概要
幽閉された七人の若者。その内、一人が殺人鬼。そして全員が、異能力者。
誰にも言えない秘密を一つ抱える少年、トオルはある日見知らぬ館の一室で目を覚ます。その館にはトオルを含めて七人の若者が集められていた。その館の扉と窓は全て固く閉ざされていて、脱出する手段はない。そんな唐突な軟禁状態にあるトオル達へ、どこからともなく声がかけられる。その声は言う。この館の中に、殺人鬼が一人いると。館から解放する条件は二種類。一つは殺人鬼が自分以外の全員を殺せば、その殺人鬼を解放する。もう一つは、次の夜明けまで生き残れば、殺人鬼以外の生き残った者全員を解放する。そんな危険なゲームに否応なしに巻き込まれたトオルは、やがてあることに気づく。それは集められた七人は、同じ秘密を抱えていること。その秘密とは、彼らが皆、異能と呼ばれる特別な才能を持ち合わせていることだった。
空きっ腹にペンギン