概要
カミュの小説『ペスト』、病と戦のはざまで紡がれた物語の深層を探る。
コロナパンデミックに見舞われた人類は、ある一編の小説の存在を思い出した。アルベール・カミュ『ペスト』。第二次大戦とレジスタンスのメタファー、不条理・反抗・連帯。さまざまなキーワードがこの作品には付されている。しかし、はたしてそれは的を射た見方なのか。そもそもそのような作者の主題設定は正当だったのか。それが「病=自然」に対する視点や姿勢を混同させてはいないだろうか。『異邦人』などカミュの他作品も参照しながら解読していく。
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