概要
魂の暗い夜では、来る日も来る日も、深夜の3時だ――Fitzgerald
ワケあって人狼の子と一緒に教会に暮らす若き美貌の聖職者、クリス・マクファーソン神父のもとにある日訪ねてきたのは、“魂の救済”を求める風変わりな年寄りの吸血鬼で……
アメリカ中西部、ある州都郊外の小さな教会に居候している高校生・ディーン。
実は彼は人狼――狼男――で、そのことを知っているのは教会の司祭でスクールカウンセラーでもあるクリス・マクファーソン神父だけ。
ディーンの旺盛な食欲に悩まされながらも、あくまでフツーの高校生として生活を送るふたりのもとに、ある日“招かれざる客”がやってくる。
それ以来、教会にはおかしなできごとが起こり始め……
現代アメリカ中西部が(一応)舞台の、愛とか恋とか?オカルトとかの、パラノーマル・ファンタジー。
例によって(特にオカルト部分が)ガチな設定で始めて
アメリカ中西部、ある州都郊外の小さな教会に居候している高校生・ディーン。
実は彼は人狼――狼男――で、そのことを知っているのは教会の司祭でスクールカウンセラーでもあるクリス・マクファーソン神父だけ。
ディーンの旺盛な食欲に悩まされながらも、あくまでフツーの高校生として生活を送るふたりのもとに、ある日“招かれざる客”がやってくる。
それ以来、教会にはおかしなできごとが起こり始め……
現代アメリカ中西部が(一応)舞台の、愛とか恋とか?オカルトとかの、パラノーマル・ファンタジー。
例によって(特にオカルト部分が)ガチな設定で始めて
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!最後の救いについつい笑みがこぼれるお話
大変熱量のあるレビューに惹かれて拝読致しました
※オカルトや言語かじった私よりもたぶん一般的な視点でこの作品の面白さを伝えてくださってるレビューなので、是非そちらもご一読をば。
いやはや、良きですね、好きですね。
多少話によっては視点変更が含まれますが、軽く見えて重く真面目なクリスや、(期間的にも)重々しい雰囲気のノーラン氏ではなく、ティーンエイジャーのディーンくん視点の文章が多いからこそ、イマドキの若者らしい軽さがいい塩梅で心地よいです。
食べ物で例えるなら、一口サイズの歌舞伎揚げみたいな、夢中でひょいぱくしてたら、もうなくなっちゃった? ってなる感じですかね、分量的にも。
こちらの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美貌の神父、人狼の子、救済を求める吸血鬼――ダテじゃないパラノマ小説!
ブロンドにブルーの瞳。麗しき美貌を持ちながら神父をやっているクリス。彼を慕うティーンエイジャーで実は人狼であるディーン。ディーンのクラスメイトである悩みを抱えたダニエル少年。そしてクリスの元へ現れた、魂の救済を求める吸血鬼のニック――。
一筋縄ではいかない“やつら”の、オカルトファンタジー小説である。
詳しいあらすじは語るまい。
とにかく未読のかたには、本作品を読んで、「あっ」となったり「うおおっ」となったり、「き、来た来た来たよぉお」と叫んでいただきたいのだ。
タイトルのセンス、本当に米国が舞台なのだなと肌で感じさせる文体、そして行間からただよう並みならぬ色気と情熱。
そし…続きを読む