「今なら何でも言うこと聞いちゃうけど、どうする?」
プライベートスペースのない大家族に生まれ育った僕、佐伯真白は高校入学を機に念願の一人暮らしを始めた。
喉から手が出るほど欲しかった自分だけの部屋。しかしこの生活を維持するため、【成績は学年十位以内をキープすること】【生活費は自分で稼ぐこと】【不純異性交遊はしないこと】等の条件をクリアしなければならない。
学業とバイトに身を捧ぐ過酷な日々。しかし、お隣さんで同じ学校のギャル、天城杏奈をトラブルから救ったことで毎日が一変する。
「佐伯のこと、好きになっちゃった」
「勘弁してくれ」
なぜか好意を寄せられてしまうが、不純異性交遊がバレれば一人暮らしが終わってしまう。成績を維持するためにも、彼女と戯れている時間などない。
しかし断っても彼女は諦めず、手を変え品を変えアプローチを行う。
これは、全力で惚れさせようとしてくる天城に振り回されながら、少しずつ距離を縮めてゆく物語。