異能力者たちのデスゲーム!謎を解き、館を脱出せよ!

 念動力者や未来視などそれぞれが固有の異能力を持つ6人と、自称無能力者の主人公がデスゲームに巻き込まれ、殺人鬼から逃れるために謎を解きながら館からの脱出を目指す。そんな異能ミステリーです。

 本作の良いところは、まず軽快な会話と、それに付随してすらすらと読み進めることができる軽さです。
 キャラクターたちが異能を持っているという時点で個性的ですが、さらに性格もそれぞれクセが強いというか、魅力的で比較的普通な主人公と会話することでそのクセの強さが際立ち、面白さが存分に発揮されています。
 最初の2話でキャラたちの会話にハマったなら、本作はぜひオススメです。

 ただし、キャラクターを好きになると後々辛いかもしれません。これデスゲーム作品なので。

 また、基本的には謎を解く主人公の一人称視点で進むので、地の文はミステリーにありがちな固さを感じません。
 するすると読み進めてしまうのでとても分かりやすく、作品の世界に入り込みやすくなっています。
 ミステリー好きだけでなく、普段ミステリーを読まないミステリー初心者にもオススメだと思います。
 
 果たして主人公たちは脱出できるのか? 殺人鬼は誰なのか? 主人公の謎はなんなのか?
 続きが気になります!