とチューバ」にとってもこの上ない幸せな出来事でした。
編集済
最終話 絶対、知ってましたよね!?への応援コメント
いやー、圧巻でしたね。
この最終回に関しては、ほとんど文句がありません。
減点含めても130点くらいつけたい。
美緒の書いたシナリオを引用しながら、各パートの物語をオムニバス的に拾っていく構成がまず素晴らしい。それがしっかりと演奏パートに沿って進むので、臨場感がハンパなかったです。
演奏描写は折り紙付き。
私には音楽用語はわかりませんが、それでもどんな演奏をしているか、およそ想像できるほどの情熱を作者の筆致から感じ取れました。圧倒的な多幸感と興奮は、そのまま吹部の盛り上がりに共感するもので、音楽の素養がなくても十分以上に楽しめるレベルでした。
パートごとの物語を一つずつ終わらせていく構成は、映画やドラマでは難しい、小説ならではの表現ですね。台詞と演奏がどうしても被るので。細かな心情の説明も漫画では大変でしょう。方式はベストチョイスだったと思います。何だか次々とカップル成立していくのはまーコミカルですが、回収されずに悶々としていた話が多かったので、ドミノ倒しのように解決していく様はいっそ清々しいものがありました。
「美緒が求め続けていたマックスの音色が、実はチューバのものだった」というオチも、タイトル回収として申し分ないものでした。正直、最終話を読むまで「全然美緒とチューバの話じゃないな」と思っていたので、これは嬉しい誤算というか、ようやく拾ってくれたかという感じはありますw やはりエンタメはこうでなくては。
欲を言えば、美緒が覚醒するきっかけは、やや安易に感じましたかね。
まあふとしたことや失敗が大化けに転じることはよくあるんですが、これだけの長編です。理想としてはきっかけそのものに今作のテーマというか、読者が読み取れる何かが欲しいかな?という物足りなさは多少感じました。
例えば貴之との会話から感じた何かが美緒に響いた結果、態勢が崩れてああなったとか。まあでも貴之は直後に支えに回っていますし、そういう意味では総括的ではあるかも。貴之だけはチューバの変化に動じていないのも、何が起きたか理解してるからでしょうし。最後の最後で貴之が株を上げたのもよかったです。実は最初から美緒の才能を見抜いていたくだりなんかも、ナイスな伏線回収でした。
ぶっちゃけ、最後が普通なら全体評価は星2か3か迷うところ……という感じでしたが、この最終回だけで星一つ追加出来るだけの内容でしたね。終わりよければすべて良しとはよく言ったもの。最後の抜き加減まで含めて、おおいに楽しめました。この最終回だけでも、後から読み返したくなる出来栄えだと思いますよ。今回は絶賛です。
今回の長さについても、小刻みに場面が変わるので、ほとんど気にせず読み切ってしまいました。あえて分けるなら、演奏終了までと、その後の話で二話にしますかね、私なら。その方が最後のエピソードに余裕が持たせられますし。
ともあれ、最後で巻き返してきましたね。
お手本のような最終回でした。これでようやく「面白かった」と断言できます。全体についてはまだ色々ありますが……それは後書きにて。
作者からの返信
最終話も書き手の心の深みに染み渡るコメントの数々、ありがとうございます!
>この最終回に関しては、ほとんど文句がありません。
最終話の作りそのものにはそれなりに自信があったので、面映ゆくも「うんうん、よしよし」という気持ちであります。まあこれまで色々と「なんでここでこういう話題を?」というネタを突っ込んだのも、たいがいはここへとつながる伏線のため、ということでゴリ押ししてきたわけだし、最後で納得していただかないことには苦労の意味がない、というのもありました w。
が、その一方で、いささか手放しなお誉めの言葉には「え、マジで?」と念を押したい天の邪鬼な気分もあります。はなはだ失礼な話ながら。
あまり自分から余計なボロを引っ張り出すのもなんですが、ラストシーンなどは特に今でもイマイチ感が抜けない箇所で、当然なにかツッコミが入るだろうと思ってました。で、それに対する言い訳などもシミュレーションしてたのですが 笑。「最後の抜き加減も含めて」ということですので、むしろこれぐらいでちょうどいいということなのか……。ま、どのみち、「ではどういう書き方が出来たのか」と問われると、「当時も今も、あのようなシーンしか出てこない」と答えるしかないのですが。
演奏描写が過半の長丁場でしたが、「音楽の素養がなくても楽しめるレベル」という言葉を改めていただいたのは、大いに励みになりました。あ、この書き方の路線でいいんだな、と確信が持てたと言いますか。はっきり専門外を公言していらっしゃる方のコメントですから、重みが違います ^^。
>欲を言えば、美緒が覚醒するきっかけは、やや安易に感じましたかね。
なるほどね。そういうご感想もありだろうなとは思います。
>例えば貴之との会話から感じた何かが美緒に響いた結果、態勢が崩れてああなったとか。
作者としては、ほとんどランダムと言っていいほどのおバカなきっかけでミラクルが起きた、という形にしておきたい気もしますが、後付で読み手が勝手に筋道つけられそうな種類のアクシデントみたいなものににじり寄せることはできるかも知れませんね。うーん、一応考慮してみます。楽器スタンドそのものに、もっと前から何らかのエピソードを織り込んでおくとかね。
>あえて分けるなら、演奏終了までと、その後の話で二話にしますかね、
前の話題とかぶりますが、最後のオチが今少しパンチのあるものとかだったら当然そうしたところではありますね……でも、微妙に脱力っぽい落とし方ですからね。本番のシーンの余力で読み切ってもらうほうがいいかなと判断した次第。
何はともあれ、お楽しみいただけたようで何よりです。「これでようやく『面白かった』と断言できます」、これにまさる感想はありませんね。たしかに間違いなく堪能してもらえた、という手応えをもらって、作者としては感無量です。執筆後ちょうど一年経った時期にこれだけのコメントをもらえたことは、この作品にとっても私にとっても大きな幸せです。
後は、あとがきでの総括をいただくばかりですが……こちらはこちらで別の意味で楽しみにしておりますので w、どうぞ最後までよろしくお願いします。
第52話 お前に言いてーことがある。への応援コメント
さーて、気を取り直して、感想再開です。
細部忘れてるかもですが、後二回がんばりますよ。
>全然広がらない棒のような
こういう音の表現もあるんですね。参考になる。
>情けなさそうな顔をつくる振りをして、でも少し安心したように柔らかく微笑んでくれる。
ここの前半分、引っ掛かります。
「情けなさそうな顔をつくる振りをして」というのが中途半端というか、曖昧に曖昧を重ねている感じ。
「振りをして」に故意の意味合いを感じるので、自然な表情というイメージに結びつかないと言いますか。
> あれ? なんでだろう、震えが止まらない――。
おおう。
浩太一歩前進的な場面かと思ったら、何の役にも立ってなかったw
>悩むところまで悩んだら、開き直ってしまったのだ。と言っても、前向きな意味ではない。
ふううむ。
一言で言うと「あきらめた」心境ですかね。
確かに悩みすぎるのもアレですが、あれから上達もしてないと。
まあ、貴之母の台詞が伏線なら、リラックスとか精神的な部分が飛躍のキーになるのかもですが……果たして説得力が出るのか。お手並み拝見。
>「辞めるのか? 辞める気か、お前?」
あ、そっちの方向でしたか。
確かに有り得るパターンでしたが、想定外でした。
ここに来て熱くなる貴之が意外ですが、とてもいい感じ。
最後も近いのにクールなばかりでは、印象薄いままですから。
>「私は先輩の何なんです!?」
まあ後輩なんですが、雪乃が誤解するのもむべなるかなw
>目を大きく見開いた三砂が、こんな時まで手放さないメモ用紙に、クラリネットの三十二分音符よりも速い動きで思いつく限りの日本語を書き綴っている。
これが三砂の最後の見せ場かもw
>「あんたっ、私という相手がいながらっ。一年生にまで手を出してっ! 何考えてんのっ」
>「どこをどう見たらそういう解釈になるんだ!」
「相手」については否定しないのか。
ここのドタバタは、かなり切れがあってよいかと。
>『始めようぜ、吹部を』
TPOはどうかと思いますが、なかなかいいアイデアだとw
しかし美緒の様子を見るに、確かに何となくこっちのが脈がありそうな……
しかしなかなか、最悪の状況で本番(プレですが)突入ですな。
これでもかと混乱してますが、上手くいくのかいかないのか。
落ちる場面って、続くとストレスなんですが、最終回目前だとゴールがわかっているので大分気が楽ですね。これも正しい手法かと。
ここからどう結末を迎えるのか、ちょっと楽しみです。
ビターエンドになるかもですが、個人的にはそれもありかなーとか。
長編はハッピーエンドが定石とは言いますが。
次回は予告の長回し。
「別に長くなくない?」とか思ってたら、次回が本番とは。
まあここまで来たので、出来るだけ早めに読み終えますよ。
作者からの返信
今回も書き手のドヤ心を^^ 的確に汲んでいただいたコメントの数々、ありがとうございます!
>>全然広がらない棒のような
>こういう音の表現もあるんですね。
これは実際に指揮台からよく飛んできた言葉でした。全国区で使われてる言い回しかどうかまでは確認してませんが。
>>情けなさそうな顔をつくる振りをして、でも少し安心したように柔らかく微笑んでくれる。
>ここの前半分、引っ掛かります。
うん、少し過剰でしたかね。
浩太にちょっとわざとらしい演技が入っている、ということを表したかった場面だったんですが、もう少し自然な言い回しになるよう、訂正しておきました。
>あ、そっちの方向でしたか。
>確かに有り得るパターンでしたが、想定外でした。
ここから先は、ある意味、テンプレに徹した書き方しかできなかった印象もあるので、想定外と言っていただけると少し安心できます。今さら奇をてらった展開なんて、とてもできそうもないぐらい伏線が密集してるんで……というか、当時はそっちの方向にもう頭が回る状況じゃなかったと言うか 笑。
この後の小ネタなんかも、ここはこれを出すしかないよね、というギャグばかりですから。逆に言うと、そういう意味では「外して」しまってるシーンはそうないと思うんですが。
>しかし美緒の様子を見るに、確かに何となくこっちのが脈がありそうな……
この部の二、三年先を書くとしたら、「案外そうなっていた」ということになるかもですね。
えてして中学生の男子って、一年生の時は雑魚感が甚だしくて、キャラ的にもテクニック的にもまるで話にならない部員だったのが、二年も経てば(最初がひどかったらなおのこと)立派な「先輩」に育ったりするもんだし、多分この塔野なんか、まさにそういう吹部男子に育っていくんだろうなあと、ちょっとしみじみしながら書いてました。いや、この作品中ではあくまで「可能性」止まりなんですけど。
で、次がいよいよ三倍量の最終話ですが……構成的にはそんなにややこしい話じゃないので、それなりにすいすい読み流せるとは思います。ただ……いや、とりあえず先入観なしで読んでもらったほうがいいか w。「もうちょっとここ、なんとかならんかったかな」と思ってる所はやはりありますんで、最後まで忌憚のないスタンスでよろしくお願いいたします。
第51話 それは泣きながら吹く楽器じゃない。への応援コメント
>貴之に極秘で交渉して、唐津母から身体共鳴のレッスンを一対一でしてもらえることになったのだ。
お、母親の方でしたか。まあそりゃあそうかw
>「レッスン料の値引きの話って、すごくデリケートな問題だから、もうほんとに、絶対バレないようにしてね」
こういう扱いしてもらえるのを見るに、相当気に入られてますね美緒は。
>「後輩が先輩の家にたまたま寄ってみたら母親に会ったので遊びでレッスンの真似事をやってもらった」
不謹慎ながら某風俗の自由恋愛の理屈を思い出しましたw
>雪乃に話はしたのかと訊くと、してないと言う。ますますマズイ。
ですよねー。
>うちのバカ息子が見立てた
あれっ、言ってましたっけ。
私が忘れてるだけかな?
>体の余計なこわばりを解くっていうのは、どうすれば確実に出来るというものじゃないの。
こういうのは、武術に通じるものがありますねえ。
>以前の理緒の話では
うっ、ここも覚えてません。
理緒が言及してたとこありましたっけ。雪乃とかでなく?
>獲物を片手に
「得物」ですね。
>それはジャングルジムのてっぺんで世界制覇した気分になってる幼児の姿でしかなかった。
これはいい表現。
ふううむ。
小学校に立ち寄って、過去の自分と向き合うというのは思いがけず、上手い展開ですね。先客に芽衣がいるというのもいい。
先生のスタンスといい、美緒の感じたものと言い、なかなかの溜めの場面だと思いました。過去の自分の小ささを知れるというのは、ポジティブに見れば成長の証だと思うんですが、まあ今の美緒にそんな切り替えは無理でしょうし。腕が大差ないのも、ずっとチューバ吹いてたからなのでは?と思えますが、そちらも。
ここで沈ませておいて、後二話でどんな感じで上がってくるのか、楽しみにしています。
作者からの返信
今回も物語の空気に溶け込んだコメントの数々、ありがとうございます!
>お、母親の方でしたか。まあそりゃあそうかw
はい、まあ……貴之とは最初の方でさんざんやって、口下手なんかの理由でうまくいかないのがはっきりしてますんで ^^。
>>うちのバカ息子が見立てた
>あれっ、言ってましたっけ。
ごく最初の方なんで、さすがに記憶は抜けますよねー。
第十六話、「首筋つかみ」の理由が判明して、説明も聞いて、塔野が激変わりしたのを目の当たりにして、美緒が貴之に改めて技を使ってくれと頼むんだけど、「今となっては手の出しようがない」と言われてショックを受けてる場面での話です。
>>体の余計なこわばりを解くっていうのは、どうすれば確実に出来るというものじゃないの。
>こういうのは、武術に通じるものがありますねえ。
そうですね。そういう体術めいたことをしっかり指導してくれる部活があったなら、私も兼部で入ってたかも知れません 笑。
>>以前の理緒の話では
>うっ、ここも覚えてません。
ここはさらにさらに古い話。なんと第三話 w。
「ついていけてるの? 聞いた感じじゃ、あんた、〝選ばれた人〟みたいな扱いじゃん」
「なんでも、その唐津って子が、自分の後継ぎに、一年の中からいちばん有望な子を引き抜いて、それがあんた、みたいなことを聞いたんだけど」
というセリフを入れておりまして、そこの伏線をやっとここでいったん中継出来た、という話です(回収は最終回でっ)。まー憶えてませんよね、みなさん。
>>獲物を片手に
>「得物」ですね。
おおう、こんなミスがっ。修正します。
>ここで沈ませておいて、後二話でどんな感じで上がってくるのか、楽しみにしています。
ありがとうございます! で、聞き及びかも知れませんが、念の為申し上げますと、「残り二話」は、分量的には「残り四話か五話」ぐらいのボリュームがありまして……ページ開いて「何じゃこの長さはっ」、みたいなことになる前に、予告させていただきますので ^^、どうぞよろしくご笑覧ください。
第50話 振り向けばどん底。への応援コメント
>でも、コミュ力とかトータルの経験値はやっぱり甘々で、美緒から見てもどこかバカ殿っぽいところがある。
ここの、とくに「バカ殿っぽい」は読みながらん?と思いました。
せりなの評としては間違ってないんでしょうが、それはあくまで俯瞰的な解説で、自分の音が弱いと自覚してる今の美緒がこれを言うと、嫌味とか逆恨み感の方が強く出るというか。
まあこの作品では、地の文が美緒の一人称なのか後の視点なのか判別しづらい点はあるんですけど、この部分は特に「美緒から見ても」と
あるので、余計にそう感じるのかもしれません。
>言い換えると、その程度でも、吹部全体を何とか支えられてはいたのだ。つい先日までは。
少年漫画的には盛り上がる伏線w
>今ぐらいの音を、俺は出そうと思えば出せる。
これはかっこいい展開。
言い分も筋が通っていていいですね。
美緒を最後まで庇ってる部分も、とてもいい感じです。
> 例えばサックスならサックスの中の声部バランスは、弱音ピアノの時であれ、強音フォルテの時であれ、一定の割合を保っているのが常だ。曲想が変わったからと言って、テナーだけ極端にでしゃばったり、バリトンがアルトの半分になったり二倍になったり、なんてことにはならない。どこのパートでもそう。
>
> つまり、楽団全体の音量を上げ下げするにしても、その調整はパート単位であるべきで、その判断はパートリーダーがやるべきだ。指揮者はめいめいのリーダーとだけ、必要ならコンタクトを取り、その指示に応じてパートリーダーがパートメンバーにボリュームのアップダウンのサインを出せばいい、という考え方。
ここは素人なのでよくわからない……のみならず、書き方がわかりづらいのかも。
先生の口調だと、「通常はA」に対して、「今回はB」という提案だと思うのですが、上記の文章だと、どこまでがAでどこからBなのかわかりづらいんです。おそらく、二文目の繋ぎが「つまり」なのが悪いのではないかと。ここが「対して」で、二文目にAと違うBの内容を対比して明記してもらえれば、素人なりにわかりやすくなると思うのですが。
あと、素人的に飲み込めきれないのは、「通常時はじゃあ、どうやって調整してるの?」という疑問です。Bの方が一般的なやり方と言う感じなので、バランス調整としてどう違うのかなと。普段は音量調整まったくしない、ということじゃないんですよね。ふうむ?
> テスト対策、今回は一人でやんなきゃだめかな……。
ふううむ。
まあ気休めをいったところで状況は改善しませんしね。
「無理なら気にするな」という芽衣の言い分も、大人としてはわかりますし。悪くない葛藤かなと。
解決策としては、「とりあえず貴之に個人指導してもらって、パワーアップに賭ける」だと予想しますが、さて当たるかどうかw
作者からの返信
今回も緻密かつストレートなコメントの数々、ありがとうございます!
>ここの、とくに「バカ殿っぽい」は読みながらん?と思いました。
>嫌味とか逆恨み感の方が強く出るというか。
おおこれは、全く気が回っておりませんでした。
うん、ちょっと距離感がちぐはぐな言い方になってるようですね。逆恨み感が出てるように見える……なるほど、納得です。であれば、むしろ「美緒から見て"も"」のところを含めて代えるべきかなと思い、修正してみました。
>>例えばサックスならサックスの中の声部バランスは、
>ここは素人なのでよくわからない……のみならず、書き方がわかりづらいのかも。
え、そうですか? これも全く気が回っておりませんでした。
うーん、丁寧に説明したつもりなんですけれど、丁寧さが仇になりましたかね。まあ、あんましこなれた説明になってないのは事実ですけれど。
>あと、素人的に飲み込めきれないのは、「通常時はじゃあ、どうやって調整してるの?」という疑問です
えとですね。普段のケースでは、指揮者が一人ひとり、「音出過ぎてるよ!」「音出てないよ!」と注意して回るもんです。パート単位で「ホルン、もっと出して」と指示することももちろんあるんですけれど、それはメロディーの聞こえ方なんかの話のときで、全員での厚いハーモニーバランスを調整する話になると、特に学生レベルだったら、一本一本の微調整を顧問自らがやっていく形になりがちなんではないかと思います。まあ、そういうことを一つの和音で辛抱強くやらなきゃならんことなんか、そうそうないんですが。
この樫宮中では、いささか出来すぎな話ながら、パート練習で鳴らすと、全員そこそこいい感覚でバランスを取ることが出来ている、という話なんで、なら注意も一人ひとりにするのでなく、パートリーダーに一括して出せばいいですね、という話なんですが……実際にはそんなに単純なものじゃないし、そんな方法でうまくいい感じのハーモニーが鳴らせるものかどうかは、やや怪しいです w。
ただ、仮に自分の音が強すぎるのか弱すぎるのかわからなくてオタオタしてる部員がいたとしたら、「自分のパートだけ聞いてバランス取れ」ってアドバイスは、割と有効なんじゃないかなと私は考えてます。ここの箇所はそういう、「少なくとも自分のパート内だと理想的なバランスで音が鳴らせる」練習を十分にやった部員たちの、パート間のいざこざを収めるための指揮者からの指示ということでご理解いただければ。
あー、ますます分かりにくい説明になりましたかね? とにかく、ここの表現の仕方は改めて考えてみますということで。
第49話 後から出てきたものは…。への応援コメント
>自分でもちょっと幼児返りを起こしてるんじゃないかと思ったほど
ロリの幼児返りとは……いやわかりますがw
>芽衣ちゃんなんかチロル二十個持ってきてさ、すごく真剣な顔で、『これお供えにしてください』って。
こういう小ネタ、好き。
>「自分がずっと抱いてたクマの中身が、実はゴキブリの巣でした、なんてこと知ってみろ。ひっくり返って、今度こそ一年ぐらい眠り続けるぞ」
あれっ、なんか既視感がする……w
>でも、なんででしょう。私の人生って、絶対脚本書いてるの、コメディ作家ですよね?
今作で一番笑いましたw
今回は前回からの引きもバッチリ。まさかアレを伏線にするとは!
>脚本の担当は替わらないんだな、と美緒はそっとため息をついた。
私の中では脚本家の株が上がりました。悪いけどw
>なんだかくちばしを水に突っ込み続ける鳥のおもちゃになった気分
わかりやすい。
>構えと響き方の具合を自身で好きなように試してるように見える。
なるほど。声楽だと自身の身体が楽器なわけですが、吹奏楽でそれをやって、楽器以前の段階から調整するわけねすね。本当にこういう指導があるのかわかりませんが、説得力を感じます。
>どこでそんなもの思い浮かべたのか、ちょっと思い出せないんだけど。
うっ、私も思い出せないw
>三砂はその横で、「まあっ」という顔で素敵な展開が始まるのを心待ちにしている様子。
三砂はほんとブレませんねえ。
>小さな胸キュンシーンのことなんかどうでもいい
あら、小さくても胸キュンの自覚はあるんですね。
まだルートは生きてるのかな。残り少ない話数も少ないけど。
今回はストレスなく楽しめました。
作者からの返信
今回も物語のひだの奥に分け入ってお読みいただいてのコメント、ありがとうございます!
>あれっ、なんか既視感がする……w
ええ、ここがね。
梶野さんの例の作品をお読みした時に、正直迷ったところだったんですよね。
が、「あ、このネタ私も最近使いました!」とは書きづらくて w。
あちらはリアルの事例ですから、また別のインパクトがあったと思うんですけど(加えて申し上げるなら、あの語り方は秀逸でした)、ぬいぐるみネタを掘り進んでると、わりあいよくぶつかる事例のようです。もう二度とは使えない仕掛けですね、これ。
>今作で一番笑いましたw
ありがとうございます。このネタでそこまでウケてもらえるとは。
脱力とうんざりの極致であけっぴろげに笑っていただいて、主人公もさぞ本望……なわけないか。うん、美緒には激しい気疲れさせて申し訳ない展開だったなとは思っているんですが。
>声楽だと自身の身体が楽器なわけですが、吹奏楽でそれをやって、楽器以前の段階から調整するわけねすね。本当にこういう指導があるのかわかりませんが、説得力を感じます。
中身は割合に一般的なボイストレーニングそのものです。あれはあれで色々流儀があるみたいですから、仮に吹部向けにアレンジするならどんな感じかな、と想像で書いてみたものです。実際にやってもらえれば、多分かなりの効果があるとは思うんですけれど、今のところどこの吹奏楽部からも問い合わせはありません 笑。まあ関心がある部はとっくに実践しているのだろうとは思います。
>>どこでそんなもの思い浮かべたのか、ちょっと思い出せないんだけど。
>うっ、私も思い出せないw
一応補足しておくと、第二十話の、「メルヘン濃度高っ」と評していただけた会議中での夢のシーンですね。
>今回はストレスなく楽しめました。
実は直前まであちこち修正入れてました。不注意的なチェックが入らずにすんだようで、よかったです w。
編集済
第48話 加津佐家の事情。への応援コメント
>なんだかすごく切実な願いのような、素晴らしい目標のような、とにかくみんなの前で発表したら拍手喝采を浴びそうなすごいことを、夢の中で綴っていたような気がするんだけど
あれっ、夢落ち?w
まさかそう来るとは。というか、前回必死こいて考えた意味はw
ちょっと意図がよくわかりませんが、せっかくの名シーンでしたし、夢でうやむやにすることもない気がするんですが、どうなんでしょう。お気楽吹部ものへの軌道戻しですかね。うーん、それはそれでまあ。これはどっちが正解なのかな。
>でも野良犬のために温かいお鍋をずっと用意して待ってる人たちって、お話の中じゃ文句なしの善人キャラだろう。
ここは「でも」で繋ぐべき内容じゃないと考えます。
>あんたのそれ、血筋なのよ
なるほど。
これはまあ、わりと説得力を感じますw
>「だから、まあ美緒のこれも、すぐに目が覚めるよって笑いながら言ってくれたんだけどな」
ここの文意が掴めません。
「言ってくれた」のは誰なんですかね。
台詞は父のものだと思いますが、妻に対して「言ってくれた」というのは変ですし。祖母はこの件に関係ないですよね。じゃあ誰?
女医さんというのも変な言い回しだし、「だから」と繋がりませんし。
>多分、電話か何かでそういう会話をしたのは本当なんだろう。
同じくここも謎。誰に電話したんでしょ?
関係者相手ですよね? 状況が全然想像できません。
>風邪のウイルスがつけこんできやがったんだろうか?
美緒はこんなこと言わない(真顔)
……かどうかはわかりませんが、「つけこんできたんだろうか」の方が自然に思います。
>やっぱり仲直りなんかできないっと、反抗の気持ちを新たにしたんであった。
これは反抗期。
>少なくともママは最初からマックスを捨てるつもりじゃなかった。
おお、初期の話がここにきて。
久しぶりなので、どういう経緯だったか再説明が欲しいところ。
>全部分かってる。ママは美緒を本気で怒らせないといけなかった。
筋書きは納得。
美緒に黙ってた理由も母親の気持ちも共感できるものです。
ただ、中一の美緒がここまで全部察するのは、流石に頭良すぎかなという気もします。
この物語は後の美緒の回想らしいので、こういった真実の部分は、「今ならわかる」的な大人視点の説明にして、中学生の美緒の受け止めとしては、「理由はよくわからないけど、母親が私たちのことを大事に考えて動いていた」ことが何となく伝わった、みたいな描写の方がらしい感じかと。物語の進行は変えずに済みますしね。
>形見のボタンを固く握りしめたまま、美緒は母親に抱きついて、大声で泣いた。
いいシーンですねえ。
ドラマ禁止って言ってるのに泣くのが逆にいい感じです。
マックスの形見の目玉って考えるとほんのりホラーですが、よし!
追記:
>前話の末尾のような超ポジティブな決心を胸に行動されてしまうと、もうコメディじゃなくなりますからねー。
やはりそうですか。ここは納得です。
潜在意識に残るという部分もよいかと。
引きについては、前回に追記したので割愛。
>キャラとしては初登場ですし、生きてるか死んでるかも明言してないままなので、伝わりにくかったでしょうかね?
ここははっきりと伝わりにくいです。
理由は、私の中に「娘が倒れて即座に遠方の祖母に相談する母親」というイメージがなかったこと。祖母はもちろん、そういう母親の描かれ方がないことに起因してるのではと。
>あ、ていうか、単純に「電話か何かで"おばあちゃんと"そういう会話をしたのは」って書けばよかったのかな?
はい。それで十分ですw
>塔野相手だと結構乱暴な言葉遣いする時もあるんで、ええやないですか、と思ったんですが……。
塔野ならまあわかりますが、風邪にことさらに強く当たるものかな、と。
まあ細部のことなので、一感想と言うことでw
>二、三行ほどの要約、ということでしょうかね?
>であれば、「マックスをきれいにして〝粗大ゴミ〟じゃなくするための情報」のあとで、さらっと二、三文挟んでおくのが妥当かなと思いますが、いかがでしょう?
ああ、それで十分です。
「理由も相談もなくぬいぐるみを捨てられ、母娘の仲が悪化した」
ということを思い出せればよいので。
>ぬいぐるみの形見って言えば、目のボタンぐらいしかないですもんね。
異物感なく感動させる方向でいくなら、形見を目玉にするのは避けたいところですね。うーん。毛の一房をパッキングして残すとかどうでしょ。遺髪的な。うーん、かえって生々しい気がして来たw
作者からの返信
今回も鋭敏な日本語センスを全開にしていただいてのコメント、ありがとうございます!
>あれっ、夢落ち?w
>ちょっと意図がよくわかりませんが、せっかくの名シーンでしたし、
身もフタもない説明をさせていただくなら、「ここは夢落ちにしないとこの先色々と都合が悪い」ということです。前話の末尾のような超ポジティブな決心を胸に行動されてしまうと、もうコメディじゃなくなりますからねー。もちろん、潜在意識下ではちゃんと残っているんで、そういう思いが完全に雲散霧消しているわけではありません。まあ、ある意味、この作品のシリアス部分のクライマックスだった、というのは確かではあるかと。
>>でも野良犬のために温かいお鍋をずっと用意して待ってる人たちって、
>ここは「でも」で繋ぐべき内容じゃないと考えます。
ああ。言われてみると、逆説になりきれていないような。うーん、ちょっとここは……段落全体をいじる必要があるか……しばらく考えさせてください。
>「だから、まあ美緒のこれも、すぐに目が覚めるよって笑いながら言ってくれたんだけどな」
>ここの文意が掴めません。「言ってくれた」のは誰なんですかね。
>多分、電話か何かでそういう会話をしたのは本当なんだろう。
>同じくここも謎。誰に電話したんでしょ?
