最後の救いについつい笑みがこぼれるお話

大変熱量のあるレビューに惹かれて拝読致しました
※オカルトや言語かじった私よりもたぶん一般的な視点でこの作品の面白さを伝えてくださってるレビューなので、是非そちらもご一読をば。

いやはや、良きですね、好きですね。

多少話によっては視点変更が含まれますが、軽く見えて重く真面目なクリスや、(期間的にも)重々しい雰囲気のノーラン氏ではなく、ティーンエイジャーのディーンくん視点の文章が多いからこそ、イマドキの若者らしい軽さがいい塩梅で心地よいです。
食べ物で例えるなら、一口サイズの歌舞伎揚げみたいな、夢中でひょいぱくしてたら、もうなくなっちゃった? ってなる感じですかね、分量的にも。

こちらの慣用句やことわざを、向こうの言い回しでルビ振るのいいですよねえ……「やったー!ラテン語だー!」になったところもあります。いやー、逐語訳を頭の中で作って日本語の意訳に当てて、そっか〜、そうなるのね〜するの楽しいです。いや古典ラテン語と教会ラテン語、微妙に違うとこあるはずっちゃはずなんですけどね。terra es, terram ibisの段階で興奮してたら、その後もっと大技来て心の中のダンスフロアがわきました。あと、その名前は!Goetiaだぁ!ってなった瞬間も心の中のダンスフロアのミラーボールがぴかぴかしだしました。ノーランさんの故郷がアイルランドというのも、私の知識に照らし合わせると、にまにましちゃいます。ノーランさん、どちらかというとDaoine maitheの類に近いのでは? 近いのでは〜?

……と、オカルト〜文化とほんのり言語系をかじってる私のオタク早口感想は以上で、なんというか、あとはもう最後、「よがったねえええ(泣)」なんです。それ以外言えないです。

何やら回収されきってない不穏な部分もありますが、どうやら続編(ただしこちらの?付よりBLな気配がするので苦手な方はご注意)を書かれてらっしゃるようなので、そちらもわくわくですねえ、うふふふ……ところで、三倍紅茶を飲んだのが床と絨毯だけだったのは幸いなのでしょうか……?