第29話 恐怖の教員室

教員室の入り口で、誰それが入ります!と言って一歩入室。第何班配食よろしい!と報告するも、一向に返事が返ってこない。そして何度も出直す事になる。完全に気分だろうこれ…

班長の語気の悪い時の当番兵にとっては一日中気の抜けない、それが朝昼晩と続く地獄だった。

小柄な若年兵は、スムーズに運ぶ事が多かったが大柄な年長者は随分やられていた様だった。教員補の傍にいた事もあり、代理と言う事がわかっていても上等に取り計らって頂き良い気分だった。


第四班長は教官でもあり、実戦の兵士であり、あまり細かい事は言わず教員補が殆ど看ていた。

腕に八重桜の花押しが実戦参加者であり、普通は一枚花で見分けが出来た。


号令。命令等が先走って発せられるも全ての行動が後手後手の状態で、てんてこ舞いの大忙しだった。

巡検後、毎夜に総員集合で気合いを入れられていた。

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