両方とも、祖母です。たまたまその前日に祖母が美緒のママに電話して、か、不安になったママが祖母に相談して、か、どちらかまでは考えてませんが、とにかくこの一日の間にママと祖母の間で会話があって、祖母のセリフとして「まあ、大丈夫なんじゃない? 私もそうだったんだし」みたいな言葉があった、と、そういう想定です。
キャラとしては初登場ですし、生きてるか死んでるかも明言してないままなので、伝わりにくかったでしょうかね? もう少し具体的な描写になるよう、考えておきます。
あ、ていうか、単純に「電話か何かで"おばあちゃんと"そういう会話をしたのは」って書けばよかったのかな?
>>風邪のウイルスがつけこんできやがったんだろうか?
>美緒はこんなこと言わない(真顔)……かどうかはわかりませんが、
そ、そうかな?
塔野相手だと結構乱暴な言葉遣いする時もあるんで、ええやないですか、と思ったんですが……。
うーん。
…………。
ここはこのまま、ということで。まあ気分的な判断ですが。
>>少なくともママは最初からマックスを捨てるつもりじゃなかった。
>おお、初期の話がここにきて。
>久しぶりなので、どういう経緯だったか再説明が欲しいところ。
二、三行ほどの要約、ということでしょうかね?
であれば、「マックスをきれいにして〝粗大ゴミ〟じゃなくするための情報」のあとで、さらっと二、三文挟んでおくのが妥当かなと思いますが、いかがでしょう?
>筋書きは納得。
>ただ、中一の美緒がここまで全部察するのは、流石に頭良すぎかなという気もします。
そーなんですよねー 笑。
もともと美緒の行動からセリフから、「こんなの中一じゃねえ」とツッコミながら書いてたんですが、ここは特にそうでしょうね。作者自身、深く同意します。
基本的にこの作品全体はおっしゃる通り、「未来の美緒」の視点で書かれていますんで、ちょっと語り手のシフトをほのめかして……という処理をすべきなのでしょうが、気持ちがわーっと走ってるところなんで、それもどうかな、という気もしましてですね。
うん、まあ……改訂始めるまでにどうにかできそうだったら、いじってみます、ということで。
>いいシーンですねえ。
>マックスの形見の目玉って考えるとほんのりホラーですが、よし!
あ、やっぱりそう思われますか 笑。女の子的な感性ではどうなんだろうという気もしますけれど、ぬいぐるみの形見って言えば、目のボタンぐらいしかないですもんね。
ここだけははっきりと泣かせどころと決めて書いたところだったんで、そこを評価していただけるのは嬉しいです。
12/7追記
マックスの形見の件
>毛の一房をパッキングして残すとかどうでしょ。遺髪的な。
目よりはそっちの方が良さそうですが、実はこの話、続きがありまして、その兼ね合いで言うとどうなのかな、という気も。
いっそ耳とか……いや、猟奇的か w。
それか、最初から伏線張り直して、首にリボンとか鈴がついていた、という話にしてみるか、ですかね。
編集済
第47話 その曲の名は。への応援コメント
>素顔がキツめのその女の人は、よく見ると市吹のキーボードのお姉さんだった。
女医さんだったのか。
ここら辺の流れはスムーズでいいですね。
>フリギアンモード
全然知りませんが、思わず調べたくなる語感。
>「じゃあその後に唐津クンが君を抱っこしたことは?」
ラブコメ展開期待より雪乃が怖いw
>その録音はこの後輩には刺激が強すぎるのでは、と危惧したのだけど
心配し過ぎではと思わなくもないですが、まあ貴之だし。
それにそれだけ、この演奏が異常だということなんでしょうね。
>回復するまで私がお世話します、とまで言ってくれたんだそうだ。
ここ、結局美緒はどれくらい眠っていたのかの情報がありません。
いずれ出てくるかもですが、読者的にはここで説明受けるのが順当かと。翌日なのか一週間後なのか、全然わからないまま話が進むので。
もしくは、美緒が起きて時計を見た際に、はっきりと「翌日になってる」など明記すべきかと。
>でも教え子の自慢話をしてるようにしか見えなかった。
ここはちょっと引っかかりました。
自慢話に受け取れる案件かな?と思ったのが一点と、教え子というのが美緒か藤房か一瞬迷った部分と。こちらは「元教え子」とすれば解決すると思いますが、自慢風に話すのはやはりちょっと違和感を感じますかねえ。まあ細部の話ではありますが。
>理緒ちゃん
姉なのにちゃん付けなんですね。いや、たまにいますけど。
もしかしたら双子設定なのかな?と思いました。
>吹きながらにして音楽の中に体ごと取り込まれそうな、恐ろしい曲。
美緒は吹いたわけじゃないので、こう書かれると違和感あります。
「音源だけで」ならわかりますが。
>フランシス・マクベス作曲、「マスク Masque」。
ふううむ。問題のとこですね。
原曲の音源も一応聞いて来たんですが、うーん。
正直、素人耳だと「なるほど」というほどの神秘性は感じられません。
まあ、経験者が納得できる理屈になってるかどうかは私にはわからないのでそこは置くとして、あくまで素人目線の感想としては、「まだ説得力が弱い」ですね。
貴之の演奏指導とか追い詰められた部員の必死さという説明はわかりますし理解できるんですが、曲の特別性については、もっと補強がいるかなと。
例えば、「魔性の曲」みたいなあだ名のある曲を持ってくるとか、過去にそういう怪談めいた事件のあった曲とか。
そういうわかりやすい「何かある」エピソードが付随されていれば、この曲(でなくてもいいんですが)の異質さがわかりやすく伝えられるかな、と思いました。素人的にはですが。
まあ、現時点でもどのみち「マスク」の演奏の本質とか素人にはわからないので、作者の説明に「そうなんだー」とうなずくしかないですから、そういう意味では物語を阻害するほどではないとも言えますけどね。より盛り上げるという意味で、という意見です。
>(終わらせなきゃ)
> それは桐香のぼやきだったか、悠介の述懐だったか、貴之の呟きだったか。
ここの演出はすごくいいですね。
もう忘れてしまいましたが、もし全員ちゃんとこの台詞を言ってるならなおよし。エモい。
> それがいつまでも先輩たちを負の方向に引っ張り続けるのなら、終わらせなければならない。
締めくくり方としては、文句なしの高評価です。
ただ、ここは正直、いまいち共感しづらいところです。
この展開で盛り上げるなら、もっとわかりやすい悲劇が欲しかったところかなと。
ここまで読んだ感じ、確かに去年の成功しすぎた演奏の影響は多大でしたけど、そんな呪いめいた感じは持てなかったんですよね。
貴之母の協力なんかも、いって去年の演奏あってなわけですし。
もっと単純明快な「負の案件」を、この小説全体もしくは終盤に持ってきた上でのこの展開なら絶賛してるところです。そういう意味で惜しい感じ。
あと、音源聞いただけで昏睡するほどの美緒が、去年の演奏に心奪われず、すぐに「終わらせなきゃ」となるのは不可解ではあります。
他の部員同様、神がかった演奏に憧れたり嫉妬したり、という気持ちが出てもおかしくないと思うので、ここも何かしら事前に「去年の演奏はすごいけど、音プレだって負けない」と美緒が信じるに至るようなエピソードが欲しいところ。
美緒は一年生で、だからこそこの吹部を外から見て来れたわけです。
その視点から部内の事件を解決してきて、その経験をいま振り返って、去年の演奏に立ち向かえることを信じられる、そんなストーリー運びだったら個人的にはフルマークです。
あ、美緒にそこまでの愛部心があるのかって問題もありますね。
言っても今まで、流され続けて色々やってきたのが美緒ですから。
そこの意識変化についても、どこかで触れておく必要があるかと。
主体性の獲得と言いますか。
「敏感な新入生が、成功体験という吹部の呪いに立ち向かう」
「いくつもの事件を経て、意図せずそう動いていたと知る」
物語の筋書きは同じでも、ここのクライマックスを前提に、事件ごとそこを意識・強調して印象付けておけば、物語の輪郭がくっきり際立ち、読者にもテーマが明快になるかな……と思いました。
いかん、これ読了後に総評として書く奴だ。
まだ途中。まだ途中w
追記:
>「夕方っぽい窓からの光の中、表示の日付と時刻をしばらく眺めていた美緒は……『今日の練習! わ、ワークショップは!?』」というくだりで、翌日日曜日の夕刻がこのシーンの舞台、という説明にしたつもりですが、ちょっと印象弱かったですかね?
もちろんその台詞は読んで、「まあ翌日なのだろう」と想像はしたのですが、例えばこれが月曜夕方まで丸二日寝てたとしても、
『今日(月曜)の練習! (一昨日の)わ、ワークショップは!?』
で成立してしまうんです。
なので、読者がもやっとしないよう、経過時間の明記は必要だと思います。軽い追加で十分ですし。
>多少年が離れてても、そう呼んでる実例を何人も見ましたんで
うちもそうなんで、ぶっちゃけ呼び方の違和感はさしてないんです。双子と言うのも設定忘れてて、何となく思っただけで。
「三歳上」という情報を再描写してもらえれば、呼び方の方はこのままでいいかと思います。
あとは、姉の性格とか外見の描写が乏しいので、ちゃん付けされるタイプなのかわからなくて、印象が乏しいというのはあるかもしれません。些末なとこですが。
>ぶっちゃけ、どう書いても、広く読み手を納得させる書き方は出来ないんだろうなあ、というのが、完成して一年経った段階での結論ですね。
私は素人ですし漫画脳なので、多少それっぽい情報があれば「そういうこともあるかも」と信じてしまうと思います。
なので、要するに信じてもいいくらいの設定があれば問題ないんでっすね。私レベルの読者だと。むしろ騙されに行きたいタイプなので。
漫画で似たようなトンデモだと、そうですね。
「昴」というバレエ漫画では、別の劇場で同じラベルを踊った天才二人がゾーンに入って互いの姿を透視する、みたいなクライマックスがあります。もちろんラベルもよく知らないんですが、その解釈と熱狂的な絵面、あと天才性でトンデモ展開も飲み込めた感じでしたっけ。
マジカルな貴之指導とかはフィクションとして納得できてるので、曲そのものに理由をつける必要がないのかもしれません。あくまで演奏が凄かったという方向で。
私ならどう書きますかねえ。
やはり過去に事件があったり、ミステリアスな逸話のある楽曲を探してきて充てるでしょうか。もしなければ、それに近い話をアレンジして「作中ではそういう扱い」みたいな感じにするかと。曲そのものを架空にするのは、作品の統一感が損なわれて悪手に思います。
「美緒個人にとっては」という方向もリアリティという意味では間違っていないと思いますが、すでにここまで去年の演奏の神秘性はさんざん語られてきてるわけですからね。無理に縮こまらせると違和感が立ってしまう可能性が高そうです。ここは読者が「なるほど!」と思える修正になるよう、一読者としては期待してますw
>このモノローグは全部睡眠中の美緒が自問自答してることなんですね。
この点のヒントなりは最後の辺りであってもいいかと思います。
寝落ちを示唆する描写とか。美緒の語りが最後はファンタジーになってたりとか。読者が「真面目に読んでたら……あれ?」と思うくらいの引きで、あの次回に続く方がスムーズかなと。
まあ読んでて違和感を感じたからこそ突っ込んだわけですがw
これを高度なテクニックと見るか、わかりづらいと見るかの判断はお任せしますが、個人的には、ちょっと釈然としない感じではありました。
作者からの返信
今回も巨視的に、あるいは微視的に読み込んでいただいたコメントの数々、ありがとうございます!
>>フリギアンモード
>全然知りませんが、思わず調べたくなる語感。
まあ要するに、キザでダンディな感じのキャラが、思いっきりかっこつけてるシーンなんかで流れるギター音楽の音階(モード)ですね。煎じ詰めればフラメンコ音楽のほとんどがそうなんで、「フラメンコギターの調べがBGMに聞こえてきそうな」としても意味は一応通じるんですが、ここは文章的にもかっこつけてみました 笑。
記憶になくても無理はないんですが、一応「フリギアン・モード」は45話の慶奈のプレゼンシーンにも出てきてます。「音プレ」の中にもほんの十小節ほどフリギアンの箇所があるんですよね。さすがにあれはフラメンコと言うよりは、闘牛の入場行進とかのイメージかな、と思うんですが。
>ここ、結局美緒はどれくらい眠っていたのかの情報がありません。
「夕方っぽい窓からの光の中、表示の日付と時刻をしばらく眺めていた美緒は……『今日の練習! わ、ワークショップは!?』」というくだりで、翌日日曜日の夕刻がこのシーンの舞台、という説明にしたつもりですが、ちょっと印象弱かったですかね? まあ、「まるまる二十四時間眠っていた」みたいな記述は適当なとこに入れられると思いますんで、あと何箇所か、さりげなく情報を重ねておこうかと。
あ、念のため書くと、このあたり、最近になって修正入れました w。
>>でも教え子の自慢話をしてるようにしか見えなかった。
>ここはちょっと引っかかりました。
>自慢話に受け取れる案件かな?と思ったのが一点と、教え子というのが美緒か藤房か一瞬迷った部分と。
うむ、まぎらわしさはあるでしょうね。「自慢」という表現も、いくらか飛躍気味……なのかな? ご指摘には納得できますんで、修正案考えておきます。
>>理緒ちゃん
>姉なのにちゃん付けなんですね。
多少年が離れてても、そう呼んでる実例を何人も見ましたんで、あんまり深く考えずにこう書きましたけど、「お姉ちゃん」の方がまだまだ自然ではありますね。でも、なんか、美緒ならそう呼ぶんでは、という印象がありまして……三才年上、という情報が曖昧になるほど出番が開いたら、やはり「お姉ちゃん」の方が無難かな。いったん寝かせてから考慮してみます。
>>吹きながらにして音楽の中に体ごと取り込まれそうな、恐ろしい曲。
>美緒は吹いたわけじゃないので、こう書かれると違和感あります。
それもそうか。ここは直します。
>>フランシス・マクベス作曲、「マスク Masque」。
>ふううむ。問題のとこですね。
>あくまで素人目線の感想としては、「まだ説得力が弱い」ですね。
音源にまで当たっていただけましたか。お手間いただいてありがとうございます。
ここはですねー、ぶっちゃけ、どう書いても、広く読み手を納得させる書き方は出来ないんだろうなあ、というのが、完成して一年経った段階での結論ですね。
ちょっとここを語りだすとあまりにも長くなるので 笑、触りだけにしておきますけれど――おっしゃることはまさにごもっとも、と同意いたします。ただ、音楽小説って、それこそプロの有名作品であっても、思い入れたっぷりな使われ方になってると、「え〜、あの曲でそんなことになるかぁ〜?」みたいなツッコミはどうしても出てきます。そういう意味では、架空の曲にしておいた方が、小説の仕掛けとしては成功したのかも知れませんけれど――。
とりあえず、「美緒個人にとっては」この曲が衝撃だった、ということに関してなら、今少し説明の補強はできると思いますので、ぼちぼち手を加え続けようとは思います。
>締めくくり方としては、文句なしの高評価です。
>ただ、ここは正直、いまいち共感しづらいところです。
ええとですね。ここはもう次の話のコメントもらったあとですんで、詳細はパスしますね。
まさに、次回の冒頭があんななので、いささかわざとらしく盛り上げた、というのが正解だったりするんですが、もう一つ付け加えるなら、このモノローグは全部睡眠中の美緒が自問自答してることなんですね。寝てる時って極端にピュアになったりすることがあるんで、そのイメージで書いたというのもあります。本当の気持ちが出たとも言えますし、自己陶酔にとことんまで浸っていたとも言えます w。
>いかん、これ読了後に総評として書く奴だ。
はい、このへんからまだドラマ的に二転三転しますんで ^^。
とは申せ、シリアス部分のいい総括を前倒しでいただいた気分です。この作品はどこまでもコメディなんですが、今回のような分析をいただければ、また別の角度からいろいろいじれると思いますから……いつもながらの熱のこもった長文、本当にありがとうございます。
12/7追記
日付の件
>例えばこれが月曜夕方まで丸二日寝てたとしても、
>『今日(月曜)の練習! (一昨日の)わ、ワークショップは!?』で成立してしまうんです。
おお、なるほど……それはそれで自然なセリフではありますね……。
ご説明ありがとうございます。ひとことふたこと、描写を追加しておきます。
音楽へのトンデモ的な印象づけの件
「昴」なんて読んでらっしゃったんですね……今度ブックオフででも漁ってみようか……まあそれはともかく。
>多少それっぽい情報があれば「そういうこともあるかも」と信じてしまうと思います。
>「美緒個人にとっては」という方向もリアリティという意味では間違っていないと思いますが……無理に縮こまらせると違和感が立ってしまう可能性が高そうです。
んー、おっしゃることはわかります。これがピアノコンクールとかで、古今東西のあらゆる曲を選択し放題、みたいな設定だったら、いわくつきの曲などいくらでも出せるんですが(次の音楽小説でやろうと思います)、吹奏楽コンクールの自由曲として使える範囲の音楽で、魔性の雰囲気に魅入られそうな曲というのは w。感動的とか魅惑的というのならまだしも、ネガティブな意味でプレイヤーが逝っちゃってしまいそうな曲、ですからねー。
ただ、そういう部分も含めて、読み手に今いち刺さりきってない感触というのは理解してるつもりですんで――やれる限りは、打てる手を模索し続けたいと思います。基本的に音楽小説って、現実の曲を脳内再生して感動するわけじゃありせんからね。実物は全然イケてない(はずの)曲でも、みなさん描写の迫真性で絶賛するんですから、まだまだ研究の余地はあるかと。
第47話の閉じ方の件
>>このモノローグは全部睡眠中の美緒が自問自答してることなんですね。
>この点のヒントなりは最後の辺りであってもいいかと思います。
>寝落ちを示唆する描写とか。美緒の語りが最後はファンタジーになってたりとか。読者が「真面目に読んでたら……あれ?」と思うくらいの引きで
しまいに支離滅裂な語り方に、というのは面白いかも知れませんね w。
言われてみると、少し大真面目に語りすぎてるのかも知れません。むろん、この真面目さで次話の冒頭とのギャップを狙った、というのもあるんですが。
「あれ?」という違和感をちょっとだけ垂らしておく、という感じでしょうかね。改訂時に塩梅のいいポイントを探ってみます。
第46話 そして彼方へ。への応援コメント
>あ、リード「さん」なんて言っちゃった。それも、小学校の班発表みたいな言葉遣いにっ。
違和感はないw
>「あ、ほんとだ、シナリオになってる」
>「かわいいねー、こういうの。幼稚園の時にやらなかった?」
大丈夫。
三砂という偉大な先駆者がいます!w
>今さら何を考えても仕方ない。すでに人数分コピーされて、バラまかれた後である。
バラまいた時に紛れ込んだのかと思いましたが、コピーする前の時点で混入してたってことですかね。
すっかり忘れてたので読み返したら、ちゃんと44話で書いてましたね。ナイス伏線。これは想定しておくべきでしたw
没シナリオ混入自体は面白い展開だと思いますが、この流れだと、逆に前回の原稿ばら撒きシーンはいるかなあ、という感じがします。
普通にプレゼンを進めて、いきなり混入シナリオに突入して、思わず最初の数行読んじゃう展開でも構わない気がするんですが。
逆に私のように、「ばら撒いた時に混ざったのかな?」と勘違いする読者の方が多そうなので、何か他に意味がないなら削ってよい部分かなと感じます。
むしろコピー前(先生に渡す前)に原稿を落としていて、「拾い集めた際に混入したのか!とした方が理由付けになるし、上手い使い方かもです。
>私よく意味分かんないんですけど、つまり『立直リーチのかかってる状態』ってことらしくて
ここは逆にルビにせず、「リーチ」の方がいいんじゃないですかね。
本人、意味がわかってない感じですし。
麻雀だけでなく、スロットなんかでも使いますしね。
>なんでこういうセリフって、他人の口から言われたらめちゃくちゃ恥ずかしい気分になるんだろう?
徹夜で書いた原稿によくあるヤツですねw
>この作家さんとは、仲良くなれそうな気がするよ、うん。
仲良くしたら一番ダメな作家が来たw
ただ、ここら辺、恥ずかしがる美緒の描写はもうちょい増量欲しいとこですね。一人称気味なので自分については書きにくいかもですが、赤面したり口ごもったり、手足をバタバタしたり。湾多さんそういうの得意そうですし。
プレゼンの内容的には、熱のこもったいい内容だった……んじゃないかなと感じました。素人なのでちんぷんかんぷんだけどw
説得力と言うか、きっちり考えた上で書いてる、論文的なガチの迫力があって、とてもよかったと思います。吹奏楽の面々が次々納得していくのにも違和感を感じませんでした。
内容の是非は私には不明ですが、エンタメ的には素晴らしいと思います。
>なんで私の隣に塔野がいるのっ!?
おお、意外かといえばそうでもない。
同級生枠だと、一番美緒に近い男子部員だし。
>帰る間際に部員が手分けして窓の締め忘れなどを確認して回るというルーティーンがある。
こういうとこ、リアルでいいですね。
>突如、スピーカーから巨龍の咆哮のようなトゥッティが轟いた。
ここから始まる去年の合奏の描写も、とてもいいです。
やはり曲の描写は圧巻ですね、湾多さんは。
過去の台詞がリフレインする演出も、バッチリかと。
>どうしても腑に落ちなかったあれやこれやが、完成されたパズルのようにきれいな一つの球体になる。
でも、ここは正直よくわかりません。
音源から、過去の演奏がスゴいことは伝わりますが、それ以上の何かがこの曲にはあるってことなんですかね。美緒が意識失ったり、目覚めなかったりする、魔法的な効果が。
まあ、そこら辺は次回で説明入れば足りますけれど。
ふむふむ。今回はかなり熱量の高い回だと思います!
ここからは私信というか。
聞きましたよ、大江戸捜査網ときらきら星変奏曲。
大江戸~は想像通り、聞いたらすぐわかるやつでした。
これ、ホルンなんですね。なるほど、確かに最初から出ずっぱりw
きらきら星の方は、流石にわかりやすい。私でも意味が理解出来ましたw
というか、きらきら星ってこんなテクニカルな曲だったのか!と思いましたね。
曲内で無限にアレンジしていく感覚とか、私好みです。
作者からの返信
今回も引き伸ばし気味の長文に辛抱強くお付き合いいただき、ありがとうございます!
ちなみに今回は全話の中で最終回の次に文字量の多い回でした。コメントも増量でいただいております。恐れ多くも嬉しい限りです。
>没シナリオ混入自体は面白い展開だと思いますが、この流れだと、逆に前回の原稿ばら撒きシーンはいるかなあ、という感じがします。
>逆に私のように、「ばら撒いた時に混ざったのかな?」と勘違いする読者の方が多そうなので、
なるほど! これは全く考慮の外でしたね。
言われてみると、発表直前にずっこけて原稿ばらまくシーンが、どうもハマりが悪いと言いますか、よろしくない手にも見えてきましたねー。ましてこういう紛らわしさも出てくるとなると。うん……しばし考えさせてください。出だしであたふたする感じにはしておきたいので 笑、似たような流れの別のシーン構成、練ってみます。
>ここは逆にルビにせず、「リーチ」の方がいいんじゃないですかね。
>本人、意味がわかってない感じですし。
そうですね。世間的には立直の漢字を知らない……というか、麻雀用語ということも知らずに使ってる人が増えてるみたいだし w。ここはご提案どおりにいたします。
>>なんでこういうセリフって、他人の口から言われたらめちゃくちゃ恥ずかしい気分になるんだろう?
>徹夜で書いた原稿によくあるヤツですねw
はい、というか、ここのシナリオ文はもちろん私自身が書いた日本語なんですが、小説中で書き出してキャラにツッコミを入れさせながらも、私自身気恥ずかしくて仕方なかったです。どうもこの手の児童劇っぽいノリのセリフって苦手。小学生向けミュージカルの台本とか、戦隊ショーのシナリオとか、一生書けそうにないですねー。パロディっぽい形でならともかく。
>仲良くしたら一番ダメな作家が来たw
美緒とは相性良さそうですけどね 笑。
>ただ、ここら辺、恥ずかしがる美緒の描写はもうちょい増量欲しいとこですね。
そうですか? うーん、確かにもう二、三行ぐらいあってもいいかな、という印象もありますね……考慮してみたいと思います。
>プレゼンの内容的には、熱のこもったいい内容だった……んじゃないかなと感じました。素人なのでちんぷんかんぷんだけどw
ありがとうございます。内容そのものは、まあピアノ弾いてる上級者でもぽかーんとするかも知れない文章なんで、無理もないかと。バンド経験者なんかでコード進行かじった人なら、そこそこ分かってもらえるかなあと思うんですけれど、今のところそっちの方からのコメントはないですねー。
熱気が伝わった形になったのなら、書き手としては冥利に尽きます。はっきり素人ですとおっしゃている方からの言葉であれば、なおのこと。
>>どうしても腑に落ちなかったあれやこれやが、完成されたパズルのようにきれいな一つの球体になる。
>でも、ここは正直よくわかりません。
>音源から、過去の演奏がスゴいことは伝わりますが、それ以上の何かがこの曲にはあるってことなんですかね。
はい、ここのご意見もありがとうございます。そうかなーとは思ってたんですが、やっぱりそうなりますよねー。
一応、次の回で、謎の曲のタイトルを明かしてそれなりの説明を入れてはいるんですが、これとて曲を知ってる人でないと伝わらない & 知ってる人でもどうも納得できなかった人が多いっぽい ^^。こういう部分を、文章だけで筋を通そうとするならどうするべきだったのか、今でもよく分かりません、正直。
次回の説明部分、文字の上だけでどれぐらい納得できるものか(あるいはできないものか)、また忌憚のないご意見いただけましたらありがたいです。
さて、私信部分。
わざわざお手間をいただいて恐縮です ^^。
「大江戸捜査網」はさすがにご存知でしたか。まあ、今では市民吹奏楽団のコンサートなんかでも、懐メロとしてウケてる曲ですからね。大役振られたホルン奏者達にはかなりの災難なようですが。
そして「キラキラ星変奏曲」。モーツァルトを楽しんでいただけるとはお目が高い(お耳が高い?)。大人でピアノ始めた人が、弾けるようになりたいとリストに挙げる曲の、結構上位に入ってる人気曲です。変奏曲って、こんな感じでどんどんきらびやかに派手にしていくパターンが多いんですよ。ピアノだけじゃなく、木管とか、金管とかでも。トランペット(時にユーフォニウム)の「ヴェニスの謝肉祭」なんて、ほとんどサーカスですね――とまあ、これは余談ですが。
この作品の関連音楽自体は結構ニッチな領域なんですけれど、いささかなりともお楽しみの一助となってもらえましたら、幸いです。聞かれれば多分何日でも湾多は語り続けますんで w、また「こういう文章で語っているこの音楽の具体的な例って?」などのような疑問等ありましたら、なんなりと。
編集済
第45話 大渦巻の予感が。への応援コメント
>美緒もなんだかしっぽに火がついた気分で
ちょっと可愛い。
>主にレンチンの材料で昼食を作って食べて
レンチンの材料、というのがよくわかりません。
レンチンして食べられる冷凍食品で昼食を、という意味なら、「主にレンチンで昼食を食べて」でよいかと。
茅葺と僧籐って初登場でしたっけ。茅葺は再登場くさい雰囲気だから和すれてるのかも……
>二人の夫婦漫才はいつものことなので
夫婦漫才ここもか!という感じなので、毛色を変えても良かったかも。
>チューブラーベル、要するにのど自慢なんかで悪目立ちしている、あの楽器。
わかりやすいw
>今は水凰寺麗華モード
……水凰寺麗華って何でしたっけ。
これだけ特徴的な名前なら覚えてそうなもんですが、まるで記憶にない……!
>おお、エンターテイナーだね、と高校生がささやき交わしたほど、見事な失態を衆目に晒す羽目になった。
慶奈の説明から絆ぐ展開はよいですが、この締めくくりはイマイチ。
私ならいきなり振られて緊張する美緒を全面に押し出して次話につなげます。
コケるのは次回冒頭に回すか、コケて立ち上がってからの緊張を最後に持ってくるか。どちらにせよコケるをオチにするのは盛り上がりに欠ける感じがします。
あーでも、コメディタッチで繋げる狙いなら、これもアリなのかな…?
長々とかかってたプレゼンにやっとたどり着きましたね。
慶奈が美味しいところをすでに持っていってる感ありますが、どうなることやら。
作者からの返信
今回もたくさんの気づきをサジェストするご意見、ありがとうございます!
