公式配信第40回


 カレンダーは10月となっている。


 9月の配信は、古戦場配信もあったので切り抜きが出来ない仕様だ。


 今回は大丈夫だろうか? 若干不安ではある。


 そんな中で、配信が始まろうとしていた。



『皆さん、お待たせしました。アーカーシャチャンネルの管理人です』


 配信画面に姿を見せたのは、ショートヘアに若干巨乳なメイド服姿の女性。今回は裸足の様子。


 配信画面は、古戦場仕様からリニューアルしている様子。


 管理人は女性であり、管理人代行の方が男性。下手すればニアミスを起こしかねないため……ここでも言及する。


 配信の場合、注意事項のアナウンスなどは冒頭で言及されるのだが、まさかのカット。


 これは、ここ最近で連続している。



『8月は特別配信。9月はリミッターを解除してのグラブル配信でした』


『10月はどうなるのでしょう? ガチャ配信かな? それとも……』


 前振りを踏まえると、そういえばそうだ、と。


 9月はカクヨムとノベプラ及びファンボックスにもアーカイブが置けないようなグランブルーファンタジーの配信だった。


 つまり、配信が出来たのはnoteだけと言う展開である。


 10月も似たような状況に……と思ったら、まさかの変化球が来た。


『アーカーシャチャンネルの観測は原則としてフィクションです。実在する団体などとは一切関係ありませんよ』


『グラブル配信はイレギュラーでしたが……今回予告する配信もイレギュラーではあるのですが』


 SNSのトレンドを見れば、様々な炎上しているような案件を見かけることはあるが、彼女がそう言った炎上案件で閲覧数を安易に稼いでバズるようなことはしない。


 グラブルの古戦場配信は……別の意味でもイレギュラーだったのだ。彼女としても、収益化するためにあの手この手……なのだろう。



『今回の観測は……去年もあった、あのイベントです』


『ようやく時期が確定しかけたので、その報告を』


 時期が確定した、と言う段階で何を言いたいのかが分かった人もいる。


 古戦場は11月だが……あちらは確定である。確定しかけた、というニュアンスなのは違うイベントだろう。


 他のソシャゲのコラボイベントと言う可能性もあるが……仮にやったとしても、noteオンリーは避けられない。


 カクヨムとノベプラの公式切り抜きにするにしても、その辺りは大変なのだ。



『実はですね、ようやくスケジュールが立てられそうな気配はなのです』


『少し前に言及したことのある、音楽ゲームのイベントのインプレですね。年一度の恒例行事』


『BOFのインプレの時期がやってきました。気づけば、BOFも20周年? ある意味でもおめでたい区切りと言うべきでしょうか』


 アーカーシャチャンネルと言う意味でも、グラブルの古戦場以上に重要視されているイベントが始まるのだ。


 その名はBOF。これはあくまでも略称で、正式名称は別にある様子。


 ある意味でも音楽ゲームのイベントだが、その規模はかなりのもので、web小説のコンテストに近い規模を誇るかもしれない。


 企業イベントではない一方で、このイベントの楽曲が様々なリズムゲームで収録されることも……と言うイベントだ。


『楽曲の一斉公開が始まってからインプレ解禁の流れになると思いますので、まだ少し先の話にはなると思いますが』


 彼女の歯切れが若干……と言う気配のするのは、やはり確定日時が出ていないからだろう。


 この辺りは審査的な意味があるのか、運営的な事情もあるのは不明だが。


『これだけは、ちゃんと告知しておかないと後が大変になりそうなので』


 今回は雑談枠がなかった。あくまで、速報的な告知なのだろう、と。



『皆さんも、可能であればレッツVTuber、なのですよ』


 最後の台詞は元気よく、ポジティブを強調して配信は終わった。ワンパターンではあるが、ある意味でも様式美だろうか。


 アーカーシャチャンネルを広めるためにも、彼女は配信を続けていく。


 目標は収益化、その一方で執筆環境を充実させるためにも色々と動かなくてはいけないだろう。


 執筆環境の充実化は、急務かもしれないが……色々とさじ加減が難しい。


 今回のBOFに関してはPC環境が物を言う可能性は高いだろう。


 容量は何とか外付けSSDで対応できそうだが、スペックの関係で動かなかった……と言う可能性はゼロではない。



 次回の配信スケジュールを見ると未定となっている。


 BOFの楽曲をプレイする配信と言うのは、さすがに厳しいものがある。彼女は動画配信サイトのアカウントが……。


 古戦場は11月なので、10月はBOFのインプレ準備……がメイン、と言えるのだろうか?


 しかし、彼女は執筆作業もあるので、一筋縄にはいかないだろう。

 

 キャプション文などは定型文なVTuberは多いので、一部個所がコピペでもこの辺りは彼女の特色……様式美なのかもしれない。


 この配信をきっかけに、アーカーシャチャンネルが話題になる事を信じて。

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