第8話 日々の生活
自分の意思・意見等は全く通用せず、世の中の大きな流れに沿って行動するだけだった。
笑いのない生活、それは暗くて寂しくて家でも学校でも怒られてばかり褒められた事は一度も無くずっと緊張していた。面白いことなんか一個もない毎日だけが続いた。
12月31日の夕方だった。お兄ちゃんが、功見!今年の正月はお前にとって久田見で過ごす最後の正月やで。来年は工場か、ひょっとしたら軍隊かもしれんで。と言われ触れて欲しくない事を言われて1人風呂で静かに泣いた。精神が不安定だった。
世の中で目には見えない、とてつもなく大きな何かが動き出しているように感じた。
昭和20年の元旦は素晴らしい程の晴天だった。初めて妹達2人を連れて村社神明神社に初詣に来た。暗い早朝だった。今年はどうなるのか…もし、軍隊に入って戦死する様な事があっても靖国神社に行けるのかとか、そんな事を考えながら参拝した。
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