>>美緒もなんだかしっぽに火がついた気分で
>ちょっと可愛い。
ありがとうございますw。普通なら「お尻に火がついた」と書くべきなんでしょうが、なんか違う、というか、そこまでじゃないかなあという気がして、慣用句をいじってみました。
>主にレンチンの材料で昼食を作って食べて
>>レンチンの材料、というのがよくわかりません。
冷凍インゲンとか、冷凍ミックスベジタブルとか、冷凍ミンチ肉を使って、ささっと焼き飯とかパスタを作ったという描写です……と説明しようとして気がついたんですが、それだとレンジを使う必要ないですねー。全部フライパンでいけますわ。たぶん添え物のミニハンバーグとかが念頭に来て、素材系食品とごっちゃになったんだと思います。正しくは、「冷凍の材料を使って軽く調理して、それにレンチンの品も加えてこしらえた」などとすべきでしょうね。訂正しておきます。
>茅葺と僧籐って初登場でしたっけ。
茅葺はもう何回か出てますねー。体格のいい「肝っ玉母さん」と書き直せば、過去とのつながりがもう少しはっきり出たのかな。考慮しておきます。
僧藤真純は、すみません、この期に及んで新キャラです。出さないまま押し切ってもストーリー上は問題なかったんですけれど、三番(バス)トロンボーンって、チューバのすぐ隣のパートなんですよね。木管とかパーカスまで何人も登場させといて、隣の人間がまるっきり空気扱いのまま、というのもどうなんだろうと思いまして、ここで顔出しさせてみた次第。改訂ではもっと前から夫婦漫才が作れないか、改めて見直してみようかと。
>……水凰寺麗華って何でしたっけ。
そういや、この名前も出てくるのは第二十三話以来でしょうかね……一言で言えば能田文子の別キャラの名前です。宝塚っぽい(つまり、大仰な芝居がかった)台詞回しで、打楽器パートの"顔役"を彼女なりに演出している、という。
>慶奈の説明から絆ぐ展開はよいですが、この締めくくりはイマイチ。
>コケるをオチにするのは盛り上がりに欠ける感じがします。
書いた文章を途中でぶった切ったのは確かで、"締めくくり"を意識してないのもその通りなんですが、ここは書き手としては「え、そう?」というのが正直なところでしょうかね。とはいえ、次の展開が全部わかってる書き手と、まっさらな読み手とのギャップと考えると、なんとなく、あーそうかもな、という部分ありますので……少し寝かせてから見直してみようかと思います。よろしければ、次話の冒頭部分と合わせて今一度コメントいただけましたらありがたいです。
で、次の話は、たぶん本作中でいちばん「理論理論した話」になると思いますんで……一応、知識ゼロでもなんとなく筋は追えるように作ったつもりですが……非マニアからの率直なご意見などいただけますと、ありがたいです。よろしくお願いします m(__)m。
編集済
第44話 凪の日々 (後)への応援コメント
>ただし、サックス側の方で。
「側」と「方」で意味が被って見えるので、私なら「サックス組」にします。
>法子の去年の先輩たちが来て。
ここも、「去年の先輩」だと違和感あります。
「一つ上の」とか、「去年卒業した」の方が意味が通じやすいかと。
>「不満があったら、ああやって気の済むまでくすぐり合いをするんだそうです。
なるほど。なんかボノボっぽい。
まあ問題が解決するかは謎ですがw
>「俺、ちょっと出てるわ」
微笑ましくて好きw
>だめじゃん。
やはり……w
>エスクラ担当が「若頭」という呼び名になってる。
エスクラってなんの略なんですかね?
クラはわかるとして。
>ほっときゃ勝手に色んなパートの音を拾い吹きしていきそうな、不敵な面で笑う。
吹奏楽の風来坊って感じでいいですね。
実際、こんなアプローチは許されるんです?
>マックスがいない。それなりに立派な演奏だったはずなのに
ほうほう。
これほなかなか面白い謎ですね。これがラストテーマに繫がるんですかね?
>「『オズの魔法使い』は『星の王子さま』のアメリカ版だよ」
ここはよくわかりませんでした。
児童文学(なのかな?)の名作なのはわかりますが、内容や、テーマが似てるとも思えないんですが。何かこういう見方があるんですかね?
>パパがこんなふうに笑ってたのを、ずっとずっと昔に見たような気がする。あれは――いつ頃のことだっけ?
謎2。
まあ姉を取り巻く過去の話とかで、ここら辺は明かされそうですね。
>映画の中のセットみたいな……何かが起こりそうな世界のもののような。
素晴らしい表現を称賛したい半面、父親から退いてしまった美緒にはそぐわないなあ、とも感じました。まあ一瞬というところで調整してるのかもですが、「開きかけた扉が閉じてしまった」的な言い回しのほうがマッチする気がします。
>「ほしいと思ってたものは、すぐそこにある」
そうでしたっけ?
ううむ、ラストがどうだったか覚えてない……それだとむしろ「青い鳥」が近そうな。
>書き出したら夢中になって、鉛筆を置いた時はもう一時を回っていた。でもぜんぜん眠くない。達成感もいつになく大きくて
シナリオ形式の何たるかはよくわかりませんが、ここから締めくくりまでの描写はなかなかいいですね。少女小説ぽくて。
追記:
まず「オズの魔法使い」の感覚の齟齬について、調べてわかりましたよ。
「虹の彼方に」は映画のオリジナルです。原作だといきなり竜巻にふっとばされて旅が始まるので、「遠くへの憧れ」という要素はないんですよ。私は原作の印象が強くて、違和感を感じたわけです。
話的には映画オズから振られてるので、別にそこは問題はないんですが、なまじ「文学の名作」とか、「大人になっても読める」と書いてることで、どちらを指してるのかわからなくなる点は問題かと。映画に絞るべきですね。
最後のネガティブに感じた理由は、ここかと。
>訊かれたわけでもないのに部屋にこもる理由を言って、無理やり話をごまかそうとした。
ここが「父親(家族)から逃げてる」ように読めたので。美緒に戸惑いがあろうことはわかりますが、それをより強く出して「驚きと戸惑いから距離を置いてしまった」風に書けば、違和感がないかもしれません。私なら父親から話を打ち切らせますかね。「こんな時間だ。もう寝なさい」的に。
あ、ボノボの例はくすぐりでなく、アレで……興味があればググっていただければw
作者からの返信
前後編二話続けての多角的なコメント、ありがとうございます!
>ただし、サックス側の方で。
>「側」と「方」で意味が被って見えるので、私なら「サックス組」にします。
おっとこれは細かい日本語センスのご指摘です。なるほど。ご意見を参考に、修正入れておきます。
>>法子の去年の先輩たちが来て。
>ここも、「去年の先輩」だと違和感あります。
おおっと、これまたおっしゃる通り。経歴とかキャラ構成なんかが頭に入ってる状態だと、ついこういう言い方してしまうんですが、確かにいきなり聞くとヘンな言い方に感じられそうです。修正入れておきます。
>なるほど。なんかボノボっぽい。
え、ボノボってそうだったんですか? そう聞くと途端に高級なコミュニケーションテクに見えてしまうんですが w。
この話は何を隠そう、私の中学時代の吹部での実話から取っています。まあケンカしていたわけじゃないんだけれど、なにゆえにか一時期くすぐり合いに熱中していた女子部員どもがいてですね……あれはあれでストレス発散だったんでしょうねえ。
>エスクラってなんの略なんですかね?
Esクラリネットの略です。Esはドイツ音名でE♭のこと。オーケストラの解説書なんかでは「小クラリネット」と書いてたりもしますけど、吹奏楽ではまず聞きませんね。普通サイズのクラリネットよりちょっと小ぶりで半オクターブ音域が高い、高音専用の楽器です。
>吹奏楽の風来坊って感じでいいですね。
>実際、こんなアプローチは許されるんです?
厳密にはマズイんですけどね。吹奏楽コンクールなんかでは、近年は色々と口やかましくなってまして、課題曲などはかなりルールが厳格になってます。が、もともと「正しい編成」というものがあってないような世界なんで、割合融通は利きますね。「うちの楽団にはこの楽器がない」とか「このパートの人数が半分しかいない」とかの変則的な事態が当たり前なのが学校吹奏楽ですから。鳴るべき楽器が複数あったら、増えたり減ったり別のになったり一部のパートだけダブったり、なんてのもザラです。
>>マックスがいない。それなりに立派な演奏だったはずなのに
>これほなかなか面白い謎ですね。
そうですね。ここまで引っ張ってきたネタを、ちょっと言い換えてみたというか、そんな感じです。今言えるのはそれだけです ^^。
>>「『オズの魔法使い』は『星の王子さま』のアメリカ版だよ」
>ここはよくわかりませんでした。
ええっとですね。
「オズの魔法使い(ミュージカルの方)」は序盤で主人公が「虹の彼方に」素敵な場所がある、と夢見ていたのに、色々あって最後は「おうちがいちばん」とオチをつけて終わる話です。一方、「星の王子さま」は乱暴にまとめると、バラとケンカした王子様が、旅の中で自分を見つめ直してまたバラのもとに戻る話です。
ともに子供の成長譚であり、旅の話であり、一回り大きくなって、前からあった家族とかマイホームとかを、自身の視点を変えることで新しく見直す、という物語です。いや、わかっています。それを言い出したら、児童文学なんてみんなそうです 笑。でも、映画オタクである父親のユニークな意見の紹介、という形でなんとか体裁が取れないかと思ってこういう描写を入れました。むろん、ここに加津佐家のこれからの変化が暗示されている、という効果も狙いました。
まあしかし、一行のセリフにこれだけのことを圧縮するのもあんまりかなと思いますんで、もうちょっとすんなり読める表現にならんものか、考えてみます。というか、ご提案の通り、「青い鳥」にすればおおむね解決するのかな?
>謎2。
>まあ姉を取り巻く過去の話とかで、ここら辺は明かされそうですね。
ええまあ……ここと直接呼応する部分はありませんけれど、家族事情の回収篇はもう少しですね。ひと山越えた辺りで……。
>>映画の中のセットみたいな……何かが起こりそうな世界のもののような。
>父親から退いてしまった美緒にはそぐわないなあ、とも感じました。
>「開きかけた扉が閉じてしまった」的な言い回しのほうがマッチする気がします。
これはありがたい感想をいただきましたが……存外ネガティブなシーンに映ってしまってるんでしょうかね? ここは「ちょっと素敵っぽい変化の予感」みたいなイメージを演出したかったところなんですけれど……うーん、どうしよう 笑。とりあえず寝かせます。
11/21追記
続けてのアドバイス、ありがとうございます。
そうですね、映画と小説をいささか強引にくっつけてるところがあるなとは薄々思ってましたが、違和感を感じる方がいらっしゃるとすれば、小説をご存知の方でしょうから、的確なコメントです。
父親との件は、ご指摘は全面的に納得できる内容ですので……寝かせたあとで、何らかの修正は思いつくと思います。ご説明感謝します。
ボノボの例、そっちの方ですね ^^。それもやはり一種の高級コミュニケーションなのかも知れませんけれど。なんにしても、面と向かって殴り合わずに折り合いをつけるのは、賢いやり方ですよ 笑。
第43話 凪の日々 (前)への応援コメント
>多分、商店街の真ん中で吹いても「あの曲」だとわかってくれるほどの、国民的名曲だ。
私はわかりますけど、さすがに今、国民的で通るかは怪しいような。ラピュタと違って再放送とかないからなあ。
>「なんだかよく勘違いされるんだけどぉ。あいつはまあ、同い年の弟みたいなもんだから。私がずっと面倒見てきてんの」
美緒の疑問もわかりつつ、小夜理先輩の言い分に納得する感じ。リアルだとあまりいませんけど。
>音楽バカとしての行動が先に来ちゃって、ちょっとイカレて見えるだけなのか。
辛辣w
>「最初から終わりまでホルンが主役なんだよ
そうなのか!
聞いたら思い出しそうなんですが。
>九里尾勇紀の演奏ぶりを間近で見るのも新鮮だった。
一瞬、新キャラかと思ったらあのコか!
>「コンチェルタンテ」ではシロフォン
シロフォンは全くイメージ出てきません。どんな楽器だろ。
>伊軒睦海本人
あー、駄目です。
このキャラは覚えがない。忘れてるのかも。
>何でこんな浮気の言い訳みたいなことを
わははw
なりそうだと思ってましたが、想像以上に面白かったです。
作者からの返信
今回もほどよい距離感からのコメントの数々、ありがとうございます!
>私はわかりますけど、さすがに今、国民的で通るかは怪しいような。ラピュタと違って再放送とかないからなあ。
あ、なるほど。そう言えば地上波では滅多に放送しないですね。
ケーブルTVのチャンネルだと、結構「全話イッキ見」とか銘打って放送してて、で、うちの、およそアニメーションというものをほとんど解さない年寄りが、なぜか「ハイジだけは」じっとりと味わい尽くすようにガン見してるんですよ。そういうことが数年に一回あるんで、つい世間的には今なお知られてるもんだと思ってました w。うん、ちょっと形容詞の程度を落としましょうかね。
「大江戸捜査網のテーマ」はこの語句で検索したらぞろぞろ音源が出てきます ^^。過去に聞き覚えがおありなら、十秒聞けば「あ、これか」とおわかりになるかと。だいたい時代劇テーマの名曲って言うと、「水戸黄門」と「大岡越前」とこれですよね。後は「仕事人」のトランペットのあのフレーズと。
>シロフォンは全くイメージ出てきません。どんな楽器だろ。
「木琴」です。ご指摘を参考に、初出の行で「木琴」とし、ルビで「シロフォン」と入れました。
>>伊軒睦海本人
>あー、駄目です。
>このキャラは覚えがない。
まー未だにセリフのないキャラですからねー。ちょこちょこ登場してるんですが、たいがいは能田文子が同時通訳を 笑 務めてるんで、前に出てこないし。
第二十話で、パートリーダー会議の席上、平和に居眠りしていた美緒が、渕野桐香にドアップで迫られたと勘違いして、無意識の避難先として抱きついた、クマ体型の三年生――という紹介で思い出していただけるかどうか。思えば、美緒の「マックス代わりに、ふっくらした女性の先輩へ抱きつくクセ」はこの人から始まったのでした。
編集済
第42話 それぞれの過去。への応援コメント
>嫌がらせをしてくるとも限らん
用法的には「してこないとも限らん」が正しいかと。
>「いえ、その……今すぐ何とは言えないんですけど、ちょっとまだ足りない気がして……」
そしてまた新たな謎が。皆目見当がつきませんが。
>「さあ、加津佐! 存分にわしをハグするがええ!」
オチは想像通りでしたが、こんなどすこいキャラでしたっけw
しかし出落ちでなく、ホントに抱きつくとは……
>わしかて極論すぎるのはどうかと思っとるがのう
ああ、クラ言語から来てるのかこれ。クラの一つなことすっかり忘れてた。
>寝ぼけなまこでただ遠慮なんかが抜け落ちていただけだったのだけど。
なるほど、こういう流れで入りますか。
いいと思いますよ。リアリティがあって。
>「ちょっとかっこいいところは実話じゃない。情けなくてバカバカしいところは全部実話」
あるあるで笑えるw
>「あん時の夕陽の色は、マジ忘れらんねえ」
昭和か!w
>絶体絶命になって、でも火事場のバカ力で乗り切ったって
ふむふむ。これが去年の真相ですか。
聞かされると単純な気がしますが、そんな語りづらいものかなあ……再現不可能なメイクミラクルには違いないですが。
もっと貴之マジックが炸裂してたのかと思ってました。
無理する貴之や雪乃のスタンスなんかはリアリティあっていい過去ですね。
追記:
「この話はまだ半分あるよ」というサインを、ここで入れておくべきだったかなと思った次第です。
これはアツタ方がいいですね。それこそ美緒に「これが真相か」と言わせて、誰かに否定させる的な。まあまた先延ばし感はありますから、もうワンヒントくらいは出してもいいですかね。
抜け感については、やはり難しい話や謎掛けを排除することですかね。頭使わないからこそリラックスするわけで。前半はよかったと思います。
ここら辺は、今作の全体を通じて抱える構造的な問題という気もします。メリハリのなさ、という意味で。
作者からの返信
今回も多様な方向からのコメント、ありがとうございます!
で、こんなところでなんですが、三十六話の追記、遅ればせながら確認してこちらも追記入れました。一応ご連絡だけ。
>嫌がらせをしてくるとも限らん
これは初歩的な日本語ミスでした。口語的にはなんとなく通じそうな響きにも思えてしまうんですが……とりあえず修正しておきます。
>>「いえ、その……今すぐ何とは言えないんですけど、ちょっとまだ足りない気がして……」
>そしてまた新たな謎が。皆目見当がつきませんが。
今だから書きますけけれど、この「音プレ」をめぐる最後の謎とも言うべき美緒の"発見"内容、まさにこのへん書いた時期に、ようやく本気になって中身を考えていたという体たらくで w、何かでかい話を持ってきたいなとはずっと思ってきたものの、伏線張るとかそういうレベルで全然書いてなかったです。というか、頭の中で二転三転した結果、この段階でいよいよ時間切れになったと言うか。そのへんの事情は「あとがき」で多少詳しく書いてます。ちょっと専門的な話ではあるのですけれどもね。
まさにこういうところこそ、改めて伏線張り直しとかするべきなんだろうとは分かってるんですが。
>オチは想像通りでしたが、こんなどすこいキャラでしたっけw
どすこいキャラ、そういう日本語が……ボキャブラリーがまた一つ増えました ^^。
そうですね、ここまでの桐香とは少し段差があるかもです。美緒の目からだと、「エセ広島弁のボスっぽい人」というイメージしかないでしょうから。序盤と比較すると、だいぶん"キャラが変わってる"という印象があるかもですね。便利に使いまわしているうちに、とうとうこんなのになってしまったというか……いっぺんキャラクターの整合性も全話通して検証してみましょう。うん、やることがどんどん増えるな 笑。
>ふむふむ。これが去年の真相ですか。
>聞かされると単純な気がしますが、そんな語りづらいものかなあ……
というコメントへの言い訳をいろいろ考えているうちに気がついたんですが、この説明だとまだ不完全なんですよね。「本番までの」出来事はこうだったということなんですが、「本番が」どういうステージだったのか、ということはまだ説明されていません。それはつまり、貴之が美緒に「あの録音は聞くな」と言い続けているその真相でもあるのですけれど、とにかく読み手に対して、「この話はまだ半分あるよ」というサインを、ここで入れておくべきだったかなと思った次第です。
一方、それはそれとして、もっと脱力感の出るエピソードとかにできんかったものか、との思いはあります 笑。もったいぶった割にはちょっと弱いんですよね。結局思いつけなかったので、こういう話で勘弁してもらったわけですが。
編集済
第41話 みんなあんたのせいなんだよ。への応援コメント
>どちらかと言えば成り行きに任せて勝った方に乗っかる、みたいな――
なるほど。ここで判明するわけですか。
筋は通ってますが、私なら「雪乃の反応を探す」描写はいれますかねえ。他ならぬ部長ですし。
>「そう言えば加津佐、ゴタゴタがあってからあいつとちゃんと話してないんだろ?」
この説明は必要だし、正解。
>「にしても、あのコントラバス・クラリネットって何なんです?」
ここの一連の会話は、誰が誰かわかりづらいです。
解くに上の台詞は美緒と間違えて??となりました。
>チューバに代わりが務まらない場所があるって、どんな音楽なんだろう?
気になりますが、あれだけ隠されてるとここで聞かないのはわかります。
>この二人がくっつくとしても、なんとなく今後の関係がほの見えるような……。
こういう描写、好きw
>おじいちゃんの家に行くとやたらと時代劇だのミナミの何とかだののテレビにつきあわされてうんざりしてたんだけど、
こんな設定が。ま、まあアリかな…?w
クラとの合わせの時点で、この情報出しておくのも伏線としてはアリだったかも。
>部をどうしたらいいかとか、正直、あたしは分かんねー。
そういやそういうキャラでした。
>あんたのせいだよ。他に誰がいるってゆーのさ?
おっ、主人公らしい感じ!w
まあなんだかんだで常に渦中にいましたもんね。
>あいつは炭酸飲料で酔っ払うんだ。
それより貴之となにをしてたかの方が気になりますね。
追記:
雪乃についてはそれで十分かと。
読者が欲しいのは「作者もわかってる」というサインなので。それさえあれば待てます。
会話については、よく読み返すと「そうではなく私が聞きたいのは」が最初の問いに対応してますね。ここは私の読み違いかも。ただ最初は美緒だと思い読んでいた台詞が後で違うのかも?と思えたのは、長考する場面から会話に続いたので、美緒のツッコミは勝手に進行する先輩たちへのものかな?という疑問からですね。考えている間に先輩たちが話し始めたことに突っ込んだのかな、ーと。地の文が挟まったことで、逆にそう思ったというか。あそこは台詞で繋げたほうがわかりやすいかも。
まあ直すほどではないですが、伝わりやすさ優先なら、こんな感じにすると思います。私はですけど。
「にしても、あのコントラバス・クラリネットって何なんです?」
美緒の問いに、慶奈以外の三人が顔を見合わせた。
「あれ? まあ見ての通りだよ」
「クラリネットファミリーのビッグボスってとこだよね」
「そもそもうちはアルトクラリネットもないんだけどな。先生もまた規格破りなことをするよ」
「あの、そうでなく私が聞きたいのは、なんでそんな楽器を借りたのかっていう」
作者からの返信
今回もよく読みこまれた是々非々のコメント、ありがとうございます!
>筋は通ってますが、私なら「雪乃の反応を探す」描写はいれますかねえ。
うーむ、やっぱりそうですかね。まあ、目で探して目が合ったところで何か言い交わす直前に端嶋先生が現れた、という形にするのなら、最低限の追加で済む修正かなと思います。いかがでしょう?
>>「にしても、あのコントラバス・クラリネットって何なんです?」
>ここの一連の会話は、誰が誰かわかりづらいです。
件の会話は、作者の意図としては「にしても」以下、美緒>悠介>小夜理>光一の順です。
「何なんです?」と、存在理由を訊いたつもりの美緒が、楽器そのものの薀蓄みたいな答え方をされたんで、「力づくで」本来の問いを言い直した、という流れですが、まぎらわしいところがありましたかね? すんません、ちょっと自覚がなくて。
>気になりますが、あれだけ隠されてるとここで聞かないのはわかります。
引っ張るにしても限界を超えている、とは思いますがね ^^。いまどきの情報が整理された吹部ならちょっと考えられないですよね。小説的な作為丸出しの処置ですけれど、こればっかりは押し通すしか手がありませんでした……。
>こんな設定が。ま、まあアリかな…?w
このへんも、ここまでに何箇所か世間話的に入れておくことは可能だったと思うんで、もうちょっと自然な伏線が作れないか、改めて検討してみます。
>それより貴之となにをしてたかの方が気になりますね。
そこは書く方も詳しくは考えてなかったところなんで、ご想像にお任せしますとしか 笑。
まあ雪乃はともかく、貴之はそっちの方で背伸びするタイプじゃないんで(というより、そういうことが未だよく分かってない段階かも)、どちらかの家の中で体を寄せ合ってくっちゃべるぐらい……だと思いますが。
11/13 追記
推敲案、ありがとうございます!
そうですね、言われてみると、私の書き方は「このセリフ、誰が誰か分かりますよね?」という暗黙の合意のギリギリを、常時攻めてる感じになってるかもしれませんね。どうかすると、意図しない読まれ方になる陥穽が潜んでると言うか……。
参考にさせて頂きます。こういう時は改めて「自分ならこう書く」オプションをONにしておいてよかったと思いますね ^^。
第40話 …の裏側から吹部を見ると。への応援コメント
>なら最初からカップルになってる二人の友達なら
えっ、そうなの!?
まあこの二人はわりとわちゃわちゃしてましたが。
>ある程度フラグが立っていたってことなのかな。
えっ、そうなの!?
まあ悪くない組み合わせですが、そんな気配は欠片も。
いやまて。まだ慌てる時間じゃない……!
>神の奇跡を目のあたりにしている思いである。
確かに中学生としてはすごいスキルかも。
>いつの間にか光一や小夜理や悠介も話に入って、
ここの一連の台詞は、誰がどれかわからないので要改善かと。
>「うわあ。それはまた」
悠介とは真逆のスタイルですもんね。
>「パート全員で笑い転げてたサックスに言われたくないんだけどぉ」
おお、もはやすごい昔に感じるw
前回の引きがまるまるスルーされてるのは残念ですが、まあ話的にはそこまで違和感ないかも。
さして話が進んでる感はないですが、慶奈ファンとしては私室イベントは見逃せない。先輩ばかりだと後輩は取り残されがちですよねー。
作者からの返信
今回もつっこみとくすぐりの数々、ありがとうございます!
>>なら最初からカップルになってる二人の友達なら
>えっ、そうなの!?
まあ、ちょっとこの二人のことは少し後で色々あるんですが、この時点で美緒の目から見ると「カップル」だった、ということですね。
>>ある程度フラグが立っていたってことなのかな。
>えっ、そうなの!?
三十六話の「フェリスタス」で意気投合してたシーンからの延長で読んでください、ということでお願いします。いささか寝耳に水的な部分も含めてのこの話ですが。
>>いつの間にか光一や小夜理や悠介も話に入って、
>ここの一連の台詞は、誰がどれかわからないので要改善かと。
うーん、このへんのメンバーも、語尾とかクセを設定しといた方がよかったんだろうか。中改訂で大鉈振るう時にそのへんも点検項目に入れとこうかと。
>前回の引きがまるまるスルーされてるのは残念ですが、
このへんで何か書いてた記憶があったんですが、あちこち文章を動かしてるうちに、次回分に全部移ってしまったようです。
>>「パート全員で笑い転げてたサックスに言われたくないんだけどぉ」
>おお、もはやすごい昔に感じるw
さすがにこの部分の記憶は明瞭でしょうか。まあしかし、確かに「あのバカ笑いから、思えば遠くに来たもんだ」って気がしますねー。
>慶奈ファンとしては
えっ、そうなの!? そんな気配は欠片も 笑。この後も何かと登場回数の多いキャラですが、どうぞ最終話までひいきに願います。
第39話 亀裂。への応援コメント
音楽に関しては一歩も引かない美緒のいいところが出てる回でしたね。まあ相手もくせ者で、認めたり反発したりと感情の乱高下が激しいんですが、それも楽しい。
私にはどっちの理屈が正解なのか(というか吹奏楽の常識的にはどうなのか)わからないんですが、双方とも言い分があるんだろうなというのは伝わります。それを実力の話にすり替えられたって感じですかね。ここは当初から問題視されてた美緒のウィークポイントだったので腑に落ちました。
ただこの場面、雪乃がまったく顔を出さない点が気になります。
部長かつクラリネットである彼女はこの議論を聞いてどう反応してるのか、無言を貫いてるにせよ描写は必要だと思います。美緒も気にするところだと思いますし。
そしてバスパート嫌われ問題。
ここも一般的にはどうなんでしょうね?
美緒はもともとトランペット志望だったので違和感ないですが、吹奏楽全体の傾向としてあるものなのか。バンドだとどうだろう……でも確かにベース気質とかありますか。嫌われてはないけどw
そこにバスクラが運び込まれ、問題を先生が整理してくれそうな流れ。
うん、いいと思いますよ。
作者からの返信
ストーリーのポイントを押さえきったコメント、ありがとうございます!
>双方とも言い分があるんだろうなというのは伝わります。それを実力の話にすり替えられたって感じですかね。
まさにその通りです。まあ、普通は部員同士でここまでやりあうことはまずないんですが。課題点の指摘も調整も全部顧問の仕事ですから。
>ただこの場面、雪乃がまったく顔を出さない点が気になります。
当然の疑問かと ^^。雪乃の腹のうちについては次々回で明らかになります。一行ぐらい入れたほうがいいのかな、と思いつつ、ここでの美緒はそっちを見る余裕もなかった、ということにして触れませんでした。やっぱり何かいるかな? 書いた後で一話一話の切れ目を考える書き方してたんで、どうもこういうところが毎回の問題点になってしまってますね……。
>そしてバスパート嫌われ問題。
>ここも一般的にはどうなんでしょうね?
これは割合にポピュラーな問題点ですねー。つまり、「バスなんか誰もやりたがらない」という。
新人がチューバとか弦バスなんかに配属されると、はっきり「うわー、かわいそう」って声が(二、三年生の間からも)上がることがあります 笑。そこらへんの声が当たり前のように上がるか、表向き出ないか、はたまた全然そんな空気はないかで、そのバンドのレベルが分かるという話もありますが。
まあ小中学生ぐらいだと、どうしても「旋律楽器のほうがいい~!」ってダダこねたくなりますよね。
元より本作のタイトル「美緒とチューバ」も、暗に「小さな女の子がチューバ(みたいな楽器)に割り当てられてしまった!」というインパクトを狙ったもので、吹部経験者にはそれなりに伝わるニュアンスなんですよ、これ。
>そこにバスクラが運び込まれ、問題を先生が整理してくれそうな流れ。
ええと、ここはむしろそれで問題が複雑になるというか w。
よほどでないと、「問題」を整理する先生じゃないですしね。一応その場は水入りになったというのはその通りなんですが。
だんだんこのあたりから一話一話の文字数が割り増し気味になっていきますんで、恐縮です。話もそろそろ佳境に差し掛かってまいりました(たぶん)。どうぞ終盤までお楽しみいただきますよう。
編集済
はじめにへの応援コメント
ラ・クンパルシータと黒いオルフェがうちの中学校ではド定番だったのを思い出しました。
追記:
私じゃないんですが、私の兄が中学で三年間バスチューバだったし、少しは部活での人間関係とか聞かされていたので、タイトル見た時にも、読んだ時にも、なんだか親しみが湧いたのでした。
作者からの返信
コロン=シャイン様、初めまして。コメントありがとうございます!
