概要
人を巻き込んだ悪魔の戦争
東の魔術大国マーセリア。西の侵略大国インヴェディア。この二つの大国は両国の間にある国境線からどこまでも続く戦場で、百五十年以上戦争を続けている。血で血を洗うような戦いに、多くの命が無価値に失われている。銃や近接武器、おとぎ話に出てくる魔術師が使うような杖を媒体として魔術という超常の力を使い、剣だけの時代や銃だけの時代よりもより凄まじい戦争を繰り広げている。あまりにも戦況が悪化し、次第にマーセリアとインヴェディアは自国の学生すらも徴兵し、戦争に向かわせるようになった。マーセリアの少女魔導士シルヴィア・レイフォードも戦場に立ち、十六という若さでその手を血で汚してしまった。
シルヴィアには、自分でも説明の付かない能力がある。いや、それは能力などではなく、それは自分の内にいる悪魔だ。普段は気遣い
シルヴィアには、自分でも説明の付かない能力がある。いや、それは能力などではなく、それは自分の内にいる悪魔だ。普段は気遣い