【公式切り取り】アーカーシャチャンネルの日々

公式配信第31回

　カレンダーは８月……毎日配信が続く。

　毎日配信と言う割には、時間帯が……と言うのは、やや仕方のない個所はあるのだろう。

　小説の場合、深夜の方が読まれやすいというのは平日だと仕事の関係上とか……色々あるかもしれないが。

　そんな中で、配信が始まる。

『皆さん、お待たせしました。アーカーシャチャンネルの管理人です』

　画面に姿を見せたのは、ショートヘアにメガネ、若干巨乳なメイド服姿の女性。ニーソックスも着用していた。

　管理人代行は男性らしいが、管理人は女性である。繰り返すが、この配信で顔を出しているのは管理人の方だ。大事なことなので、２回……。

　セットの扇風機が稼働中の一方、エアコンはセットにない。セットにあって動かないパターンもあり得るが、セットにはないのだ。

　配信の場合、注意事項のアナウンスなどは配信の冒頭で言及されるので、冒頭のトークもその類と思っていただければ早い。

『様々な時間、過去、未来、それこそ……バッサリ割愛します』

　管理人の注意事項はざっくりカット。やはり、文字数稼ぎと思われがちな箇所ではあるのだが……。

　VTuberの場合、お約束なアクションとか……おなじみの様式美のようなものはある。

　あくまでもこちらは小説サイトであり、生配信だと飛ばせないが小説サイトだと読み飛ばすこともできるだろう。

　定例文のアナウンスをしなければ、悪意あるインプレゾンビなどが炎上の為に拡散する可能性は否定できないし、そういった行為が一切発生しないとも言い切れないだろう。

　ここのコピペにも似たような行は……たいていが読み飛ばされるような宿命はあるだろう。速読術や黙読で……もあり得るのだが。

　配信内で発生する誤植も、ある意味でライブ感を重視して放置されがちだ。余程の物でない限り、修正すると矛盾が生じる可能性もあるのだろう。

『現在、特別配信期間に突入しております。ほぼ毎日です』

　８月の配信は、特別配信である。

　そういえば、明日からとあるソシャゲではコラボイベントが始まる。その数日後にも、だ。

　ここで触れるとさすがにアウトなので割愛コースなのは間違いない。

　しかし、それでも今回は触れなくてはいけないのだ。何故かと言うと、今回のテーマは……。

『アーカーシャチャンネルの観測は原則としてフィクション、架空のものです……と、ここもバッサリ省略で』

『今回の観測は特殊ケース、いわゆるイレギュラーですね』

　ＳＮＳのトレンドを見れば、様々な炎上しているような案件を見かけることはあるが、彼女がそう言った炎上案件で閲覧数を安易に稼いでバズるようなことはしない。

　この辺りの定型文も入れないといけないのだが、文字数稼ぎと思われたくないので割愛される。。

『今回は、前半パートも雑談になります』

　本日は両方とも雑談パートになる様子。

『皆さん、確率ってどのくらい信じるのでしょうか』

『例えば、占い番組や自分のチェックする星占いサイトで誕生日の星座が１位でいる確率とか……そういったレベルの物です』

　今回言及するのは、確率の話。ここ最近、確率と言うとネガティブな要素を含む話題もあったのだが、そちらは触れない。

　原則的に、自身の配信で扱うには不適当と認識した話題は、アーカーシャチャンネルでは徹底的に扱われないだろう。

　あのスポーツ大会に関しては、イレギュラーだったというべきか。扱いたくても扱えない事情だ。

『自分の場合は、１２星座占いを扱っているサイトで数個ほどブックマークしてチェックしているサイトがあります』

『占いの結果に依存しているわけではなく、それを元にして行動をしているわけでもなく……と言うわけですが』

　何故、占いサイトの話から始まったのか？　他にも例え話はあるようだが、ざっくりと説明するよりは……なのだろう。

『ソシャゲのガチャの確率、どれ位の確率であれば素引きなどが可能と思いますか？』

『自分の場合、ガチャの確率ネタで何回か短編を書いたこともありますが、ね』

　ああ、そういう事か。一部の読者は察したといってもいい。やはりというか、ソシャゲのガチャの確率だ。

『あくまでもネガティブ的な要素は……人によってはあるでしょう。数％でもすり抜ける人もいれば、わずか１％以下の確率でも神ドローする人だっていますし』

『自分の場合は、本命作品ではなく他所のサブでプレイしているような作品で神引きしてしまう事例だってあります』

『事実、それを元にして短編書いたりもしましたし』

『それ以外にもレイドボスのドロップで、わずか数％の確率でドロップするレア武器やレアトレジャー……それを何とかしようとスキルで確率を上げることだってします』

『場合によっては守護神を引っ張り出すこともあるかもしれませんが、それが他のプレイヤーにも当てはまるかと言うと、そうではありません』

　ここまでくると、何となく途中で歯切れが悪くなるような発言個所もある。短編を書いた下りとか……。

　それだったら、リアルで宝くじの数百万円台の該当する等を的中させたりした方が……と思う読者もいるかもしれない。

　そうした個所を含めて、確率の話をしているのだろう。

『はっきり言えるのは、あくまでもこの神ドローをする事例などは自分だからこそのパターンであって、他人が容易に真似できる領域かと言うと……微妙なんですよね』

　ポジティブ方向はそのままな一方で、あっさりと結論を出す。

　神ドローは人それぞれにあるかもしれない。その方法は、自分にあった物を見つけるべきだ。

　管理人の場合は、複数のソシャゲでゲームＡでは引けなくても、ゲームＢでは神引きをする……と言うもの。

　人、それを……と言うかもしれないが、そう認識するかは読者次第である。

　後半の雑談枠は、日曜のアニメや特撮の話題に。この辺りはざっくり省略。

　やはりというか、この辺は小説サイトに公式切り抜きを出す都合上、止む得ないのだろう。

『皆さんも、可能であればレッツVTuber、なのですよ』

　最後の台詞は元気よく、いつものワンパターンではありつつも、ポジティブを強調して配信は終わった。

　様式美を定着させ、アーカーシャチャンネルを広める……そのためにも、彼女は配信を続けていくだろう。

　次回の配信スケジュールを見ると予定は未定の一方で、更新に関しては企画の関係上でも期待が持てる。

　一方で、ソシャゲのイベントなどにも言及していたが、こちらのプレイ時間もある程度確保しないといけないので、その辺りのリソース配分が大変という事らしい。

　イベントが増えると、それこそ大変だが……絞り込んでプレイしているので、そこは問題ないのだろう。

　音楽イベントの方はどうなのだろう。ニューパソコンを確保しないと、容量的に難しくなりそうな気配もするのだが……。

　終盤も一部がコピペ気味だが、キャプション文などは定型文なVTuberは多いので、この辺りは彼女の特色と考えるべきか。

　この配信をきっかけに、アーカーシャチャンネルが話題になる事を信じて。