経験者の方でいらっしゃいます? 本作の前半部分は、元吹部の方であってもやや戸惑うようなネタで引っ張ってしまってて恐縮なんですが(いや、後半もか?)、お楽しみいただけましたら幸いです。
>ラ・クンパルシータと黒いオルフェがうちの中学校ではド定番だったのを思い出しました。
共にラテンの鉄板レパートリーですね。「得意曲」「定番曲」がはっきりしてる吹部ってしっかりした印象があっていいですよね(まあ、鳴っていた音にもよるでしょうが)。ラ・クンパルシータの方は、私はトランペット鼓隊の時分でやった覚えが。おかげで、未だに小学生のブカブカした音が稀代の名曲に重なってしまってて、どうもいけません……。
第38話 私、知ってしまいました。への応援コメント
>鵜潤ううる学園とか粉噸ことん大付属
やはり、素材系……!
>「意識高い系?」
なんとなくの理解ですが、「かっこよく考えすぎ」的な奴ですかね。
まさに中二病。って中学生だから当然ですがw
まあ異世界ファンタジーも、そのきらいがなくもないですが……だいたいの目的は「世界を救う」とかになるしw
コグマ先生いいですね。ズバズバと直球投げてくるので、快刀乱麻に話が進む感じがします。こういったキャラが一人常駐してると、わかりやすくていいかなと。名前も覚えやすいw
>本日の一日目標は『歯車になりきる』です。
べらんめえ口調よりこっちの姿勢の方が驚き。
まあ部長直属だからなんでしょうかね。のんびりした部活で一部だけ本気ってパターンありますよねー。文芸でも見た記憶。
>「伝統っス」
美緒は疑ってましたけど、案外ありそうな話w
伝統は理不尽に強い。
クラリネット編、なかなか面白くなりそうです。
作者からの返信
今回も作品世界に浸っていただいた中でのコメント、ありがとうございます!
>>「意識高い系?」
>なんとなくの理解ですが、「かっこよく考えすぎ」的な奴ですかね。
かっこよくと言うか、優等生っぽい模範解答を散りばめた解釈と言うか。それも、「別に"さるかに合戦"をあてはめてもいいんじゃない?」という、ふつーのバタバタした音楽に、です。
なんか、曲に対して強すぎる思い入れを持つ人たちっているんですよね……中には作曲家自身が、エコとか平和とかやたら高尚なことをノベてたりする例もあるんで、学生や先生だけのせいとは言い切れない例もあるんですが。
>コグマ先生いいですね。
ありがとうございます! なんだかんだ言っても端嶋先生みたいなのは「中学生だったら頭空っぽにして練習させとくぐらいでいいだろ?」と突っ込まれるのが普通だと思うんで、そういう常識論の役どころの人もいなければ、と思って、召喚した次第。
>>本日の一日目標は『歯車になりきる』です。
>べらんめえ口調よりこっちの姿勢の方が驚き。
少し先でこのセリフは別の角度から振り返ることになりますが、全国大会の常連校なんて、よくも悪くもこんな雰囲気じゃないかと思います。それを前向きに捉えられる空気が作られているか、それとも「この試練を受け入れろ」みたいなノリになってるかで、その部のブラック度が決まってくると思いますが。
>>「伝統っス」
>美緒は疑ってましたけど、案外ありそうな話w
いや、ここスベってるんじゃね? とずっと思ってたところなんですけどね w。なんで木管がこういうキャラごっこをやってるのか、という説明も一応考えてたんですが、これで押し切れますかね。
編集済
第37話 樫宮のライバル現る!?への応援コメント
>熟旦高校
カシミヤとウレタン……ぬいぐるみの材料?
ふうむ。音楽の話は話半分で読んでるんですが、技術優先か理解前提かみたいな話なんですかね。ドレミの話はちょっと面白かったです。「天を向く」という解釈もなるほどな、と。
しかし美緒が意外に有名人で驚き。
そんなニュースになるような話だったんですね。
コグマ先生、スカウトしてくるかと思いました。
作者からの返信
今回も勘どころをおさえたコメント、ありがとうございます!
目の具合はいかがでしようか。それと知らずに調子に乗って毎回長文コメントお返ししてしまってます……ゆくゆくは高齢ユーザー向けに読み上げボットなんか実装してほしいとか考えたりもしますが、読了までに時間がかかって却って疲れるかも、ですね。
>カシミヤとウレタン……ぬいぐるみの材料?
実は砥宮慶奈の元いた中学の名前も「振出(ふりいず)」で、これはフリースから取ってます 笑。この後にもそれっぽい校名出てきます。ただのしょうもないシャレですが。
>技術優先か理解前提かみたいな話なんですかね。
そうですね。付け加えるなら、実際の吹部の練習では圧倒的に技術優先です。音型の意味とか、曲全体の構造とか、まさに「そんなことを教えて何の意味がある?」って空気です。確かに、しっかりした技術と音で鳴らせなきゃ意味ないんですが、そこまで頭空っぽなままで高校、大学とやって、浅い理解力のままで一生やみくもにただ楽譜通り鳴らすだけってどうなんだろうと私は思います。その意味では、このストーリー全体、実を言うと、今の日本の吹奏楽の風潮に対する痛切な当てこすりでもあったりします 笑。
>ドレミの話はちょっと面白かったです
ありがとうございます。一見難しそうな楽曲分析ったって、せいぜいこの程度の話の積み重ねなんですよね。それで一段深いところで音楽を感じられるのなら、いいことじゃないかと思うんですが……まあ、ろくに吹けもしないくせに、こういう理屈ばっかり並べてドヤ顔する人もいますからねー。そういう頭でっかちを忌避したくなる気持ちは分かるんですが……。
>しかし美緒が意外に有名人で驚き。
有名人と言うか、コンサートに居合わせていた関係者の間で、ちょっとホットなネタになったというか w。「ディエス・ナタリス」ってほんとに渋い曲なんですよ。締めはきれいな和音で終わるんですが、そこまでが結構現代的な響きで難解なところもあって。音楽ファンとしてそこそこ耳が出来てきた頃に、ようやく良さが分かってくる、みたいな曲なんで……いっぺんに滂沱の涙流してる女子小学生がいたら、そりゃみんなびっくりします 笑。でも、現実にそれに近い話ってたまに聞きますからね。一種の「聴く才能」があるタイプの子供の例ですね。
また長ったらしく書いてしまいました。毎回うれしい気持ちでコメントのお返しを書かせてもらってますが、目の健康は死活問題ですからねー。どうぞご自愛ください。
編集済
第36話 「フェリスタス」を聞きながら。への応援コメント
昭和歌謡の比喩とか、最後の変奏曲とかがよくわからないのが残念。音楽の素養が欲しいところです。
>「亜実先輩、ああいう見せかけでも、なんか無理してるところがあると思うんですけど」
ここの「見せかけ」は強い違和感があります。
使い方的に間違ってるとは一概に言えないんですが、たいてい悪事の際に使用されるからですかね。美緒も責めてる場面でなし。
私なら「ああ見えて」にすると思います。
白木部の総括については納得行く内容です。
思うに前回の違和感は「諦観」に向いたものかなと。「諦める必要はなかろう」と感じた為だと思われますね。現状維持の再出発なら解釈一致です。
今回は落ち着いた感じで面白かったです。
慶奈と悠介の絡み、立ち直った亜美の様子なんかも生き生きと描かれていて楽しめました。
しかしやはり、変奏曲の謎は気になる。
そもそも変奏曲が何かさえ知らないもんで……w
追記:
聞いてきましたよ!w
フェリスタスは、確かに言われると昭和歌謡ぽい気も……といいうか、いうて昭和歌謡自体を知らないんですが、昔のドラマに流れそうな感じだと思いました。なるほろ。
子守歌の方は、すみません。ズブのド素人だと、何が繰り返してるのかすら聞いてもわかりませんでした! そもそも伴奏の聞き分けすら満足に出来てないのかも。まあ、美緒スゲェってなりましたがw
作者からの返信
今回も実直なコメントをありがとうございます!
>ここの「見せかけ」は強い違和感があります。
>たいてい悪事の際に使用されるからですかね。
このへんは「え、そう?」とお返ししたい気もないではないですが……特に「見せかけ」の一語にこだわりがあるわけでもないので、普通なら「ああ見えて」だろう、とのご指摘には賛同します。少しだけ寝かせてから、その線で訂正しておこうかと。
>白木部の総括については納得行く内容です。
>思うに前回の違和感は「諦観」に向いたものかなと。
なるほど、諦めに寄りすぎた描写に読めた、ということですね。そうおっしゃっていただけると頷ける気もします。まだ終わってはいないよ、と読める要素が何か前に出ていれば……大改訂までに文案がないか考えておきます w。
>昭和歌謡の比喩
梶野さんなんでここはあえて甘えた言い方にしますが、「原曲、聴いてください!」
文中にもあったように、「フェリスタス」は吹奏楽コンクールの過去の課題曲で、今でも割合に演奏機会の多い曲です。まあ、参考動画は東京佼成ウインドオーケストラあたりのプロ演奏を勧めますが。
全曲とは言いません(全部でも五分弱ですけれどね)、一分少々聴いてもらえれば、「昭和の男と女」みたいな比喩が――ピッタリと思ってもらえるにしろ、ズレてるとツッコんでもらえるにしろ――イントロに続くメロディー部分の Sax > Trp の比喩のことなんだなと納得していただけるかと。
いやあ、ここ、誰か何か言ってくれるだろうと期待しながら書いたんですが、未だにツッコミゼロですからね……昭和歌謡っぽさという言い回しも含めて、意見を伺いたいところです。そこはむしろ市井の方の意見を。
>変奏曲の謎は気になる。
大雑把に言うと、素のメロディーを一回提示して、その後にそれを微妙に(あるいは大胆に)崩したり脚色したりしたバリエーションを2コーラス、3コーラス、と続けていく形式、と申しますか。J-popでも、旋律の繰り返し部分では微妙に節回しを変化させたりしてますが、それをはっきりとルールを決めて、何通りも何通りもリレーしていく音楽です。で、たいていは最後に素のメロディーに回帰して終わり。一種の人生模様のようで、作曲家によって味付け方も様々です。
これももし聴いていただけるようでしたら、ショパンの「子守歌」(ピアノ曲です)なんか、十五秒程度のフレーズがどんどん変わっていくさまがわかりやすく聞けますんで、おすすめです。低音をよく聴いていただけると、この曲、ほぼ最後まで伴奏の形は変化していないんですよね。そのへん、アマチュアの演奏のほうがわかりやすいかも。
で、理屈は分かってても、初めて聞く音楽を「これは変奏曲」と看破するのって、初心者には難しいし、ましてや世間では三部形式ですと広く説明されている曲を「変奏曲でしょ?」と涼しい顔で言い切るのは、なかなかにハードルが高い……はずなのに、中一の新人がそれをやってしまったので、先生がビビっている、というシーンがここです 笑。かなりコアな話になってしまってて、色々と恐縮ではあります……。
11/14 追記
すみません、追記の確認遅れました。
聴いていただけましたか! 恐縮です。
「フェリスタス」はそれっぱさを肌で感じていただければ充分なんですが、ショパンはちょっとこちらの選択ミスですね。横でコメンテーターが実況解説でもしてやらないと、確かに初めての方にはハードルが高いですわ。
ワンモアチャレンジの意欲がおありなら w、モーツァルトの「きらきら星変奏曲」をお勧めし直しておきます。入門用にはほんとはこれがぴったりなんです。ただ、全部通すと十二分ぐらいかかります(繰り返し省略版ならその半分ですが)。楽譜つき動画だったら、譜が読めなくても音の増え方のイメージとか、曲の区切りが(ページが変わるので)わかりやすくていいかと。まあ、気が向かれた時にでもお試しください。
編集済
第35話 たまにはメロウなひとときも。への応援コメント
>ここ数日の深江亜実のお騒がせ行動は、部員全員にあまねく知れ渡っていることだったし
えっ、そうだったんです?
SNSで広まったのは好き発言だけで、チューバと交代案件は内々の話だと思ってました。そんな描写あったかは、ちょっと記憶にないですが……
>「できなかったんやのうて、しなかったんじゃろが。わざと」
判断の是非はどうかと思いますが、「まずトランペット内で相談しろ」とは私も思っていたので、疑問の回答としてはよいかと。まあ恋愛感情とか混じるとややこしい的な判断か?
>「このことで金管の人たち、練習日程が三日ぐらい遅れたんじゃありませんか?
ここも「そんな話になってたっけ?」と思った部分。
昼休みに練習欠かさない亜美が、練習日程を遅らせるような真似をするとは到底思えないんですが。チューバ移籍騒動より、そっちのがよほど大問題になりそうな。
ふむふむ。
今回はしっかり面白かったです。
亜美が悠介を推す「最後の一年」という理由もなるほどと思いましたし、美緒がショック受けるのも納得w
音質とかについては私にはよくわかりませんが、周知の事実を亜美だけ気付いていないのは、まあ恋は盲目的な奴でしょうかね。恋じゃないですけど。
高校ではジャズ研をするという解決案もすっきりする流れでした。
始めて悠介がかっこよく見えましたw
でもジャズの趣味も結構金かかるって漫画で読んだ気もする……いやまあ場所が確保できればそうでもないのかな? 吹奏楽の方がお金はかかりそうですし。
>まるで三日三晩立ち尽くして意中の人を待ち続けているかのような、諦観と郷愁に満ちた姿で、
最後の浩太の描写だけは、ちと疑問。
亜美的にも問題が解決した大団円ですし、悠介と結ばれたわけでもないし、浩太が諦め感出てるのは何故ですかね。むしろ陰ながら喜mんでやれるキャラって感じですが。
ここら辺、次回で説明されるのかな?
追記:
>「なんであんなことになったの? え、深江のせいらしいって? もうっ、これだからペットパートは!」
ここら辺、「早く決着してくれ、練習にならん」と美緒に軽いクレームが来るシーンを入れればよいかと。「はよしろ」という読者の期待にも応じますし、緊迫度が増すのでは。
ライン問題は謎作りに便利な半面、不便さに読者がもどかしくなることもあります。毎回「美緒にライン報告をする係」が一人いればかなり解決しそうではあります。同級とかで。
>「勇気を振り絞って告白したのに、全然それと気づいてもらえなくて思いっきり空振りした」
告白と言っても「ハイCを支える」ですからねえ。もちろんお姫様抱っことか、普通は気づくものでしょうが亜美が相手では通じないのもやむないかと。
でも浩太は亜美のそういうところもよく知ってそうだし、状況が悪化したわけでもない。改めて告白すればいいじゃないと思ったので、諦めという言葉に違和感を覚えたわけです。まあ次は読んでから改めて。
作者からの返信
今回もあちこち不備の洗い出しをいただきまして w、ありがとうございます!
>ここ数日の深江亜実のお騒がせ行動は、部員全員にあまねく知れ渡っていることだったし
このことが分かる描写は確かに入れてないですねー。まあ全部員参加可能なグループラインもあるんだし、それなりにみんなの関心を集めていた話だし、部員たちはもちろんみんなして噂好きだし、ということで、そら話は広まっとるんやないですか? となんも考えずに書き入れたっぽいです。言われてみると、「いつの間にそういう話に?」みたいな印象も出てしまってるのかな。「樫宮中吹部では、たいがいの噂話はその日の練習のうちに部内を七周半する」みたいな描写をどこかで入れておくべきだったかも知れません ^^。
>「このことで金管の人たち、練習日程が三日ぐらい遅れたんじゃありませんか?
ここも確かにあまり深い根拠を考えずに入れてしまったところではありますが……「三日」というのがやや誇張っぽくはあるものの、例のブルースが吹き荒れた一日、あれは亜実が仕掛けたイレギュラーイベントですからねー。顧問の一存でそういうことになったとは言え、マジメちゃんが多い木管パートなんかからすると、「なんであんなことになったの? え、深江のせいらしいって? もうっ、これだからペットパートは!」みたいな声とか上がっていたんではないかと。とは言え、そういう情報までまで細かく書き入れるのもなあ、と思いますし……。まあ、そこまで読み手に深読みしてください、とは確かに言えないんですが。
>でもジャズの趣味も結構金かかるって漫画で読んだ気もする……いやまあ場所が確保できればそうでもないのかな? 吹奏楽の方がお金はかかりそうですし。
狭い部室で数人がお互いに生の音を聞き合う形の「部活動」だったら、安物の楽器さえあれば何とかなりますんで。ハングリー精神で逞しくやっていってほしいですね 笑。一方、そこそこ活動が活発な吹部だと、土日もほとんど潰れて、バイトができないのに(ついでに言うと塾通いも難しい)、部費は月七千円ぐらいが最低ライン、コンクールやコンサート絡みで万単位の臨時徴収あり、という世界ですから……まあ貧乏人が手を出せる部じゃないですねえ。
>最後の浩太の描写だけは、ちと疑問。
>亜美的にも問題が解決した大団円ですし、悠介と結ばれたわけでもないし、浩太が諦め感出てるのは何故ですかね。
ええと、次の話に一応少しだけ説明入ってはいるんですが。
端的に言うと、「勇気を振り絞って告白したのに、全然それと気づいてもらえなくて思いっきり空振りした」からです。
多分、これまでにも小さな告白っぽい行動は何度もあったでしょうに、未だに「気心の知れた練習友達」から抜け出せず、今度こそは、と思ったけどやっばりダメっぽくて、でも諦めきれなくて、というのが今現在の白木部君です。
はっきりフラれたら、「陰ながら喜んでやる」みたいなステージにも行くんでしょうが、それ以前の段階ですからね。
ここもちょっと情報が足りてないのかな? 確かに「空振りした」っていう部分は、今のところ曖昧な情報ではあるんですが。
編集済
第34話 そのハイCは僕が支える。への応援コメント
>ガラス越しに美緒を認めて
「ガラス越し」だと、ガラスの向こうに美緒がいると誤読しそう。というか、しました。後に「振り返った」とあるので状況はわかるんですが、「ガラスに映った」の方が確実かと。
>亜実の眉が不快な形に曇った。
眉が「曇る」には違和感。
「瞳が曇った」か「眉が動いた」では。
ふうむう。
亜美が「美緒と交代しよう」とした理由が、
「悠介をトップにするためのストライキ」から
「悠介が好きだからトップを代わりたい」から
「実はハイCを吹く自信がない」だと発覚したわけですが。
こう書くとそこまで複雑でもないですし、今回で解決もしてます。
なのに、いまいちスッキリ感がないのは、やはり前回のフラストレーションが拭いきれてないからかな、と。
>美緒が、1stのハイCに関する内輪の話を聞いたのは、昨日の滝野先輩との電話でのこと。
ここは大事なので、前回の電話シーンでヒントを出した方が絶対にいいです。
例えば、亜美の好意について悠介が答え(問題一つを解決)、
「亜美が交代したい理由はそこじゃない」と悠介に言わせる(核心の謎の答えに美緒が辿り着いたことの示唆)。そこで場面を切って、今回の展開に繋がっていれば、ノーストレスで読めていたはず。
そういう意味でも、やはり電話シーンはしっかり書いた方が正解だと思いますね。
まあでも、理由自体は納得できるところですし、浩太の行動はわかりやすく好感も持てたので、読後感はよいです。問題は謎のほぐし方、その一点だと思われます。
追記:
言われてみれば「眉を曇らせる」ありますね!
これは私のミスです。すみません。曇ると書くと大分感じが違って思い出せませんでした。
作者からの返信
連日のコメントありがとうございます!
っていうか、この辺を読まれるのは一週間先かな、と思ってたんで、入れられる微修正も後回しにしてたんですが、これはフェイントでした 笑。
この週末はちょっとたてこんでますんで、ちゃんとした返事は一日もしくは二日遅れということでご了承ください。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ではお返事です。
「ガラス越し」は確かに反射像には使わないほうがいいようですね。何も考えずに書いてました。近いうちに修正します。
「眉が曇る」は、たしかそういう言い回しがあったはずなんだけど、と思って調べてみたところ、慣用表現として知られてるのは「眉を曇らす/曇らせる」の形だそうです。ですので、修正するとしたら「亜実が不快な形に眉を曇らせた」となるわけですが……なんか語調が悪いような気がする 笑。ここはちょっと保留。いずれにしてもご指摘ありがとうございます。
>ここは大事なので、前回の電話シーンでヒントを出した方が絶対にいいです。
>そういう意味でも、やはり電話シーンはしっかり書いた方が正解だと思いますね。
なるほど、確かにそうですね。
例によって、提示していただいた案をまるごと呑むのは抵抗があるので w、助言を参考におおむね同じような効果の出る形で情報を追加しようかと思います。が……ちょっと一話分にしては字数が膨らんでいるので、場合によっては帰宅後のシーンだけ切り離して一話増やす形もありだろうか、などとも考えてみたり。なるべくミニマムな修正で済ませられるに越したことはないと思うんですが。
ここらへんは、書くほどに予定話数がどんどん伸びていって、その日その日の話の区切りをどこにするのかで頭抱えてたところでもあります。話数と字数を抑えないと読者の皆さんに申し訳ない、という方向にしか頭が回らなくて、やたら端折った書き方になって情報の開示が雑になってたこともろくに意識できかったので、絵に描いたような本末転倒ですね。そういう意味では、改めてじっくりシーンを再構成したいところではありますけれども……おいおい検討してみましょう。
編集済
第33話 4ビートでいこう…ってどこに?への応援コメント
ううん?
ちょっと色々疑問な部分が。
まず満を持して登場した悠介の演奏描写が、あまりなくて残念です。後で「上手い」と言われてましたが、冒頭の時点でアドリブの旨さをアピールした方が面白いはず。「あの慶奈がむきになるほど」とか。とくにアドリブの才能的な説明はこっちでした方がよいかと。
中盤の亜美との会話だと、恋愛観の話になってますが、察するに男女間の恋愛でなく尊敬する先輩的な好きって意味なんですかね。ツッコミがなくて、イマイチ確信が持てない感じ。
亜美が悠介を推す理由は「自分よりアドリブが上手いから」ですが、素人目でも「吹奏楽にはあまり関係ない」という指摘が正論に感じます。即興が苦手という亜美の悩みはわかりますが、パート変更の理由にはならない感じ。でも締め的にそっちを考える感じになってて、あれ?と。
なんか針路がズレてると言うか、どこに向かってるのか見えないというか。
思うにここでも、複数の問題が錯綜して複雑になりすぎているんだと見ます。
亜美の恋愛(白木部含む)
亜美の恋愛観の謎
アドリブができない問題(問題か?)
そもそも亜美のコンバートで解決するのか
悠介はどう考えているのか(パート、恋愛)
美緒は何故パート移動を躊躇うのか
で、悠介への電話で、とりあえず一つ解決するかなと思いきや、何も前に進まなかったので、モヤモヤがさらに増す感じです。ここはせめて一つ片付けるか、状況の整理が欲しいところ。
追記:
悠介の演奏については、私が素人なのも理由にあると思います。「いきなりのハイノートから、滝下りみたいな高速のパッセージを」だけだと、技術的にすごいのか、わりと普通なのか、中学生の吹奏楽者としてどうなのか、よくわからなくて。
なので、演奏描写を増やすというより、それを聞いた周囲の反応を補強して、アドリブの上手さを直で説明すべきかなと。「中学レベルでは抜きん出ている」とか「技術ではなくセンスが光る」のように美緒に思わせるとか。
例に出した慶奈もそうですが、周囲の反応は持ち上げに効果的です。
>「総合力で悠介が自分に勝っていることの一例」としてジャズの素養を引き合いに出しただけ
ここら辺は白木部に突っ込まれた際に出してもよかったですね。
>まとめて引張りすぎですかね?
引っ張り過ぎですだと思いますね。
あの展開なら、悠介への電話シーン自体いらないくらいです。期待させて落としてるので。
この話はカオスな吹奏楽部の謎を美緒が一歩ずつ切り開いていくみたいな展開なので、美緒の気持ちや行動に読者は共感を委ねます。なので、違和感が出ると一気に読むのがしんどくなる。電話シーンで、さして会話シーンもなく「特に進展なく終わった」と書かれると、「美緒、何やってんの?」と乖離するわけです。「聞こうとがんばったけどはぐらかされた」とか、納得できる理由や展開があるならわかるんですが。
いずれにせよ、話が複雑化してきたら、一度立ち止まって状況を整理する場面を設けるのがいいと思います。これだけで読者の理解はかなり助けられるので。
作者からの返信
今回もインスパイアに富んだコメントの数々、ありがとうございます!
>まず満を持して登場した悠介の演奏描写が、あまりなくて残念です
うーん、そこはちょっと思いがけない指摘でした。
たしかにこれだけだと、後の亜実の「うまかったでしょ」とうまく呼応できていないのかな、とも思いますが……実際の演奏時間は短いですからねー。悠介の純粋なソロは多分十秒弱、サックスと二人していろいろやり合う部分入れても、たぶん三十秒程度です。私自身、具体的な音をイメージしたわけじゃないですが、「いきなりのハイノートから、滝下りみたいな高速のパッセージを」だけでだいたい説明できてしまう程度の、音符としてはシンプルな内容のイメージなんで。
むしろ、中学生でそういうハッタリ満点のかっこいい早吹きを難なく披露できてしまうってことを驚いてほしいと言うか。逆に言うとその程度の「旨さ」なんですけれどね。
まあ、前話の切り方が切り方だったんで、ちょっと肩透かしっぽくなりましたかね。もともとここは話が延びすぎたんで、場面の途中でカットを入れたところなんですよ。
すごい演奏の中身が、もう一行二行あってもいい、という点には頷けますので、考えてみようとは思います。
その先、亜実がゴネている中身の問題ですが。
>思うにここでも、複数の問題が錯綜して複雑になりすぎているんだと見ます。
そうですね。色々と解決に向かうはずの展開を全部寸止めみたいなことしてるんで、そういう印象が出てしまっているのかな。うん、少しやりすぎっぽくなってますかね w。
アドリブができる、できない、という話に関して言えば、理詰めで考えると筋が通ってないように読めるかも知れません。亜実自身は「総合力で悠介が自分に勝っていることの一例」としてジャズの素養を引き合いに出しただけなんですけれど、美緒は「パートリーダーの資質とは、音楽の技量でなく、音楽との向き合い方なんでは」と考えたい気分になっていて、議論としてはねじれてます。うん、確かにまっすぐになってないですね ^^。もうちょっと整地できるか、考えます。
>で、悠介への電話で、とりあえず一つ解決するかなと思いきや、何も前に進まなかったので、
結論から言うと、このエピソードってあと二話で、七割がたは次の一話でほぼ全部伏線回収するんで、それに向けて引っ張ってみたんですが……まとめて引張りすぎですかね? この亜実って子が総じてつじつまの合わないことを言ってるのはその通りで、それで視界不良感がいや増している面もあるんだろうなと思いますけれども、一方でそういう"ええかげんさ"が他のところにあちこち波及してしまってる面もあるんだろうなと思います。
ご指摘いただいたいくつかのところは、ことさら展開を変えずとも、もう少し見通しがいい感じの文章にできるかと思いますんで、そこはいじってみるとして、他の所はおいおい検討してみます。よろしければ、もう二話進んだところで改めてご意見ちょうだいできましたら幸いです。錯綜した問題点の整理と分析、感謝です。
10/27追記
さらに丁寧な助言もありがとうございます。
ここまで具体的だと、すぐにでもいじれそうですが、作業は後日に改めてということで先送りさせてください(目先にタスクがぶら下がってると、どうしても他の作品に手をつけかねると言うか……読むのはそうでもないですが、書くのはいつまで経っても一ラインでしか仕事ができません)。
>電話シーンで、さして会話シーンもなく「特に進展なく終わった」と書かれると、「美緒、何やってんの?」と乖離するわけです。
ここは少しとぼけ過ぎたかもなと思います。すぐ先に解決編が来る形なんで、この段階で細々と前情報を開示するよりは、と思ったんですが。
実際にはもちろんいくつか解決につながる情報を仕入れていたわけで、でもこの夜の段階ではそこからしっかりした思考が組み上がる段階でもなく、さてどうしようかとぼんやり考えていた、という感じですね。
一つ二つ、次話への前振りになるフレーズを挿入できないか、考えてみます。
第32話 ブルース・ザ・ブルース。への応援コメント
>先輩、今おいくつですか
思ったw
ふむふむ。
ハーモニーパターンの練習で部員が次々集まってくるのがいいですね。亜美のいわんとするところがわかってなかったんですが、最後でなるほど。必ず参加してくるタイプってわけですね。
登場の仕方が振るっていて、続きが気になりますね。
作者からの返信
今回もてらいのないコメント、ありがとうございます!
