第23話 到着
今日も、素晴らしい晴天に恵まれた。駅前の広場には海軍の下士官が号令台に立ち入校者を迎えられた。整列するも体格の良い人ばかりで劣等感を抱いた。
数名の下士官の引率で防府通信学校へと歩いた。田園地帯の農道をみんなで沢山の荷物を持って歩いた。ほとんど食糧だったと思う。
遠くに目的地らしき建物が見えるが、まだ相当かかりそうだ。中間地点に来た時だった、大休止!号令が掛かった。本日の昼食より軍隊食となる。各自の弁当、食べ物類は只今の休憩を持って一切終わりとする。食べる者は今済ませるよう。
え?皆あっけに取られて何かを言いつつ弁当箱を開いた。持参した弁当は車中で少し口にしたのみで、食糧は手付かずのまま。僕は、まだ食欲がないままだったが無理矢理食べることにした。
休憩も終わり出発、いよいよ入り口が近い。社会ともしばしのお別れだ。学校が近づくにつれて魔物に見えてくる。
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