槍と蒼雷を携えた血の白鳥のガンドライドが濃霧を切り裂く

ガンドライドは古ノルド語gandr(魔法の杖、魔女、狼、死者を迎えるシャーマンの魂)から派生した、ヨーロッパ各地で伝承される怪異、ワイルドハントの別名にして、ワルキューレの騎行ならぬ「魔女の騎行」を意味するとされます。
もちろん、北欧神話派生とすれば、ワイルドハントを率いるのは他ならぬ北欧神話主神オーディンであるともされますが(参考文献:『北欧とゲルマンの神話事典: 伝承・民話・魔術』)
まあ、どこのどの伝承かで率いる存在のバリエーションすさまじいんですけどね、ワイルドハント。

今作のヒロインは青い雷霆迸る槍を杖とし、駿馬を駆り、二羽の烏を従える、そんな北欧神話系ワイルドハントの首領の似姿であり、ルーン魔術を駆使する魔女、麻來鴉。
実力のみならず、性格もなかなか強かな少女ではありますが、その一方でなんと第四話では囚われの姫ポジション(しかも防御のためとはいえ北欧神話のブリュンヒルドみたいになってない?)までこなせるキャラクターとしてはかなりデキる少女です。
そして、その第四話でそれを助けた火保も強か。強かではあるけれど、第四話は少し心がぎゅっとしました。
現在(2024/01/27)更新中の過去編でも麻來鴉が昔から強かな性格だった事がうかがえますが、果たして彼女は如何様にしてルーン魔術を駆使する魔女となったのか……続きが楽しみです。

個人的にはオボロとヨミチコンビのいろいろも知りたいなー(完全に趣味)と思ったり、真言や咒の資料気になるなー(別方向で完全に趣味)と思ったりもします。

P.S なろうさんかWordからそのまま貼り付けするより、一旦テキストエディタ経由してふりがなの「(」を「《」、「)」を「》」に一括置換してから投稿すると多分ラクだと思いますよ!