>ハーモニーパターンの練習で部員が次々集まってくるのがいいですね。
ここはちょっと自身の「夢の吹奏楽部」的な妄想を入れたところです w。
ほんとにこういう形で、パートというパート、部員という部員が、ノリのいい反応返してくれるような部活だったら、そのまま何年留年してでも続けたいですねー(おい)。
まあ、このシチュエーションを筒井康隆風に味付けすると、次の三十三話で出てくる映画みたいな、楽しいんだか狂ってるんだか過労死寸前なんだか訳のわからないディストピア的展開になってしまうんですが。天国と地獄は紙一重。
編集済
第31話 答えのない問い、ひとつ。への応援コメント
>さっきの時代劇映画みたいなあの口調は何だったんだ。
ほんとに何だったんだ!w
>まあ、この人のことだから、裏があるなら創作活動のネタ拾い程度しかないだろう。
ありそう。
>「あと、人を教える時はたくさん誉めろって、最近読んだから」
それは本人に言ってはいかんやつ。
>「なんだか私ひとり除け者になってるんですけど。みんな聴いてるんなら、私も聴きた――」
まあ音源出回ってるなら、こういう風に考えますよね。
しかし貴之がこうまで聞かせたがらないのは、なんででしょ。ふうむ。謎の伏線としては面白いですね。絶賛というヒントもあるし。まあ素人の私には皆目想像つきませんが。
>「泣かない……けど……」
お、久しぶりのちっちゃい子ムーブw
>「文章にしてみると、ほんとにしょうもない話だったってのが、読んでてアレなんだが」
ほほう。三砂の小説てのがアレですが、まあ貴之が見てるなら大丈夫なのかな?
しかし主人公のスマホを封じるだけで、かなり話が転がりますね。
やはりスマホは小説の敵だなあ。
>たったの一行だったけれど、それは多分、しばらくは続くであろう厄介ごとの、始まりになるはずの一行だった。
なかなかいい引き。続きに期待w
追記:仁義なきクラリネットは、繰り返しネタにするならありですかね。一発ネタよりそっちの方が強みが出そう。ヤクザネタなんだかんだでインパクトあるし。
作者からの返信
今回も絶妙な合いの手の数々、ありがとうございます!
>>さっきの時代劇映画みたいなあの口調は何だったんだ。
>ほんとに何だったんだ!w
ここの「仁義なきクラリネットパート」のギャグはすべり気味ではないかと常々思ってきたんですが――うん、正面からのダメ出しじゃないから、なんとかセーフなのかな 笑。
>しかし貴之がこうまで聞かせたがらないのは、なんででしょ。
一応、この話の主要な引っ張り要素の一つですね。今日びの吹部だと、ここまで一つの曲を聞かせないままでいられるというのはかなり難しいんですけど、そこは小説的な闇の圧力のせいということで w。
>しかし主人公のスマホを封じるだけで、かなり話が転がりますね。
>やはりスマホは小説の敵だなあ。
逆に、わざとらしさを感じる読み手も多いんだろうなあと。
今現在でもこういうスマホ事情の学校はそれなりに存在すると思うんですけれど、現役の学生たちって、自分たちの周囲が日本のデフォルトだと思ってますからね。「いまどきこんなのありえねー」とか言われそう。そろそろ冒頭に「この話は2015年」などの言い訳を明記しないとダメかな、と思い始めてきました。
10/13追記
ありがとうございます。
ひとまず、「一発ネタではない」とお返事しておきます^^。
第30話 右も左も恋の季節。への応援コメント
>「だって、要するに二人で並んで一番を吹きたいってことでしょ?
同じ楽器の一番が並ぶ、とは……?
と首をかしげてましたが、一番ってパートのことですかね。
一位の意味で一人しかいないと勘違いしてました。門外漢だと基本的な構図が見えなくてw
>「本人がラインで言ってたもの。『滝野先輩、好きです』って」
千夏が知ってるってことはグループラインなんでしょうかね。
この言い回しを見るに、二人だけの会話でもなさそうだし。
となると、金管組では周知の事実?
悠介もこの言葉を見てる風に読めますが、それでいいんですかね?
>これは練習してる曲のせいもある。「コンチェルタンテ」は斬新この上ない音楽で、テンプレ的な連携を意識するどころじゃないし、「音プレ」のトロンボーンはむしろトランペットとセットになってる形が多くて、ことさらチューバと仲良し、という感じではないのだ。
こういう説明はわかりやすくて、素人には助かりますw
>と言うか、なんで私が白木部先輩の恋の面倒まで見てやんなきゃならないの?
本当にそれ。
>唯一影を落としていたようだった唐津母の問題がいっぺんに解決して
ここの「ようだった」は余計に思います。
>「曽田先輩っ、おイチャツキのところ、すいませんがっ!」
ww
>「とにかく美緒ちゃん、そういうことだから。私たちは今、楽しいことや安心できること以外は聞きたくないの」
ここまで強引というか一方通行とはw
>「急にか弱いふりして男の影に隠れる女と、頼られてまんざらでもなさそうな男。これはこれで見てるとなんだかムカつく美緒だった」
ん?
ここ、地の文じゃないですかね。誰かの台詞なんです?
>「ちょっとミサミサ、勝手にナレーション創作しないでくれる?」
おっと、こういうギャグでしたか。納得。
そして本当に話が進んでないw
作者からの返信
今回も非マニア的な視点から数々のつぶやき、ありがとうございます!
>同じ楽器の一番が並ぶ、とは……?
>と首をかしげてましたが、一番ってパートのことですかね。
ああ、そうですね。こういう何気ないところにも吹部独特の言い回しが入ってしまいますんで。
一例を挙げると、同じトランペットでも全員が同一の音を吹くわけじゃなくて、普通は三つのパートに分かれてハーモニーを作っている……というあたりは、なんとなく把握できるかと思います。で、担当する音の高さ順に1st・2nd・3rdのポジションがあるのですけれども、本作ではそれを一番・二番・三番と呼び習わしているわけです。このへんは部によって言い回しが違うかも知れませんが。
ちなみにトランペットが四人以上いるときは、指揮者・指導者の指示でどこかのパートを複数人にします。バランス的にはトップ(1st)をダブらせるのが筋ですが、そこは技術水準とか曲のつくりとか指揮者の趣味によって色々ですね。
で、こういう言いまわしはトロンボーンも同様。
ユーフォやチューバは表向き一パートのみの楽器なんで、1stも2ndもないんですが、曲によっては二つの声部に分かれてる時がありますから、そういう時は「チューバの上」とか言うのかな?
>千夏が知ってるってことはグループラインなんでしょうかね。
そうです。部員全員が対象の(でも参加必須というわけでもない)チャットの場ですね。
>悠介もこの言葉を見てる風に読めますが、それでいいんですかね?
さる事情で悠介本人はこれを直接見ていないんですが、事態を把握はしていますね w。
>>唯一影を落としていたようだった唐津母の問題がいっぺんに解決して
>ここの「ようだった」は余計に思います。
話が騒ぎになるまで「唐津母の問題」を美緒は(他の部員も)知らなかったので、そこを振り返る意味でちょっと距離を置いた書き方にしたんですが……蛇足っぽいでしょうかね? 少し置いてから見直します。
>そして本当に話が進んでないw
実はここのパート、さらに先までひとつながりにしてたんですけど、字数が伸びたのでここで一旦切らざるを得なくなって、思ったよりストーリー進められなかったなあ、という気持ちをそのまんま美緒にぼやいてもらったというのが真相です 笑。
第29話 バカとブルータスと母の心。への応援コメント
復活!
美緒とチューバ感想、ふっかーつ!
ということで進めていきますよ。
キャラの名前とか忘れかけてるので読み直しながらですが。
>「いいわ。これで負けといたことにしてあげる。
ここに至る流れは単純かつパワフルでいいですね。
やはり同じ音楽をやるもの同士、根底に流れる部分で通じるものがあるというか。インテリは単純馬鹿に弱いというかw
>その子。あんたのせいで
ここは「、」の方が自然なような。
>「んじゃあ、タイトルは『氷結の黒魔女とユーフォ使いのショーマ』ってことで」
ガッツリくいつかれてるw
>一応「ありがとう」ぐらい言っておこうと思ってはいたんだけど、あんな面倒なシチュエーションはイヤだ。
わかりみが深い……
>ああいう子って、これから台風の目になったりするんじゃありませんか?」
おおっ、なんか祕められた才能的な話に?
いやなんか微妙に違うような?
>「去年の繰り返し」って? 「あれだけの経験」って? それは私とどう関わるの?
ここで問題の再提議をしてるのはいいかと。
読者的には貴之の指導が原因の騒動かと思いましたが、また別の話なんですかね? もし違うなら美緒にそこまで言及させた方がわかりよくはなるかと。久しぶりに読んでる読者的にもw
>深江亜実からの書き置きだ。これがあったか〜!
あっもう忘れてる。何の話でしたっけ?
作者からの返信
おお、久々のじっくり実況中継的なコメントです。ありがとうございます!
この先はだんだん音楽的にディープさが増していく展開ですが、それはそれとしてドラマとドタバタをお楽しみいただけたらと思います。
>>その子。あんたのせいで
>ここは「、」の方が自然なような。
なんで「。」になってたのか、自分でも分かりません。訂正しておきます。
>おおっ、なんか祕められた才能的な話に?
>いやなんか微妙に違うような?
形だけなぞると、一種の天才物語ではあるんですが、本人が最後まで自覚のないまま他の人々を振り回しているわけですから、これはこれで単なるスラップスティック、とも言えますね。まあ、一見すると振り回されてるのは美緒自身だけとしか読めないのですが。
>>「去年の繰り返し」って? 「あれだけの経験」って? それは私とどう関わるの?
>読者的には貴之の指導が原因の騒動かと思いましたが、また別の話なんですかね?
なんで貴之がそういう人騒がせな指導(というか、トレーニングメニューの発案? みたいなもの)をしていたのかというと、実はそれにも過去話があって、という話です。このへん、そんなに複雑な話じゃないのを結構引っ張りまくったんで、色々とわかりにくい流れになってるかも知れません。
>>深江亜実からの書き置きだ。これがあったか〜!
>あっもう忘れてる。何の話でしたっけ?
^^ えーと、なぜかトランペットのトップが、大至急チューバにパート替えしたいと美緒を相談を持ちかけて、騒ぎになりかけたままで止まってる話ですね。こういうふうに先に出たトラブルを一時中断して別のトラブルの処理をするようなプロットはよくないんじゃないか、という指摘をいただいたままのところです。うん、まあ読んでる方も忘れますよね、これは。
書き手としては、五話ぐらい前の記憶は保っててくれるだろと思いながら話を引っ張ってるんですが、確かに自分が読み手になった時の感覚でも、各話五千字超で五話も昔の話など、正直憶えとらんですからね。一気読みしてたら別なんですが。
編集済
第28話 なんでオマエがこの場面で!?への応援コメント
>砥宮慶奈はアルトサックスの席から楽団全部を睥睨へいげいするように、いまやすっかりおなじみとなった傲岸不遜なクールさを振りまいていた。
ここ、文の繋ぎに違和感あります。
「睥睨するように見下ろしていた」、ならともかく、「睥睨するように振りまいていた」はおかしいというか。
>加津佐さんが正しい」
主役っぽい展開で好みですが、何故美緒だけが気付けたのかは気になるところです。貴之も気付いていなかったぽいし。まあこれは、後々出てきそうかな?
>浅黒い肌でちょっとギョロッとした目の全然ハンサムじゃないこの顔は、塔野晶馬だ。
マジですかい。
名前的にかなり美形のイメージでした。
あと、塔野はユーフォに異動なんですよね?
バリチューバパートと聞いてあれ?とは思いました。まあパート的に正解なんだと思いますが。
ふむふむ。理屈はよくわかりませんが、貴之母と吹部がぶつかる展開は熱くていいですね。物語にメリハリが出ますし。
美緒に焦点が当たるのは主役的に当然と思う反面、倒れた理由とか塔野の主張とかの意味はイマイチよくわかってません。チューブという楽器ならではの問題なんですかね。それとも美緒自身の?そうならペットやってても同じようになるんでしょうか。
追記。
>どこかの俳優の伝説みたいな話
ふむふむ。わかったような、わからないような。
伊軒睦海の件は単独ならわかります。
そういうこと、いかにもありそうだという意味で。
ただ、それと「全員スルーする中、美緒だけが気付ける」のは別の話に感じます。
素人故に気付けた……みたいな話なんですかね?
外部から来た砥宮が指摘していますから、部内特有の慣れ?みたいなものかなと思っていたんですが、一年は他にもいるわけですし、何故美緒だけが……?となったわけです。美緒個人に起因する何かを期待したというか。それが貴之母が美緒に注目した理由なのかなーとか。
ま、経験者にはすぐ伝わるようなら、大丈夫なのかもですが。
>改名も視野に入れるべき……かな?
私なら初登場時に「こんな名前だがこの容姿だ」と、逆方向に組み合わせて印象付けますかね。キャラ自体は私もその認識です。かっこいい系のヤンチャだと思ってました。
>小さな女の子にはそれだけですごいハンディがあります。
そうだったんですかい!
そこは本作の核に近い部分なので、もっと描写すべきだと思います。
素人の私にすれば、ペット志望だったし、まあ大差ないのかなくらいの認識でした。ここまで特にそういった苦労の描写や言及もなかったはずですし、むしろ秘めた才能がある方向にすら感じられてたので(貴之の反応とか)、ここでこういう展開になると、「今までなんともなかったのに、一体何が?」と感じるわけです。
もっとチューバの大変さ、美緒の苦労をエピソードとして取り入れるべきです。
その上で「これまで苦労し、チューバが吹けるようになった美緒だが、ここに来て限界が来た」的な説明が入れば、納得できるかと。
作者からの返信
多忙を極めていらっしゃる折にありがとうございます!
>ここ、文の繋ぎに違和感あります。
>「睥睨するように振りまいていた」はおかしいというか。
なるほど。実はここの文を読み返すたびに、違和感とまでいかないものの、なんとなく段差と言うか、ゴツゴツ感と言うかを感じていたのですが、そういうことだったのですね w。
んー、すぐに直せそうなとこなんですが、すみません、少し時間貰います。
ご指摘感謝します。息の長いフレーズでの文章感覚は、どうも湾多は外れてるところが多いもんで……。
>主役っぽい展開で好みですが、何故美緒だけが気付けたのかは気になるところです。
気づけたと言うか、感覚として自然にそう吹けた、という感じですね。ここらへんは、あえてわかりやすい言葉を用いないで描写しているんで、音楽に造詣の深い読み手さんでも、あんまり意識せずに読み流していらっしゃったように思います。とりあえずここでは、一話前の、チューバのソロで何回かしくじったシーンなどが、内容的には同じこと暗示しているシーンです、と申し上げておきます。能田文子の、正確なんだけどそれだけのスネアの前振りだと美緒は吹き出せなくて、伊軒睦海の、「明らかに違うアクセント(=音楽的に一段上の演奏)」だと、難なく流れに乗れた、という場面。
まるで、棒読みの台本合わせだとてんで演技できないのに、名人が共演するとよどみなくシーンが通せた、どこかの俳優の伝説みたいな話ではないかと ^^。
>マジですかい。
>名前的にかなり美形のイメージでした。
あー、名前の響きで結構誘導されるもんなんですかねー。バカっぽいことばかり言わせて、芳しくない過去話 笑 も入れて、いかにも「元いじめっ子」みたいなキャラにしてたつもりなんですが。
んー、中規模改訂の折には、改名も視野に入れるべき……かな? でも今どきって、そのへんのワルガキがこういう名前ぶら下げてるからなあ。それも集団で。
>バリチューバパートと聞いてあれ?とは思いました。
バリチューバ=バリトン+チューバ、つまり、ユーフォ&チューバという意味です。ここは「注釈」に説明丸投げしてた箇所だったかな。「バリチューバ」という言葉は一応既出なんですが、今少しちゃんとした説明の文がここまでに入っていたらだいぶん印象が違うんだろうか。一旦寝かせてから読み返してみます。
>倒れた理由とか塔野の主張とかの意味はイマイチよくわかってません。
塔野のセリフは、本話の中間部にある短めのパラグラフの中、「だから、ここで唐津母の説得を諦めるわけにはいかない」から直接つながるものです。これだけだとちょっとわかりにくいか? 次話の続き部分を読んでも、まだなんか噛み合ってない印象でしたら、またおっしゃっていただければと。もともと唐突なセリフの出し方ではあるところだと思います。
美緒が倒れた理由がよくわからないというのは、書き手としては「え、なんで?」なんですが w、うーん、やっぱり小説で吹奏楽に初めて接したという方だと、そういうことなのかな、と思いました。有り体に言えば、チューバってトランペットなんかよりも深くてたっぷりした息が必要な楽器ですから、小さな女の子にはそれだけですごいハンディがあります。この小説では、「そこをあえて小柄な子に吹かせてみた」というところから始まるんですが、その前段として「いやいや、普通無理でしょ」というツッコミが入るもので、その当然の部分をすっとばして、それなりに活躍してるシーンなんかを描いてしまうと、こういうところで「なんで倒れんの?」という引っ掛かりも生じるケースが出るのかな、と。
というわけで、倒れた理由は「無理が重なっての酸欠に伴う貧血」です。はっきり言って、吹部だとまあまあ起きることなんで、深刻というほどではないけれど、ちょっとしたアクシデントの扱いですね。ここのシーンでは、それが唐津母への悪印象となったので、必要以上にもめてるわけです。
8/1追記
熱い追記をまたもあがとうございます。
>ただ、それと「全員スルーする中、美緒だけが気付ける」のは別の話に感じます。
一つ、これも経験者だと「そりゃそうだろ」と思う中でやり過ごしがちなことに思い至りました。というのは、「バスパートの音はバスパート担当(及び指揮者)の楽譜にしか書かれていない」ということです。ではこの箇所のバスパートとは具体的にどこなのか、と言われると、架空の曲なんであんまりまともに考えてなかったんですがw、多めに見積もっても六、七人ぐらいですね。それぐらいだと、「正しい解釈は一人だけ」ということもありがちなんではと。
>素人故に気付けた……みたいな話なんですかね?
この点は、そうではない、と明言しておきます。むしろ逆で。ただ、今の段階ではそこを、えーと、インクリングって言うんですか? ほのめかしている最中です。うまくいってないかもしれませんが。
ちなみに砥宮慶奈が気づけたのは、彼女は平素から指揮者用のフルスコアのコピーを持ち歩いて研究しているような上昇志向の高いキャラ、という裏設定なので、ここで意見できた、ということにさせてください。
後もう一点、これも経験者なら「当然だろ」という話を追加すると……「コンチェルタンテ」のような、いわゆる無調音楽を、音楽的に演奏するって、それだけで高レベルな話なんです。音楽として、自分のメロディーとして歌える、演奏できる、というだけで、すごい才能だと( あ、キーワードを出してしまった w)思われるもんです、普通。まして中学生ならね。それを「テーマの圧縮」などと言う、しばしば大人でも楽譜を睨んで頭でっかちに理解するのが精一杯な部分を、「当たり前のように」(=つまりは、作曲家本人と同等のレベルで)気負うこともなく吹いてみせたってことですから。……話、伝わってますでしょうかね? 「つまりはこういうこと」以下のパラグラフを噛み砕いて説明したら、そんな感じになります。
>もっとチューバの大変さ、美緒の苦労をエピソードとして取り入れるべきです。
酸欠になりかけたというシーンは、最初の合奏の時以来ですから、「たびたび起きかけていた」ということにしておくべきだったかな、と思いました。音が薄くて悩んでるところは十分に入れたんでそれで伝わってる気分になってましたけれど、そこからぶっ倒れるまでは開きがありますね、確かに。一方で、このシーンは「いつになく一人でがんばって吹きまくってるシーン」でもあるので、急にこういうことが起きるのも当然と言えば当然で、であれば、別の観点からの説明の方がいいのかなとも。……ふむ、参考にさせていただいて、加筆を考えます。あがとうございます。
第27話 一人でできるもん(ウソです)。への応援コメント
演奏シーンの内容はさっぱりわかりませんが、経験者なら楽しめるんだろうなあ、という内容です。部活ものとして、こういうシーンに文字数割く姿勢はいいと思います。本格的で。
亜美の移動について美緒が悩む場面が出ますが、吹奏楽知らない私には、亜美がチューバに移動したい理由以外も不思議に思うことが。
まず、亜美はチューバ経験者なんですかね?
そうでないなら美緒と同じパターンですが、初心者でもパート間移動って簡単なんですか?
それとも亜美の天才性頼りなのか。この辺りは知りたいところ。
あと、いくらリーダーの了解があるとはいえ、独断で移動とか無理ですよね? 三砂も何も言ってなかったですけど。
あと、前回を思い返すと、亜美の申し出はチューバに思い入れのない美緒には渡りに船のはず。何はともあれ前向きに検討という感じになりそうです。その辺りの心理は、今回の演奏に入る前に整理しておいた方がよいかと。その方が今回の葛藤を飲み込みやすいかなと思います。今の美緒が以前とどう変わっているのか、それとも変わらないのか(チューバへの愛着とか責任感とか)は、読者の方々気になるところでしょうから。
作者からの返信
また具体的で明快なご指摘をいただきました。ありがとうございます!
>部活ものとして、こういうシーンに文字数割く姿勢はいいと思います。本格的で。
実際のところは、「あの曲の描写入れたいっ」という、ただそれだけが動機だったりします w。
しかもオールドファンしか喜びそうにない曲。でも、カドリーユは(少なくとも序奏は)いい曲だと思います。ご無理は言いませんが、歴代の吹コン課題曲はあらかたYou-tubeにありますんで、冷やかしがてら耳にしてもらえたら。実際の音知らないと、音楽のプロでも何書いてるんだか分からんところですからね、ここ(だから読み飛ばしてもらってもいいんですが)。あと、「コンチェルタンテ」は架空の曲ですから、書いてる本人もどういう音か分かってません 笑。
亜実の件では、結論から言うとご指摘のポイントは数話先でだいたいの説明なり描写なりが出てきます。が、今の時点でこういう疑問がどっと出てこられたということは、なるほど、前のコメントと重なりますが、下手な前振りみたいな提示の仕方はよろしくなかったですね。それだけ前のめりに読んでいただいているということですから、ありがたい限りなんですけれど。
>今の美緒が以前とどう変わっているのか、それとも変わらないのか(チューバへの愛着とか責任感とか)は、読者の方々気になるところでしょうから。
しごくごもっともです。改訂の際に意識するようにいたします。
>初心者でもパート間移動って簡単なんですか?
「注釈」に説明を丸投げした部分もあるので少し補足しておきます。
吹奏楽の楽器の中でも、発音原理が同じ楽器だと、パート変更は容易です。
特に金管は、ある程度完熟期間を挟めば、どういう移動でも何とかなるんじゃないかと。ただ、どこまできれいな音が出せるかは試してみないとわからないところもあります。チューバの音なんて、トランペットで出ないような低い音ばかりなんだし。でも、亜実ぐらい経験積んでたら、仮にチューバに移っても十日ぐらいで要領つかむんじゃないですかね。「鳴らし方」ってものは分かってるはずなんで。
ちなみに、ペット・ホルン間の移動、及びトロンボーン・ユーフォ間の移動なんかだと、一日で慣れる場合もありますね。トロンボーンとユーフォは同一パートの扱いにしてる学校まであるぐらいで。
また種明かしをムダに先延ばしする形になって申し訳ないです。二、三話先をお楽しみにということで、よろしくお願いします ^^。
編集済
第26話 吹部に死す!?への応援コメント
>頭で長楕円軌道を描かせられながら切れ切れに答える美緒。
こういう表現、ギャグアニメぽくていいですねえw
>横向きの腕立て伏せをやっていた
ここは「立ち腕立て伏せ」の方がわかりやすいと思います。
>「唐津が今日で辞めるって話だ」
な、なんですとー!
亜美のナゾと関係あるのかな。
>てんでに好き勝手なことをわめきながら、全員では見事に統一された「悲嘆の群像」を演じる部員たち。
ここら辺のノリと言葉遣い、素晴らしいw
ああでも確かに、亜美の話と貴之の話が被っちゃってますね。これはよろしくない。
「後で必ず話す」と言ってるだけましですが、亜美については厚生改善の余地がありそうです。
追記。
立ち腕立て伏せは造語です。今作りましたw
わかりやすく姿勢が伝わればいい場面ですし。
腕立て伏せはは普通床に沿ってやるので、横と言われるとその状態からの横を想像してアレ?ってなるんです。流れから想像はつくんですが。
もちろん、リアルにはそんな順繰りに問題は起きませんし、重なりもします。小説でも長編ともなれば、大なり小なり被るものです。
他作では何故気にならないかというと、まず、問題が出る時点で喫緊の課題かそうでないかが見て取れるよう(あるいは分析の結果後回しにすると伝える)意図して書いているからかな、と。
例えばパーカスに移った子が登場した場面では、私はそんな風に思いませんでした。解決は後回しになりそうだと読めたからです(むしろ再登場が早すぎた)。
もう一つの原因は、美緒が問題の解決役ではないことですね。
美緒が主役として問題に立ち向かう話なら、複雑に問題がからみ合う話もありなんです。快刀乱麻な活躍も(上手く書けば)期待できますし。
でも今作では、ヒロインは基本傍観のスタンスです。読者も自然と同じ視点になります。
このスタンスだと、問題が複雑化しても読者は一つ一つ考える気になりません。まさに対岸の火事で、「よくわからんけど大変だなー」くらいのものです。複雑でなければ、まだしも展開を追おうとするんですが。
物語への没入感が薄れるのを防ぐ意味で、
「問題の複雑化は、たまにくらいで留めるべき」と言うのが、私の意見です。
作者からの返信
今回も一行一行あがとうございます!
>>横向きの腕立て伏せをやっていた
>ここは「立ち腕立て伏せ」の方がわかりやすいと思います。
はい、このへんは自分でももう少しましな言い方はないかと思ってたところですが……。
立ち腕立て伏せという言葉は、でも、初めて聞く言葉で、ためしに検索してみたら「壁腕立て伏せ」「ななめ腕立て伏せ」は出てきたんですが「立ち…」は見たらなかったんですよ。このシーンだと「壁」よりは「立ち」の方がふさわしいかなと思いつつ……改めて吟味してみることにします。
>ああでも確かに、亜美の話と貴之の話が被っちゃってますね。これはよろしくない。
ああ、やっぱりぃ? w
正直、今となってはなんでこんなオーダーで文章を書いたのかよくおぼえてないのですけれど、反面、一つ一つのトラブルがきちんと順を追って出てくるのもどうなのかな、という気持ちがあるのですね。ややこしい話がいっぺんに押し寄せてきた、という空気にしたかったのか。
亜実の件は、結局ここで一旦保留になるんで、順序を整えること自体はそう難しい改訂にはならないと思いますけれど。
7/28追記
度重なっての丁寧な分析、恐縮です。
前の分のケースと合わせて受け止めさせて頂きます。
ただ、カット&ペーストであっさり工事終了するほど単純な話でもないので、実際に話の順を整えた別稿を作りながら流れ具合を確認してみることにしましょう。
工事予定がどんどん積み上がっていってるので、いつになるのか全く読めませんが。うーん、年内に取りかかれればいいんですが……。
編集済
第25話 何のフラグでしょう…。への応援コメント
ああ、樫宮高校の演奏ってOB含むだったんですね。助っ人的な感じですかね? まあ人手は常に足りてなさそうですし。
ただ、美緒にとっては、あの時の奏者、とくにペットは憧れの極みみたいなイメージだったんですが、そうでもないんですかね? 反応が淡白なような。
こういうパターンだと伝説のチューバ吹きOBとか出てきそうなもんですが、カセットテープに意外なヒントがあったりするのかも。知られざる名曲とか。昔はラジオをテープで録るの、普通にやってましたねえ。音質は悪そうですが。
そしてペットのリーダーが初?登場。
いい引きだと思います。
作者からの返信
毎度の的確なコメント、ありがとうございます!
この第二十五話は、たぶん理論ネタがもっとも錯綜している話の一つなんですが、そこはスルーしていただけたようで安心しました 笑。吹奏楽ファンでも「何書いてるんかよう分からん」と言われそうな日本語で、さすがにこれは楽譜入りじゃないと説明しきれんな、と思いながらも書き入れてしまったネタだったりします。
>ああ、樫宮高校の演奏ってOB含むだったんですね。助っ人的な感じですかね?
