応援コメント

第33話 4ビートでいこう…ってどこに?」への応援コメント


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    ううん?
    ちょっと色々疑問な部分が。

    まず満を持して登場した悠介の演奏描写が、あまりなくて残念です。後で「上手い」と言われてましたが、冒頭の時点でアドリブの旨さをアピールした方が面白いはず。「あの慶奈がむきになるほど」とか。とくにアドリブの才能的な説明はこっちでした方がよいかと。

    中盤の亜美との会話だと、恋愛観の話になってますが、察するに男女間の恋愛でなく尊敬する先輩的な好きって意味なんですかね。ツッコミがなくて、イマイチ確信が持てない感じ。

    亜美が悠介を推す理由は「自分よりアドリブが上手いから」ですが、素人目でも「吹奏楽にはあまり関係ない」という指摘が正論に感じます。即興が苦手という亜美の悩みはわかりますが、パート変更の理由にはならない感じ。でも締め的にそっちを考える感じになってて、あれ?と。
    なんか針路がズレてると言うか、どこに向かってるのか見えないというか。

    思うにここでも、複数の問題が錯綜して複雑になりすぎているんだと見ます。

    亜美の恋愛(白木部含む)
    亜美の恋愛観の謎
    アドリブができない問題(問題か?)
    そもそも亜美のコンバートで解決するのか
    悠介はどう考えているのか(パート、恋愛)
    美緒は何故パート移動を躊躇うのか

    で、悠介への電話で、とりあえず一つ解決するかなと思いきや、何も前に進まなかったので、モヤモヤがさらに増す感じです。ここはせめて一つ片付けるか、状況の整理が欲しいところ。

    追記:
    悠介の演奏については、私が素人なのも理由にあると思います。「いきなりのハイノートから、滝下りみたいな高速のパッセージを」だけだと、技術的にすごいのか、わりと普通なのか、中学生の吹奏楽者としてどうなのか、よくわからなくて。
    なので、演奏描写を増やすというより、それを聞いた周囲の反応を補強して、アドリブの上手さを直で説明すべきかなと。「中学レベルでは抜きん出ている」とか「技術ではなくセンスが光る」のように美緒に思わせるとか。
    例に出した慶奈もそうですが、周囲の反応は持ち上げに効果的です。

    >「総合力で悠介が自分に勝っていることの一例」としてジャズの素養を引き合いに出しただけ

    ここら辺は白木部に突っ込まれた際に出してもよかったですね。

    >まとめて引張りすぎですかね?

    引っ張り過ぎですだと思いますね。
    あの展開なら、悠介への電話シーン自体いらないくらいです。期待させて落としてるので。
    この話はカオスな吹奏楽部の謎を美緒が一歩ずつ切り開いていくみたいな展開なので、美緒の気持ちや行動に読者は共感を委ねます。なので、違和感が出ると一気に読むのがしんどくなる。電話シーンで、さして会話シーンもなく「特に進展なく終わった」と書かれると、「美緒、何やってんの?」と乖離するわけです。「聞こうとがんばったけどはぐらかされた」とか、納得できる理由や展開があるならわかるんですが。

    いずれにせよ、話が複雑化してきたら、一度立ち止まって状況を整理する場面を設けるのがいいと思います。これだけで読者の理解はかなり助けられるので。

    作者からの返信

    今回もインスパイアに富んだコメントの数々、ありがとうございます!

    >まず満を持して登場した悠介の演奏描写が、あまりなくて残念です

    うーん、そこはちょっと思いがけない指摘でした。
    たしかにこれだけだと、後の亜実の「うまかったでしょ」とうまく呼応できていないのかな、とも思いますが……実際の演奏時間は短いですからねー。悠介の純粋なソロは多分十秒弱、サックスと二人していろいろやり合う部分入れても、たぶん三十秒程度です。私自身、具体的な音をイメージしたわけじゃないですが、「いきなりのハイノートから、滝下りみたいな高速のパッセージを」だけでだいたい説明できてしまう程度の、音符としてはシンプルな内容のイメージなんで。
    むしろ、中学生でそういうハッタリ満点のかっこいい早吹きを難なく披露できてしまうってことを驚いてほしいと言うか。逆に言うとその程度の「旨さ」なんですけれどね。
    まあ、前話の切り方が切り方だったんで、ちょっと肩透かしっぽくなりましたかね。もともとここは話が延びすぎたんで、場面の途中でカットを入れたところなんですよ。
    すごい演奏の中身が、もう一行二行あってもいい、という点には頷けますので、考えてみようとは思います。

    その先、亜実がゴネている中身の問題ですが。

    >思うにここでも、複数の問題が錯綜して複雑になりすぎているんだと見ます。

    そうですね。色々と解決に向かうはずの展開を全部寸止めみたいなことしてるんで、そういう印象が出てしまっているのかな。うん、少しやりすぎっぽくなってますかね w。

    アドリブができる、できない、という話に関して言えば、理詰めで考えると筋が通ってないように読めるかも知れません。亜実自身は「総合力で悠介が自分に勝っていることの一例」としてジャズの素養を引き合いに出しただけなんですけれど、美緒は「パートリーダーの資質とは、音楽の技量でなく、音楽との向き合い方なんでは」と考えたい気分になっていて、議論としてはねじれてます。うん、確かにまっすぐになってないですね ^^。もうちょっと整地できるか、考えます。

    >で、悠介への電話で、とりあえず一つ解決するかなと思いきや、何も前に進まなかったので、

    結論から言うと、このエピソードってあと二話で、七割がたは次の一話でほぼ全部伏線回収するんで、それに向けて引っ張ってみたんですが……まとめて引張りすぎですかね? この亜実って子が総じてつじつまの合わないことを言ってるのはその通りで、それで視界不良感がいや増している面もあるんだろうなと思いますけれども、一方でそういう"ええかげんさ"が他のところにあちこち波及してしまってる面もあるんだろうなと思います。

    ご指摘いただいたいくつかのところは、ことさら展開を変えずとも、もう少し見通しがいい感じの文章にできるかと思いますんで、そこはいじってみるとして、他の所はおいおい検討してみます。よろしければ、もう二話進んだところで改めてご意見ちょうだいできましたら幸いです。錯綜した問題点の整理と分析、感謝です。


    10/27追記
    さらに丁寧な助言もありがとうございます。
    ここまで具体的だと、すぐにでもいじれそうですが、作業は後日に改めてということで先送りさせてください(目先にタスクがぶら下がってると、どうしても他の作品に手をつけかねると言うか……読むのはそうでもないですが、書くのはいつまで経っても一ラインでしか仕事ができません)。

    >電話シーンで、さして会話シーンもなく「特に進展なく終わった」と書かれると、「美緒、何やってんの?」と乖離するわけです。

    ここは少しとぼけ過ぎたかもなと思います。すぐ先に解決編が来る形なんで、この段階で細々と前情報を開示するよりは、と思ったんですが。
    実際にはもちろんいくつか解決につながる情報を仕入れていたわけで、でもこの夜の段階ではそこからしっかりした思考が組み上がる段階でもなく、さてどうしようかとぼんやり考えていた、という感じですね。
    一つ二つ、次話への前振りになるフレーズを挿入できないか、考えてみます。

    編集済