概要
相棒は、左目。
魔力によって訪れた終末世界。美術品の主題と密接に結びついた魔力の残滓は、人々を傀儡魔(くぐつま)に仕立て、異常行動に駆り立てていた。
この魔力を回収するのが、魔力回収機構に所属する「回収人」である。
回収人には、魔力を持って生まれた稀人(まれびと)しかなることができない。イザヤも、回収人となるべく幼時より機構内で養育されてきた稀人の一人だった。
回収人になるためのとある儀式を終えた彼は、相棒エレミヤとともに、生まれて初めて外の世界に旅立つことになる。
旅人を狙う首斬り魔、密室内で消えた娘、何日も眠り続ける男たち、十年以上男児が生まれていない村――自身の信念を魔石に託して戦うイザヤは、傀儡魔の攻撃をかいくぐり、無事に魔力を回収することができるのか。
【アトリビュート】
絵画や彫刻において
この魔力を回収するのが、魔力回収機構に所属する「回収人」である。
回収人には、魔力を持って生まれた稀人(まれびと)しかなることができない。イザヤも、回収人となるべく幼時より機構内で養育されてきた稀人の一人だった。
回収人になるためのとある儀式を終えた彼は、相棒エレミヤとともに、生まれて初めて外の世界に旅立つことになる。
旅人を狙う首斬り魔、密室内で消えた娘、何日も眠り続ける男たち、十年以上男児が生まれていない村――自身の信念を魔石に託して戦うイザヤは、傀儡魔の攻撃をかいくぐり、無事に魔力を回収することができるのか。
【アトリビュート】
絵画や彫刻において
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!美術品の消えた世界で、相棒と共に魔力回収
美術品の主題と結び付いた魔力の残滓によって、人々が異常な行動へと駆り立てられる世界。
その魔力を回収するのが、魔力回収機構に所属する回収人。そんな彼らは、彼らは魔力を持って生まれた、稀人と呼ばれる存在でした。
その特異さ故に、悪魔や化物のように見られていた稀人。それは回収人という役目を与えられても完全に払拭されることはありません。
本作の主人公イザヤも、そんな稀人の一人。同じく稀人であるエレミヤと、非常に変わった形でパートナーを組むことになり、二人で魔力を回収していくのですが、魔力を探す過程が実に丁寧。
魔力に取りつかれた人々は、実在したどれかの美術品の主題に沿った異常行動を起こすので…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美術品をモチーフとした、ハード路線の異世界ファンタジー。
魔力の暴走により、一度滅びかけた世界を舞台とした、現実世界から枝分かれしたような世界観の異世界ファンタジー。
主人公のイザヤは、魔力の影響を受けて異常行動に駆り立てられた人間を元に戻す、魔力の「回収人」。
少し……いえ、かなり変わった相棒のエレミヤと共に、魔力が絡んだ数々の事件の真相を暴き、解決していきます。
この物語の鍵となるのが、美術品。
魔力でおかしくなった人は、デタラメに動いているわけではありません。彼らに影響を与えているのは、美術品の主題。美術品に込められたストーリーや背景、メッセージが人々の意識に作用して、それに沿った異常行動を起こしているのです。
そして実在する美術品が話の…続きを読む