「ディエス・ナタリス」みたいな大学バンドが手がけるような難曲を持ってきたんで、まあ市吹あたりから応援が入ってもおかしくないよな、と思ったもので。あと、あの曲はトランペット&コルネットパートの人数が結構必要だというのと、湾多の趣味的解釈で、「ここのペットパートは人数をダブルかトリプルにしてもいいな」などと勝手に頭の中で音を鳴らしてたりしたもんですから、こういう人が出てきました。
高校バンドに社会人OBがエキストラに来ること自体は、多くはないでしょうが、曲次第ではあり得ることかと。
>反応が淡白なような。
そのへんを突かれるとちょっと弱いかもですね w。まあ、美緒本人は、吹いていた人間よりも鳴っていた音そのものに執着するタイプだった、ということで。あとは、たぶん十人近く並んでいたペットの中の一人と言われても、それだけで思わず仰ぎ見るという気分にはならないんじゃないかな、などとも(強引に)解釈しました。にしても、もうすこしリアクションあってもいいでしょうかね。チェックしておきます。
>カセットテープに意外なヒントがあったりするのかも。知られざる名曲とか。
カセットを巡っては何かネタが出せるかな、と思ったんですけど、これ以上新規ネタをつぎ込む余裕が取れませんでした。結局「ブラスのひびき」というオールドファンネタを披露しただけで終わってしまった感じですねー。
>そしてペットのリーダーが初?登場。
名前だけは第二話で出てます。あと、例の川棚芽衣が笑いすぎて悶絶してる第十三話で「これどうしたらいいかな?」と雪乃に訊いてるシーン。まあ、ほとんど記憶に残らない出し方でしたね、ここまでのところは。
これ以降は結構存在感放ってくるキャラですんで、どうぞご贔屓に。
編集済
最終話 絶対、知ってましたよね!?への応援コメント
最終話が長かったので、時間をかけて読ませていただきました。最終話の率直な感想は「すごかった!」です。音楽や楽器のことは分かりませんが、「演奏」を文章(小説)でこんなふうに表現できるんだ?! という思いです。パートごとのかけ合いのようなセリフの応酬で、テンポよく次第に盛り上がっていって、「サックスでブーストかけるんなら、ここでしょっ!」のところで最高潮に……専門用語の理解にはまったく及んでいないのですが(笑)。それでも、リズムとスピードに引き込まれる、という読書体験でした。くるくる視点人物が変わるところも、その効果にひと役買っていると思いました。美緒の吹いた最初の音から、この奇跡の(?)演奏が始まることで、美緒が堂々たる主人公(ヒロイン)に成り得たと思います。最終話に至る直前まで、沈んだ気分でいた分余計に。途中でコメントした時と意見が変わってしまうのですが、こんなラストなら、コミカルなところは少々控えめにして、美緒の成長物語がくっきりと前面に出たらよかったのかな、などという感想も持ちました。部員たちのクセの強さに、散漫になった印象がありました。いや、その印象も最終話で吹き飛ばされてしまったわけですが(笑)。カクヨムで他の方の作品を読む時に、長編を少しずつ長い時間をかけて読む、ということするようになったのですが、時間をかけるとその分作品世界に没入できるように感じます。よい読書ができました。
作者からの返信
コメント、並びにレビュー、ありがとうございます。書き手冥利に尽きるお言葉をいただきました ^^。
まずは長々しい最終話にお付き合いいただいたこと、感謝いたします。あちこちからもクレーム気味のツッコミをもらってはいるのですけれど、作者としてはどうしてもこの話は切れない、と判断して、半ば読み手への挑戦状みたいな感じで w そのままにしています。お楽しみいただけたようで何よりです。
あちこちで断片的に書いていることですが、本作は最初、短編として構想しました。チューバ担当の新一年生が、なぜか首元を狙ってくる先輩の行動に悩まされ、その理由はうやむやにされたまま本番を迎え、ダメ元で技を試した先輩のもくろみがステージ上で大当たりし、主人公はすごいサウンドを手にして周りはびっくり、でも誤解も解けてめでたしめでたし、みたいなプロットでした。なんならショートショートでもいけるな、と見積もっていた作品だったんで、いくつか路線を修正して連載を開始しても、いいところ中編止まりと、しばらくたかをくくっていました 笑。
それが、なし崩し的に結構なボリュームの長編作品へ化けそうになって、一応は主人公の成長も一つの軸にしたものの、三十話から先は最終話の伏線を詰め込むことだけで精一杯になってしまい、結果、群像劇的な部分と主人公の成長というラインのバランスがやや崩れ気味になったかも知れません。もっとも、根本的には成長物語が付け焼き刃過ぎたというのがいちばんの問題でしょう。シリアスにテンプレを踏んだと思ったら、その都度ぶち壊しなイベントが発生してしまって、主人公自ら「神様(=作者)を変えてほしい」と祈ったほどだったのは、お読みいただいた通りです。
身もフタもなく申し上げれば、本作は「真面目な成長物語をやろうとした途端、足元をすくわれ続ける」主人公のトホホな話、と言い切ってもいいぐらいなんですが、ギャグ小説と分類するほどに笑いに徹しているわけでもなく、その意味でもバランス調整にもうしばらく改訂を繰り返すことになるかも知れません。いただいたコメントを参考に、ぼちぼち練っていこうと思います。
「音楽祭のプレリュード」そのものは、印象としてはあっという間に終わってしまう小品で、間違っても一万字超の文章に等速で移し替えられる時間感覚の曲ではないのですが、そこを濃密に複層的に描けるのが音楽小説の醍醐味です。「音楽や楽器のことは分かりませんが」とおっしゃる方から、そういう面を堪能していただけたような感想をちょうだいできたこと、ひたすらに感無量です。この方に読んでもらってよかった、と心から思いました。ずっと応援マークをいただき続けて、明日からロスになりそうですが 笑、これまでの分を励みにまた頑張ろうと思います。改めて、ありがとうございました。
第24話 怒涛の日々とバラ肉。への応援コメント
>三砂
だめだこいつ……はやく何とかしないと……!
>これはオチる。絶対こいつ、八月過ぎてもユーフォ吹いてる。
美緒にしては大人びた感想な気もしますが、面白いのでよし!
>「これがエンチャントモード」
説明自体はよいと思います。
でも確かに、内容聞くとネーミングはん?となりますね。エンチャントは強化付与のイメージですが、これは強化訓練ですし。私は先輩とマンツーマン特訓的な意味かと思ってました。先輩付与的に。
ちなみに最近のゲームシーンだと、強化付与の呼び名は「バフ」が主流です。逆の「デバフ」がよく使われますが。
代わりの名前……うーん、私もちょっと思いつきませんが、何かありそうな気もしますね。
作者からの返信
今回もいい反応のコメントを多数、ありがとうございます!
「バラ肉ってなんだ?」みたいなことを書かれるかと思ったんですけれど、さすがにそれは見たら判りますかね。吹奏楽人だと、この「バラ肉」一言で、「お、曲ネタを仕込んできたか」とニヤリとするところではありました。
>>三砂
>だめだこいつ……はやく何とかしないと……!
そこまでキャラのヤバさを感じ取っていただけたのなら、感無量です 笑。
やっぱコメディでこういうキャラって貴重ですよね。
>>これはオチる。絶対こいつ、八月過ぎてもユーフォ吹いてる。
>美緒にしては大人びた感想な気もしますが、面白いのでよし!
ありがとうございますっ。
ただ、腕を絡められて動揺してる男子の心境を言い当てる程度だったら、小5、6ぐらいの性知識皆無の女の子でもやれるかな、と思ったんで、こういう表現に。本作では結局そこまでの場面はありませんでしたけれど、実は美緒は「ベタベタくっつく」以上の男女交際の中身なんて全然分かってない知識段階、という設定だったりします。
>説明自体はよいと思います。
>でも確かに、内容聞くとネーミングはん?となりますね。
むう、やはりそうなりますかね。
「バフ」は語呂的にアレなんで、「チャージモード」とか「トライアルモード」とか? まあなんかそのうちに出てくることを期待しようかと。
>私は先輩とマンツーマン特訓的な意味かと思ってました。先輩付与的に。
貴之が健康体なら、実際そういうことにもなったんでしょうけれどね w。
実際はアンサンブル力を上げる、という面も大きいんで、そういうところからもネーミングを再考する余地はあるかも知れません。
第23話 そんな顔で迫られたら…。への応援コメント
>エンチャントモード
ここ、無説明で流されてますけど、後で説明つくんですかね。ゲーマーしかわからなそうですが。
>ほんとに、どうしてこの部はこういうバカな小技ばかりうまいんだろうと思う
こういう小技いいですね。
個性的かつ学園コメディらしい。
>バカがいないと、こういう部活って回っていかないからね。
あー!
確かに、なんか凄く共感出来ますね。
こういうとこありますわ、ガチの部活ってw
美緒がどこを見込まれたのか、気になるところです。
今回のネタばらしくらいの長さがちょうどいいと思いますね。前の時はここからさらに引っ張ってましたから。
作者からの返信
いつもながら硬軟織り交ぜてのコメント、ありがたくいただいております。
「エンチャントモード」はですねー、この名前にするまでに結構紆余曲折がありまして。この名前にしてからも、気になってはいるところでした。
素直に「強化練習期間」とかにすればいいんでしょうけど、ノリのいい樫宮の歴代部員たちなら、そんな地味な名前はいやだ、とか言いそうだし。
まあそのうちいいのが思いついたらしれっと変更するかもしれません。あ、「こういうメニューで強化練習する期間」という説明、というか描写は、じきに出ますんで。
>こういう小技いいですね。
伝わっている描写なのかどうか、自信が持てなかったところなんですけど、シーンの中身はお分かりいただけたようで安心しました。うん、こういう小技がすらっと出てくる部ならいいなあ、なんて、学生時代にもよく妄想してました。現実にここまでいい呼吸でギャグが出せる吹部があるのなら、マジ見てみたいもんですが。
>今回のネタばらしくらいの長さがちょうどいいと思いますね。前の時はここからさらに引っ張ってましたから。
ありがとうございます。ここで一旦ネタばらしが出来ているように見える……んですが ^^、続きはあるよと言うことで。ほんとの裏の裏が全部出てくるのは結構先ですが、引き続きよろしくお願いいたします。
編集済
第22話 休日も波乱万丈に。への応援コメント
>「解らないことは言葉にすれば『解った』ことになる」
まあ、解らないということは解りますかねw
把握や分析の上で言語化が大事というのは確かにと思います。
>何でうちは金の代表になれないんですかね?」
金?県ではなく?
>ここが金にこだわらない吹部だから転校してきたの
ここでも出てるので誤字ではなさそう。金賞的な?でも金の代表とは一体……専門用語ですかね?
>「はいいいいいぃぃぃぃぃぃぃーっ!?」
「ー」も伸ばさないと、バランスが悪く見えます。
サックス組が和気藹藹としてていいですね。
意外に法子が知識豊富だったり、几帳面そうな慶奈がフリーダムだったりは、ギャップがついてて面白いです。
中学生だとスマホ格差はリアルですね。
貧乏とはいえ、親にねだらないものかしらん。例の音源聞けない設定から来てるのかもですがw
あっ、この無茶ぶり展開はアレですか。
美緒と貴之が二人きりで打ち合わせとかの展開にならやつと見ましたが、どうです?w
追記。
>ここは珍しく、「えーそうかなあ」と思ってしまいました 笑。
漫画だとここまで短いのは絶対ないですね。小説はわかりませんが、この手の台詞は漫画に倣うものなので、多分ないと思います。
あ、「ー」を消すという対応でも全然いいと思いますよ。単純にバランスの問題なので。
スマホについては、子供世代見る限りもはやマストですね。何を削っても与えるというか。むしろこれだけ与えて、他を剤る方向の親が多い気がします。一台で娯楽完結しますし。
ただ親御さんには「子供の間はスマホ禁止」という方もわりといて、中学生だとギリギリ引っかかる可能性はあります。
まあ、「他所は他所」なので、さして突っ込むところでもないんですがw
作者からの返信
今回もじっくり読み込んでいただきまして、ありがとうございます!
>金賞的な?でも金の代表とは一体……専門用語ですかね?
専門用語……というより、業界用語ですかね。
吹奏楽ファン向け、と銘打ったこともあって、コンクールの説明を一から書くのもぐだぐだしい気がして w、省力させてもらっんですが(「注釈」にはこの第二十二話のところに項目を作ってます)、全日本吹奏楽コンクールの予選の審査発表は、まず全参加団体を金・銀・銅にランク分けしてアナウンスし、その上で金賞団体の中から代表団体を選ぶ、というプロセスが慣わしになってます。つまりは、県から支部、支部から全国に進むためには、その都度「代表金」に選ばれる必要があるわけです。金賞だけど代表になれなかった場合はダメ金と呼ばれます。
>>「はいいいいいぃぃぃぃぃぃぃーっ!?」
>「ー」も伸ばさないと、バランスが悪く見えます。
ここは珍しく、「えーそうかなあ」と思ってしまいました 笑。
よくわからないれど、「ー」を取ってしまった方がいいのか?
来るかどうか分かりませんが、他の方の意見待ちと言うことで。
>中学生だとスマホ格差はリアルですね。
>貧乏とはいえ、親にねだらないものかしらん。
ここらへん、「仮に(ドケチな)湾多が子供を抱えていたら、どのように家計をやりくりするか」を前提にして、かつ「物分りのいい子供に育ってくれた」という仮定で文章書いてますんで……いろいろと規格外過ぎるところがあるかも知れませんねえ。でも今日び「うちは貧乏です」って公言するような子の家って、ほんとに洒落にならんぐらいのところも多いようだし、話としてはアリかな、と思ってるんですが。
>あっ、この無茶ぶり展開はアレですか。
>美緒と貴之が二人きりで打ち合わせとかの展開にならやつと見ましたが、どうです?w
いいところ突いてはいます。が。
裏設定で、「プレゼンの前の回を担当した人間(およびその協力者)は、次の回で表立って手伝うのを控えること」というルールがありますんで、先輩と親密な打ち合わせ、というのはありません、あしからず ^^。
7/20追記
>漫画だとここまで短いのは絶対ないですね。
うーん、視覚的な文字の並びとしてのご意見、ですよね?
漫画的といえばその通りなんで、バランスを考えるべきなのは分かりますが、ここのセリフはむしろ、言葉の音の並びとして、こういう配分がぴっただ、と思って記したものです。
何がなんでもこうでなければ、などと押し通すほどのものではありませんけれども。「ぃ」と「ー」の区別なんて、思い込み以外の何物でもないし w。
>スマホについては、子供世代見る限りもはやマストですね。
執筆時にざっと統計みたいなものを調べてみると、官製調査みたいなもので、中一の全国平均で六割だったかそんな数字。都市部が数字を上げている傾向が顕著とのことなので、まあ所有率半分程度として、公立の吹部で低所得層もそれなりにある地方都市なら、持ってなかったら話にならない、というところまではいかないのでは、と考えました。そもそも持ってない子の話なんて、新聞にもメディアにもほとんど出ないし。けど、確実に一定割合いるはずなんで。
もちろん、所有率は年々上がってるだろうし、このネタもあと五年ほどすれば、はっきり「うそっぽい」と言われそうではありますけれども。
編集済
第21話 そして今度は…ラブ?への応援コメント
ふむふむ。
とりあえず大団円という感じで、いいと思います。
特殊能力と思われて理屈も通らなくもないというのは、好みの塩梅ですね。
最近、「宇宙の音楽」という吹奏楽漫画を参考までに読み始めたんですが、そこでは練習前に部員にダンスさせる指導者がいたりして、色々やり方があるものだなーと思いましたね。
>唐津君の肺気胸はこの変な技のせいだ、と誤解を広げてた
これはなかなか秀逸なネタじゃないですかね。
こういうのこそ、もっと前に伏線で出しておいて、反対派の補強に使えばいいかと。ここまで出してない……ですよね?
あと、コツが歌にあることに気がついた発端は、美緒の寝言からですよね。そこの言及はあった方がいいかと思います。あれだけ経緯を説明してるんですから。
もう一つ。桐奈が推進側でかなり積極的に動いていますが、彼女はもともと反対派なんですよね?
ここら辺の心変わりの場面、あるいはセリフはきっちり入れたほうがよいです。そもそも木管側のスタンスも説明不足なので、「なんでいきなり協力してるの?」となります。まあ全員平等に習えるならアリ、ということかもですが、軋轢はあったわけで、そんなにあっさり手のひら返せるかなーとも。後付でも転身した理由は必要です。
貴之、私は三砂と怪しいと踏んでたんですが、こっちか~!
そしてラブコメの匂いがしてきましたね……続きが楽しみです。
作者からの返信
従前と変わらず、念の入ったコメント、ありがとうございます!
>最近、「宇宙の音楽」という吹奏楽漫画を参考までに読み始めたんですが、
はあ、そういうものが……今は何でもアリですねー。私の頃は、吹奏楽コミックなどはもちろん、ピアニストをスネ夫キャラ以外で真正面から描いたマンガなども、少女漫画系以外ではほとんどなかったもんですが。
練習前のダンスですか。曲によっては効果的でしょうね。何も考えずに踊らせてるとしたら、まあ……奇才か、ただの影響されやすい新米指導者か ^^。
肺気胸を巡ってのゴタゴタなどは、いちおう色々構想してたんですが、この時点で話が予想外に延びすぎてて、いいかげん端折らにゃならん、と思いつめて、これ以上の展開は見送った、という経緯があります。何しろ、当初は「十五話ぐらいだろう」、ここを書いてる時点で「三十話までは行かないと思います」、などと高らかにホラを吹き鳴らしておりましたので 笑。
結果、思い描いていた過去話とかキャラとか、だいぶん違うものになりましたが……。
改めて見ると、「肺気胸」ネタこそがドラマの主軸に使える要素だったのかも。この先でもっと前面に再利用できないか、少し検討してみます。
美緒のメルヘン話から桐香が推進派に転じたあたりは、まだもう少しステップを踏むべきでしょうかね。
実はこの第二十一話、つい最近かなり手を入れたばかりで、桐香とモブとのやりとりとか説得の言葉とか、そこはかとなく段差があったのをかなり均したつもりなんですが、その前段階はチェックしてなかったです。思うに、前話の「なんじゃそらああ」の中身が言葉にならないと伝わりきれないのかなと。前話も合わせてまた見直してみましょう。
>貴之、私は三砂と怪しいと踏んでたんですが、
三砂は……自分で舞台の上に上がることは考えないタイプですね。いやがる先輩後輩をライトの下に引きずっていって、舞台袖からメガホンで雨あられと注文を浴びせることはあるにしても。
編集済
第20話 ふぁいなる・あんさー。への応援コメント
>凪のように光と音がしぼんだ。
この例えはよくわかりません。
凧ってしぼむもんです?風船とかでなく?
蛸でもよくわかりませんけど。
うはっ、メルヘン濃度高っw
まあそれはよいとして、察するに「個人のみ突出した技量を与えられる問題」に対して、封印でなく、「全員に与える方法はないか」という議題に移ったようですが、ここの部分も誰かのセリフで明記したほうがわかりやすいかと。
なまじメルヘン成分で膨らんでるので、「なぜ議題が変わってるのか」という疑問の答えがないまま話が進むと冗長に感じます。
このシリーズ読んでいて気になるのは、問題が明示される前に議論が始まって、後から問題、そして回答が出るというパターンが多いことですね。
例えば先輩だけに意味のわかる話から始まり、その内容(=問題)が判明し、さらに答えを探す的な。
この形式はたまにやるならいいんですが、続くと胃にもたれがちです。
たとえばクイズ番組で、まず問題を当てさせた後、さらに答えを当てさせるよう形式を考えてみてください。答えがよほど簡単なら別ですが、これがずっと続くと「たまにはシンプルにしてくれ」となりませんか。
そういう感覚はちょっと覚えます。毎回、回りくどいといいますか。
事情を知らない一年生が主人公なので、このパターンが増えるのは多少仕方ないのですが、意図して構成すれぱシンプルにはできるかと。気軽に相談できる先輩を出すとか。
もしくは仕切り直しの際に、状況を整理して説明することです。先生とか、そういう役割を持たせればそう難しくないはず。
問題からすぐに答え探しにいったり、新たな謎が増えるからややこしくなるわけで、一旦区切って読者にわかりやすく状況を伝えるタイミングを設けるとよいかと思います。書き手の頭の整理もし易くなりますし。
とにかく、問題解決中には新たな問題を増やさないこと。複雑化する前にさっさと(一話か二話で)片付けてしまうこと。ややこしく感じたらキャラに整理させること。
この辺りを徹底させれば、読みやすくなると思います。
追記。
うわっ、これは大ポカですね。失礼しました。最近通勤中に読んでたので、スマホだとどうしても字が小さくて……と言い訳w
ただ、凪だとしても「しぼむ」という言葉にリンクする気がしません。そっちの方が誤読の原因かと思われます。これが「消えた」とか「静まった」とかなら、文脈から見直せたので。そういう意味では不適切かと思います。
作者からの返信
またまた貴重な分析をありがとうございます!
なんだか今回分だけで最敬礼したくなる質量のコメントをいただいた気分なんですが……ええと、先に「凧」の件ですけれども。
甚だ恐縮ながら、問題の箇所にルビを振るとこういう日本語になります。
凪(なぎ)のように光と音がしぼんだ。
はい、おそらくはお読みになっているフォントの問題で紛らわしい印象になったのではないかと。
あるいは、「湾多ならこういう比喩も書きかねん」と思われたか(それはそれで誉め言葉として解釈いたしますが)。それともか、今回は趣味全開の文章だったんで、毒気にお当たりになったかとも邪推したりして ^^。
フォントの問題が絡んでいるのであれば、こちらしてはあまり打つ手はないんですが、念のためルビを入れておきました。読み違い事例の一例の裏には十例ぐらい隠れてると思うんで。
>封印でなく、「全員に与える方法はないか」という議題に移ったようですが、ここの部分も誰かのセリフで明記したほうがわかりやすいかと。
ここは全く配慮してませんでした(ぬいぐるみ趣味を全開にしてて何も考えてませんでした)。論点の変化が今ひとつきれいに浮き出てないなとは思ってましたが……おっしゃっていただけるとその通りですね。要改訂箇所に追加しておきます。
>このシリーズ読んでいて気になるのは、問題が明示される前に議論が始まって、後から問題、そして回答が出るというパターンが多いことですね。
とうとう言われてしまったという感じです。うーん、たぶん、この「美緒とチューバ」に限らず、他の過去作でも近作でも、無意識にやらかしてるような気がします。どうもそういう傾向があるようだと、一度自己分析してから、留意するようにはしてるんですが。
>事情を知らない一年生が主人公なので、このパターンが増えるのは多少仕方ないのですが、
そうですね、一年生が右往左往する感じが出せるもんだから、これまた無意識のうちに、本作では多用してしまってたような気もします。いただいた改善策を参考に、改めて全体を見直していきたいと思います……しかしこれはでかい作業になりそうだな w。まあ、ぼちぼち進めていこうかと。
>とにかく、問題解決中には新たな問題を増やさないこと。
すいません、これ多分、この先に何箇所かあります……。一応今現在もこの作品、あちこちに手を入れてる最中なんですが、梶野さんが読み進めるまでに善処しきれんところも多々あるだろうなと思いますんで……今から自己申告しておきます。
本作に関するコメントだけで、優に小説作法の本一冊分に相当するアドバイスをいただいているような気がします。特に今回のこれは抜本的な分析ですね。謹んで押し頂きます。ひたすらに感謝です。
7月16日追記
初回からコメントをざっと見直してみると、追記を頂いているのを割合見落としてたケースがあることに改めて気づきましたので、今更ですがお詫びとお礼を。いずれも貴重なサジェスチョンで、さらなる気づきをたくさんいただきました。ありがとうございます。
「しぼむ」だと、なるほど「タコ焼き」のような連想が働いてしまいかねないかも w。見ていた幻像が、すーっと遠のいていくっていう感覚なんですけど……「凪」そのものが不適当なんでしょうかね。一度リセットして描写を探してみます。ご意見いただけてよかったです。
編集済
第19話 会議と睡魔と跳ねるチューバ。への応援コメント
ふむふむ。
ここで提案の正体が判明するわけですね。
これは今回で提示するほうが正解だと思いますが、前回の時点で読者にそう伝わるよう「美緒もなんだかよくわかってない」ことを明言しておくべきかと。
読者には「美緒には通じているぽいが自分にはわからない」という展開が一番ストレスです。美緒がわからないなら読者もわからないのは当然ですし、わかれば優越感に浸れます。そうでなければ、まあ推理もののとかでない限り、自分の読解力か作者の説明を疑いにかかることになりますから。
前回の伏線だった去年の演奏の種明かしはちょうどいい塩梅です。これくらいで判明すると、スッキリ読めますね。納得度も高いです。吹奏楽は個の技術だけではないってことですね。
映画のタイトルはわかりませんが、たぶん有名タイトルぽい。言われたら知ってる的な。
追記。
いやまあ、私もさして映画に詳しいわけでもないんで。未知との遭遇も名前知ってる程度ですしw
ただ、やはり音楽関係の人でないと、演奏やBGMについては意識しない気がします。映画通の知人も話題にしませんし。
作者からの返信
今回も核心に踏み込んだコメント、ありがとうございます!
>読者には「美緒には通じているぽいが自分にはわからない」という展開が一番ストレスです。
なるほど。本作のもやもやを、また一つすっきりした言葉で説明していただいた気がします。
ご指摘いただいたら、「それなっ」て感じで 笑、実に全くごもっとも、と得心がいくのですけれど、このへん、そもそも書き手本人が、書きながらあれこれ考えつつ書き進めたところですんで、結果、読者にも主人公にもあやふや感を醸す形になっているんではないかと。ぶっちゃけた話、ここまで整理されたお言葉をいただく以前の問題です。
>前回の伏線だった去年の演奏の種明かしはちょうどいい塩梅です。
気持ちよく読んでいただけて恐縮です。が、この「種明かし」も、まだまだ先がありまして、しかも話としてはかなり引きずり続けているんで――とりあえずこの段階ではこれで充分、ということであれば、救われるのですけれど。
>吹奏楽は個の技術だけではないってことですね。
ことさら読者宛にそう語りかけたつもりでもなかったんですが、確かにそれは吹奏楽とか、オケとか、合唱などの基本のキではありますね。そう読み取れるとおっしゃっていただけただけで、少し自信が持てます。吹部の物語として、そう外れまくった書き方だったわけでもないんだなと。
>映画のタイトルはわかりませんが、
正直、梶野さんでそういう反応が返ってくるということは、タイトルを伏せてるのはあまりいい書き方じゃなかったかなーと思いました。この話題でみなさん結構コメントを寄せてもらえるんでは、などと期待してたんですが、未だに無反応だし、思ったよりもこのシーン自体は知られてないのかな? 吹部の内側だとかなり盛り上がってたんですが、しょせん楽器ネタということか……。まあ、映像美と音楽だけが図抜けた作品だったし、シナリオ的には「なんじゃこら?」みたいな話ではありますし。
「注釈」の方にも記事は載せてますが、そっちに寄って項目探して、というのも申し訳ないんで発表しておきましょう ^^。タイトルだけはビッグネームです。「未知との遭遇」です。
7月16日追記
映画ファンかどうかというより、年代的な話ですね。あの時代、同年輩のみなさんだと、たとえば有名映画なら水曜ロードーショーなどでクラスの過半数が見てたとか、よくあったと思うんです。その印象で、「未知との遭遇」なら充分話通じるよな、と思ってたんですけど……んー、ちょっと思い込みが強すぎたのかな。あまり「あの時代」とひとくくりにするのも考えものですねー。
編集済
第18話 陰謀好きな先輩ばかりって…。への応援コメント
>サクラフブキ? アオイのモンドコロ?
令和の読者に通じるか、ちょっと心配なところではあるw
>突然楽器庫の棚のゆがみが気になったぞ、という風情で
ここらへん、海外ぽいウィットでいいですね。
ふうむ、陰謀についてはちょっと捻りすぎていまいち飲み込めない気分。木管と金管が犬猿の仲なのはわかりますが、金管組はともかく木管が美緒に何をさせられるのか、よくわかりませんし。
ここら辺、私の知らない吹奏楽の部活的なノリがあるんですかね?
「弱みに付け込んでマウント取りに来た」くらいなら分かり良いんですが。
追記。
あーなるほど。そこまで書かれれば明快ですね。
ここはギャグ気味に早口で、双方の主張を全文突っ込んだ方がわかりやすく、かつ笑えると思います。ネタ自体はいいと思うんで。
作者からの返信
毎度ながら的確にツボを押さえたコメント、ありがとうございます!
>令和の読者に通じるか、ちょっと心配なところではあるw
むう、今時だとそっちの心配をせにゃならんのですね。と言って、代替になるフレーズが何かあるかと言うと、ねえ。
一応時代劇ネタはこの後もちょこちょこ引用してるんで、このままってことで。
>金管組はともかく木管が美緒に何をさせられるのか、よくわかりませんし。
このあたり、数行でも具体的なやりとりの中身を書いておくべきだったかな、とは思ってました。やや雲をつかむようなニュアンスが漂ってますよね。まあ、そもそもストーリー中でも不発の話なんで、もっとわかやすい別のコントでもいいような気も。
一応答え合わせをしておくと、木管側は「貴之のブースト技は、効果がすご過ぎるので、禁じ手として封印すべき」と美緒に言わせたかった、という裏設定です。今回の件で、いちばん傷ついた美緒だから、他の部員にも最大限アピールできるだろうと。逆に金管側は、「貴之のブースト技は、効果がすご過ぎるので、問題点に十分留意しつつ、前向きに活用していくべき」と言わせたかったんですね。みんなの前で癇癪を起こした美緒の口からそういう言葉が出たら、より説得力が増すだろう、ということで。
>ここら辺、私の知らない吹奏楽の部活的なノリがあるんですかね?
