茶水学院編
爽やかな朝
2章茶水学院編 開幕です。
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ジリリリリリリ ジリリリリリリ
目覚ましの音が鳴る。
「うっせぇよ.......」
あと5分、いや、まだ6時なんだし30分だけ.......
ジリリリリリリ ジリリリリリリ
「あぁ、もう起きるから止まれって.......」
俺は目を覚まし、毎朝のミニゲームをやる。
今日は簡単なナンプレだった。
スマホのアラームを最近変え、そのアラームを止めるためにはランダムで選ばれるミニゲームをしなければならなくなった。
これのおかげで二度寝は減ったのだが、如何せんミニゲームクリア出来るまでうるさいのが難点だ。
たまに難しいやつ出るしさ〜。
ま、これのおかげで起きれてるんだしいっか。
ってか、今日なんでこんな早く起きてんだ?今日始業式だからって朝8時に出れば間に合うから.......
あ、そっか。今日から聖光に行かなくていいんだ。
でも、夏奈さんの所に行かなきゃだな。自転車で20分くらいかかるから6時30分くらいには出るか。
そんなことを考えながら毎日の習慣のゲームのログインだけする。
あ、最近忙しすぎて何個かログイン忘れてたなぁ。別に忘れるくらいのゲームなんてやりこんでる訳じゃ無いからいいんだけどね。
その後いつもは入らない朝風呂に入って学校へ行く用意をする。
だ、だって、今日からあの茶水学院に行くんだぞ!!
き、綺麗にはしておかなくちゃ.......
学校の準備を終え下のリビングへ行くとテーブルの上に紙と封筒が置いてあった。
雪奈へ
これから朝、皐月さんの家で朝ご飯貰うって聞いたからここにお金置いとく。少ないと思うけど皐月さんに渡しておいてくれ。
と書いてあった。昨日の旅館で如月さんが父さんに話したのかな。
それを読み、カバンの中へ入れ外へと出る。
すると、外はとても綺麗に見えた。
聖光高校に行かなくていいって考えるだけでここまで気持ちがスッキリし、景色を見る余裕があることに今気が付く。
いつもこんな綺麗だったのかな
などと考えながら、自転車に乗り皐月家へ向かう。
20分程するとあの大きな屋敷が見えてきた。
門の前には如月さんが立っていて
「時間通りですね雪奈様。では、中へどうぞ。使用人専用の駐車場にご案内します」
そう言って門を開けてくれる。
俺も連れられて中へ入り屋敷の右側の奥へと進んでいく。
3分ほど歩くと何台かの車と自転車が並んでいた。
「ここの中であれば基本どこに止めてもらっても構いません。その際このシールを一応貼っておいてください。皐月家の使用人ということを証明するものですので、これからは仕事のない日でもここを利用してもらっても構いません。ちなみに貼っていなければ1日に1回この中を点検するものが捨ててしまいますので剥がれてしまった際なども申告して下さい」
1日に1回は結構緩いとは思いかけたがまぁでもこんな広い屋敷のこの使用人のための場所にそんな時間かけないか。
「分かりました」
俺はサドルの下にシールを張りつけ駐車場の端に止め如月さんの元へ戻る。
「では、そろそろメイドたちがお嬢様を起こしている頃だと思いますので今から先に食堂へ向かいましょう」
食堂?食卓でもリビングでもなくて?
そう思っていたが案内された先はまさに食堂だった。
もう俺、この家に常識求めないことにしたよ.......
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