第40話 突然の異動
いずれ新しい勤務が待っていたのに、戦火が激しくなり突然の島への異動命令が出た。教育部隊の78分隊を去り定員24分隊に変更となった。1ヶ月程の通信教育で終わってしまったのだ。
全く上達を見せない通信関係から解放されて正直ホッとした自分がいた。同居住の77分隊も定員23分隊に変更されていた。殆どの行動を共にする様になり、山口分隊士だけは相変わらず厳しい所を見せていた。
そもそも定員分隊の意味すら分からず異動になったが、話によれば警備を主とする行動隊とか。又、夫役部隊とも…詳しい事は何も分からず説明も無く兵舎も11兵舎から南兵舎に。護岸埋立地に立つ住居地に移転となり教育隊を去った。
以後は、主に外部活動が多かった。徳山海軍燃料廠から油の疎開が港に着けばドラム缶を素手で転がし米もある山野に運んだ。道路状態が非常に悪く悪路を素手で転がす作業は訓練より更には罰直よりも厳しいものだった。
北の分隊は夫役部隊と言った方が的確だったと思う。
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