ありません 笑。ここまで先生ほったらかして部員同士で暗躍しまくってるクラブがあったら、ある意味、理想です。普通の吹部だと、せいぜい次期部長の推し活で派閥争いになるとか、その程度ですよね。
>「弱みに付け込んでマウント取りに来た」くらいなら分かり良いんですが。
そういう面も確かにありますね。美緒から始まった騒ぎだし、木管から見ると美緒本人は金管の中にあって獅子身中の虫になり得ると 笑 計算できる人材に見えたのでしょう。この機会に取り込んどいたら、後々使えるぞ、みたいな。
でも、それだけではない箇所でもありますんで……すいません、当初のネタの回収をどうすべきか、さんざん試行錯誤しながら書いたところなんで、自分でも正直、グダグダだなあと思いながら連載を進めていたところだったりします。
論旨がいろいろと錯綜してるのは、あと二、三話ほどでしょうかね……ここを越えたら後は読みやすいコメディになっていくと思いますんで……もうしばらく乱文にお付き合いいただけましたら……。
第17話 新たなる試練…ですと?への応援コメント
なるほど。
私も「部の演奏の底上げになるなら、躊躇う必要あるの」と思ってましたが、そこの疑問が懇切丁寧に払拭された感じですね。とてもいいと思います。
あと、先輩後輩の関係が初々しくてよいです。
作者からの返信
おほめのコメント、ありがとうございます!
貴之とのやりとりは、作者的にはむしろ言わずもがなっぽいと感じてもいたんですが、丁寧な説明と受け止めていただけるのなら書いて正解でした。そもそも貴之は口が重いキャラと言うことで、美緒との対話の時間をどう拡げていくかも微妙に悩みの種だったり……改めて見ると、この頃が「ようやく、口の聞ける段階になった時期」だったのでしょうか。うん、初々しいですね ^^。
編集済
第16話 謎は解けた…んだけれども。への応援コメント
>急に始まった先生の話は、何かズレるようで、でもこの場の説明になってる感じもした。
なかなかうまい説明です。
理屈は通ってないけど、的確な気がするw
>事件の真相
ふうむ……まあ、いいんじゃないでしょうか。
何か私の知らない特殊な訓練方法があるのかなと思ってましたが、まさか超能力的な奴が出て来るとはw
多少反則感はありますが、理屈は通ってると思います。
誰も美緒に説明しなかった部分も含めて。
親が声楽というのも、一応伏線になってる気がしますし。
絶対読めませんけど、こんなんw
前述した疑問の解決を見ると、
>金管側が木管に議論負けして現状に至る。
>慈悲と言ってるので現状は何かを許されてる。
>でも木管は金管が美緒に何をやってるのか、知らない様子。
>知ってるのは部長と両陣営だけで、サックスは聞いていない。
「議論負け」だけ、まだ解明されてない感じですかね。
「慈悲」は、もめ事が起きたのを許したという意味かも。
確かに一年の反応を見れば、部で情報共有を躊躇う能力ではあります。
「知らない様子」については、個別の指導が違うから知らないとして。
サックスは問題なく解決されましたw
というか、知らないのは一年と法子だけって感じでしょうかこれ。
ここら辺、明確な説明ある方がスッキリしていいと思います。
さて、次から新章だったので、今回問題視していた美緒の問題提起のタイミング(勇希の話からの流れ)について、読み終えた後の感想ですが。
むーん。まあ私ならですが、ここの勇希エピソードは省きます。
でもって、次のタイミングとかで、むしろ話を膨らませて新章にしますね。
先に美緒が話を振ってしまってるので、どうしても不要な前座感が強く、そこそこ尺があるのでストレスに感じます。これがサクッと流れるなら気にしないんですが。
或いは、美緒の問題提起を、適当な理由をつけて勇希の後にする。
これでもテンポはましになるはず。前に書いた「部長が後回し宣言をする」よりも効果が見込めそうです。
作者からの返信
まさにいただきたかったご意見を複数、ありがとうございます!
>>事件の真相
>多少反則感はありますが、理屈は通ってると思います。
恐縮です。これで「いや、ダメでしょ、これ」とか書かれたらどうしようかなと思ってたんですが w。
奇想天外にすかっと爽やか……とは程遠いのは仕方ないとして、ついていけないぐらいの屁理屈に映ってるんではないかとの懸念が拭いきれませんでした。……いまでも多少あるんですけどね。
>「議論負け」だけ、まだ解明されてない感じですかね。
>というか、知らないのは一年と法子だけって感じでしょうかこれ。
実は一年前にこういうことがありました、という話は、あんまりはっきりした書き方では出てこないんです。ネタバレっぽい書き方で失礼しますが。
先輩たち自身が、問題の中身をどう語っていいのかわからない、というのもあるんですが、まあ私の構成が今ひとつピリッとしないまま最後まで行ってしまったせいも、多分にあります。
断片的に少しずつ明らかにはしてるのですけれど、このへんも個々のネタとしては色々引っ張りすぎてるやも知れません。
作者としては、そういう問題意識を抱えておりますと、正直に申し上げておきますので……ちょびっとだけ意識していただけると、ありがたいです。どこまでも泥縄なストーリーで申し訳ないです。
>むーん。まあ私ならですが、ここの勇希エピソードは省きます。
>或いは、美緒の問題提起を、適当な理由をつけて勇希の後にする。
おお、なんだか章入れ替えか、中工事ぐらいで実現しそうな改定案ですね。
そうですね……これはひとつ、前向きに小改訂を考えてみましょうか。
ここまで具体的なアドバイスを頂いて、聞きっぱなしというわけもいきません ^^。
書き手本人よりも話の構造をしっかり把握なされたかのようなご意見の数々、このごろでは受け取るのが楽しみにさえなっています。
ひとまずここまでのご厚意に感謝いたします。
なにしろ長ったらしさだけは本物な作品ですので、この先は(読み続けていただけるとして)、梶野さんのやりやすいペースでお読みくださればと思います。ひたすらに恐縮しつつ、続きをお楽しみいただければ幸いです。
第15話 何のミラクルですか!?への応援コメント
>チューバ三人だと絶対に多すぎる。
なるほどー。
楽器によって適正な人数があるから、分担が難しいんですね。
少子化の影響で人数足りないとかも今時で納得感ある説明です。
>昨日、荷物を運んでくれた一人。
そろそろ名前が覚えきれなくなってきたので、こういう説明助かります。
>名前は塔野晶馬
ぎゃあああ! さらに新キャラが!(新でもないかも)
>響きの温度がみるみる上がり、はっきりとトランペットらしい輝きのある音色になる。
この一文がかっこいい。音の表現が相変わらず最高です。
響きの温度、かあ。
そしてやはり、奇行の理由は指導ですね。
これだけなら、先輩が奇襲したり説明しなかったりの理由が謎なわけですが。
ここら辺をどう説明するのか、続きに期待しますかw
作者からの返信
率直で前向きな感想の数々、ありがとうございます!
>ぎゃあああ! さらに新キャラが!(新でもないかも)
いや、新キャラです 笑。そろそろレギュラーっぽいメンバーは出揃ったんですが、ラストの大団円を描くにはちょっと偏ってるんで、あと数人……すみません。まあ、憶えておいてほしいキャラは数話がかりでまとまった出し方するようにしてるし、前の細かいエピソード憶えてないと話がよくわからない、という書き方は避けてますんで、紛糾するところまでは行かない……と思うんですが。
>>響きの温度がみるみる上がり、はっきりとトランペットらしい輝きのある音色になる。
>この一文がかっこいい。音の表現が相変わらず最高です。
ありがとうございますっ。
トランペットの音だと、とりわけ温度絡みの比喩が使いやすいですね。
赤にも青にも、鈍色にもキンキラにもなる楽器ですから。
第14話 まさかの部内戦争!?への応援コメント
>ノノちゃんのお慈悲に、二度目はないのです!」
ふむ。状況確認。
金管側が木管に議論負けして現状に至る。
慈悲と言ってるので現状は何かを許されてる。
でも木管は金管が美緒に何をやってるのか、知らない様子。
知ってるのは部長と両陣営だけで、サックスは聞いていない。
ですよね。
ふうむ……? どう謎解きされるのか。
今のところ、さっぱり読めません。
>「こともあろうに、ロリな新入生を悪の色に染め上げるなんてっ! なんてうらやま、いえ、鬼畜な所業、許すまじ、なのです」
>「だからそーゆーデマを内側から流すなっつーてんだゴラァッ」
>「笛吹き風情がでかいホラ吹いてんじゃないのよっ!」
>「あっ、そーゆーこと言うわけ? その笛吹きサマに速い音全部丸投げしてるドン亀風情が、何言うの!」
>「ドン亀たぁなんだっ! 何なら『アルヴァマー』で勝負するかっ、てめ――」
ここの台詞が誰のものなのか、判然としません。
一つ目がノノなのはわかります。
二つ目は、語気が荒いので渕野かと思いましたが、反論してるのを見るに金管側。
こういう口調だと法子かなと思いましたが、後から出て来るし、あれ?
笛吹き=木管だと多分思うんですが、この後の三つは全く誰かわかりません。
もしくは、モブの言い争いという描写なんでしょうかね。
もしそうなら、「両陣営を巻き込んだ言い争い」的な一文が欲しいかも。
>片手に紅白の箱を握りながら、指には細い棒のようなもの、もう片手には薄赤い透明プラスチックの四角いものを――
ここの描写はあまり上手くない気がします。
ぼかす目的はわかるんですが、正体が割れた時との落差が大きいというか。
「片手に紅白の箱」と書かれて、私が浮かべたサイズはケンタッキーの大箱です。
「細い棒」は指揮棒でしたし、「薄赤い透明プラスチックの四角いもの」に至っては想像の形さえ出てきませんでした。
もちろん後の説明で、それが煙草とライターであるとわかるんですが、勿体ぶった分落差が大きく、これなら無理にボカさなくていいと思いました。
紅白と書かれて煙草を想像する人はまずいませんし、色よりまずサイズですね、欲しいのは。後は仕草で「箱から細い棒を取り出し、口に咥える」くらいまで書くとかすれば、動き的にああ!と納得できたはず。
>「あ、うん。話します。全部説明する……いえ、説明させていただきます……けど、あれ?」
この台詞は部長? それとも光一。
>煙草
中二喫煙の是非はフィクションなので置くとして。
喫煙して吹奏楽やったら、息ですぐバレたりしないもんなんですかね?
いや、そこまで匂い残らないかな……どうだろう。
>「でも本音は言えたわけだ。
ここら辺の先生の論は正しいと思う反面、ちょっと上滑り感。
というのも、そこまで本音をさらけ出した話してないというか、これから話すところくらいのタイミングな気がするので。木管金管の言い合いとか、普段からやってそうな感じに見えます。
シンバル辺りの話はそう読めなくもないですが、あまり勇希が本音を言えたという風でもないですし。
> 肺気胸
ここは「 肺 気 胸 」みたいに空白入れた方が大きく見えるかも。
作者からの返信
緻密なご検証、痛み入ります!
>ここの台詞が誰のものなのか、判然としません。
半分モブ的なキャラ同士の言い合い、という感じで書きました。
引用の箇所は、最初がノノ、最後がペットの滝野悠介、これは意識してました。が、他はかなり適当 w。
たとえば二行目、三行目あたりはホルンの光一と小夜理あたりを当てはめてもいいんですが、命名済みのキャラばかりしゃべる小説というのが自分としてはどうも違和感がありまして。一応部を割る論争として記述している以上、少なくとも二十人近くの木管金管の部員が言い合いをしている、という場面を想像してほしいなと思ってしまうわけです。まあ、そういう面を強調する意味では、「名前も憶えてない先輩たちが一斉に」みたいな一行を入れておくべきかも知れませんね。ちょっと考えます。
>>片手に紅白の箱を握りながら、
>ここの描写はあまり上手くない気がします。
オブラート気味のジャッジをいただきまして、赤面の至です。いやはや。
うん、ケンタッキーに読めましたか。これはアカンですね。
「色よりサイズ、そして仕草」、的確なご指南、恐縮です。参考にしつつ、ここの描写は書き直し案を考えます。
>あ、うん。話します。
ここは部長の雪乃のつもりです。他の誰かと受け止めてもらっても構わない……んですが、はっきり話者を特定したほうがよかったでしょうかね? あえてぼかす意味はないところなんで。
>喫煙して吹奏楽やったら、息ですぐバレたりしないもんなんですかね?
まあ、一服した直後に吹いたら、バレバレでしょうねえ。楽器にもヤニがつくだろうし、喫煙習慣がある人であっても、そこまで無頓着なことはしないと思いますが。せめてうがいぐらいするとか。
実際の法子も、そのへんはちゃんとケジメつけてるとは思います 笑。楽器にニコチン臭がついてたりすると、バレるのが引退後の未来であるにしても、ちょっと言い訳できませんしね。
>>「でも本音は言えたわけだ。
>ここら辺の先生の論は正しいと思う反面、ちょっと上滑り感。
なかなか痛いところをついてこられます ^^。もう少し的確な言葉を持ってこれそうですね。検討しておきます。
>ここは「 肺 気 胸 」みたいに
ここはアドバイスどおりに訂正しておきました。
ことさら雑に書いたつもりはないんですが、なんだかうまく噛み合ってないフレーズが、続く時は続きますね。洗い出しをすっかり任せっきりにしてしまってる形で何とも面目ありません。丁寧なご指摘の数々、ありがとうございますっ。
第13話 私、つき添いじゃないんだけど。への応援コメント
>「吸血鬼」ギャグに激しく反応していたのは、川棚芽衣だった。
ここは「吸血鬼」ネタとか発言とかの方がいい気がします。美緒はギャグのつもりないわけですし。
芽衣だけ受けてる展開は良いですね。
このキャラ好き。
>「どうしたらいいかな、これ?」
ここからの展開があまりに唐突で、一話読み飛ばしたかな?と思いました。確かめに戻るくらい。
前回指摘した脱線の件、それを念頭に読んできましたが、二重の意味で脱線というか、別の線路に移った感じです。
まず美緒の件については、話が「笑えるかそうでないか」で終わらされていて、肝心の「セクハラの正体」については何ら触れられていません。
話を後回しにするにせよ、部員たちの反応(関係者はともかくそれ以外のパート。驚く様子があるかどうかで、よくある話かどうか伝わる)は読者的にあって当然ですし、部長にせよ後回しにするなら、その旨を美緒と読者に伝えるべきです。
「重要な(もしくは大したことない)話だから後回しにする」と部長に言わせるだけで、読者のストレスはかなり軽減されると思います。
部長は「笑うような話ではない」しか言ってませんからね。むしろ話を流されて気にしない美緒の反応が不思議なくらいです。
話が勇希に移ったのもちょっと唐突感。
問題提起が担当なりから出されてからとかの方が、ミーティングらしいのでは。
展開自体は悪くないのですが、「それより本題は?」とそちらが気になって集中できない感じ。
セクハラ問題を後回しにするにせよ、配慮は追加すべきだと思いますね。
まあネタの内容にもよるとは思うので訂正するかもですが、リアルタイムではそう感じるということで。
作者からの返信
今回も得がたい考察をいただきまして、ありがとうございます!
>ここは「吸血鬼」ネタとか発言とかの方が
少し考えます。ご指摘の点はごもっともなんで、なんかもうちょっと響く単語がないか、試してみようかと。
>「それより本題は?」とそちらが気になって集中できない感じ。
とても具体的な感想で、まさに作者サイドだとなかなか思い至らないポイントです。それでも、いちいちごもっともと納得してしまうのは、執筆時に頭の隅で感じた違和感の記憶があるからでしょうね。こういうことは、やはり無理をしてでも書いてる時に文章の形で自己分析してから残しておくべきなのでしょうが……言うは易しでございます。
改良案もご指南いただいてますので、目の前の中篇が一段落したら、順次手を加えていこうと思います。……なんとか手を入れることは可能だと思いますんで。
それにしても毎度ながら節単位、章単位といった息の長い構造の分析には瞠目させられます(それとも、湾多の文章が単に大単位でぐだぐだなだけなのか)。音楽でこういう大きな時間単位で批評が出来る聴き手って、かなりのベテランだったりしますよ、余談ですが。
第12話 これまたヘンな人たちが。への応援コメント
パーカッション組の乱入はにぎやかでいいのですが、部長が美緒にわざわざ部員たちの前で話をさせる理由がよく判りません。事前に話を聞いてるならなおのこと。
というか、ここには美緒にちょっかい出してたメンツは集まってるんですかね?そこがまず気になりました。ミーティングということは全部員集合だと思ったんですが、その描写がないので。
ちょっかい組がいるなら、確かにここで美緒に説明させる展開はおかしくないですが、そうならパーカッションのキャラ紹介は後回しにしたほうがよい気がします。この後本題に移るにせよ、現状だと寄り道感が強いので。
爆笑ネタ不発はアリだと思います。
ありますよねーこういうこと。
作者からの返信
毎回の丁寧な考証、ありがとうございます!
>ミーティングということは全部員集合だと思ったんですが、その描写がないので。
部員全員集合=ミーティング、というつもりで書き流していましたが、確かにリーダーだけのミーティングもあるわけだし、ひとこと説明を入れたほうがよろしいでしょうかね? 早めに訂正入れるようにします。
>そうならパーカッションのキャラ紹介は後回しにしたほうがよい気がします。この後本題に移るにせよ、現状だと寄り道感が強いので。
うーん、寄り道をやっているといえばその通りなんですよね。実はこの寄り道はもう少し伸びるので。
ただ、それはもちろん本題の説明が、それだけ量も質もボリュームがあるので後回しにせざるを得ない、という事情によるものです。いわば書き手側の都合によるものなんですけれど、同時に司会役たる部長の雪乃の判断でもあります。
この時点での違和感が大きいようなら、このへんの構成を一度見直すことも考えるべきなんでしょうが、ひっかかりは一旦置いて読めるようなら読んでいただきたい所でもあるんで、よろしければもう二、三話先で、この"寄り道感"のよしあしの所感、改めてお聞かせ願えますでしょうか? 注文の多いコメント返しで申し訳ありませんが。
>爆笑ネタ不発はアリだと思います。
ほんとに教室中をイモムシの巣状態しようかとも思ったんですが、その後の回収がとてもややこしそうだったんで 笑、常識的な範囲に収めました。これも一応、「この問題に関して、他の部員はサックスほど笑えない」という理由があるにはあるんですけれど、そのあたりはまた次話以降で。
第11話 私、大マジなんだけどな…。への応援コメント
これは最高でしたw
ためをしっかり効かせた爆笑とテンドン三段重ね。
ご馳走さまです。言うことなしですw
作者からの返信
端的なコメント、ありがとうございます!
結果的に一話丸まる使い切った分量のギャグなんで、ポジティブ評価でよかったです。
それにしても、ネタそのものがすべり気味なんでは……との心配が今も消えないんですが、「言うことなし」とおっしゃっていただけて、ひとまず自信がもてました。
サックスパートはこれまで殺伐としてたんで、いわばみんなして笑いに飢えてたのですね。
ゆえにここまで際限なく笑いまくる展開になっている、という理由付けも用意はしてたんですけれど、そんな言い訳を並べずに済んだようで、何よりです ^^。
第10話 そして三回目はこの方。への応援コメント
>原色だらけのわかり易すぎるファンタジーに描き変えて喜ぶ中学生作家とか。
ナチュラルにディスられてるw
管楽器を鏡にするのは上手いですね。描写も経験者ならではで。
ふむ。部員がほぼ全員グルというのはわかったと。
てっきりここで問い詰めるか、部員が吐くかすると思ったんですが。美緒が先生か部長を探す理由も、ここまできてまだ理由を隠す部員たちの行動も謎ですね。そんなよほどの何かがあるのか? 指導くらいならここまで隠さないでしょうし。
よほどの理由を期待しつつ、読み進めますよ。
作者からの返信
早くも二桁話数に届きました。ありがとゔございます。
>管楽器を鏡にするのは上手いですね。
うん、まあ文章にすると「へえ」と思われるかも知れませんが、実際にキンキラの楽器構えてるやつの後ろに回ると、それが初体験でも「あ、これはバレるんじゃないかな?」と予想できそうなほどには、反射がくっきりしてるもんです 笑。と言いつつ、ぼーっとしてるやつはぼーとしてるし、うまく死角を狙うことも不可能じゃないんですが。
>てっきりここで問い詰めるか、部員が吐くかすると思ったんですが。
同じような顔ぶれで、いっぺん白を切られてますからねー。
美緒自身、金管の先輩にまともに聞くのは無理だと割り切ってるし、かと言って誰が信用できるのかも見定めかねているんで、確実な話し相手のところに行こうとしている、というのが第十話の終わり部分です。
先輩たちは、ここで美緒がヒステリー起こしてどやしつけたら白状したかも知れません。が、美緒としては、そうしたくない理由がありました。ではその理由とは……まあ次の話をどうぞ。
第9話 そんな、ドキッとすること…。への応援コメント
多少誇張入ってますが、これで美緒の事情が部に共有された感じで、話が転がりやすくなりましたね。
サックス組も個性豊かでまだ覚えられています。
キャラの名前については、個性と関連付けとくと覚えやすくなりますよ。キャラ多い小説だと、私は意識してます。まあなんだかんだで覚えられるなら大した問題はないんですが。
貴之のこれは持病ですかね。
話に出た喘息持ち? だからケースに入った美緒をそれとなく注意した?
などと適当に推理しながら先を進めますかー。
作者からの返信
毎回の前向きなコメント、ありがとうございます!
>キャラの名前については、個性と関連付けとくと覚えやすくなりますよ。
そうですよね。そういうネーミングにする時はそれで徹底するんですが、今回のこれは「自然な、でもありきたりでない名前」を意識しすぎて、結果ごつごつした名前が並んでしまった気もします。うーん、少し行き当たりばったりが過ぎたかも。
>貴之のこれは持病ですかね。
はい、そうですよね。常識のある社会人ならそう考えますよね 笑。
ええ、真実はおおむねその線でよろしいのですが、さて、まだまだ大人への階段の十歩ぐらい手前である主人公が、どう考えたのか、というのが、この先の読みどころでございます ^^。
編集済
第8話 あんな人、こんな人。への応援コメント
払暁のシンバルとか、表現がいちいちカッコイイですね。好み。
ふむふむ。
貴之と三砂のやりとりが気になりますね。
ラノベタイトルは結構本気感ありましたが、あれは無理な要求出した後で小さな要求を飲ませるテクニック?
貴之提示のタイトルがそうでもしないと通らないものなのか、標準がわからないのでなんともですが。
部員の口ぶり見てる限り、最初からこれでもありっぽいし……むむむ?
作者からの返信
連日のコメント、あがとうございます!
>払暁のシンバルとか、表現がいちいちカッコイイですね。
まあ音楽小説はかっこつけてなんぼの世界ですし w。
これほどのディープな描写、いったいどんな音楽なんだと思わせておいて、実際の曲を聴いたらがっかりした、というのが、多分最大の賛辞になるんではないでしょうか 笑。ファンタジー小説の美男美女の描写につながるものがありますね。「この世のものとも思われない絶世の……」みたいな書かれようなのに、コミカライズとかアニメ化でがっかり、というやつと同じです。多分。
>ラノベタイトルは結構本気感ありましたが、あれは無理な要求出した後で小さな要求を飲ませるテクニック?
三砂は結構本気だったと思います……が、ほんとの目的としてはその通り。隠すことでもないんでここで肯定しておきます。ただ、この話の処理、正直なところ、結構あとまで引っ張りすぎて、作者的にはきれいにいかなかった印象がありますんで……チェック項目として留意していただけるとありがたいです。序盤からこういう話で恐縮ですが。
第7話 プレゼンって…?への応援コメント
>美緒はただただ感激とした。
「と」は不要かと。
ミサミサワールド、ワロタ。
キャラが立ってていいと思いますよw
作者からの返信
重ねてのコメント、ありがとうございます!
>>美緒はただただ感激とした。
>「と」は不要かと。
うわ、こんな間違いが残ってましたか。
小学生でもわかるミス……年のせいにはしたくないですが、ほんと、昔はこんなミス、絶対になかったんですけどね……。
>ミサミサワールド、ワロタ。
本作には「このキャラのおかげで執筆がすごく楽になった」と言える人物が数名いるんですが、浪瀬三砂はその筆頭ですね。とりあえずこいつにバカやらせとけばどうにでもなるというか 笑。創作が趣味の暴走中学生って、便利。
編集済
第6話 誰も助けてくれない…。への応援コメント
>口の字型になっている楽器庫の通路の、
「ロの字の通路」と言うのが、イマイチわかりませんでした。
部屋の四方を通路が囲んでいる?
あるのかな、そんな部屋? みたいな感じ。
美緒がチューバの箱に隠れる展開、とてもいいですね。
理由も自然ですし、本来のチューバの大きさもわかりやすい。
あと、美緒が毛嫌いしていたチューバに慣れてきた感じも伝わります。
ちなみにここでやっとチューバをググりました。でっか!w
> はっきり分かったことは三つある。
ここら辺、整理が入るとわかりやすくてよいですね。
ふうむ。
入れてもらうはまあ演奏にって意味だとして。
触れようとしてたのは、姿勢が悪いとかそういう癖の類かと思ってましたが、
他の部員まで気にしてるようなら、もっと大きな理由なのかしらん。
部員の口ぶり見ても謎のまま。うーん、音楽的な謎ならわからないしなあ。なんだろう?
時間は、次の演奏会に間に合うようとか、そういう感じですかね。
今回も、展開に変化があって面白かったですよ。
隠れて噂を聞くのは定番ですが、音楽ものらしかったですし。
先輩とのやりとりなど、キャラがいきいきしてる点も好評価です。
追記。
ロの字の意味、その説明で伝わりました。
これはあれですね。事前に30メートル以内とか部屋の外の描写があったので、通路を部屋外のものだと思い込んだのが原因かと。「部屋の真ん中にある大きな棚の反対側」と普通に書いたほうが伝わりそうな気がします。
作者からの返信
ポジティブ評価織り交ぜたご意見、ありがとうございます!
>「ロの字の通路」と言うのが、イマイチわかりませんでした。
楽器庫の構造は……まず各壁に天井までの棚があって(窓はなし)、部屋の真ん中にも天井までのでかい棚がでんと置いてあって、中央棚と壁棚の間の空間が通路。見取り図にすると、四角形の中に四角形が入れ子状に二つ入ってるイメージです。つまりは、上から見た部屋内部の見取り図の感覚で「口の字型になっている」通路と書いたんですが、うーん、ちょっとわかりにくいですかね? 「通路」って言葉が、却って混乱を招くのか――。
少し考えてみます。たぶん、単純でわかりやすい表現が何かあると思うんですが。
>美緒がチューバの箱に隠れる展開、とてもいいですね。
>理由も自然ですし、本来のチューバの大きさもわかりやすい。
そう前向きに捉えていただけると、なんだかむすがゆいというか……正直に言うと、ここは「萌えるシーン」の一念で書きました 笑。ぬいぐるみ好き、毛皮フェチの小さな女の子が、ふわふわしたクッションの中で至福の笑顔を浮かべる……これを萌えと呼ばずして何と言いましょう。まあ、感覚的に通じる人とそうでない人が分かれそうですけれど。結果的に、いろいろ副効果が出せたのはラッキーでした。
>部員の口ぶり見ても謎のまま。うーん、音楽的な謎ならわからないしなあ。なんだろう?
音楽的な側面について言えば、オチはかなりトンデモ理論っぽい話を含んでますんで、仮に吹奏楽と音楽全般に広い知見を持っている人でも、この部分の結末は予測しきれないと思います。「なんじゃこら」みたいな話でもあるんで、そういう意味でも作者自身も評価が微妙なんですよねー。あんまり期待が高まると申し訳ないんで、予防線張っておきますが w。
おバカなやり取りは(謎解きとも関係なく)当面続きますから、それはそれでお楽しみいただけたらと。
編集済
第5話 ヒドいの、スゴいの?への応援コメント
>一応納得したふりで、
ここは「納得したふうで」とかではないかと。
「ようす」という意味で使われてるのかもですが、
「納得したふり」だと、まず「納得したように演じている」意味合いが強いので。
美緒視点で書かれているので、演技の「ふり」だと違和感が生じますし。
>これ以上何も聞いてくれるなと言う、暗黙のサイン。
すごく可愛い、かつありそうなルールw
>そう言えばこの名前で検索しろってメモももらった気はする。
そう言えば検索しろって言われてたから、調べて聞いてみましたよ。
なんかスピルバーグの映画の冒頭に流れそうな曲ですね。
確かに高揚感があります。なるほどなるほど。
>「当たり前よっ! あの人の音、スゴいんだから!」
ほほう。好みの展開w
これはアレかな。
凄すぎる演奏をいきなり初心者に聞かせて意気消沈させないための配慮、とかでしょうか。吹奏楽の常識、1ミリも知らないので何となくですが。
ふむふむ。
五話目で部や先輩の謎が出てきたり、フックの出しどころがしっかりしてて好印象です。連載ものはやはりこうでなければw
しかし娘が楽器やってて、音源どうにかしようとか、美緒がねだろうとか、
しなかったもんなんですかね。いくら貧乏とはいえ、姉妹兼用できそうなのに。
まあ私も子供の頃は貧乏でラジカセだけでしたが、昭和でしたもんw
ここも何かしらの伏線なのかもしれませんね。
追記。
私が引っかかったのは、貧乏とかより家にラジカセ以外の音源がないところですね。
素人感覚ですが、音楽やる子の家には音楽にを触れる環境があるのが普通です。そこを外すと流石に違和感ある感じ。
まして姉妹とも音楽してますからね。それぞれが音源持ってても不思議じゃないですし、貧乏でもそれくらい揃えそうな気がします。
例えば私なら、リビングに共用のプレイヤー(姉が音楽始めた時に買った)があるけど故障中。母のパソコンは今借りる気がしない、くらいならありかな、と。
まあこのスマホ全盛期、友達に借りたりしたらどうとでもなりそうですがw
作者からの返信
今回も細かい読み込み、ありがとうございます!
>一応納得したふりで、
はい、「納得したふうで」ですね。そのつもりで書いて、そのつもりで読み流してたんですが、今の今まで気づけなかったようです。これはまだまだこういうの出てくるのかな? ご指摘感謝です。早速修正します。
>そう言えば検索しろって言われてたから、調べて聞いてみましたよ。
ありがとうございますっ。ぶっちゃけ、音楽の感性は人それぞれだし、「うん、聞いてみたけど、それで?」みたいな感想になったら、ちょっと困るかなあと思ってたんですが、スピルバーグっぽいと感じていただけたのなら重畳です。A・リードも一時期劇伴の仕事してたみたいだし、ジョン・ウィリアムズなんかとも、一人挟むか、もしかしたら直接知り合っていた可能性もあるぐらなんで、大雑把な作風は似たもの同士と言えますね。
>凄すぎる演奏をいきなり初心者に聞かせて意気消沈させないための配慮、とかでしょうか。吹奏楽の常識、1ミリも知らないので
吹奏楽の常識とは関わらないのでご安心を w。ヒントがまだ出てないんで無理もないですが、音楽とは関係なく普通に推理を楽しめる要素だと思いますんで、頭の隅に置いておいていただければと。
>しかし娘が楽器やってて、音源どうにかしようとか、美緒がねだろうとか、
しなかったもんなんですかね。
いやあここは正直、今この時点で美緒に聞いてもらったら(作者が)困るということで、言い訳を並べたところです。中一でパソコンもろくに触れないキャラが、マシン一台しかない貧乏家庭で、しかも親子冷戦中、これならデジタル音源と疎遠でもおかしくないよね、ということで w。苦しいのは承知ですが、深刻な顔で千円札を数えながら生活するレベルの家庭だったら、なんとか成り立つかな、と。で、やっぱ無理がありそうでしたら、それとしてご意見いただけましたら幸いです。
第4話 この人までっ!?への応援コメント
>じゃ、今度イラスト入りでストーリーまとめとくから
ナチュラルに鬼畜感溢れてて、好きw
ふうむ。音楽用語は適当に想像で補いながら読んでますが、わりと疑問なく読めるものですね。キャラクターも今のところ覚えきれています。
気になったのは、光一が触れようとした部分ですかね。
貴之も同じことを仕掛けてたのを見る感じ、何かしら美緒の癖を修正しようと動いてたのかな、と素人想像的には感じられたんですが、どうなんでしょ?
演奏中に普通、セクハラする?というのもありますし、二人そろってというのも不思議ですし。光一はともかく貴之はそういうタイプでなし。
でも指導的な何かしらだとすると、貴之が説明しない理由が謎です。
でも単なるセクハラを、貴之が見過ごしてる感じなのもどう考えても不思議なので、何かしら理由のある行動(チューバ特有の?)なのかなとも想像。
回収されるか謎ですが、素人なりに読みと言うことでw
作者からの返信
今回も丁寧な読み込み、ありがとうございます!
>何かしら美緒の癖を修正しようと動いてたのかな、と素人想像的には感じられたんですが、
いやいや、それは絶対素人想像ではありません!
うーむ、さすがに読みが深くていらっしゃる。……もうこれ以上は申しませんが、その考察、きっと大きく報われる時が来るでしょう ^^。ただ、一つ予告編を出しておくと、少なくとも主人公は、梶野さんのような整然とした思考経路をたどっておりません。で、どんな解釈をするかというと……?
しばらく引っ張るネタですんで、話のねじれ具合をご賞味いただければと。
編集済
第3話 何が始まるの…?への応援コメント
>この姉が間にいるおかげで、美緒は母と今日もケンカを続けられるのだし。
ここちょっと、ん?と思いました。
姉がいるからケンカせずに済む、ではなく?
>ハイキック女子はにこっと笑いかけ、
直す程でもないですが、背中を蹴るのはミドルキック。ハイキックは頭狙いの蹴りだそうです(調べた)。
ぬいぐるみの恨みが思ったより根深くてびっくり。
いやまあ愛着あるとそうなるかもなあ。うちの弟も(略)。
音プレって曲の愛称なんですね。練習の呼び方かと思いました。
しかし飛び入りの人たち、楽器はどうするんだろ。音楽室まで取りに行ってるとか、そんな感じですかね?
キャラが増えてきてにぎやかになる反面、名前が覚えきれるかはやくも心配ですw
追記。
ケンカという言葉から読める意味は、冷戦とは方向逆な気がします。「姉がいるから冷戦を続けられる」の方が、よりわかりやすいかなと。
作者からの返信
今回も丁寧な読み込み、ありがとうございます!
>>この姉が間にいるおかげで、美緒は母と今日もケンカを続けられるのだし。
>ここちょっと、ん?と思いました。
冷戦状態のまま、ほとんど没交渉でも生活していける、という意味でこう書いたんですが、やや違和感ありますでしょうか? 意味としては、「姉がいるから(面と向かって)けんかをせずにすむ」ということには違いないんで、奇をてらわない書き方でよかったのかな。少し考えてみますね。
>>ハイキック女子はにこっと笑いかけ、
>直す程でもないですが、背中を蹴るのはミドルキック。ハイキックは頭狙いの蹴りだそうです(調べた)。
ご教示ありがとうございます w。きちんと分類基準があるもんなんですね。まあここは「足を高く振り上げて」という動作の説明の気分的な語彙なんで、このままいきますね。
>ぬいぐるみの恨みが思ったより根深くてびっくり。
そりゃあ、ある日突然、ですからねー。それも、里子に出した、とか、長期でクリーニングに、とかならまだしも、焼却処分ですから……ペット殺されたようなんです。家出騒ぎにならなくてまだしも、というところでしょうか。
>しかし飛び入りの人たち、楽器はどうするんだろ。音楽室まで取りに行ってるとか、そんな感じですかね?
あ、こういうところだな、と気づかせていただきました。……えーとですね、吹部のパート練習って、一般的にはパートごとに校舎中の空き教室に散ってやるもんなんです。同じ部屋だとお互いうるさいから。
ですからこの場は、トロンボーンが三階の、多分三年生の普通教室を占拠してて(もちろん、補習とかほかのクラブ活動の邪魔にならないことは確認のうえで)、サックスはやはり一階の適当な部屋で、小人数で練習していたところに、貴之たちが合わせ練習しかけてるのに気づいて、合流(乱入?)しようとしてる、という場面です。ですから、当然楽器も楽譜もおのおの練習場所の教室に持ち込んであります。……と言う説明で伝わりましたでしょうか?
余談ですが、これも一般論ながら、パートに散っての練習よりは、何パートか集まって合わせるほうが楽しいので、厳しいところだと「パート練習時に勝手に複数パートがくっついて合奏するのは禁止」にしてるところもあります。隣から聞こえてくる音に合わせるのもダメ、とか 笑。まあそういう時は「いやいや、偶然重なっただけですよ」と逃げればいいんですが。
吹部の練習風景って結構全国共通なんで(というのは幻想かもしれませんが)、全く配慮してませんでした。こういう文の積み重ねで、門外の方に読みにくさを感じさせてしまうのでしょうね。修正案はぼちぼち考えます。ありがとうございます。
編集済
第2話 ナニをしてるのっ!?への応援コメント
誤字情報:
>端嶋はしじま先生の予言通り、テューバにはすぐ慣れた。
チューバ。
ほほう。
二話目にしてすでに少女漫画的な展開に……!
嫌いじゃないですよ、唐津先輩。
ペットの女の子もいい味出してますし、キャラ的には文句なし。
そいや、例の入学前に感動した演奏に加わってる部員って、部にはいないんですかね。あれだけ感動してたら、すぐにチェックしそうなもんですが。特にペットは。
追記。
あー、すみません。中学と高校は完全に誤読してました。そういやエスカレーター式の話出てましたっけ。ここの感想は忘れてやってくださいw
追記の返信。
あ、変更は多分一話のラストですかね?
確かに「憧れた吹部に入る」という展開はわかりやすく、かつよくある展開なので誤読を招きやすそう。誤読防止にはまだ甘いくらいに思います。
美緒が入部時に「あの時感動した高校の吹部とは違うけど」と回想したり、高校の吹部と教師が同じかも、とか考えたりしたら防ぎやすくなるかもしれませんね。
作者からの返信
誤字情報ありがとうございます 笑 !
「注釈」の記事の一発目で「チューバ……テューバとも。」という解説を入れた頃だったんで、頭の中で訛ってしまってたようですね。しかしよく見つけましたね、これ。
>二話目にしてすでに少女漫画的な展開に……!
そう評していただけると嬉しいです。まあ、少女マンガっぽくなりつつも、決して少女マンガではないっと、言われそうな流れになっていくんですけどね……。
>そいや、例の入学前に感動した演奏に加わってる部員って、部にはいないんですかね。
ええと、念を押しておくと、クリスマスコンサートの話は樫宮「高校」の演奏会なんで、中学から参加している部員はいません(って、そういう話ですよね?)。中高一貫校ならあり得ますけれど、名前が一緒なだけの別個の公立同士ですから、平素は部員同士の行き来などはないと思ってください。逆に中学の定演になら、先輩が賛助出演に来ると言うのはあり得るんですが。
あー、でも言われてみたら、美緒が一足飛びに高校まで押しかけて行って、「あの時吹いてた人に会わせてくださいっ」みたいなことが起きてもおかしくはなかったですね。なんで中学で吹部に入れただけで満足してしまうのか、と訊かれると、ちょっと苦しいです 汗。まあ、吹いていた個人よりも、出てきたサウンドそのものに惚れる体質だった、ということで、ご理解いただきたいところですが……。
6/27 追記
クリスマスコンサートが「高校」の演奏会だったこと、もしかしたら混乱してる例が多いのかなと思ったんで(ここの記述と関連してるかどうか分かりませんが、全話読み終わった後で、この話の舞台が高校だと思っていた方もいらっしゃいました)、第二話最後部のあたりを多少いじりました。よろしければご確認ください。
第1話 なんで私がっ!への応援コメント
拝読。
長篇なので細かな感想は書きませんが、文体がところどころ口語的になってるのは、意図して変えてるんですかね? いや悪いと言うわけではないんですが気になったので。
吹奏楽の曲の表現は流石の描写で、美緒の感動に納得できる感じです。まあぬいぐるみの暖かみが再現されてるかはわかりませんが、こだわりあるのはなるほどなと。
それよりぬいぐるみ捨てる母親が気になりますね。父親がやっちまうのはありそうですが、女親でぬいぐるみに愛情覚えないもんですかねえ。いや、そういう女性もいるかもですが。洗濯機にぶちこんで解体されたとかの方が納得度は高いかも。
などと取りとめなく感想書いていく予定なのでよろしく。
作者からの返信
一話一話の丁寧なコメント、ありがとうございます!
はい、こういう感じでいろいろフィードバックしてもらいながらのやりとりを当初は期待していたんですが、連載を始めてみると、なんだかみんな黙々と読み進めてくれるばかりで 笑。
まあ決して不満と言うことではありませんでしたし、週三回からの更新でしたし、文字数も多いんで、ついてきてもらうのが精一杯だったのかな、と受け止めていますけれどね。あるいはこちらの手間にならないように気を遣っていただいたのか。
>文体がところどころ口語的になってるのは、
ええと、ここで言ってしまっていいのかどうか迷いましたが、梶野さんなら情報は情報として読み進めていただけると思いますんで申し上げますと、この作品全体は、最終話の手前まで、「未来の美緒」が語り手になっている文体を意識してます。すべてのことが整理済みで先の展開も見通している存在なんだけど、一応自身の黒歴史っぽいストーリーだから、時々リキも入るし、照れも入る、そんな語り手でのしゃべくり調、という設定ですね。もっとも傍目には、三人称を装った現代の美緒の一人称、というように見えるでしょうから、違和感が出そうなところは遠慮なくおっしゃっていただければと。
>それよりぬいぐるみ捨てる母親が気になりますね。
ここは引っかかってくれて当然だと思います ^^。詳細は言えませんが、まあそういう話の要素です、とだけ。
でも、こういうの気にしない母親なり女性なりはいくらでも見ましたよ。というか、ぬいぐるみと言えば、ぼこぼこなぐりつけてストレス発散する道具だと、かなり本気で思い込んでいる女の子もいっぱい見ました。むしろ若い子の方が多かったかな。私自身は、結構それ、カルチャーショックだったんですけどね。
第22話 休日も波乱万丈に。への応援コメント
すみません。足跡を残さずに、こっそりここまで読んでしまいました。女子中学生が主人公で吹部が舞台の青春小説(だろうな)、という先入観をもって読み始めたのですが、どちらかというとコメディタッチで安心して(?)読ませていただきました(でも、数年前に観た吹部を扱った某アニメは、とてもおもしろかったです)。貴之君の謎の行動が何なのか、それが分かるまでと引っ張られて読み続けていました。その謎が明かされて、最初は「ここまで引っ張るにはちょっと弱い?」などと思ってしまったのですが、その後に理論的な説明があって、なるほどなぁと納得する思いでした。以前に読ませていただいた「すぷりんぐ・うぉー」同様、登場人物がたくさんで、自分の中で整理しながら読んでいます。登場人物相関図を書くのも、小説を読む楽しみの一つです(「すぷりんぐ・うぉー」は書きましたが、今回は書いていないのですが……)。半分近くを読んだところで、コメントさせていただきました。この後、どのような展開が待っているのか。楽しみに読ませていただきます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
うーむ、なんかPVの数が微妙に動いているなと思ってたら…… w。
コメディー色は終盤まで続きます(もしかしたら最後の一行まで)ので、安心してお読みください。とは言え、この後はちょっと本気で楽曲分析とか演奏解釈とかを文章上に投影してるところもあったりするので、ほどよく読み流していただければと思います(そういう場面でも、コメディー調は薄めてないつもりですが)。
>その謎が明かされて、最初は「ここまで引っ張るにはちょっと弱い?」などと思ってしまったのですが、
ここですね。もともとワンアイデアの短編のつもりで作った話なんで、なんとなく薄くて弱い感じがするのも無理ないと思います。今なお私自身、もう少しなんとかならんか、と考え続けてますんで 笑。
話の裏付けにしろ、どちらかというとトンデモ理論に近い内容っぽいんで、自分で微妙に説得力が感じられず、一旦お蔵入りにした、というのは、近況ノートでも説明してあります。それが、去年の秋に「いや、普通に書けるんでは?」と錯覚してしまって……もとい、自分のこじつけ力を過信してしまって……これも違う、ええと、とにかくそれなりに一本通せそうな予感が出てきたんで ^^、思い切って挑戦したら、こうなった、と。作者としては、ぎりぎり筋を通せた気もするんですが、すっきり説明しきれた流れにはなってないと思うのですね。ここはですから、今後改善できるかどうかわかりませんが、一応の改訂待ち部分です。
>登場人物相関図を書くのも、小説を読む楽しみの一つです
お手数かけます。申し訳ない。「すぷりんぐ・うぉー」は明らかに番外的な第0章が入って人数が膨らんだんですが、この作品ははっきり意図的に人数膨らませました。何しろ五十人近くの楽団の話、それも、新入生があちこちの先輩に揉まれて右往左往する話ですから、少ない人数に絞り込むことは出来ない、と最初に割り切ってこうなりました。
実を言うと、吹部の経験がある人だと、これがだいぶん緩和されるんです。楽器の名前と席の位置が即座に結びつきますから、「バリサクの法子」と書けば、あのへんに座ってるバリトンサックスのキャラが法子って名前なんだな、と、最低限の補填で話が見えます。そういう意味もあって、既出キャラにもなるべく楽器名を抱き合わせで繰り返し呼ぶようにしてるんですが、吹部慣れしてない方だと逆に煩わしく感じるかも知れませんね。
二十二話まで続けていただいたのなら、この先は結構話が調子づいてくる展開なんで、存分にお楽しみいただけるはず……と言いたいところですが、例の貴之の謎の行動みたいに、なんかスベってるところも散見されるやも知れません。どうぞ忌憚なくコメントいただければ幸いです。よろしくお願いします。
編集済
第2話 ナニをしてるのっ!?への応援コメント
貴之センパイ、何者?何事?
友情であれ恋であれ、青春要素満載ですね。
て思ったけど、爽やか青春音楽グラフィティじゃない、のか!
先の展開が読めないので楽しみです。
作者からの返信
お読みいただき、ありがとうございます。
年だけ食って、結局中篇以下の作品しかまともに仕上げたことがなかった作家の、事実上の処女長編です 笑。ので、ぐだぐだなところだらけで、執筆の興奮が醒めた昨今では色々と気恥ずかしさも感じ始めているのですが、時々つまみに来ていただければ幸いです。
サブタイトルでおおよそ見当がつくかと思いますが、十六話あるいは二十話、および三十五話がおおまかな区切り点になっていまして、前半は少しネタの回収に力技が過ぎたかな、というところもなきにしあらずです。後半以降は「エセ青春小説」と言えなくもなく、いくらか話の流れもましになっていると思いたいですけれど、まあよく言って"微笑ましい"レベルの筆致になっているでしょうから、つっこめるところは遠慮なくつっこんでいただければ……たぶんそのほうがこちらも安心できますので。まあ気が乗ればで結構ですので。
どうぞよろしくお願いします。
第5話 ヒドいの、スゴいの?への応援コメント
唐津先輩、何故チューバを持ち歩かないのか…
そして伝説のチューバの音、どんなのか気になります!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
両方とも、二、三話で判明する話ではない、と申し上げておきます w。
あ、貴之のチューバ自体は、いつまでも音が出ないままではないんですけれども。
ちょっとね、色々と事情が……作者も知らないまま、色々つじつまが合ってなるようになってしまった事情が……。
あとがきへの応援コメント
完結お疲れさまでした。
昨年末からこの方、時間がなかなか取れなくて読書もままならない状況ですが、やっと最後まで読み終えました。
吹奏楽に疎いので色々完全に妄想するだけでしたが、かなり個性派揃いの部活でしたね。
あと、最後にいろんなモード(旋法)が出てきてましたが、曲中にあんなにいろんなモードが出てくるものなのですか。
主人公の美緒ちゃんを中心に巻き起こるドタバタにミステリーやらラブコメやら色んな要素が詰まっていましたね。
音楽モノということで興味深く拝読いたしました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
星加さんには連載開始の時から読み続けてもらってましたので、最後まで行き着かれましたこと、感無量です。
テンプレどころか、最低限の筋道すら踏み外しまくっている奇々怪々な音楽小説ですが、いささかでもお楽しみいただけたのであれば幸いです。
「音楽祭のプレリュード」の楽曲分析については、「はじめに」でも(連載終了後になって)書きましたけれども、素人芸ゆえどこまで説得力持つのか何とも言えませんです 汗。エオリアンモードは事実上ただの短音階ですからいくらかカッコつけな言い方になってると思いますけれど、フリギア(世間的には「フリジア」の呼び方のほうが一般的らしいですね)とミクソリディアは間違ってない……はず……と思うんですが。
よろしければぜひ実物をお聞きいただければと。実際の演奏例だと、四分半の演奏時間のケースで、湾多がフリギアであろうと判断したのは2:00前後から十五秒ほどの区間、ミクソリディアは2:45から十五秒ほどの区間です。オーサカシオン、東京佼成ウィンド、シエナウィンド、他自衛隊の各音楽隊あたりでしたら、どの録音でも立派な演奏が聴けると思います。
結果、本作のあちこちが間違いだらけであったとしたら、それはそれで遠慮なくツッコんでいただけましたら。というか、ぜひ教えてください。私の作曲理論の理解は、十九世紀前半の和声学どまりですんで、あとは我流です。
ああ、まあ、あくまで気がノリましたら、のお話です 笑。
最後までおつきあいいただき、重ねて本当にありがとうございました。
あとがきへの応援コメント
うーん、ごめなさい。
私は、オケを聞くのが好きで、自分でもピアノを少し弾くくらいなので、音楽的なコメントは間違っているかもしれませんので、許してください。
「ハーモニー」を主題にした物語であっていますか?
楽器同士のハーモニー、そして、人間同士のハーモニー
そのどちらか1つが書けてると「吹奏楽」はならない、ってメッセージは伝わってきました。
ただ、作者さまが「意図していること」とあっているか自信がないなぁ。「吹奏楽」はあまり聞かないので、ポイントわかってないんですよね。私。
だから、もし間違っていたらごめんなさい。
あと、もし可能でしたら、1話の長さの文字数はそろえた方がいいかもです。
最終話は、さすがに、長すぎるので、1時までに読み終わるかどうかヒヤヒヤしました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
短時間で一気に読破していただいたようで、応援マークが届くのを見るたびに恐縮しっぱなしでした。
読む方というのはほんとに短時間で何十万字もの長編を読破し続けているものなんですね。そのバイタリティあふれる姿勢にも脱帽します。
テーマは? と訊かれると、率直に言って名詞で並べられるようなものではないでしょうね、私の場合。
具体的な概念、具体的な知見から演繹的に作ったストーリーではないです。
あえて言葉にすれば、まあ「はじめに」に書いたことがそのまんまになりますね。六割がコメディ。巻き込まれ型の主人公が、クセだらけの先輩たちに振り回されながら、自分の探していたものを見出すまでのドタバタ劇です。その舞台の味付けとして、三割に音楽。これは味付けと言い訳してますけれど、まあコメディと関係ない形で湾多のちょっとした研究発表みたいな小ネタも含んでます。そのへんはまぁじんこぉるさんの「だって、お金が好きだから」に含まれているいろんな知見と同じ扱いです。
ただ、「ハーモニー」というくくり方ももちろん大きな要素なんだろうな、と思います。お話によると、まぁじんこぉるさんは合奏の経験はお持ちでない、ということでしょうか? 決してネガティブに申し上げているわけではないのですが(ピアノを少し弾きます、という方には珍しいことではないので)、そうであるならば、なるほど、とも思います。楽器を一人で弾いてこられた方には、吹部経験者を前提にしている本作などは、ある種のカルチャーショックのようなものにも映っているでしょうし、戸惑いを感じられるのも分かります。私としてはその意見を伺えただけで、今回のコメントは大収穫なんですが 笑、そうですね、作者的には自明として書いていたことながら、徹底的にバラバラだった人と音とが、最後のステージで見事に調和した、という「ミラクル」も、もちろんこの作品のキモです。その場面を最大限演出するための長ったらしい伏線が、この物語そのものと言ってもいいぐらいです。その意味では、核心を読み抜いていただいたことに間違いはないと思います。
もちろん、発表済みの作品はすでに読者のものでもありますので、読んでいただいた通りのものがこの作品です、とも言えます。文字数を揃えるべきでは、とのご指摘、まさにそのとおりで、読みにくい長編にお付き合いいただいて申し訳なかったです。さすがにこの短時間で読むのはお疲れだったと思いますが、いくらかでもお楽しみいただけたのなら幸いです。
最後までお読みいただき、重ねてありがとうございました!
あとがきへの応援コメント
書きたいこと言いたいこと思ったこと感じたこと、頭の中でいろいろ渦が巻きすぎてて、作者さんにどこまで伝えるべきかまだ整頓できておりません。単にお酒飲んでて酔っ払っているから、大人の穢れちまった心を浄化しきっていないだけかもしれませんが。
ひとまず完結お疲れ様と、かつての青春を思い出す音楽小説をありがとう、と叫びたいです。
作者からの返信
身に余りすぎるお言葉をありがとうございますっ。
正直、戸惑ってます。青春部分にも手は抜かなかったつもりではありますが、私自身の吹奏楽体験は――というより音楽体験は、むしろ残念系でまとめた方が最強の輝きを放つであろう、という種類のものでしたから。だからこそ、こういう演奏体験がしたかった、みたいなところで共感をもらえるものになっていたのかも知れませんが。
端から端までまっすぐ進めばいいものを、わざわざ横道に入り、壁を壊しながら終点を目指すような不器用なストーリーになってしまいましたけれど、最後に物語をしっかり肯定していただいたこと、大きな励みになります。なんだか私も叫びたい気分です 笑。ここまでお読みいただき、重ねてありがとうございました!
第25話 何のフラグでしょう…。への応援コメント
ニヤニヤしちゃったので、思わず読んでる途中でハートおしちゃいました。
いやぁ、こういうのいいですよね。ほんと昔を思い出します!うんうん。
作者からの返信
コメント並びにレビューをありがとうございます!
みなさま、結構序盤の段階で星をくださるんですけれど、ここらへんからの遅々とした展開を読んでから「返せっ」と気持ちを翻してるんではないかと、実は戦々恐々としています 笑。
>いやぁ、こういうのいいですよね。
察するに、市吹の面々から思いがけず可愛がられている、というシーンでしょうかね? あるいは前半の学習スキルが上がっていってる場面でしょうか?
前半は実はもう二、三話かけてていねいに描写したかった内容だったんですが、そろそろスローペースが気になりだしたところだったので、強引に巻いたテンポで突っ切ったという経緯があります。だから、もう少しまったりといい感じを醸せたはずではあるんですが、キリがないということで。何しろ、この時点で私自身は全三十五話ぐらいで終わると思ってたんですよねー。
後半の市吹の人々は、中学校の中だと作りきれない展開を都合よくもたらしてくれる要素として導入したキャラです。ので、基本、不愉快な人は出してないか、物語中では語っていません。大人は概して常識的なポジティブな人ばかりというのは、まあこれだけクセだらけの中学生だと、バランス上仕方ないことではあります w。そう言いながら、この人たちがもたらすものは喜ばしいことばかりではなかったりするんですが……そのあたりは先のお楽しみということで。
終わりに近づくにつれて段々一回あたりの文字数も増えていって、そういう点でも申し訳ないのですが、このあとも読み続けていただければ嬉しいです。
第13話 私、つき添いじゃないんだけど。への応援コメント
ごめんなさい。この時間はここまでしか読めないです。
今日中に時間を作って、なんとか最後まで読ませていただきます。
私は、クラシック音楽が凄い好きでして、管楽器より弦なのですが、管楽器も大好きです。ちなみに吹奏楽の音楽が「フィンランディア」が一番好きです。
ごめんなさい、取り急ぎで。はい。
作者からの返信
なんだかPV数がにょっと爆増しているので、なにごと、と思ったら、お一人でお読みいただいていたとは。
三ヶ月ほどかかってさんざんヨタツキながら形にした作品ですんで、いちどきに読まれるとあっちこっちのほつれやらバリやらが如実に見えるんではないかと思います w 。お恥ずかしい限りですが、忌憚なくご指摘いただけるとありがたいです。もちろん、ゆっくりお読みいただいても結構ですので。
「フィンランディア」は吹奏楽版でも結構映えますよね。私自身は管弦楽に合唱が入ってるバージョンが好きです。静かなコラールのところと、最後のクライマックスで混声合唱がかぶさってくるアレンジです。
吹奏楽と合唱でもいい感じになるはずですが、意外と動画でもアップ例はないですね。高校あたりの吹部と合唱部のコラボなど、ありそうなもんですが。うん、これは一本書けそうな気も 笑。
第7話 プレゼンって…?への応援コメント
吹奏楽部を舞台にしたお話はいろいろ読んだことがありますが、ただ一曲を取り上げてここまで深く追求している作品は珍しい気がします。
夏コンの準備をしているということで、もしかして終盤までとことん同じ曲の演奏を磨いていく話になるんでしょうか…!
続きも楽しみにしています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この時点では、確かに「一曲のみを取り上げて」という雰囲気になってますが、二十話台の真ん中ぐらいから、色々な吹奏楽曲を無節操に取り上げてます。いささかオールドファン向けな内容になってますけれども。後は、演奏はしないけれども音楽ネタをちらちらと織り交ぜたり。
終盤近くになると、改めて「音プレ」に集中するはず……ですけれども、磨く形になるものなのか、どうか 笑。
作者本人が思いもよらない形で話が延びに延びてますが、この先もおつきあいいただけましたら嬉しいです。
第31話 答えのない問い、ひとつ。への応援コメント
次回はついに亜実の話がか?
いや、でも合奏だって言ってるしな。
それとも三砂の短編て作中作か笑
泣きそうになった美緒ですが、あれは貴之が悪いな。コミュニケーション不足だと言っときながらこの態度。プンプン。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
次は亜実とのやりとりが佳境に w 入るところですね。
三砂の短編は、まともに本文入れることも考えたんですけれど、色々あってこの後も名前だけたびたび出てくる、という扱いに。
うーん、貴之への視線が厳しいですね。私としては、「まあこんな感じで下級生の女子泣かせることってよくあるよね」みたいな感じで書いたつもりだったんですが……今の空気だとこれでもうNGなのか。不器用な男がますます生きにくい世の中になったなあと、全然方向違いの感想を抱いた次第 笑。